魔王の宝珠

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トラブル発生

私に心配させるなんて…

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怒りのままに、稲妻をぶつける。

ユキから奴を引き離すため。

チッ、ユキの側は離れたが、傷つける事はできなかった。

再度掌にパチパチと火花を散らす。
ニヤリと笑いながら、ユキと奴の間には落とす。
もう少し距離を開けたかったから。

奴の足元に落ちる瞬間、奴はユキからさらに飛び退いた。

「俺に当たったら、どうすんだよ!!」

ユキの表情が硬い。動揺したまま叫んだようだ。
おろおろしている。

クスクス笑いながら、声かける。
可愛い。怯えた表情も可愛いなんて……

「大丈夫。ユキには髪の毛一筋でも傷つけませんから。」

傷つけるわけがない。
この私が……ふふっ……

さらに稲妻を落とす。
奴に向けて。

例えどんな理由だろうと、私のユキに手を出すことは許さないよ。

「オノケリス!彼に触れないでください。汚れます。」
「あ……貴方様が……なぜ?!」
「なぜお前がこの世界に何しに来たのかは知らないけど、悪戯は許さないよ。しかも、私の宝に手を出すことも!」

「ユキ、危ないから、少しじっとしててくださいね。」

そう言って、もう片方の手で魔方陣を描く。そして、ユキの足元に展開する。

それはやがて、ドーム状になり、その中にユキを閉じ込めた。
呆然としているユキ。
大丈夫。守りの陣だから、安心して。
ユキにはニッコリと微笑み、奴には黒い笑みを浮かべる。

「これで安心して遊べます。」

さぁ、踊りなさい。私の攻撃で。
死のダンスを踊ると良い……

私は笑いながら、稲妻や炎をぶつけていく。
勿論周りの物を破壊したり燃やすきはない。
後々面倒だから…

ふふっ……

周りに一瞬火の粉が飛び散ったりしているが、それは直ぐに消しさる。

ただ、オノケリスと呼ばれた異形の姿のみが、無惨になっていく。

身体中から血を吹き出す。
手足をもぎ取り、焼きつくす。
やがてそれは動かない塊となって塵と消えた。

もう少し遊べると思ったのに残念。
つまらなかった……
まぁ、ユキが無事ならいい。

ユキを守る陣をとく。
ドーム状の物は消さった。

床にへたりこんでいるユキに手を伸ばす。
怪我がないか確認しないと。

ユキは思考がいっぱいいっぱいになったためか、意識をとばした。

倒れこむユキを抱きしめる。
怪我は無さそうだ。
良かった…
ホッとする。
ユキを横抱きにして、頬に、首筋に、唇を這わし、唇に口づける。

「本当に困った子だ。私に心配させるだなんて…」

そのまま、飛躍する。自宅マンションの寝室へ



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