オメガ転生。

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学園生活

そんな事が

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「樹里(ジュリ)」
「雅貴様。大丈夫ですよ。少し失礼しますね」

そう言って、雅貴さんに許可を得た白衣の男性は、僕の側に来て手をかざしていた。
えっ?聴診器で胸の音とか聴くんじゃないの?顔色や表情、その他は一瞬で見てわかるのかもしれないけど、診察だよね??

思わず驚愕していたら、身体を優しい光に包まれ、温かいものが浸透して…

「大丈夫ですね。まだ身体の疲労感は残っているようですが、毒や呪い、怪我その他は診られません。はい、大丈夫」

そう言って微笑まれた。
思わず後光がさしているように眩しく感じた。
お医者様ですよね。そうですよね??

「これは必要ないですから、のけますね」

そう言って、針を抜かれ、止血後丸いシールを貼られた。

「さて、雅貴様、今後の事ですが…」
「あぁ、翔の両親に話は通してあるから、この後は私の屋敷に連れ帰りますよ」
「ぇっ?」

驚いたその時、両親や兄、妹がこの部屋に入ってきた。
妹の玲奈は何か言いたそうにしていたが…

「翔!無事でよかった。この後は婚約者である御堂筋様のお屋敷で御世話になる事になったからね」
「どういう事?家に帰るんじゃ??」
「翔、貴族でのしきたりで、結婚前に婚約者のお宅で花嫁修行をする事は知っているでしょ?本当は卒業後と話し合っていたんだけど…」

「翔。今回の事があったから、私がご両親に無理を言ったのですよ。心配ですぐに囲っ…いや、側にいたくてね。私の我儘なんだ。許してくださいね」

今、『囲う』なんて、黒い事言ってましたよね…
でも、雅貴さんの側にいたい自分もあって…

「わかりました。よろしくお願いします」

そう言って頭を下げた。

「大丈夫ですよ」

そう言って、嬉しそうに微笑まれ、思わず眩しいものをまた見てしまった…
今日はなんていう日なんだろう…

ついついはにかんでしまったのは仕方ないと思う。

その後、あれよあれよと準備されて、気がつけば雅貴さんの邸宅の一室に連れ込まれていた。
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