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学園生活
そんな事が(玲奈)
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もしかしたら…
確証もないのに、建物内を探し回った。
もちろん、庭も全て…
でも、違う次元に飛ばされたのか、ただ単に違う場所に飛ばされたのか、翔を見つける事は出来なかった。
生きているのはわかる。
双子の感だと言われるかもしれないけど、絶対に生きてる。
でも、どこに…
時刻は刻々と過ぎていく。
夕霧や沙霧が戻って来て、翔が見たと言う場所に関しては、近衛騎士などが捜索に入り、幾人か捕撲と保護とされたと聞いた。
薬物などの使用疑いも持たれ、翔が見たと思われる被害者達は病院や診療所に運ばれたとも言っていた。
でも、その心配していた肝心の…
神殿内も暗くなり、蝋燭が灯され出した。
翔がいなくなった場所から離れたく無くて、無理を言ってこの場にいたが、これ以上は…
コツコツと足音を響かせて近寄ってくる者がいた。
「どうしましたか?何が?」
優しく見つめてくれる眼差しのものと、一点を鋭い眼差しで見る者。
「ここの管理を行なっている者は?」
「私でございます。当神殿にようこそおいで…ひぇ」
妖気をダダ漏れの男性、そう、この国宰相閣下が、恐怖の笑顔で
「少し破壊してしまいますが、後で修繕費はお支払いしますね」
「払わなくても良いかもしれませんよ。どうぞ思う存分に」
「いゃ、何怖い事を言って煽ってるの?じゃなくて、壊れたら、翔が戻ってこれなくなるかもしれないのに、なんて事…」
思わず怒りが沸き起こり、そう声を荒げてしまった。
そうよ、壊したら、戻れなくなるかもしれないのに、何言ってんのよ!!
「大丈夫ですよ。この男はきちんと考えてますから。第一、愛しく大切な唯一の者を…大丈夫」
「何で私を抱きしめようとするの。離して…」
「いえね、君に危険が伴うかもしれないのは、私が許せないから…」
キュッと抱きしめられ、耳元で呟かれ…
油断した…
ガシャーン!バリバリバリ!!ゴゴゴゴッ!!
ものすごい音がして、色々なものが破壊されていった。
確証もないのに、建物内を探し回った。
もちろん、庭も全て…
でも、違う次元に飛ばされたのか、ただ単に違う場所に飛ばされたのか、翔を見つける事は出来なかった。
生きているのはわかる。
双子の感だと言われるかもしれないけど、絶対に生きてる。
でも、どこに…
時刻は刻々と過ぎていく。
夕霧や沙霧が戻って来て、翔が見たと言う場所に関しては、近衛騎士などが捜索に入り、幾人か捕撲と保護とされたと聞いた。
薬物などの使用疑いも持たれ、翔が見たと思われる被害者達は病院や診療所に運ばれたとも言っていた。
でも、その心配していた肝心の…
神殿内も暗くなり、蝋燭が灯され出した。
翔がいなくなった場所から離れたく無くて、無理を言ってこの場にいたが、これ以上は…
コツコツと足音を響かせて近寄ってくる者がいた。
「どうしましたか?何が?」
優しく見つめてくれる眼差しのものと、一点を鋭い眼差しで見る者。
「ここの管理を行なっている者は?」
「私でございます。当神殿にようこそおいで…ひぇ」
妖気をダダ漏れの男性、そう、この国宰相閣下が、恐怖の笑顔で
「少し破壊してしまいますが、後で修繕費はお支払いしますね」
「払わなくても良いかもしれませんよ。どうぞ思う存分に」
「いゃ、何怖い事を言って煽ってるの?じゃなくて、壊れたら、翔が戻ってこれなくなるかもしれないのに、なんて事…」
思わず怒りが沸き起こり、そう声を荒げてしまった。
そうよ、壊したら、戻れなくなるかもしれないのに、何言ってんのよ!!
「大丈夫ですよ。この男はきちんと考えてますから。第一、愛しく大切な唯一の者を…大丈夫」
「何で私を抱きしめようとするの。離して…」
「いえね、君に危険が伴うかもしれないのは、私が許せないから…」
キュッと抱きしめられ、耳元で呟かれ…
油断した…
ガシャーン!バリバリバリ!!ゴゴゴゴッ!!
ものすごい音がして、色々なものが破壊されていった。
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