魔王の宝珠

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祖父の知人、同居人になる。

散策して

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フリードと近くを散策して回る。
彼いわく、かなり周辺が変わっているようだ。

河の土手には、今では整備されてサッカー場ができている。バーベキューが出来そうな場所もある。

「ここも変わりましたね。昔は河原一面すすきがあったり、彼岸花が咲いてたりしてたんですけどね。」
「向こうの方にはまだあると思うんだけど…ここら辺は長い間来てないからなぁ。」
「そうなんですか?」
「学生時代に自転車で通ってたのが最後かなぁ」
「友人とですか?」
「ん~途中までは友人とかと…」

少しフリードの表情が不機嫌そうだ。
どうしたんだろう??

「私も一緒にその時を過ごしたかったですね。」
「そっか?普通だぞ?」

そう話ながら歩いていく。

フリードは何故か俺の通っていた場所とかを見たがった。
何故かは解らなかったけど、本人いわく、祖父が手紙でよく書いてたいたらしいから、気になってとのこと。

本当かどうかはさだかではないが、祖父母はよく孫自慢してたのは知ってるから、そんなもんか…と思っていた。

ふと、フリードが俺の首筋をなぞる。

「何だ?」
「紅くなってますから、どうしたのかと…」
「あぁ、何か虫に刺されたようなんだ。フリードは大丈夫か?」
「そう…虫ですか。綺麗に付いてますね、跡。」

何故か上機嫌だ。
そして、近づいて……舐められた??

な…な……

「虫刺されは舐めたら早く治ると幸太郎が言っていました。」
「へっ??」
「だからね、幸太郎が教えてくれたんです。ユキの虫刺されが早く治るようにそれを実践しました。」

…………
少しの沈黙。

「あのジジイ…」
思わず暴言を吐きそうになった。

「違ったんですか?でも、傷とかは、舐めたら早く治るとよく言いますよ。」

フリードはキョトンとしている。

「それは迷信だから…」

思わず崩れ落ちそうだ。

「まぁ、それはさておき、次行きましょう。食材も買いたいし。冷蔵庫の中、あまり入ってなかったですよ。」
「仕事で遅くなることが多かったから、よくコンビニ弁当買って食べてたんだ。スーパーとか閉まってたり、疲れて作る気がなかったりしてたからなぁ…」
「私が作りますから、コンビニ弁当は辞めましょうね。あれはあれで美味しかったのですが、毎日だと身体壊しますから。」

フリードの作る朝食はまるでレストランで提供されるように美味しかったのを思い出す。

「もちろん、お弁当も作りますよ。(しっかりと、胃袋も掴ませていただきましょう。私なしではいられないぐらいにね……)」

「ん??最後何か言った?」
「いえいえ、ユキは好き嫌いありますか?」
「別にないよ。あまり辛すぎるのは苦手だけどな」
「了解しました。じゃ、買い物しましょう。」

ちょうどスーパーについた。
店に入りカートにかごをのせて野菜から選びに行く。

「まるで、新婚みたいですね。」
「男同士だから、それ変じゃねー」

フリードは笑いながら、かごの中に食材を入れていった。

「外国人だから、日本語変なのかなぁ……あまり突っ込むと悪いかもしれないからなぁ、間違ってるとこだけ指摘するか。」

あわててフリードの後を追った。
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