オメガ転生。

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学園生活

そんな事が(景正)

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翔と友人達と訪れたんだ宿は、露天風呂と料理が美味しいと有名なところだった。
宿泊用の部屋にも個人用や家族用の露天風呂があり、そこで身体を洗ったりし、大浴場では温泉に浸かって身体を癒す目的で使われるため、入浴用の衣服仕様となっている。
身体を洗える場所もある事はあるが、そちらはあまり利用されていないようだ。

衣服を脱ぎ、入浴用の物に着替え、浴室に向かう。
幼馴染の翔が嬉しそうにかけ湯をしてから、外の浴室に向かうのを追いかけるようにしてついて行く。

翔が湯に身を沈め、皮膚がほのかに染まるのを眺めてしまった。
汗や湯が胸元や背中に流れるのを見てしまい、触れたくなってしまう。
あの滑らかは皮膚に唇を這わせ、可愛らしく主張している胸の頂を……

ついつい想像してしまい、自信が自己主張しそうになる。
これは流石にまずい。嫌われてしまう。
そう思うのだが、止められず、妄想が……

「大丈夫か?のぼせた??」

翔がこちらを見て、そう声をかけてきた。

顔に熱を感じ、鼻から生温かいものが流れ出る感じがした。

「鼻血が……」
「ごめん。もう出るよ」

カッコ悪いところを見られた。
恥ずかしすぎる。
翔のアレやこれやを想像するなんて…
頭を冷やしてこよう。

そう言って、慌てて出て行った。
後ろから、夕霧君が『自分が見てきます』と言って追いかけてくるのが気配でわかる。
そして、沙霧君が、『あれは、興奮しすぎたんでしょうね』とか言っているのが微かに聞こえてきた。
普通なら聴こえないかもしれないが、アルファであるし、テンションハイになっているのもあるのかもしれない。
それにだ、二人には自分が翔に好意を持っている事がバレているだろうし、それによって今の状況になっているのがバレている気がしているから、尚更だ…

カッコ悪い…

鼻血を拭い、止血のために鼻を抑える。

「これ、使いますか?」

そう言って、追いかけてきた夕霧君が、氷を袋に入れてもらってきてくれていた。
いつのまに…

「大丈夫ですか?」
「あぁ、すまない」

そう言ってお礼を言いながら、とりあえず冷やしてみた。
冷たさで、何とか冷静になれた。お陰で興奮もおさまり、いろんな面で落ち着いてきた。
もう大丈夫だ。

「ありがとう。もう大丈夫だから、お風呂楽しんできて」
「翔様はダメですよ」
「えっ?」

思わず聞き返してみた。
何を言っているのだろうか…

「なんでもないです。部屋で少し休んでください。送りますね」

そう言って、部屋まで送ってもらい、夕食まで時間が少しあるから、休むことにした。
しかし…我ながら重症だな…


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