オメガ転生。

学園生活

そんな事が(雅貴)

「何が大変なんだ？翔がここから何処かに飛ばされた事自体が大変だというのに…しかも…」

奥歯をギリッと噛み締める。
どんな理由せよ、家族に裏切られたと思われる行為で…

「遅かったか…だが、多分大丈夫なんじゃないか？身柄に関しては…」
「どういう事だ？何を知っている？？」
「それよりも、この方ですよね…まずは少し休ませましょう」

そう言うと、神力を使って意識を奪い、この家の者達に寝室に運ぶように指示をしている。
この家の者達も初めは驚いていたようだが、ことの重大さを察し、この場を明け渡してくれた。

「さて、どう言う事か、知っている事を説明してもらおうか…」
「そうだね。さっき彼の肩に触れたようだけど、その時に少しは情報を得たんじゃないか？」
「まぁ、苛立ちしか湧いてこない情報だがな…」

そう、さっき触れた時に、強制的に除いた。
あのような状態であったから、ほぼ抵抗なく覗き見る事はできた。
何とも忌々しい…
彼方も早く片付けてくだされば良いものを、お陰でこんな事になっているとは！！

後でしっかりと講義させていただくとしよう！！

「それと付随しての情報なんだがな…」

そう言って話し出した言葉に絶句しながらも、イライラは募っていった。