恥辱のピアノコンクール

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羞恥のピアニスト

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家に帰り着くと,スマホに留守電が入っていた。

「こんばんは。身体が火照ってしょうがないでしょう。これを聞いたら,オレのところに電話しなさい。慰めてあげるから。その時,あなたのメス犬の倫子です,と言うんだよ。もし,そうでなければ,電話は必要ないです。全面的に支援はするから何も心配いらないですし,メス犬になることもないです」

それで伝言は終わった。伝言は,前半と後半では,口調も話し方も全然変わっていた。自分の選択で,接し方も全然違うということだろう。

「檜山……さん…」

倫子はソワァーに座り,パンティストッキングを丸めていく。足首から抜き取ると、両手を背中にまわして,ブラジャーを外した。

コンクールは,見事第一位に選ばれ,檜山からのバックアップも全面的にもらうことが約束された。それよりも今だにコンクールの出来事,そしてそのあとの檜山とのことが,頭から離れなかった。

媚薬の効き目がまだ残っているのか,乳首がビンビンに勃起しており,ブラジャーが触れるだけで甘い感覚に変わった。

倫子は下着1枚になるとバスルームに向かった。その間,電話をするかどうか,迷っていた。

身体は檜山を求めていた。結局卑猥な言葉は投げかけられ,オナニーを強制されたが,指一本触れようとはしなかった。それが,不満として身体に残った。このどうしようもない肉の疼きを鎮めてくれるのは,檜山しかなかった。けれども一流のピアニストを目指す,いやその前に一人の女性としてのプライドが、それを許さななかった。

下着を脱ぎ,バスルームに入った。シャワーから温めのお湯を裸身にかける。やや強めのシャワーの飛沫が乳首に当たった。

「はあっ……あ、あんっ……」

それだけで甘美な電流が全身を包んだ。小波のように広がる心地よい刺激に,身体は正直に応えていった。

「あ、ああっ……檜山さん……ぁぁああ,倫子は,メス犬ではないわ……ぁぁああ,どうにかして…」

倫子は豊かな乳房を手のひらで揉んだ。自魚のような指が,柔らかな膨らみを慰めていく。

その爪先が,乳首に触れた。

「はあっ,ぁぁあんっ」

ビリビリッと微弱な電気が流れ,倫子は心の誘惑に抗しきれなくなった。

シャワーの勢いをさらに強くし,ノズルを倫子の裸身に下から上に向け,水流を秘部に当てた。

「ぁぁああっ……はぁぁっ……」

勢いのある飛沫が,恥毛に飾られた秘部を直撃した。疼きが止まらない恥唇や陰核を,飛沫が衝きあげる。

「あ,あんっ……いい……」

倫子は悪魔のような誘惑に負け,両脚を開きくと,むちっとした双臀を揺らした。シャワーの水流の方角を調節して,自分が一番感じるところを狙って当てていく。

「ぅんんっ………いい……ああ,いいわ……」

膝を折ってガニ股になり,開いたおんなの割れ目をさらに広げると,愛液でぐっしょり濡れた恥唇に,シャワーの飛沫が勢いよく襲う。

「あ、ああっ……ご主人様……ああ,欲しい……あなたのチ,チンポが欲しいのっ……」

蛇口をさらに捻り,水流を強くすると,倫子はさらに腰を落としていった。ピアノコンクールで第一位をとり,観客から羨望と賞賛を一心に浴びたピアニストが,はしたなくガニ股になり,腰を振っている。

それが,さらにめくるめく快感を生んでいった。激しい飛沫が次から次に溢れてくる愛液を流し,秘密の急所がジンジンと痺れた。

「これじゃ駄目だわ……」

この程度の刺激では全く満たされることはなかった。ドロドロとした欲望の塊が,胸奥から姿を現し,倫子の身体を縛っていった。

天使の姿をした悪魔が,耳元で囁く。

「ピアニストとして成功するには,檜山の力が必要だから,仕方なく自分の身を捧げないといけないのだ」と。

倫子は裸身を濡らしたまま,バスルームを出た。ふらふらとした足取りで,リビングに入る。スマホを手にすると,檜山に電話をかけた。

「はい,檜山です」

「あ,あの……園田です……」

口の中がからからに乾き,声がかすれていた。檜山の子宮に響くような渋い声を耳にしただけで,秘部がジユンと疼く。

「こんな夜更けにどうしたんですか?仕事の話なら秘書としてください。この携帯では,プライベートのことででしか話さないようにしていますので」

初めて会った時のように冷たく,突き放したような話しぶりに焦ってしまう。

「今からお会いできませんか……」

「ぼくはこれでも多忙でしてね。用がなけれな,切りますよ」

そこまでも冷たく,素っ気ない。まるで全く関心がないような言い方に,まとっていた鎧を脱いで,相手を説得するしかなかった。

「ぁぁああ,き,切らないで……ください……メ,メス犬の倫子………です……ぁああ,ゆ,許して……」

ゾクゾクするような痺れが,体の芯を通った。

自分の声ではないような鼻にかかった甘い吐息だった。はしたなくも双臀が、絶えずくねくねと動いている。

「くくく。メス犬の倫子が,オレに会いたいと。会って何をしてもらいたいんだ?」

ガラリと声の口調が変わった。完全に支配者の声だ。もうどう藻掻いても後戻りすることはできない。

「ああ、意地悪言わないで……ご主人様……お,お願いします……我慢できないんです……」

自分が抑えられないといった感じで,燃えあがる欲情のまま熱い吐息を吐いていく。電話先の檜山にも,それが伝わってくる。

「なら,はっきり言うんだよ。倫子ならちゃんと言えるだろう?」

「ご,ご主人様……私は……あ、あなたの……め……めす犬で……早く、いじめて……ああ……倫子ぐちゃぐちゃにいじめてください……」

火を吐くような思いで,心の思いを伝えた。

「今から送る住所にタクシーでおいで。ただし,服の下には何も着けるなよ」

そう言うと,一方的に電話が切れた。


地図に書かれたマンションの部屋に入ると,スーツ姿の檜山が出迎えにきた。妖しい笑みを浮かべ,じっと見つめてくる。カルスマ性に満ちた映画のワンシーンのような彼を見ていると,もう何も言えなくなってしまう。
 
「ぁぁああ……ご主人様……」

支配者に見つめられ,倫子は急にたまらない差恥心を感じた。心臓の鼓動が一気に跳ね上がった。ただでさえ火照った身体が,カァッと内側から灼ける。

「言いつけを守ってきたか確かめてあげるよ。ワンピースを自分で捲ってごらん」

涼し気な眼差しが,痛いくらい刺さる。

「ああああっ……は,恥ずかしい……です……」

羞恥に顔を真っ赤にして,ワンピースの裾を持ち,少しずつ上げていった。檜山を直視できず,顔を逸らした。わなわなと体が震える中,秘部が檜山の目に晒された。恥ずかしさに恥部を両腕で隠すが,隠しきれていない。

「ちゃんと下着を着けていないな。くくく。すでにもう濡れているじゃないか。」

秘部からタラリと愛液が垂れて太腿を伝って,光っているのが誰の目にも明らかだった。しかも淫らに糸まで引いて,揺れていた。

「ぁぁあっ……お願いします……はぁぁっ……我慢できないんです……抱いてください……」

「図々しいな。倫子。そう簡単に抱いてもらえると思わないで欲しいな。メス犬はメス犬らしくしなきゃ。お利口にしてたら抱いてあげるよ」

そう言いながら,檜山は棚の上にあった真っ赤な縄を取り出した。ワンピースを一気に脱がすと,胸と恥丘を覆っている両腕を,ぐっと掴み,捩じり上げる。

「あうっ……ううっ……」

苦痛に歪んだ美貌がねっとりと汗をにじませている。

首から縄を通し,豊満な乳房の上下にキリリと喰い込ませていく。すると,赤い縄が,たわわな胸を強調し,より官能的に姿を変えた。

「あうっ……うう……」

(き,きくぅ……あぁぁっ……)
 
ギリギリと縄が火照った素肌に喰い込む感覚がたまらない。おぞましいはずの緊縛を受け,倫子はうっとりとした表情を浮かべた。さらに犬の首輪を,真っ白なシミ一つない綺麗な首に取り付けた。美しい顔に,犬の首輪は,より倫子を淫らなに映した。

「ぁ……ああっ……」

「縛られただけで感じるとはな。思っていた以上だよ。さぁ,倫子。メス犬は,どうしないといけないのかな?うん?」

首輪の力は絶大だ。まるで自分が本当にメス犬になったような気にさせる。まさか人生の中で,犬の首輪を自分の首につける日が来ようなどと夢にも思わなかった。

倫子は,檜山の視線を感じながら,おずおずと床に膝をつき,四つん這いになった。すると,檜山は,満足そうに首輪のリールを引っ張って部屋の中へ入っていく。後ろを振り返り,

「よく似合うよ倫子。なんて素敵なメス犬なんだ」

という言葉に,倫子は恥ずかしさとともにうれしさが込み上げた。

リビングに来ると,窓を全開に開けて,檜山は,ソファーに座った。そして,後ろをついてきた倫子の前に,中指と人差し指をくっつけて,まるでペニスのように差し出した。「おまえにはこれで十分だろう」って顔をして,妖しい瞳で見つめている

「ほらぁ,今日頑張った褒美だ」

倫子は,一瞬不満そうな顔を見せたが,すぐに気を取り直したようにピンクの可憐な舌を出して,ペロペロと舐め始めた。

「何を期待したんだい?オチンポが欲しいんだろう?でもそんなに簡単にはあげないよ」

(あぁぁ……ご主人様の……意地悪……)

倫子は,もじもじしながら腰を揺すりながら,檜山の指先から指の股までスゥーーーと舌を走らせる。それを繰り返すと指の股の敏感なところを舐め回した。

ペロペロと犬のように舐めていると,より一層蜜壺から止めどなく愛液が溢れてきた。

次第に倫子は,無我夢中になっていた。口で2本指を咥えると,じゅぼじゅぼっとすぼめた唇で扱き始めた。ヌルヌルとした感触に,檜山が快感に歪んだ。

(ご主人様が……感じてらっしゃる……)

それに気をよくした倫子は,さらに熱心に扱いた。唾液を指にまぶして,にゅるにゅると喉奥まで指を口に入れていく。

「ぅうううっっ……うぐっ……」

すると,檜山は,指を喉奥のさらに奥へと突っ込んでいった。倫子は,苦しさからむせ返りそうになった。それでも指を離そうとはしない。

「ぅぅぅうううっ……・あぁあっ……」

檜山は,倫子が眉を寄せ,顔を歪ませながらフェラチアする倫子に,やっと見つけたという昂ぶりを感じていた。これまでたくさんの女性が,檜山に言い寄ってきた。

だが興味がないと冷たくあしらってきた。それがどうだ。マゾとしての美しさを全身に身にまとっていたのは,倫子しかいなかった。わくわくするような興奮に,倫子の口を指で掻き回したのだった。

指を抜くと,すでに倫子は,「はぁ,はぁ」言って,本物のメス犬のように目をトロンとさせている。檜山の指は,倫子の唾液によってヌラヌラと濡れて光っていた。

檜山は,ネクタイに手をかける。脇を締め,首元に手をやる姿のなんて官能的なことだろう。きゅっきゅっと鳴らし,ネクタイを緩める。素材のよい高そうなネクタイを掴み,シュルシュルという心地よい音をたてながら,ネクタイをとっていく。そのしぐさにぐっと心が惹かれていった。

そのネクタイで手を縛られたい,目隠しをされたいとふと思ってしまう。

そして,Yシャツを脱ぎ始めた。

ボタン一つ一つを外していく瞬間を息を飲みながら見ていた。少しも見逃すまいと凝視する。ピアニストだけあって,細く長い指は,芸術家らしい繊細な指をしている。それが,優雅に動いていく。あの指で,胸を秘部を触られたらと思うと,最奥が熱くなった。

シャツとアンダーを脱ぎ終えると,均整の取れた筋肉質の上半身が現れた。ほどよく鍛えられた身体は,惚れ惚れするほど美しかった。腹筋の筋に思わず手に触れたい衝動に駆られる。

ベルトを緩める。カチカチとした金属音に鼓動が揺れる。ついベルトでバチバチと叩かれたらという妄想がよぎる。

スラックスを下ろし,一気に下着まで脱ぐと,大きく逞しい怒張が姿を見せ,目が釘付けになった。ゴクッと唾を飲み込む。

檜山は,男を感じさせるシンボルを誇示させながら,仁王立ちした。男性の完成された美しい姿に惚れ惚れしてしまう。

倫子は,華麗なご主人様に見下ろされて,恍惚とした気持ちになった。

「ぁぁああ……ご,ご主人様……ほ,欲しい…です…」

妖しく潤んだ眼差しをからめ,檜山の怒張に向かって進んでいく。目の前に迫ると,倫子は舌をのぞかせ,ペロリと舌舐めずりした。

恐る恐る硬く反り返っている怒張に手を伸ばした。触れるとビクンと大きく反応する。たぎったような熱さに,顔を寄せ頬ズリした。

檜山の手が,倫子の両乳首をとらえた。優しくコリコリと弄ったかと思うと,根元を潰し,ぎゅっと引っ張った。お椀型の形の良い胸が,痛々しく形が崩れる。すると,身体を仰け反らせ,長い艶髪が綺麗に宙を舞った。

「ぁぁああ……だめ………」

「だめ?どこが?うれしそうな顔して。こうやっていじめられるのがいいんだろう?」

そう言って,伸びた乳首をグリグリと捻る。倫子は,たまらず腰を揺すった。捻られるたびに,甘美な電流が走り,甘い喘ぎ声が漏れた。

「ぁ,ぁ,ああ……いいっ……ち,乳首……感じちゃう……グリグリだめぇ………」

「倫子。すごくいやらしい顔だよ。その顔が見たかったんだ」

まるで告白のような熱い囁きに,情欲の炎は一気に燃え上がった。

「お,お願いします……入れて……ああ,入れてください……ご主人様……」

気付いたら床に土下座していた。羞恥の刺激がチリチリと胸を疼かせる。

「その前にご主人様への奉仕があるだろう?きちんとできたら考えてあげるよ」

美しい顔をポウッと妖しく上気させて顔を上げる。長い捷毛を伏せ,唇を怒張に寄せていった。

「はむっっ……はぁぁっ……」

「愛情を込めてしっかり奉仕するんだ。いいね?」

倫子は怒張の半ばまで咥えこみ、小さく頷いてみせた。もう何もかも,ご主人様の言いなりだった。服従することの喜びを噛みしめていた。

 自分のどこに、こんな感情が、こんな性癖が隠されていたのか。ずっと賞賛を受け続け,憧れた存在できた。それが今一人の男性に服従することとを至上の歓びとして,骨の髄まで檜山心好みの身体になろうとしている。

亀頭に口をつけ,チロチロと舌先で舐めまわし,やがて頬を膨らませ、そそり立つ肉塊をすっぽり口腔に呑みこんでいく。

濃い眉をキュッと折り曲げ、根元近くまで受け入れては絞り上げ,ゆっくり顔を上げながら可憐な唇で扱いた。形のいい小鼻が快感にピクつく。

ひれ伏したくなるほどの逞しいものを舐めしゃぶりながら,細い指先は怒張の根元にからめ,ピアニストらしい優雅な手つきでしっとりと上下に扱きたてる。喜一や重蔵によって,気も狂わんばかりの汚辱の中で無理やり覚えこまされた技巧だ。

 「うんつ……うっんっ……」
 麗奈は強く頬を窪め、一心不乱に怒張をしやぶる。
 おいしかった。心からおいしいと思った。自然と唾液が海れ、じゅるじゅると卑狼な音がする。

 「あんっ……ああ……」

上気した顔を上下に振り,激しく吸いあげる。すると、怒張がピクンピクンと動いた。

クールな顔が歪み,檜山は快楽の唸りをあげた。男の美貌が妖しく歪む姿というのは,なんて魅力的なんだろう。唾液にまみれグチョグチョのペニスが口腔でグンッと勢いを増した。

縛られた胸が苦しげに波打っている。赤い縄に縛られて隆起した膨らみを丸ごとすくい,激しく揉みしだいた。よく発育した柔らかな乳房は手のひらの中でさまざまに形を変え,そのたびにフェラチオする倫子の鼻から,何とも悩ましい吐息が漏れる。

右手を怒張に添え、急ピッチで上下にシュポッシュポッと激しくしごきたてる。

「ぅうっ……イクよ,倫子……」

檜山は,長い髪をひっつかみ,顔を前後に揺さぶってさらに激しいピストン運動を強制した。

そのたびに猛り狂う勃起にズンズンと喉奥を突かれては,服従を強く意識され,倫子を狂わせた。

(突いて……もっと突いて……)

倫子は心の中で叫んだ。そして、怒張の根元をキリリと締め付けた。

檜山の引き締まったお尻がガクガクと激しく前後する。普段の冷静な彼とは違う乱れた姿に興奮が高まる。

肉棒と口の粘膜が唾液にこすれ,キュッキュッと淫らな音が響き,倫子の赤い顔がより真っ赤に染まっていった。

一瞬すべてが停止し,倫子の口腔で大爆発が起こった。猛り狂う肉棒が,喉の深奥までズブズブと突き刺さる。

「ううっ……うんんっっっ……」

檜山は,全身をピーンと激しく突っぱらせ,放出の快楽に悶えた。切れ長の瞳を閉じ,魅惑的な唇から甘い吐息がこぼれる。

引き締まった筋肉には汗がうっすらとはり,姿態がより艶めかしくなっていた。

(あぁぁぁ……ご主人様……素敵……)

倫子は,大量の精液に苦悶の表情を浮かベながらも,一滴もらさず嚥下しようと白い喉を動かし続けた。

美人ピアニストの口にたっぷり注いだ檜山は,いつものクールな顔に戻り,腰を引こうとした。

「ぅぅうんっ……」

倫子は鼻を鳴らし,射精しても今だに隆々と勃起したペニスを強く咥え,離そうとしない。

「倫子。そろそろ離して欲しいんだがね」

それでも倫子は檜山の怒張に咥えたまま,離そうとしなかった。精液の汚れを清めるように,口の中で舌を器用に動かす。

「ぅぅんっ……ぁ……分かった,分かった。抱いてあげるから……」

悩ましい吐息が付け根にかかり,微妙な刺激を送ってくる。倫子の前で初めて見せる檜山の困ったような顔に,不思議とうれしさがこみ上げてきた。

「ぁぁああ,うれしいです……」

踵に乗せた倫子の双臀がくねくねと動く。淫らな秘肉から,また愛液が溢れ出してきた。

「ご主人様を困らせるなんてね。これはきつい躾が必要だな」

倫子は,檜山の手によって,後ろの腰の上に両手をもっていかれた。有無を言わせぬ力強い動きだ。

(縛られるんだわ……)

手慣れた手つきで,あまった縄を使い,両手を縛り上げていく。手が使えなくなるだけで,自分が拘束され,相手の自由にされてしまうと脳が,身体が感じてしまう。それだけで,マゾの本性が刺激され,ゾクゾクするような歓びに身体の中心を熱くさせるのだった。

「あんっ……ああ……」

ソファーの上から取ったネクタイで,倫子は,目隠しをされた。視界を奪われたことにより,より感覚が鋭くなっていく。

ネクタイから檜山の匂いがした。

(ぁあっ……いい匂い……)

爽やかな香りが,匂いフェチの倫子をうっとりさせた。

後ろ手を縛られたまま,四つん這いで腰を上げさせられた。ツンと吊りあがった[[rb:婀娜 > あだ]]っぼい双臀が,檜山に向かって突き出る。

檜山はお尻をがっちり掴み,ぐっと手前に引いた。それと同時に,怒張を前に突きだす。

「あんっっ……」

尻の狭間を滑り,ぱっくりと物欲しそうにヒクヒクしている秘園に,亀頭がスボッと入った。気持ちよさそうに奥へと侵入していく。

ズブズブッ  ズブズブズブズブ

「はあっ……いいっ……あああああ,気持ちいい……あ,ああ,あんん……はぁぁっ……」

部屋の窓が全開に開いている。檜山が,わざと開けたのは間違いない。

ここで大きな喘ぎ声を出せば,隣の部屋や他の階の人達に倫子の喘ぎ声を聞かれてしまう。それだけは,避けたかった。

だが,大きな声をあげてはいけないと唇を噛みしめても,駄目だった。逞しい怒張が起こす鮮烈な摩擦に,歓喜の電流が突き抜ける。

「い,、いいっ……ぁ,ぁああ……ああ,いいっ………気持ちいい…窓を、窓を閉めてください……ああ,外に聞こえてしまいます……」

「聞かせてやろうよ。倫子の恥ずかしい声を。ただ変態がいるって通報されなければいいけどね」

もう深夜になろうとしている。まわりはシーンとしているだけに,よけい,園田倫子のよがり泣きが大きく聞こえた。

「あああっ……ぁぁ……だめ,だめ……倫子,だめになっちやいます……」

「だめになるのは今からさ」

そう言って,後ろからGスポットめがけて,突き上げた。

「ひぃいっ……ぁぁあああっ………もう………だめ……ひぃいい」

檜山は,激しく突きながら,右手を振りかぶると,平手で左の尻肉を打ち据えた。

パチンッ

大きな音がして,太股まで振動が伝わる。ジーーーンとした痛みが尻肉全体に伝わって,火照った身体をさらに熱くさせた。

「何がだめなもんか。あそこがヒクヒク動いて,オレのチンポを締め付けているくせに」

「ぁああんっ……はぁあっ……は,恥ずかしい……」

もう一度,尻肉の上を思い切り打たれた。

パチーーーーーーーーーーーン

という大きな音が尻を鳴らした。

「あひぃいいいいーーーーーーーーーぁぁぁああっ」

ガクガクと身体が痙攣し,倫子は昇天してしまった。

「お尻叩かれてイッてしまうとはね。なかなか可愛いよ。今もオレのをどんどん締め付けてくる」

お尻を叩かれた痛みが,強烈な快感に変わり,全身が歓んでいるのが感じた。

パチーーーーン  パチーーーーーーーーーン

「ひぃ,ひぃいいいいい………あ,あああ………か,感じます……お尻叩かれて……感じちゃう……」

叩かれるたびにお尻が真っ赤に染まっていく。檜山の言うとおり打たれると,ぎゅっと肉棒を締め付け,快感を生み出し,それがまたさらなる締め付けへとつながった。

檜山は尻たぼを左右に割り、怒張を咥えている割れ目の上の、セピア色したすぼまりを小指で突いた。

「あん……そこ……そこ,だめ………」

ぶるぶるっと双臀が震え,肛門がきゅっと締まった。そこはしっとりと濡れて,檜山の指を歓迎するように絞めてきた。

「尻の穴もよく感じるようだな。締め付けてくるよ」

そう言って,尻の穴を小刻みに刺激した。可憐な蕾がヒクヒクとして,健気に締め付けてきた。

「い,いやぁ……ああ……もう……いく,いく……・ぁああっ,またいっちゃう………」

脳が灼かれ,目の前が真っ白になった。

「ぅぅぅうううう…………いくぅううううーーーーーーー」

妖艶な美貌を振り乱し,とうとう倫子は絶頂に達した。全身をピーンと突っ張り,バックから貫かれた双臀だけが,別の生きものみたいにピクンピクンと跳ねている。

檜山はあまりの締め付けに,射精しそうになったが,夜はまだこれからだ。射精を我慢し,これからの性宴に備えた。

「ぁぁ……ぅぅうん……」

支えを失った倫子は床に膝から崩れ堕ちた。
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