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学園生活
やばいです
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「なかなかやるな!!だが、この俺の足元にも及ばな…ぐぉっ」
「五十嵐!!」
いきなり突風が吹き荒れ、翔様の身体が舞い上がる。
三人の男達は、一人は翔様に手を伸ばしながらも突風が渦巻きだし身動きが取れず、一人は庇うように、荒々しく退治していた者は、風圧でか地面に叩きつけられていた。
こんな事ができるのは…
舞い上がる翔様の身体を抱きとめて、大切そうに腕の中に仕舞い込む男性。そう、我らの主人だ。
「藤原 孝之。こんな所にいようとはな。それと、桂 健吾と五十嵐 浩一か」
「返せ!!」
「孝之様。この場は一旦引きましょう」
「五月蝿い!」
そう言って暴れ出す男、藤原を桂という男が宥め、一旦抑え込まれていた五十嵐が、なんとか立ち上がり、味方を庇うように交戦しようと構えていた。
「ほぅ。この私にたてつきますか」
思わず口角を上げてニヤリと笑う。私から愛しい者を奪おうとしたのですから、それなりの報復をしても良いですよね。誰が『妻』だ。ふざけてるのか。もう、消しても良いよな…
『ダメですよ。必要な駒なんですから!!』そう言っている古くからの友人であり、この国の皇帝でもあるあの男の顔を思い浮かべた。少しは冷静さが残っているようだ。
「孝之さま!!」
強く懇願され、藤原が渋々諦めようとした、その時
「み~つけた」
そう言って、藤原を背後から抱きしめる男がいた。
藤原を庇おうとした桂を、力で五十嵐の方に弾き飛ばしている男。
まるで天使のように可愛らしく微笑みながら、ぎゅっと抱きしめているようだ。
「はっ、離せ!!」
「酷いなぁ~。婚約者の僕から逃げようだなんて。ふふっ、逃がさないけどね」
「お兄様。この男ふたり、もらっても良いですか?良いですよね?」
いつのまに、もう一人の来てるんだ?あれは、隣国のアナスタシアだ。カーネルを追いかけてこの国に入ったのか?
そんな報告はなかったと思うが…
「アナスタシア。僕は良いけど、彼の許可もいるから、少し待って。ねぇ、御堂筋。婚約者はこのまま確保させてもらうけど、この二人ももらって行って良いかな?皇の許可は一応貰ってるけどさ。妹のアナスタシアが欲しいっていうからさ。良いよね」
否を言わさないという態度で言われてしまった。
あの男が裁けないのであれば、あの二人だけでも確保して、この国法で裁きたかったが…
「御堂筋様。横取りするようでごめんなさいね。どうしてもこの二人が欲しくて。実験に良さそう…ふふふっ、我が国で引き取って、もう外には出しませんから。よろしくて?」
この国の貴賓であり、隣国の皇帝とその妹であるこの二人がこう言うのであれば、悔しいが仕方ない。ただし、今度こそキッチリと連れて行ってこの国に、私達に手出ししないようにしてもらう必要があるか…
この国の皇帝であるアイツがそう約束してるのであれば……
「わかりました。キチンと約束を違えないようお願い致します」
「わかってるよ。じゃ、逃げられないようにこれを着けてとくから安心して。アナスタシアは二人に着けて」
そう言って、懐から首輪のような物を三つ取り出し、二つは妹に着けさせていた。あれは…
「それはまさか?」
「そうだよ。隷従の首輪だ。とりあえずこれを着けてれば、僕達から確実に逃れられないし、僕達のものという証拠にもなるしね。国に帰ったら別の物を着けておくから安心して。ほら、これって持ち運びに便利だし、色々使えるけど、オシャレじゃないから、国に帰って別のに変えようと思ってるんだ。勿論、僕と妹でするから安心して」
この男がするのなら、間違いがない。
天使のような可愛らしい姿をしているが、実際はかなりの…
「じゃ、目的のモノも手に入れたし、帰るとするよ。せっかくの宴を途中で中座する事を謝っておいてくれる?アナスタシア、じゃ、僕らは帰ろうか」
「はい。お兄様」
そう言って、二人は三人を連れて引き上げて行った。
「まるで嵐のようだな…」
そう呟き見届けて、急いで翔を連れて自分ようにあてがわれている部屋へと移動することにした。
「五十嵐!!」
いきなり突風が吹き荒れ、翔様の身体が舞い上がる。
三人の男達は、一人は翔様に手を伸ばしながらも突風が渦巻きだし身動きが取れず、一人は庇うように、荒々しく退治していた者は、風圧でか地面に叩きつけられていた。
こんな事ができるのは…
舞い上がる翔様の身体を抱きとめて、大切そうに腕の中に仕舞い込む男性。そう、我らの主人だ。
「藤原 孝之。こんな所にいようとはな。それと、桂 健吾と五十嵐 浩一か」
「返せ!!」
「孝之様。この場は一旦引きましょう」
「五月蝿い!」
そう言って暴れ出す男、藤原を桂という男が宥め、一旦抑え込まれていた五十嵐が、なんとか立ち上がり、味方を庇うように交戦しようと構えていた。
「ほぅ。この私にたてつきますか」
思わず口角を上げてニヤリと笑う。私から愛しい者を奪おうとしたのですから、それなりの報復をしても良いですよね。誰が『妻』だ。ふざけてるのか。もう、消しても良いよな…
『ダメですよ。必要な駒なんですから!!』そう言っている古くからの友人であり、この国の皇帝でもあるあの男の顔を思い浮かべた。少しは冷静さが残っているようだ。
「孝之さま!!」
強く懇願され、藤原が渋々諦めようとした、その時
「み~つけた」
そう言って、藤原を背後から抱きしめる男がいた。
藤原を庇おうとした桂を、力で五十嵐の方に弾き飛ばしている男。
まるで天使のように可愛らしく微笑みながら、ぎゅっと抱きしめているようだ。
「はっ、離せ!!」
「酷いなぁ~。婚約者の僕から逃げようだなんて。ふふっ、逃がさないけどね」
「お兄様。この男ふたり、もらっても良いですか?良いですよね?」
いつのまに、もう一人の来てるんだ?あれは、隣国のアナスタシアだ。カーネルを追いかけてこの国に入ったのか?
そんな報告はなかったと思うが…
「アナスタシア。僕は良いけど、彼の許可もいるから、少し待って。ねぇ、御堂筋。婚約者はこのまま確保させてもらうけど、この二人ももらって行って良いかな?皇の許可は一応貰ってるけどさ。妹のアナスタシアが欲しいっていうからさ。良いよね」
否を言わさないという態度で言われてしまった。
あの男が裁けないのであれば、あの二人だけでも確保して、この国法で裁きたかったが…
「御堂筋様。横取りするようでごめんなさいね。どうしてもこの二人が欲しくて。実験に良さそう…ふふふっ、我が国で引き取って、もう外には出しませんから。よろしくて?」
この国の貴賓であり、隣国の皇帝とその妹であるこの二人がこう言うのであれば、悔しいが仕方ない。ただし、今度こそキッチリと連れて行ってこの国に、私達に手出ししないようにしてもらう必要があるか…
この国の皇帝であるアイツがそう約束してるのであれば……
「わかりました。キチンと約束を違えないようお願い致します」
「わかってるよ。じゃ、逃げられないようにこれを着けてとくから安心して。アナスタシアは二人に着けて」
そう言って、懐から首輪のような物を三つ取り出し、二つは妹に着けさせていた。あれは…
「それはまさか?」
「そうだよ。隷従の首輪だ。とりあえずこれを着けてれば、僕達から確実に逃れられないし、僕達のものという証拠にもなるしね。国に帰ったら別の物を着けておくから安心して。ほら、これって持ち運びに便利だし、色々使えるけど、オシャレじゃないから、国に帰って別のに変えようと思ってるんだ。勿論、僕と妹でするから安心して」
この男がするのなら、間違いがない。
天使のような可愛らしい姿をしているが、実際はかなりの…
「じゃ、目的のモノも手に入れたし、帰るとするよ。せっかくの宴を途中で中座する事を謝っておいてくれる?アナスタシア、じゃ、僕らは帰ろうか」
「はい。お兄様」
そう言って、二人は三人を連れて引き上げて行った。
「まるで嵐のようだな…」
そう呟き見届けて、急いで翔を連れて自分ようにあてがわれている部屋へと移動することにした。
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