魔王の宝珠

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魔界に連れ込まれ

一人湯を楽しんだが…

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いつの間に寝てしまったのか、身体は思ったよりスッキリしていた。フリードの姿はない。
いつもは起きたら抱きしめられてて、身動きが取れないことが多いのに…どうしたんだろう??

お腹を擦る。
「何処に行ったんでしょうね。」
お腹を蹴飛ばされる感覚がある。今日も元気そうだ。

布団をたたみたかったけど、身重な身体だからやめた。よく重いものを持ってお腹が張ったとか、腰を痛めたとか聞いたことがあったから。

そうだ、せっかくだから、朝風呂も良いかも。ゆっくり温泉を楽しみたいし。
フリードがいないから、足湯とかもできるだろうし、よし、行くか!!

タオルを持って温泉に入りにいく。
脱衣所で座って服を脱ぎ、滑らないように気をつけて入る。ゆっくり入りたいから露天風呂に向かう。
外気に触れるから、のぼせにくいだろう。
「気持ちいい。今日もいい天気になりそうだ。」
ゆっくりと湯船に浸かり、景色を堪能する。

身体が火照りだしたから、湯船の縁に座り足だけ浸ける。誰もいないから、少し足をばたつかせて遊んでみる。
ゆっくりで来て良いんだけど、何故か物足りない。なぜだ??

あぁ、いつも側にいる人がいないからか……
フリード、どうしたんだろう?
気になり出したら止まらない。
探すまではしないけど…とりあえず出るか。

ザバッと音をたてなが、出ようとすると、湯けむりの向こう側に人影が見える。

「ユキ、もう出るのですか?」
「フリード??」
「今さっき帰ってきたのですが、ユキが露天風呂の方にいるようだったので来たのですが。」
「フリードはゆっくり入ったらいいよ。俺は部屋で休んでるから。」
「髪、濡れてませんね。浸かっただけですか?」
「そうだけど。かけ湯をするから、良いかと思って。」
「なら、私が洗ってあげますよ。」
そう言って、ひょいと抱き上げられ、洗い場につれていかれた。
「自分でやるから…」
逃げようとするも、却下された。
「お腹がつっかえて洗いにくいのでしよ。私がしますよ。」
そう言って、マッサージも兼ねて髪を洗われた。そのまま身体も洗われる。
滑らかな肌だからと素手にソープをつけて洗われるから恥ずかしすぎる。

やっぱり一人で入る方が良いと思ってしまった。
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