番になんてなりたくない！

怪しい気配

相談

2人に情報収集をお願いし、さて、どうしたものか……

「リリィ」
「ん？」

リリィは何か考え事をしながら、お茶を飲んでいるようだ。
私としても、先程の光景が忘れられず、ゲームでのシナリオを思い出してみた。

「やっぱり、ズレてるね。何か嫌な予感がする……」
「さっきの街で見かけた人達は……もしかしたら避難して流れてきた人達？」
「そう思う。街の人達は建物内にいたよね。窓とかに人影があったから……」
「確か、この領地での伐採だったよね。調べてたら、例の宗教関係も関係していたし、木材の需要も伸びていたから伐採が進んでいたのも……」
「そうなんだ。急に船を作るためや、神殿、地域においては街の発展に住宅街が増えて、木材の需要が伸びたとか……で、むやみやたらに伐採してこの結果……」
「天候被害で作物が上手く収穫できなかった事もあるね。そこで、沢山あるとふんで、計画性のない伐採が進んだ…」
「天候と伐採。それらにより流行病が発症し、悪循環か…」
「このまま放置したら……今までの近隣諸国のバランスが崩れて、戦乱が起こる可能性もあるし…」
「内乱もね……」
「でも、まだだよね……彼女が現れるのは…」
「あわられるかどうかも……」

2人でため息をつく。ゲームでは、聖女が同士とともに収めてた。
勿論、あの宗教団体も関与していたし、そこには彼がいた……
攻略対象者

「彼も出てくるのか？」
「どうだろう？でも、彼が出てくるとしたら、私は……」
「大丈夫。そうならない。」
「そう信じるよ………」

大きなため息をついて、残りのお茶をすする。
歓迎の食事会の時間が近く。
とりあえず、準備をして、行動に移ろう……