オメガ転生。

学園生活

やばいです

両親も他の貴族であろう人達と会話を楽しんでいるようだ。

「何か気になるものでも？」
「大丈夫ですよ。あっ、少し席を外しても良いですか？」
「どこへ？」

雅貴さんの表情が一瞬…いゃ、気のせいだろう。でも、肌寒く感じるのはなぜ？

「何だか肌寒くありません？」
「そうですね…」

そんな声が周りから聞こえ始めた。
何なんだ？一体何が？
キョロキョロと周りを見回し、耳を澄ましていると、すぐさま寒さは消えた。
そして、雅貴さんが醸し出す雰囲気も少し落ち着いてきた。

もしか雅貴さんのせい？まさかね…

「少しお手洗いに行ってきます。ほら、美味しくいろんな物をいただいたから」

そう言ってそばを離れた。
「一緒に」と言われたが、すぐさま沢山の人に囲まれていた。
うら若き女性もいれば、男性。少し年配の方々もだ。

間を潜って廊下に出て目的の場所に歩き出す。
所々騎士の方々を見かけたが、警護で忙しんだろうなぁ…と思うだけだった。
うん、ご苦労様！！