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学園生活
一掃せよ!
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「失礼します」
会議の後、自分の職場に戻り、上月の入れてくれたお茶を飲みながら残っている仕事を片付けていたその時に、入ってきたのは今回の重要任務を任せていた如月 悠斗だった。
「報告書持ってきました」
「あぁ、ご苦労。今回も随分やらかしたな」
「そうですか?でも、やるべき事はしっかりやりましたよ」
「こら、如月!!」
如月の態度を嗜めるように、上月が注意をするが、まぁこのくらいなら特に問題はない。
彼の報告書を確認しながら、相変わらずの2人のやりとりを見ていた。
如月は諜報活動が得意で、その部隊を任せてある。
やり方はまぁ、この部隊は個々の責任のもと動く事が基本だ。個々に一任できるぐらいの優秀な人材の集まりだから何も問題は…ないはずだ。まぁ、少しチャラい感じの男だが、やる事はシッカリやるし、部下にも個人的に訓練をしているようだしなぁ…
部下を見つけては、奇襲攻撃をかけるなんてザラだったか…
普通、そんな事はしないと思うのだが…
「そうそう、この国とこの国が今回ちょっかいを出してたみたいなんで、少し潰しときました。まぁ、国民には被害はあんまないと思いますよ。貴族以外はね」
と言う事は、ほぼ国家ぐるみでちょっかいを出していたから…と言う事か…
「まぁ、うちがこんなに早く動くとは思ってなかったんでしょうね。トップが番いやら何やらと、大切な者が増えたから、国トップから退くとか思ったんでしょうかね…基本、番いが現れれば、側にいて護りたいと思ってしまう者が多いから、下手したら上層部グスグスって事も成りかねないんだろうけど、うちの宰相閣下や、他のトップは護ためにもっと頑張るだろうしね…閣下も結構動かれていたから、仕事が超楽だったでしょ」
「それで、この報告書になったんだな…」
実際自分が指揮していたのもあるが…まぁ、結果良ければ良いこととしよう。
その国のトップが変わる事態になったり、国土が半分になったり…
後は……
国土が半分と言っても、難民が出るわけではない。
その国が治めるより、お隣の国が治める方が良いこともあるからね…
身内で殺し合いをさせるのも、エゲツないが、まぁ、その程度で済んだんならマシだろ。
「あと、この件はどうなった?」
「あぁ、それは今継続中ですよ。良い人材が捕獲できましたからね。後はこっちで…」
「随時報告するように…」
「そうそう、その中の1人、僕がもらっても良いですか?」
「ん?」
「今回かなり頑張ったから、褒美で。ね」
「まぁ、1人ぐらいなら…」
「やった!!ありがとうございます。今後も頑張りますので、この人もらいますね。では…」
そう言って渡された書類に…
「おい、コイツは…」
「もう出ていきましたよ…」
「そうか…はぁ…………ちょっと宰相閣下の所に行ってくる」
「仕方ないですね…こちらの書類は私の方で処理しておきます」
「あぁ、頼む」
ガックリしながら、仕方なく奴の執務室に行くことにした。
如月が報償として希望した人物の件と、その他の件で…
まぁ、希望した者は皇族とか貴族といった者でないのが、まだ救いだ。
ただ、諜報活動にたけた、有名人だっただけだ…
だが、あの男まで捕らえるとはな…
多分、囲い込み、自分のそばに置きながらも、自分の仕事に携わるようにするんだろうが…
まぁ、また結果報告してくるだろう…
会議の後、自分の職場に戻り、上月の入れてくれたお茶を飲みながら残っている仕事を片付けていたその時に、入ってきたのは今回の重要任務を任せていた如月 悠斗だった。
「報告書持ってきました」
「あぁ、ご苦労。今回も随分やらかしたな」
「そうですか?でも、やるべき事はしっかりやりましたよ」
「こら、如月!!」
如月の態度を嗜めるように、上月が注意をするが、まぁこのくらいなら特に問題はない。
彼の報告書を確認しながら、相変わらずの2人のやりとりを見ていた。
如月は諜報活動が得意で、その部隊を任せてある。
やり方はまぁ、この部隊は個々の責任のもと動く事が基本だ。個々に一任できるぐらいの優秀な人材の集まりだから何も問題は…ないはずだ。まぁ、少しチャラい感じの男だが、やる事はシッカリやるし、部下にも個人的に訓練をしているようだしなぁ…
部下を見つけては、奇襲攻撃をかけるなんてザラだったか…
普通、そんな事はしないと思うのだが…
「そうそう、この国とこの国が今回ちょっかいを出してたみたいなんで、少し潰しときました。まぁ、国民には被害はあんまないと思いますよ。貴族以外はね」
と言う事は、ほぼ国家ぐるみでちょっかいを出していたから…と言う事か…
「まぁ、うちがこんなに早く動くとは思ってなかったんでしょうね。トップが番いやら何やらと、大切な者が増えたから、国トップから退くとか思ったんでしょうかね…基本、番いが現れれば、側にいて護りたいと思ってしまう者が多いから、下手したら上層部グスグスって事も成りかねないんだろうけど、うちの宰相閣下や、他のトップは護ためにもっと頑張るだろうしね…閣下も結構動かれていたから、仕事が超楽だったでしょ」
「それで、この報告書になったんだな…」
実際自分が指揮していたのもあるが…まぁ、結果良ければ良いこととしよう。
その国のトップが変わる事態になったり、国土が半分になったり…
後は……
国土が半分と言っても、難民が出るわけではない。
その国が治めるより、お隣の国が治める方が良いこともあるからね…
身内で殺し合いをさせるのも、エゲツないが、まぁ、その程度で済んだんならマシだろ。
「あと、この件はどうなった?」
「あぁ、それは今継続中ですよ。良い人材が捕獲できましたからね。後はこっちで…」
「随時報告するように…」
「そうそう、その中の1人、僕がもらっても良いですか?」
「ん?」
「今回かなり頑張ったから、褒美で。ね」
「まぁ、1人ぐらいなら…」
「やった!!ありがとうございます。今後も頑張りますので、この人もらいますね。では…」
そう言って渡された書類に…
「おい、コイツは…」
「もう出ていきましたよ…」
「そうか…はぁ…………ちょっと宰相閣下の所に行ってくる」
「仕方ないですね…こちらの書類は私の方で処理しておきます」
「あぁ、頼む」
ガックリしながら、仕方なく奴の執務室に行くことにした。
如月が報償として希望した人物の件と、その他の件で…
まぁ、希望した者は皇族とか貴族といった者でないのが、まだ救いだ。
ただ、諜報活動にたけた、有名人だっただけだ…
だが、あの男まで捕らえるとはな…
多分、囲い込み、自分のそばに置きながらも、自分の仕事に携わるようにするんだろうが…
まぁ、また結果報告してくるだろう…
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