魔王の宝珠

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祖父の知人、同居人になる。

出かけます。

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目が覚めた時にはベッドにフリードはいなかった。
キッチンの方からコーヒーの薫りがする。

ベッドから起き上がり、身支度を整える。
ふと、クローゼットの横に置いてある鏡に眼をやる。

ん??虫刺され?

首筋に赤い後。
痛くも痒くもない。

いつの間にか虫に刺されたようだ。

「変なとこ刺されたなぁ…後で薬塗るか。」

Tシャツにジーンズのズボンを履いて、リビングに向かう。
対面式キッチンから、フリードの姿。

「おはようございます。勝手にキッチン借りましたよ。すみません。」
「別にいいけど、ありがと。」

フリードに促され、食卓へ。
フレンチトーストとベーコンエッグ。サラダとコーンスープが準備されていた。

「和食がいいかなぁ~と思ったのですが、味噌とか無かったので洋食にしました。どうぞ。」

ニコニコしながら、対面の椅子に腰掛けてる。
動作が綺麗だなぁ。
どっかの良いところの出か?

北欧系の顔に、細身の身体。しっかり筋肉付いてたけど。
寝てると時、当たったからなあ。
触ってしまったというか…男の俺でもドキドキする。腹筋割れてる感じだし。憧れる。

「どうしました?」
いやいやいや…何考えてるんだ俺。

クスッと笑って再度食事をすすめてきた。

「いただきます。」
ドキドキを押さえ込んで、朝食をいただく。

昨日、抱き締められて寝たからか?
何か変だ。

戸惑いながら頂いた朝食は味がしなかった。
上手いとは思うんだけど、何でだ~~~!!


1人心の中で格闘していた。
だから、フリードの視線や微妙な表情の変化を見逃した。

ニコニコしながら、俺を見つめていた。
時折、獲物を狙う捕食者のように、唇を舌で舐めながら。その表情は色艶が滲み出ていたと思うが、その時は解らなかった。

「約束通り、逃がしませんから…」

その呟きも聞き取れなかった。

今から思えば失敗だったなぁ………

朝食を終えて、今日の日程を相談した。

しばらく居させて欲しいとの事だから、1人暮らしだし、家事とかしてくれるらしいから、まぁいっか、と簡単に返事した。

近所を案内して欲しいとのことだったから、今から出掛けよう。

昼はどこかで簡単には食べたらいいか。

フリードと一緒に玄関をでて出かける。

「行ってきます。」

何時もの癖でそう言って。


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