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囚われて
連れ去られ……
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授業中は相変わらず2人に前後で挟まれている。
この前席替えがあったんだけど、窓側は同じ。前後も2人が入れ替わっただけ。
右隣は女子の友人の誰か……
他の子たちは思いっきり変わっているのに……なぜ???
2人に聞いても、素知らぬ顔をしている。
友人は笑っているだけだった。
以前は他の女子や男子が2人の側に近づいてきていたけど、私がいる時はあまり来ない。
来ても数人。用事を言うと、他の子たちのところに直ぐに行っている。
あまりに不思議だったから、友達に聞いてみたんだけど、苦笑いされて……
「愛されてるね。」
だけだった。
それだけでは、わからないんだけど……
唯一、2人が側にいないのは、私が学校のクラブ活動でお香の調香で匂い袋を作ったり、文香を作って楽しんでる時。
あと、アロマを楽しむこともあったなぁ……
養護教諭の先生を顧問として、友人や先輩・後輩と楽しんでいた。
2人は生徒会の用事で忙しそうだ。
大変そう……そう思っていた。
いつも通り、お香の匂いを漂わせながら、今日は練香を作っていた。
色んな香料を混ぜて、最後に蜂蜜を入れて、練ったあと、ひたすら丸める。
蜂蜜を入れて練ったりするから、少しだけ力がいるし、ひたすら丸める時は無言になる。
黒い筒状の容器にひたすら丸めた物を入れていく。
初めは少し小さめに丸めたけど、途中から大きくなってしまった。
素人が作るのだから、まっいっか。
許容範囲の大きさだし。
丸め終わり蓋をする。
手についてしまっているから、少し洗いに行く。
ハンカチで拭いて、片付けをしていたら、教室のドアが開き、クラブメイト以外の女子生徒が入ってきた。
「木下 綾乃さんて、おられます?」
誰だろう?
「はい。私ですが?何か?」
「貴女が……少し時間いただいても良いかしら?」
「麗華様だ。それと、美月様。」
側にいた友人が呟いた。
有名人?
「綾乃さん?」
そう声かけてきて、2人に手を引かれた。
何故か抵抗できない。
2人に連れられて、教室を出た。
クラブ仲間も、呆然と見送ってくれるだけだった。
どこまで連れて行くのだろうか……
連れて行かれたのは、少し薄暗くはあるが、綺麗な花や樹々が植えられた場所だった。
でも、人目にはつきにくい場所……
こんな所があるんだ……
「連れてきました。」
そう言って、突き飛ばされた。
両膝を地面につく感じで倒れる。
「何を……」
「あなたが、あのお二人の…………ふう~~ん。見た感じ、たいした事ありませんね。」
そう言われながら、冷たい視線で上から下まで舐めるように見られた。
「本当に……こんな人間に……屈辱しかありません」
もう1人いたのか。鋭く睨まれる。
「鬱陶しいのが来そうですわね。」
「そうですね。お前達、この者を……」
そう言われて、背後から何かを嗅がされ、麻袋のような物に入れられた。
もがく暇もなく、意識が遠のく。
「忘却の術をかけてきたから、お前がここにいる事は誰も知らないし、連れて来た者も忘れ去られてる。残念だったね。」
それだけしか聞き取れなかった。
この人達も妖なのか?
私は何かしたのだろうか……
この前席替えがあったんだけど、窓側は同じ。前後も2人が入れ替わっただけ。
右隣は女子の友人の誰か……
他の子たちは思いっきり変わっているのに……なぜ???
2人に聞いても、素知らぬ顔をしている。
友人は笑っているだけだった。
以前は他の女子や男子が2人の側に近づいてきていたけど、私がいる時はあまり来ない。
来ても数人。用事を言うと、他の子たちのところに直ぐに行っている。
あまりに不思議だったから、友達に聞いてみたんだけど、苦笑いされて……
「愛されてるね。」
だけだった。
それだけでは、わからないんだけど……
唯一、2人が側にいないのは、私が学校のクラブ活動でお香の調香で匂い袋を作ったり、文香を作って楽しんでる時。
あと、アロマを楽しむこともあったなぁ……
養護教諭の先生を顧問として、友人や先輩・後輩と楽しんでいた。
2人は生徒会の用事で忙しそうだ。
大変そう……そう思っていた。
いつも通り、お香の匂いを漂わせながら、今日は練香を作っていた。
色んな香料を混ぜて、最後に蜂蜜を入れて、練ったあと、ひたすら丸める。
蜂蜜を入れて練ったりするから、少しだけ力がいるし、ひたすら丸める時は無言になる。
黒い筒状の容器にひたすら丸めた物を入れていく。
初めは少し小さめに丸めたけど、途中から大きくなってしまった。
素人が作るのだから、まっいっか。
許容範囲の大きさだし。
丸め終わり蓋をする。
手についてしまっているから、少し洗いに行く。
ハンカチで拭いて、片付けをしていたら、教室のドアが開き、クラブメイト以外の女子生徒が入ってきた。
「木下 綾乃さんて、おられます?」
誰だろう?
「はい。私ですが?何か?」
「貴女が……少し時間いただいても良いかしら?」
「麗華様だ。それと、美月様。」
側にいた友人が呟いた。
有名人?
「綾乃さん?」
そう声かけてきて、2人に手を引かれた。
何故か抵抗できない。
2人に連れられて、教室を出た。
クラブ仲間も、呆然と見送ってくれるだけだった。
どこまで連れて行くのだろうか……
連れて行かれたのは、少し薄暗くはあるが、綺麗な花や樹々が植えられた場所だった。
でも、人目にはつきにくい場所……
こんな所があるんだ……
「連れてきました。」
そう言って、突き飛ばされた。
両膝を地面につく感じで倒れる。
「何を……」
「あなたが、あのお二人の…………ふう~~ん。見た感じ、たいした事ありませんね。」
そう言われながら、冷たい視線で上から下まで舐めるように見られた。
「本当に……こんな人間に……屈辱しかありません」
もう1人いたのか。鋭く睨まれる。
「鬱陶しいのが来そうですわね。」
「そうですね。お前達、この者を……」
そう言われて、背後から何かを嗅がされ、麻袋のような物に入れられた。
もがく暇もなく、意識が遠のく。
「忘却の術をかけてきたから、お前がここにいる事は誰も知らないし、連れて来た者も忘れ去られてる。残念だったね。」
それだけしか聞き取れなかった。
この人達も妖なのか?
私は何かしたのだろうか……
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