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第2章 夏

6. (Rena side)

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初めてのキスは、
ふわふわってした…そんな温かい気持ちになったことを憶えてる。

あれは確か、
夏の日の午後。

どこまでも青く澄んだ空の下、
やわらかな風がそよいだ時だった。

好きな人とする、
そんな当たり前の心地いい時間。



「土曜日は、みんなホントありがとうね!!」
いつもの通学路で4人揃うと、紗弥が私たちにそう言った。
「オレたちも楽しかったよー!」
「3人とも、最後に花菜に手紙の返事くれたじゃない?アレ宝物なんだって喜んで。夏休みに思い出作ってあげられてよかった」
「また一緒に遊べるといいね」

夏休みまであと3日にせまった月曜日。
私たちの高校は2期制で、7月末まで学校がある。
紗弥のパパは長期出張中で、ママは最近入院してしまったらしくて。
夏休みに入っている花菜ちゃんは、紗弥が預かっていると言っていた。
「透と伶、玲奈のパパママにもお礼を伝えておいてね~!…って、そうだ」
にこやかに話してる途中で、紗弥の顔色が変わる。
「ね、透のとこと玲奈たちのとこのパパママがみんな揃ってるのって珍しくない…?確か、夏は忙しいんだよね?」
そういえば、紗弥には以前そんな話をした。
仲良くなった頃、親が留守がちだって話になった時。
ヨーロッパ中心で働いてるパパママは、夏は特に忙しい。
コンサートがすごく立て込むの。
今はフリーだから、調整してるみたいだけど…。
「あー…。俺たちの誕生日が近いから、揃ってたんだよね」
「えっ!!じゃあ迷惑だったじゃない!」
伶の答えに、紗弥が慌てる。
「気にしなくていいよ。名目だけで、楽しんでるのは本人たち。毎年オレたち中心じゃないから」
「土曜日はパパもママもものすごく楽しんでたよ。その延長で、昨日も振り回されたから、ホント気にしなくて大丈夫だからね」

私たちと透の誕生日は3日違い。
ここ数年は、一緒にお祝いをしていた。
透のパパは普段はアメリカにいるし、奈々ちゃんは日本にいるけど国内飛び回ってて忙しいし、私のパパママはドイツだし。
それでもどこか1日でも日にちを合わせて集まってくれる。
単に、パパたちが仲良しだから会いたいだけかもしれないけど…。
仕事の都合で、誕生日の当日に一緒にいられることはほとんどないから、みんなで集まれる日はいつも楽しかった。
今年は、そこに紗弥も一緒にいてくれて、もっと楽しい日になった。
「…そーなの?玲奈たちって、誕生日の日は普通の日みたいに過ごすってこと!?」
「うん。誕生日の当日を家族で一緒に過ごせたのは、覚えてるだけで1回…2回あるかな?パパだけなら、割と都合つけられるから4、5回はあるかも」
「それって寂しくないの…?」
「えっ、寂しくないよ~!お祝いはしてもらえてるし。気にならないのは、普段からいないからかもしれないけど……」
お昼休みになって、紗弥から誕生日の話を聞かれて答えていた。
朝から気になっていたんだ、って。
いつもの、ランチルームの外のテラス。
外は暑いけれど、通り抜けていく風が気持ちよかった。
女子トークだから!って、今は紗弥と私のふたりきり。
「こないだ、玲奈ママに言われたんだ。子どもがいるからとか、もうママなんだからって理由をつけて、やりたい事を諦めちゃダメよって」
「ああ、紗弥からこどもがいるっていう話を聞いた時に、思ったの。進路のこと悩んでたのはソレなのかなあって」
「そう。本当は、高校だって行かなくてよかったのに、それはダメだってみんなに言われて。仕方なく子どもを保育園に預けたの。赤ちゃんの時から、離れ離れの時間が多くて、寂しがってないかな?って気になっちゃって。高校卒業したら、一緒にいる時間増やしてあげたほうがいいのかな?って思ってたのね」
紗弥は、ものすごくいいママだった。
土曜日、一緒にいてそう思ったの。
今までだって、学校終わればすぐ帰っちゃうし、お休みの日に一緒に遊ぶのもごく稀で。
「そしたら、玲奈ママにも透ママにも言われた。子どもに恩着せがましいことするな、子どもと親は別の人生歩んでるんだから、もっと楽しめ!って」
「あああ…、ママたち言いそう…」
「それで『あの子たちに聞いてみてごらん。親がしょっちゅう留守にしてても寂しがってないはずだから』って言われたのよ。言われた通りだなあ」
紗弥はそう言って笑った。
「でもね、一緒にいる時は、愛情表現は過激というか…。必ず振り回されるからね!!」

昨日も。
ママに、夏休みに入ったらドイツに戻るよね?って聞かれたから、今年は日本にいてみたいと答えたら大騒ぎになった。
何があったの!!ってパパもママも慌てて、ママなんか泣いたりして大変だった。
それから、誕生日のプレゼントは何が欲しい?って聞かれたから、紗弥が教えてくれた花火大会のことを思い出して、浴衣がほしいって答えてまた騒ぎに…。
今度はパパが、誰か付き合ってる男の子でもいるのか!?って。
それを宥めたあと、じゃあ買い物に行きましょってママに引っ張って行かれたのが、ママが子どもの頃から懇意にしていたという呉服店。
そこで、びっくりするようなお値段の反物を見て、金銭感覚が違いすぎるママと言い合いになって。
夜はまた合同で集まってパーティーしたんだけど、私たちのパーティーなのに私たちは酔い潰れた親たちの介抱して…。
「あははっ、楽しそう」
「そんなだから、普段はいなくて平気。全然、寂しくないよ」
「そっか。ありがと玲奈!」
「あ!予鈴鳴っちゃった。戻ろう」
私たちはバタバタと教室へ戻った。

…そう。
昨日はママ達がそんなだったから、あんまり考えずに済んだんだけど。
静かになると考えてしまう。
土曜日に、プールに行った時の話。

『ちゅーでもしちゃう?』

伶が、そう言った時。
私の心臓は飛び出すくらいドキドキした。
一瞬、何を言われたか思考がついていかなくて、変な声出したら笑われた。
私があの時、もっとちゃんと受け答えしたら、しちゃってたのかな…。

前の席に座る、伶の背中を見つめる。

伶は、私と…そーゆーコト、したいんだよね?
だけど…。
伶の気持ちってどんななのかな?
それに私、キスするだけでこんなドキドキしちゃうような気持ち、知らない。
いや違う。
キスする前からこんなにドキドキしてる。
じゃあ、ほんとにしちゃったらどうなるの?


「ね、キスして」
ソファでくつろいでる透に馬乗りになって、そうお願いした。

放課後、いつもの通り4人で帰って。
紗弥と駅前で別れて、透ともいつもの場所で別れるところ。
今日はパパと伶が一緒に出掛ける約束をしていたから、透の家に行きたいと言って、透についてきた。
『また何かあったの~?』とか透に聞かれたけど、どう切り出せばいいか分からなくて、何も言わなかった。
透の家に着いて、お茶を出してもらって。
そろそろ何か話したら?って言われてからの、私の発言。

「…え」
一瞬、眉をしかめて固まる透。
それからすぐに、いつもの透に戻った。
「キスなんかしたら、そこで止まれないけど…いいの?」
透の手が私の頬に触れる。
「うん…」
「じゃここでそのままいれちゃう…?」
その瞬間。
何かがすごいスピードで飛んできて、透の頭に当たる。
ガツっと鈍い音。
「いった———!!!」
透と一緒に物が飛んできた方を見ると、仁王立ちの奈々ちゃん。
「アンタ、人んちで玲奈に一体何をしようとしてるの?」
「痛ってえな奈々子!この状況!!どう見ても、玲奈がオレを襲ってるだろー!つか、人んちってなんだよ。オレん家でもあるだろ」
…確かに。
私が馬乗りだもんね。
ちょっと申し訳なくて、透の上から降りてソファに座り直す。
「玲奈がそんなことするわけないでしょーが!ここは、あたしとあっくんが買った家で、アンタは情けで住まわせてやってんの」
「息子にそんなこと言う?」
「あたしにエロ猿の息子なんかいないわ!今から仕事で出るけど…玲奈に変なコトしたら、許さないからね…!!」
恐ろしい目つきで透を見ると、バンとドアを閉めて奈々ちゃんは出て行ってしまった。
外で車のエンジンの音がして、それが遠ざかるのを聞いてから、透の方を見る。
「…ごめん、透」
「いやいいよ。オレも奈々子が家にいるの知ってて悪ふざけしたし」
頭をさすりながら、透はそう言った。
「奈々ちゃんは何なげたの?」
2人で透にぶつかって床に落ちたそれを見る。
ハンドクリームのチューブ。
ちょうどフタのプラスチック部分が透の頭に当たったのね…。
「奈々子の気に入ってる香りのやつだ。中身全部使っといてやる…!」
透は文句を言いながら拾い上げて、目の前のテーブルの上に置いた。
「…それで」
ソファに座り直した透が私の方へ顔を向ける。
「さっきの、何。どーしたの?」
「え…、言葉通り。透にキスしてもらいたくて」
素直に答えると、困ったような表情になる透。
「そんなの伶に言えよ」
「言えない!」
「オレにはさら~っと言ってるだろー!」
「ドキドキしすぎて無理なのっ。考えてたらキスがどんなのかも分かんなくなってきちゃって」
「…あのなぁ…」
透は、はーっとため息をついて、頭を抱える。
「じゃ、あれだ。その、オレとして確認したいってことね?」
「うん」
「うん、じゃないよー!!伶といい感じになってんじゃないの!?」
「だってだって!キスはしたいような?でもする前から心臓が飛び出したままなくなっちゃいそうな!?変な感じだし、それにその先は想像すらできなくて、できるのかできないのか、もうワケ分かんないんだもん!」
騒ぐ私の頭を、透がぽんと撫でる。
「さっきも言ったけど、キスしたら最後まで止まんないからな」
「うん。どっちも確認したい…」
「んじゃ行こ。オレの部屋」
立ち上がった透にくっついて、透の部屋へ行った。

ベッドに座って考える。
透にはキスしてって言える。
これから起こることも、想像できるし、してもいいって思う。
でも、伶とは…?
「玲奈」
透が隣に座って私の名前を呼んだ。
部屋は遮光カーテンが閉められてて、ベッドサイドにあるライトだけがついている。
「…っ」
軽く、くちびるが重なった。
数秒触れて、離れる。
「今ならまだやめれるけど?」
透にそう言われたけど、首を横に振る。
「…わかった」
透の手が、頬に触れて、それから頭を抱えるようにして私を引き寄せる。
さっきみたいな、くちびるが少し触れるだけのものとは、全然違うキスをされた。

…そういえば。
透と寝る時はいつも、嫌なことがあった…とか、そんな時ばっかりで、何かを考える余裕なんてなかった。
何も考えたくなくて、ただ人の温もりがほしくて。
そんな時しか寝たことなかった。
快楽で全てを忘れようとしてたの。
どんなことしてたかは分かるんだけど、細かな記憶は飛んでいて、感情と結びついてない。

だけど、今って…?

私に触れる透の手が優しい、とか
細やかな動きに反応しちゃう、とか
自分の身に起きてるそういうの、全部分かってしまって…。

「…ま、まって」
「ん?」
これから…っていう直前。
私の上にかぶさる透を見上げた。
「やめたくなった?」
「そーじゃなくて…いつもと違ってドキドキする」
「…いつもとは状況が違うからかな」
そう言って透はふっと笑う。
「つかまってな」
そう言われて、透の首に手を回した。
透も、片手を私の首の下から回して、肩を抱いてくれる。
もう片方の手は、私の脚を広げて…。
「そのドキドキしっかり味わってなよ。伶とする時は多分、今と比べ物にならないと思うから」
透が耳元でそう囁いた。
「ぇ…?あ…っ、あ!」
考える余裕もなく、透が私の中に入ってきた。

うそ。
うそうそうそ…!
エッチって、こんなのだった?

「…なあ玲奈。終わった直後から、そんなあからさまに落ち込むのやめてくんない…?オレがめちゃくちゃ下手くそだったみたいだろ~!?」
ベッドの隅で膝を抱えて小さくなっていると、透が隣に座って私の頭を小突いた。
「ジョーズだったよ、ダイジョーブ」
「なんだそのカタコトの日本語は…」
はあ、と透がため息をついたのが分かった。
「いつも、こんなだったっけ」
「ん?」
「いっ、いつも、こんなすごいことしてた!?」
隣にいる透の顔を見て、そう聞いてみる。
すると、私を見る透が、うーん…と悩む。
「…オレも感情に任せて玲奈を抱いて、いくつか覚えてない時あるけど」
そう前置きをしてから。
「いつももっと玲奈は大胆だし、激しくない?」
「え…」
わ…私が大胆!?
激しい!??
「今日はいつもと様子が違うから、けっこう加減したよ」
今日のあれで、加減??
「……記憶にないって、こわ…っ」
「…玲奈。何気にひどいことしてるし言ってるって自覚してよ」
わしゃわしゃっと頭を撫でられた。
「キスもエッチも、どんなのか分かったでしょ。それで、どうだったの?」
…透とのキスは、最初は優しくて、でもそれからどんどんついていくのに必死にならなくちゃいけなくって…。
エッチは…、心臓が飛び出しちゃうほどじゃないけれど、ずっとドキドキが続いて。
頭のてっぺんから爪先まで、"気持ちいい"でおかしくなっちゃいそうだった。
確認したいって言ったけど、思っていたのと違って気持ちがついていかない。
「伶とするのは大丈夫そう?」
伶と、こんなことしたら……。

「むり、死んじゃう…」

考えただけでも、頭の中が沸騰しそう。
「えっ?泣くほど!??泣くほど無理なの!?」
気づいたら涙が出てて、びっくりした透が慌てふためく。
「だってさっきのドキドキと、比べ物にならないようなのがくるんでしょ…?」
「いやいやいや、そう言ったけどさあ。ドキドキするってネガティブな感情だっけ!?」
「でも、こわいんだもん…っ」
「えぇっ!?」
透に、よしよし、と子どもみたいに扱われる私。
「なんとも思ってない男とできて、好きな男とできないわけないだろ~。大丈夫だよー」

…そうなのかな?
触れたいのに、怖いなんておかしいかな。
そういうことをしちゃいけないって、分かってる相手だから余計に怖いのかな。

「つか、オレが言うのもなんだけど。なんとも思ってない男と、もうこーゆーことするなよ……」
透は私を腕の中に入れて、そう言う。
私の気持ちが落ち着くまで、優しく頭を撫でながらそのままでいてくれた。


「玲奈は今日、あんまり元気ないね?」
パパがピアノを弾く手をとめて、私の方を見てそう言った。
答えようとした時、ちょうどあくびがでる。
「眠たい?」
隣で本を読んでいた伶が、顔を上げて私に尋ねた。
それに、うん、と頷く。
色々考えて疲れたし、体力的にも疲れたし。
…とは言えず。
「土日で疲れちゃったかな?」
「…パパ、なにかキレイな曲、弾いて」
パパは心配そうだったけど、今はあんまり話したくなくて。
曲をリクエストして、ピアノの方を向いてもらう。

柔らかい音が、部屋中に響いた。

土曜日に感じた心臓が飛び出してしまいそうなくらいのドキドキとか、
さっきの頭の中が沸騰してしまいそうな感覚が、すぅっと落ち着いてくる。
そんな、甘くて柔らかい曲。

「…玲奈、おいでよ」
伶が読んでいた本を置いて、私にそう言った。
「え?」
「眠たそうだから」
片手でふわっと伶の方に寄せられて、気がつけばソファの上で伶の膝枕の状態に…。
それから、しなやかな長い指で、頭をそっと撫でられた。

…これは、すごく落ち着く…

あのドキドキする感覚とはまるで違う。
これはあの時と同じ。
あたたかくて、ふわふわする。
「そんなうとうとしてたら、この曲…子守り歌に聞こえるんじゃない?」
伶は私の様子を見て、そう言って笑った。

パパが弾いている、このキレイな曲。
シューマンの『献呈』、それをリストがピアノ曲にしたもの。
これはシューマンが結婚するときに、奥さんになるクララに書いた歌曲集の第1曲。

「寝てていいよ。本読み終わるの、少し時間かかるし」
「うん…」
目を閉じて、パパのピアノに耳を傾ける。
この甘い曲には、歌詞があるの。


"あなたは私の魂、私の心、
 あなたは私のこの上ない喜び、私の苦しみ、
 あなたは私の世界、その中で私は生きている
 あなたは私の空、その中へ私は浮かんでいく
 ああ あなたは私の墓 そこに
 私の悲しみを永遠に葬った

 あなたは私の安らぎ、私の和み、
 あなたは天から私に授けられたもの
 あなたが私を愛することは、私を高めてくれる
 あなたの眼差しは私を輝かせる
 あなたの愛が 私を高める
 私の良心 私のより良き私"


伶の膝の上で、伶の体温を感じて。
この歌詞を思い出して、心からほっとする。

私が伶とのことで憶えているのは、
キスした時のふわふわのあったかい気持ち。
体を重ねた時も、ドキドキはしたけれど、心地よさと温かさで包まれていた。
それは、私がまだ何も知らなかったから、そうだったのかな。

…そっか。
何が怖いのか分かった。
伶からもらえる感情の中で『穏やかじゃない』ものが怖いんだ…。




———もし。
もし、願いが叶うなら。

初めてキスしたときに感じた、
あの小さくて温かい感情を
ずっとこの心に抱いて閉じ込めていてほしい。

きっとあの時、
手放すことがなければ
ずっと穏やかなままでいられたと思うから。

ふわふわしていたあの温かい感情は、
伶と触れ合えなかった3年間で熱を帯びて
爆発しそうなくらい激しいものに変わってしまっていた。
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