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第2章 夏

8. (Rena side)

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変わらないものと変わるもの。

この世は絶えず変化をしていて
あっという間に環境が変わっていく。

根本は変わらなくとも
それを取り巻くエネルギーは
常に変化をしていて、

私は、
その変化についていくのが
ものすごく苦手なの。



「…そこの2人、もう3日くらい魂抜けてる状態だけど、そろそろどうにかなんない?」
ソファにぼーっと座る私と透に、伶が呆れた声を出す。
そう言われても、特に返す言葉を見つけられず黙ったままだった。
「俺、買い物行ってくるから、戻るまでに2人で問題解決しておくように。…わかったな?」
伶が最後、振り向きざまに言ったセリフが、冷気を感じるほど恐ろしくて。
「わかった…」
「ハ、ハイ…!!」
なんとか私も透も、返事だけはした。
バタンと玄関のドアが閉まる音がして、胸を撫で下ろす。

透と、2人きり。
しんとした部屋に、外から聞こえてくる蝉の声がうるさい。
ちょうど、それが途切れた時。
「私っ、伶にむかしも今も大好きだよって言われた…!」
「オレさ、マユカに今もまだ好きだって言われた」
私と透、同時に喋った。
お互い顔を見合わせる。
…え。
「ええ——っ!!透!私あれからずっと心配してたんだよー!よかったよぉ…」
「えっ!玲奈!?なっ泣くな」
3日ぶりにまともに喋れたことと、ずっと気になっていた透の話が聞けて、なんだかほっとして、勝手に涙が溢れていた。
ソファの端と端に座っていたんだけど、透が隣に座り直して、私の頭をヨシヨシと撫でてくれる。
「…でもさぁ」
私が泣き止むのを待って、透が続きを喋り出す。
「付き合うとかはよく分かんないから、って言われたんだ」
「え?」
「これってどーゆー意味?わっけ分かんないんだけど!!昔付き合ってたよね?今も好きだって言っておいて、付き合うが分からない??」
隣で悩んでいる透に、今度は私がヨシヨシと頭を撫でる。
「…玲奈は、伶に好きだって言われて、何で呆けてたんだ?嬉しくないの?」
「あまりにもびっくりしすぎて、時が止まってるってゆーか…!」

あの日、ケイさんのお店から帰る途中。
電車を待っていたホームで言われた。
『むかしも今も、玲奈のことが大好きだよ』
ホームに入ってきた電車の音とあいまって、何かの聞き間違いかと思った。
私を見て優しく微笑む伶が、子どもの頃の記憶と重なる。
『玲奈、だいすきだよ』
よくそう言ってくれた。
違うのは、
『わたしも、伶のことだいすきだよ』
そう返してあげられなかったこと。

「…あれは、夢かなあ?」
「いやいやいやいや!現実だろ!!」
「でも!私っ、ひどいこと言って3年も伶を遠ざけてたんだよ!?それなのに…」

それなのに、昔と変わらず好きっていってくれるの…?

「…あのさ、オレも『年の差ムリ!』ってマユカに振られて3年だよ。でも、今でもマユカのこと大好きだよ」
透が、ちょっとだけ頬を赤く染めながら、告白する。
「どんなに時間が経っても、諦められない想いはあんの」
「………っ」
「え!玲奈!?なんで倒れ込むんだよー!」

…ああ、どうしよう。
私サイテーだ。
伶を遠ざければ、伶のことを守れると思っていたのに。
傷つけたのは、あの時の言葉だけじゃない。
3年間、毎日ずっと傷つけ続けていたんだ…。
触れることがなくなって、距離ができても、いつも伶は私のこと見ていてくれてた。
出かける時はついてきてくれたし、困ってる時はすぐに助けてくれたし、毎日ピアノだって私の好きな曲を聴かせてくれた。
『伶が弾くピアノがいちばんすき!』
私がむかし、そう言ったから。

ずっと、変わらず、好きでいてくれていたんだ…。

伶に、キスとかその先は?って聞かれた時、むかし当たり前にしてた事だから、そうしたいのかなって思った。
ただ、この3年間をなかったことにしたいのかなって。
なんてバカな考えだったんだろう。
そもそも、好きだからそうなったはずなのに。 
根本的なことを忘れるなんて。

「好きレベルが違いすぎる…」
ポツリと呟くと、ソファに倒れ込んでいる私の顔を透が覗き込む。
「え?なに?」
「3年間想い続けてくれていた『好き』と、3年間止まってしまっていた『好き』じゃ、熱量が全然違う…」

だから、怖いんだ。
私が知ってる『好き』は穏やかなものだけだったから。
ドキドキするような『好き』に慣れてない。

「マユカさんも、私と同じなんだと思う。同じ熱量になるまで、時間が欲しいの」
「…そっか」
透の、どこか安心したような声。
「もう待つのは慣れっこだしね」
見上げると、透はすごく優しい表情だった。
それを見ているだけで、マユカさんのことが本当に好きなんだって伝わってくる。
…そうだ、私この表情知ってる。
伶が、私を見る時と同じやつだ…。
口には出さなくても、伶はずっと好きだって言ってくれていた。
そう思ったら、一気に顔が熱るのを感じた。
「どっどうした、今度は突然起き上がって」
「あああ頭の中パニックになってて…」
ポンポン、と頭を撫でられる。
「…なに考えてたの?」
「伶の好きって、恋愛の好きなの…?」
「……」
透の表情が固まる。
私を見る目が驚き見開いてる。

「えぇぇ———っ!?」

家中に響くような、声だった。

「じゃ、玲奈の『好き』って、イチゴもバナナもメロンも好き!だけど1番好きなのはメロンかな♡みたいなレベルだったと」
「ちっちがうもん!最近は、メロンじゃなくっちゃヤダ!みたいな感じだもん」
「伶カワイソウ」
呆れた様子で私の顔を見る透。
「最近まで、好きに種類があるなんて知らなかったの…」
「そっかあ。そんなじゃ、さっき玲奈が言ってた、『好きレベル』は違いすぎるよなぁ…」
「ううっ…」
何も言い返せず、ただソファの上で膝を抱えて丸くなる。
「ま、伶は分かってるだろうから、大丈夫だと思うけどー。あんまりそんな低レベルでもたもたしてると、他の女にとられちゃうよ」
「いっ意地悪!!」
あはは、と声に出して笑われる。
…そういえば、紗弥にも同じこと言われたんだったな私…。
「玲奈と話してたら元気になったな~。よーし、行くか」
「えっ、どこへ?」
立ち上がった透に手を掴まれて、そのまま引きずるようにして連れていかれる。
「決まってるだろ」

「数日サボった分、弾いてね」
ピアノのイスに座らされて、透に肩をポンポンと叩かれた。
「透が弾くんじゃないの?」
「玲奈の元気が出るような明るい曲でも弾いて。頭の中スッキリするようなやつ」
「…わかった」

伶に『大好きだよ』って言われてから、頭がぼーっとしたままだった。
最初、聞き間違いかと思ったし、その場で固まっちゃって。
フラフラする足取りの私を、伶がどうにか連れ帰ってくれた。
家に着いたら、寝るって言って自分の部屋に行ってベッドに倒れ込んだ。
好き?そう言った?合ってる?
あれ?なんでそうなったんだっけ?
そんな事をぐるぐる考えているうちに、寝ちゃってた。
次の日、伶に起こされてリビングへ行ったら透がいて、2人で何もしゃべらず、ただただ考え事をしながらソファに座ってた。
その次の日も、全く同じ。
そして今日、ついに伶の堪忍袋の緒が切れた…みたいな。

伶はきっと、気を遣ってくれたんだよね。
透とだったら話すだろうって…。

問題解決したとは言い難いけど、何をすべきかは、分かった。
まずは頭の中をクリアにして、どうすべきかを考えなくちゃ。

ピアノの鍵盤を押した。
バッハの『ブランデンブルク協奏曲』第1番。
これを、ピアノ用にアレンジしたもの。
バッハはごちゃごちゃ考えずに、音と指にだけ集中したい時によく弾く。
私、伶や透みたいにピアノ上手じゃないから、対位法のどんどん音が追いかけてくる感じが、集中してないと弾けないのよね…。
他の事を考える余裕がないの。
でもその方が、弾き終わった後にスッキリする気がする。
それと、この曲はバロック時代の優雅なイメージの明るい曲で、昔から好きなんだ。
気がつくと、透がヴァイオリンを合わせてくれていた。

「気持ち落ち着いてきた?」
弾き終わって、そう聞かれた。
「うん」
「よかった。さっきまで感情の起伏が激しすぎてどーしたもんかと思ってたよ」
…そうね、泣いて落ち込んで身悶えて、情緒不安定だったもんね。
「ごめん…」
「いや、オレも玲奈が言ってくれた言葉で元気出たから。ありがと」
お互いに微笑み合った。
マユカさんとうまく行くといいな。
何事にも熱中しない透が、忘れられないくらい大好きな人だもんね。
「続き弾く?」
透にそう聞かれて、うなずいた。
ブランデンブルク協奏曲は、1番から6番まであって、それぞれが違う楽器編成になっている。
何度聴いても楽しいの。
それをピアノとヴァイオリンだけでどんな風に再現できるんだろう?って、すごくわくわくした。

結局、6番まで弾いてしまって。
2人ではたと気づく。
「そーいえば、伶は?」
「買い物行ったっきり、遅くない?」
透とそんな会話をした時。
「俺しばらくココで聴いてたけど」
「きゃあ!!」
伶の声が聞こえてきて、ビックリして叫んでしまう。
声がした方を見ると、ソファにもたれてオットマンに足を投げ出している伶がいた。
「いつからいたんだよ!びっくりした」
「6番の1楽章の途中から。…まあ、1番弾いてた時に帰ってきてたんだけどね。その時はチラッと覗いてちょっと別のことしてたから」
音を追うのに必死で、全っ然気づかなかった。
「声かけてくれたらよかったのに~。あ、伶のヴァイオリン勝手に借りた」
「2人とも楽しそうだったし。聴いてるのも楽しかったしな」
伶はそう言ってにこやかに笑う。
だけど。
「…それでさ」
続けざまにそう言った時には、そのにこやかな表情は悪魔のような恐ろしい笑みに変わっていて。
ひゅっと背筋が凍るような感覚に襲われる。
「今日と昨日一昨日、俺は衣食住の面倒全てみたんだよね。朝起こすところから始まって、炊事洗濯、あげくの果てには透にベッドまで取られて」
う…、確かに…。
朝だよ起きなさいと言われ、出されたご飯を食べ、お風呂に入りなさい寝る時間だよって、すべて伶に言われて動いてた。
透も、家に帰るのかと思いきや、ずっとうちに泊まっていて、伶の服を着てる。
「何か一言あってもいいんじゃないかな?」
「ごめんなさい…!」
「ごめん、伶…」
慌てて謝る私と透。
それを見て、伶はふうっとため息をついて、いつもの調子に戻った。
「いーよ、別に。2人が元気になったんなら。俺、家事嫌いじゃないし」
私も透も、伶のところに駆け寄って、もう一度ごめんねって謝った。
「…さ、ごはんにしよ。さっき作ったから。あ!でも透、今日は帰れよ!!奈々子サンから連絡きたぞ」
「うわあ~…。伶ん家泊まるって言ってなかった。あとで殺される」
「自業自得だな」
奈々ちゃんにどんな目に遭うか、何となく想像がついて笑ってしまう。
「あと、2人とも気づいてないみたいだから言うけどさ」
伶が、私と透の顔を交互に見る。
「今日、俺の誕生日なんだけど」
オレノタンジョウビ?
あれ?
「わっ私も誕生日じゃない!」
「そうなるね」
「ごめんー!!!スッカリ忘れてた!」

ダイニングに行くとお誕生日らしく豪華なディナーが用意されていて、3人で笑い合いながら食事をした。
透も誕生日が近いから合同誕生日会ねって、ケーキも食べたりして。
私たちが意識を飛ばしてる間に、伶がぜんぶ準備してくれていた。
優しいな…。

「じゃあ、オレそろそろ帰るわ」
話が途切れたタイミングで透が立ち上がった。
伶とふたりで玄関まで見送る。
「伶、色々ありがと。ごはんもおいしかったよ~。ご馳走様」
「いいよー。そのうち恩を返してもらうから」
透は伶の答えに、ははっと笑う。
「…なあ、玲奈」
靴を履き終えて、透は振り返ると私の名前を呼んで手招きをする。
「なあに?」
近寄ると、耳元で囁かれた。
「伶からちゅーされんのがドキドキしすぎて怖いなら、玲奈からしてみれば?」
「……え?」
「そーすれば、ドキドキも自分でコントロールできるでしょ」
「えっ!え!??」
思ってもみなかった事を言われて、頭が真っ白になる。
透はにっこり笑うと、私から離れて玄関のドアノブに手をかけた。
「それができたら少しはレベルアップできると思うよ~。じゃあね!」
バタンと玄関のドアが閉まる音がした。
「………え??」
呆然と立ち尽くす私の横を伶が通り抜けて、ドアにカギをかける。
「ほら、行くよ」
頭を軽くポンポンと叩かれて、リビングの方へ向かう伶の後ろにくっついて行った。
「ね、透に何言われたの?レベルアップって何の話?」
「えっええと……」
質問にうまく答えられず口ごもってしまう。
頭の中では、透の言葉がぐるぐる回って止まらない。

「玲奈」
ソファに座った伶が、まだ立ったままだった私の手を握る。
ドキンと心臓の音がした。
もう片方も握られて、伶と向かいあうカタチになる。
「お誕生日おめでとう」
伶が優しい眼差しで私を見つめながら、そう言った。
むかしからずっと変わらない、私の大好きな、伶の表情。
「伶も、おめでとう」
「ありがとう」
…なんだろう。
胸がドキドキするけど、どこかくすぐったいような感じがする。
"玲奈からしてみれば…"
透の言葉が頭をよぎった。

「ね、伶。目を閉じて」
「ん?」
私の言う通り、目を閉じてくれた伶。
…キレイな顔だなあ……。
見ていてそう思った。
握られている手に、少しだけ力が入る。
そっと顔を近づけて、伶の額に唇をつけた。

「……っ!」
伶が身を引いて、目を開く。
空中で視線が絡まった。
瞬間。
手をぐいっとひっぱられて、バランスを崩した。
「きゃ…っ」
伶の力強い手の感覚と、思ったよりも軽い衝撃。
驚いてぎゅっと閉じた目を開けると、がっしり肩を抱かれて、伶の膝の間に座っていた。
「伶っ。…わっ」
咄嗟に顔を上げようとする私の頭を、伶が逆の手で触れる。
そしてそのまま、胸のあたりに押し付けられた。
「顔、上げないで」
伶の声が頭の上から降ってくる。
ぎゅって抱きしめられて、伶に体重預けた。
こうしてると落ち着くなぁ…。
目を閉じて、ふっとそう思った時。
伶の心臓の音が聞こえるのが分かった。
ドキドキしていて…はやい。
…あれ?
はやい??
はたとそう思って目を開く。
そういえば、さっき目が合った時の伶の顔…。
「…赤くなってる?」
「うるさい…」
確認したくて顔を見ようとすると、伶の長い指が私の目を覆う。
それから照れたような声がした。
それを聞いたら、なんだかちょっと嬉しくて、笑ってしまう。
ドキドキするの、私だけじゃないんだ…って。
伶はいつもそういうの表に出してくれなかったり、うまく誤魔化されたりするから。
いつもつかみどころのない、伶の本心に、触れられた気がする。
むかしいつも感じていたような、ふわふわした心地いい感覚を思い出す。
私の視界をふさいでいる伶の手をとって、頬にすり寄せた。
…あったかい……。
「玲奈」
伶に名前を呼ばれて顔を上げる。
「…!」

…え。

気づいた時にはもう、伶に唇を塞がれていて。
心臓が痛くなるほど鼓動が大きくなった。
たった数秒間が永遠に思えるような———…。

「玲奈!息、息して」
伶のそんな声にハッとして、息を吸い込む。
それをはー…っと吐くと同時に、鼓動がうるさいくらい激しく鳴っていることに気づいた。
「息するのも忘れるくらい夢中になった?」
伶の顔を見ると、余裕の笑みを浮かべて私を見ている。
…あれ?
「ち、違っ!」
さっきまで、ふわふわして夢見心地だったのに。
「ビックリしたんだもん!」
いきなりこんな…。
「こんな不意打ちみたいなのっ」
「あ———…、待って待って」
抱き寄せられて、頭を優しくなでられる。
目にたまっていた涙も、指でそっとぬぐってもらった。
「落ち着いて」
頭を撫でられているうちに、うるさかった鼓動がだんだんと落ち着いてくる。
「俺、話していい?」
「…うん」
伶に聞かれて、返事をした。
では、って改まった言い方をしてから、伶はその後の言葉を続けた。
「まず一つ目、不意打ちは玲奈の方。玲奈から俺にキスしたでしょ」
…う、たしかに……。
そう言われて、少し冷静さを取り戻す。
「次に二つ目。俺は、顔上げないでってちゃんと伝えたはず」
そ…っ、そう言われてみれば。
いや?でも名前呼ばれたら、見ちゃうよね?
そんなの…、
「屁理屈だよっ」
そう言って、伶の顔を見上げると。
伶が指で私の唇を押さえる。
「だから、顔上げちゃダメなんだって」
困ったような顔でそう言う伶。
「どーして?」
聞くと、伶はフイと視線を逸らした。
あ…。
これ、伶、照れてる…?
「…そりゃ可愛いから、したくなっちゃうじゃん」
ドキンと胸が鳴った。
さっきの心臓が破裂しそうなやつとはちがう。

『息するのも忘れるくらい夢中になった?』

伶は分かりにくい。
私は単純だから、すぐ騙されてしまう。
あれは余裕あるんじゃなくって、照れてるのを隠したかったんだ。

「…いいよ」
自然と口から出ていた。
「玲奈…?」
伶が驚いた顔をして視線を私に戻す。
「だからその…。しても、いいよ。お誕生日だから、特別———…」

言い終わらないうちに、伶の顔が近づいてきて。
何も喋れなくなっていた。
さっきのキスよりも、長くて深い…。
心臓がドキドキして体温が上がる。
熱くて、力が抜ける……。

あれ?
やっぱり、そうだよね。
キスするとふわふわってして、温かい気持ちになるの。
なんだ、昔と変わってない。

「…玲奈、だいすきだよ」
ほら。
伶がいつも言ってくれるセリフ。
私の答えは、決まってる。

「わたしも、伶のことだいすきだよ」



———もし。
もし、願いが叶うなら。

ずっとこの夢見心地のままいさせて。

ふわふわした温かい世界で
たくさん伶の『好き』を感じていたい。

夢から覚めるとやってくる変化の波に、
飲み込まれるのがこわいから。
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