169 / 302
学園生活
そんな事が(沙霧)
しおりを挟む
温泉を堪能し、食事も思った以上に楽しめたし、翔様が喜んでいた姿を見て、心から嬉しく思っていた。
まぁ、ただ楽しめただけではなかったけれど…
同級生であり、翔様の幼馴染である景正君の存在だ。
翔様には既に番である我らの長がいるのだが、翔様自身がオメガである事を隠しているため、まさかそんな存在がいるとは思わず恋慕している。
こちらから忠告として言ってしまおうか…とも思ったが、それは翔様のご意志に背く好意であるから、あえて言ってはいない…
よって、どう妨害しようかと色々画策するのだが…
いっそ、別のオメガなどを見つけてくれればと思う。
ちょうど好意を抱いている女性がいるのだから、そちらになびいてくれないだろうか…
まぁ、この席では、夕霧がついていったから、まぁそれでよしとしよう。
土産が見たいと言っていたから、ついて行かないと…
この宿にはいくつか別館などがあり、本当は全てを貸し切るつもりでいた。
ほぼ貸切ではあるのだけれど、他で宿泊している者も、土産などを買いに来たり、入浴だけしにくる者もいて、全てを止めることは出来なかった。
まぁ、自分達でどうにかするしかないんだけれどもね…
ついた土産売り場は、思ったより広めの店舗で、店の中には試食や試飲できる場所もあった。
まぁ、あらかじめ調査しておいたから、大丈夫だと思うが……
「さて、どうしょうかなぁ…」
翔様は、色々と眺めたり、少し手に取ったりして思案していた。
僕も選ぶフリをしないとあやしまれる…
「これってどうだろう…」
翔様が土産によさそうなお菓子を見つけて手に取っている。
このまま購入して部屋に戻れば…
ん?あれは…
他の宿に宿泊しているだろう者が目に入った。
注意しないと…
警戒しながら少し離れた場所から護衛をしていた…
今のところは大丈夫だ…
そう思ったところで、翔様が別の商品に目がいっている。
あの場所は、酒類が置いている場所か…
この土地にも美味しい酒があると言っていた。
確か試飲もできたから…嫌な予感がする。
すすっとお酒コーナーに向かい吟味し出した。
「雅貴さんなら…もっと良いお酒飲んでるだろうなぁ…でも、この瓶お洒落だ…」
そう呟きながら見てるようだ。
しかし、場所によっては死角があるな…
あっ、やばい…
そう思った瞬間、翔様をガシッと掴み、拘束する男がいた。
「おっと。可愛い顔してるな。お前、今晩俺の相手をしろ!」
そう言って、翔様の口を抑えている。
どこの誰だ!!
あの者達はアルファだ。それも少し曲者の…
男の侍従らしい者が、翔様の持っていた物を取り上げ、適当に置いた。
「さぁ、行くぞ」
そう言って無理やり連れて行こうとしている。
翔様自身、もがき逃れようとしたが、相手は酔っているようだがアルファだ。
オメガの翔様では…
それに、よくみると、あの者は…
思わず『チッ』と舌打ちして、妖力をぶつけた。
勿論、翔様には保護結界を纏わせて、身体を宙に浮かせて男達から離れた場所に降ろした。
もちろん、ふわりと優しく…
翔様を拉致しようとした男達は、重圧をかけて床に這いつくばるようにし、意識を奪った。
後は他の護衛の者達がどうにかしてくれるだろう。
この男達も貴族ではあるが…面倒だ…
「翔君。大丈夫?この宿は上級の貴族が良く利用して、安全だと思ったんだけど、時々変なのがいて困るね。酒に溺れるなんて、カッコ悪い。気分が悪くなるから、お土産は明日にしましょう」
そう言って手を引きこの場を離れる。
「えっ?あの人ほっといて良いの??」
と呟いていたから
「大丈夫ですよ。宿の人か店の人が対応してくれますから…」
そう答えておいた。
背後にいる護衛の二人が従業員のフリをして、男達を拘束し連れて行った。
しっかりと罰してもらいましょう。
部屋まで送り、ソファーに座らせる。
何か落ち着くように飲み物でも準備してあげたいが、ここは宿だ…
「大丈夫ですか?」
そう言って、顔を覗き込んで確認した。
顔色がまだ悪い…
「翔君。何か飲みもに買ってきましょうか?」
色々と声をかけるも、反応はイマイチだった。
自分の未熟さが腹正しい。
あの男達と遭遇しないように上手く誘導すればよかったものを、翔様の好きなように店内を見て回っていたために、こんな事が起こってしまった。
いくら自分が最終的に護れても、これは護れたうちに入らない。
なんて未熟なんだ!!
まぁ、ただ楽しめただけではなかったけれど…
同級生であり、翔様の幼馴染である景正君の存在だ。
翔様には既に番である我らの長がいるのだが、翔様自身がオメガである事を隠しているため、まさかそんな存在がいるとは思わず恋慕している。
こちらから忠告として言ってしまおうか…とも思ったが、それは翔様のご意志に背く好意であるから、あえて言ってはいない…
よって、どう妨害しようかと色々画策するのだが…
いっそ、別のオメガなどを見つけてくれればと思う。
ちょうど好意を抱いている女性がいるのだから、そちらになびいてくれないだろうか…
まぁ、この席では、夕霧がついていったから、まぁそれでよしとしよう。
土産が見たいと言っていたから、ついて行かないと…
この宿にはいくつか別館などがあり、本当は全てを貸し切るつもりでいた。
ほぼ貸切ではあるのだけれど、他で宿泊している者も、土産などを買いに来たり、入浴だけしにくる者もいて、全てを止めることは出来なかった。
まぁ、自分達でどうにかするしかないんだけれどもね…
ついた土産売り場は、思ったより広めの店舗で、店の中には試食や試飲できる場所もあった。
まぁ、あらかじめ調査しておいたから、大丈夫だと思うが……
「さて、どうしょうかなぁ…」
翔様は、色々と眺めたり、少し手に取ったりして思案していた。
僕も選ぶフリをしないとあやしまれる…
「これってどうだろう…」
翔様が土産によさそうなお菓子を見つけて手に取っている。
このまま購入して部屋に戻れば…
ん?あれは…
他の宿に宿泊しているだろう者が目に入った。
注意しないと…
警戒しながら少し離れた場所から護衛をしていた…
今のところは大丈夫だ…
そう思ったところで、翔様が別の商品に目がいっている。
あの場所は、酒類が置いている場所か…
この土地にも美味しい酒があると言っていた。
確か試飲もできたから…嫌な予感がする。
すすっとお酒コーナーに向かい吟味し出した。
「雅貴さんなら…もっと良いお酒飲んでるだろうなぁ…でも、この瓶お洒落だ…」
そう呟きながら見てるようだ。
しかし、場所によっては死角があるな…
あっ、やばい…
そう思った瞬間、翔様をガシッと掴み、拘束する男がいた。
「おっと。可愛い顔してるな。お前、今晩俺の相手をしろ!」
そう言って、翔様の口を抑えている。
どこの誰だ!!
あの者達はアルファだ。それも少し曲者の…
男の侍従らしい者が、翔様の持っていた物を取り上げ、適当に置いた。
「さぁ、行くぞ」
そう言って無理やり連れて行こうとしている。
翔様自身、もがき逃れようとしたが、相手は酔っているようだがアルファだ。
オメガの翔様では…
それに、よくみると、あの者は…
思わず『チッ』と舌打ちして、妖力をぶつけた。
勿論、翔様には保護結界を纏わせて、身体を宙に浮かせて男達から離れた場所に降ろした。
もちろん、ふわりと優しく…
翔様を拉致しようとした男達は、重圧をかけて床に這いつくばるようにし、意識を奪った。
後は他の護衛の者達がどうにかしてくれるだろう。
この男達も貴族ではあるが…面倒だ…
「翔君。大丈夫?この宿は上級の貴族が良く利用して、安全だと思ったんだけど、時々変なのがいて困るね。酒に溺れるなんて、カッコ悪い。気分が悪くなるから、お土産は明日にしましょう」
そう言って手を引きこの場を離れる。
「えっ?あの人ほっといて良いの??」
と呟いていたから
「大丈夫ですよ。宿の人か店の人が対応してくれますから…」
そう答えておいた。
背後にいる護衛の二人が従業員のフリをして、男達を拘束し連れて行った。
しっかりと罰してもらいましょう。
部屋まで送り、ソファーに座らせる。
何か落ち着くように飲み物でも準備してあげたいが、ここは宿だ…
「大丈夫ですか?」
そう言って、顔を覗き込んで確認した。
顔色がまだ悪い…
「翔君。何か飲みもに買ってきましょうか?」
色々と声をかけるも、反応はイマイチだった。
自分の未熟さが腹正しい。
あの男達と遭遇しないように上手く誘導すればよかったものを、翔様の好きなように店内を見て回っていたために、こんな事が起こってしまった。
いくら自分が最終的に護れても、これは護れたうちに入らない。
なんて未熟なんだ!!
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
505
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる