4 / 45
第一章
分かる人には分かるんだ
しおりを挟む
ミティスさんのパーティーの面接に落ちてから、すぐに他のパーティーの面接を受けにいった。
でも――
「貴意には沿いかねます」
「今回の採用は見送らせていただくことに」
「ベルムのところをクビぃ? そんなやつ、雇えるわけねぇだろ!」
「うちでは、ちょっと……」
「今回はご縁がなかったいうことで」
――見事に、連敗中だ。
まさか、ベルムさんがこんなに根回しをしてるとは思わなかった。僕のことを気に入らないのかもしれないけど、ここまでされるなんて……。
あ、そうだ。
クビになった日、ルクスさんに食ってかかったっけ。
多分、それを大げさに告げ口されたから、ベルムさんが怒ってこんなことになってるんだ。
本当にあの人は、どこまで僕のことを――
ぐぅぅぅぅ
――イライラするのは、このくらいにしよう。
ここ二日間、一日パン三分の一しか食べてないんだし、怒って無駄な体力を消費したくない。
今日こそは、なんとしても仕事を見つけないと……。
空腹でフラフラになりながら、ギルドの求人コーナーへ足を運んだ。
えーと、パーティーメンバー募集の面接で、まだ受けていないのはどれだったかな……。
「……あれ? お前、ひょっとして、フォルテか?」
「あ、はいそうですが……、あ」
振り向いた先にいたのは、学生時代の同級生だった。
でも、名前までは思い出せない。騒がしいグループの隅の方で、いつもヘラヘラしてたやつってことは覚えてるけど……。
「あれぇ? ひょっとして、俺のこと覚えてない?」
「あー……、ごめん。最後の学年で同じ組だったことは、覚えてるんだけど」
「まじかっ! ちょっと、ショックなんですけど」
ショックと言われても、特徴もないやつのことなんて、いちいち覚えていられない。
「まーでもいいわ。ほら、俺、マルスだよ、マルス。一回ダンジョン探索の訓練で、同じ班になったことあったろ?」
「あー、そういえば、そんなこともあったかな」
ああ、そうだ、あのときはコイツがタンクだった。それで、敵を上手く引きつけられなくて、もの凄く迷惑した覚えがある。
「懐かしいなぁ。そういえば、卒業したあと、あのベルムさんのパーティーに入ったんだよな?」
「うん。まあ、ね」
「あの最強パーティーに入れるなんて、すげーよなぁ」
「あー、うん。そう、かもね」
「それで、最近はどんなかんじなんだ? やっぱ、最強パーティーって言われるだけあって、給料もいいんだろ?」
「まあ、ボチボチだよ」
「またまたー、謙遜しちゃってー」
……はやく、どっかに行ってくれないかな。求人情報を見るのに、集中できないじゃないか。
「俺らなんかさー、今月も結構カツカツで……、ん? そういや、お前、最強パーティーにいるくせに、なんで求人情報なんか見てるんだ?」
放っておいてくれ。
と言いたいけど、こらえておこう。同級生の騒々しい連中に、変な噂でも流されたらたまったものじゃないから。
「実は……、不当解雇されそうになったから、出てきてやったんだ」
「は!? 不当解雇、マジで!?」
「ああ。なんか、ボクの戦い方が気に入らなかったみたいで、いきなり辞めろって言われた」
「戦い方が気に入らない……、それって、ベルムさんから言われたのか?」
「そうだよ」
「ふーん……。お前ってさ、戦い方、学生のときから変えてないの?」
「変えてはいないね」
「あー……、そっかそっかー」
何が、そっかそっかー、だ。分かったような顔して、頷いて。
いい加減にわずらわしいから、いったんこの場を離れることにしよう。
「他に話もないみたいだし、僕はこのへんで……」
ぐぅぅぅぅ
……なんで、このタイミングで腹が鳴るかな。
「え、なに? お前、腹減ってんの?」
この音を聞けば分かるだろ、そんなことぐらい。まったく、本当にわずらわし――
「なら、俺がおごるから、ちょっと早い昼飯にしようぜ!」
――え?
「ん? 腹、減ってないのか?」
「あ、いや、かなり減ってるけど……、なんでおごってくれるんだ?」
「だって、友達が困ってたら、助けるだろ、普通」
マルスはそう言いながら、笑顔を浮かべた。
……学生のころは、パッとしない奴だと思っていたけど、本当はいいやつだったんだな。
「悪いな……、じゃあ、お言葉に甘えて……」
「おう! 気にすんなって! じゃあ、さっそく食いにいこうぜ!」
そう言うマルスに連れられて、ギルドをあとにして、隣にある大衆食堂に向かった。
大衆食堂は、昼食にしては早い時間だからか、そこまで混雑していなかった。だから、店員の女性が、すぐに注文を聞きに来てくれた。
「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ」
「俺は、日替わりセットを一つ。お前は?」
「僕も、同じ物で……」
「かしこまりました。それでは、少々お待ちください」
よかった。これで、ようやくまともな食事にありつける……。
「それでさ、フォルテ。次の職場って、もう決まったのか?」
「え? あ、いや……それが、まだ……。なんか、変な根回しされてるみたいで……」
「あはははは! 根回しか! そりゃあ、災難だったな!」
「笑うなよ、こっちは死活問題なんだから……」
「おっと、悪い悪い。それじゃさ、俺のパーティーに来ないか?」
「……え?」
マルスのパーティー?
「俺さ、卒業したあとに、自分でパーティー立ち上げたんだよ」
「へー、そうだったのか」
「そうそう。同じクラスのやつらと、作ったんだ。それでさ、頑張ってるんだけど、今ちょっと人手不足で」
「それで、僕に入団してほしいと?」
「ああ、そうなんだよ!」
立ち上げて間もない、人手不足のパーティーね。話を聞くだけだと、不安要素しかないけど……。
「幸い、俺の所にはまだ、ベルムさんの根回し、ってのは来てないし」
まあ、ベルムさんも多忙だから、弱小パーティーまでは構わなかったんだろう。
「お前、学生のころから戦い方変わってないんだろ? なら、俺の所なら、絶対に活躍できるぞ!」
たしかに……、同じ学校だった分、マルスの方がまだ、僕の固有スキルを理解してるか。
「お前が来てくれたら、俺のパーティーは、絶対にでっかくなれるんだ!」
……うん。弱小パーティーが僕の力で最強になっていけば、ベルムさんたちも僕をクビにしたことを後悔するはず。
「なあ、頼むよ……」
「……じゃあ、質問しても良い?」
「もちろん! 何が聞きたいんだ?」
「給料って、どのくらいになるんだ?」
「ああ、今日入団を決めてくれるなら、前の所の三割増しにするぞ!」
三割増し!? それだと、新人にしたらかなりの高給だ……。
「三割増しじゃ、不満か?」
「あ、いや、そんなことないよ」
「それなら、よかったぜ!」
「あと、もう一つ質問。今ちょっと早急にお金が必要なんだけど、前借りしても大丈夫?」
「ああ、もちろん!」
ここまでの待遇なら、断る理由もないか。
「それじゃあ……、君の所に入ることにしようかな」
「本当か!? いやぁ、マジで助かるよ! ありがとうな!」
マルスはそう言うと、嬉しそうに笑った。
ほら、僕の実力が分かってるやつは、こうやって正当な評価をしてくれるんだ!
だから、見る眼のないパーティーのことなんてさっさと忘れて、コイツらのところで存分に活躍することにしよう。
でも――
「貴意には沿いかねます」
「今回の採用は見送らせていただくことに」
「ベルムのところをクビぃ? そんなやつ、雇えるわけねぇだろ!」
「うちでは、ちょっと……」
「今回はご縁がなかったいうことで」
――見事に、連敗中だ。
まさか、ベルムさんがこんなに根回しをしてるとは思わなかった。僕のことを気に入らないのかもしれないけど、ここまでされるなんて……。
あ、そうだ。
クビになった日、ルクスさんに食ってかかったっけ。
多分、それを大げさに告げ口されたから、ベルムさんが怒ってこんなことになってるんだ。
本当にあの人は、どこまで僕のことを――
ぐぅぅぅぅ
――イライラするのは、このくらいにしよう。
ここ二日間、一日パン三分の一しか食べてないんだし、怒って無駄な体力を消費したくない。
今日こそは、なんとしても仕事を見つけないと……。
空腹でフラフラになりながら、ギルドの求人コーナーへ足を運んだ。
えーと、パーティーメンバー募集の面接で、まだ受けていないのはどれだったかな……。
「……あれ? お前、ひょっとして、フォルテか?」
「あ、はいそうですが……、あ」
振り向いた先にいたのは、学生時代の同級生だった。
でも、名前までは思い出せない。騒がしいグループの隅の方で、いつもヘラヘラしてたやつってことは覚えてるけど……。
「あれぇ? ひょっとして、俺のこと覚えてない?」
「あー……、ごめん。最後の学年で同じ組だったことは、覚えてるんだけど」
「まじかっ! ちょっと、ショックなんですけど」
ショックと言われても、特徴もないやつのことなんて、いちいち覚えていられない。
「まーでもいいわ。ほら、俺、マルスだよ、マルス。一回ダンジョン探索の訓練で、同じ班になったことあったろ?」
「あー、そういえば、そんなこともあったかな」
ああ、そうだ、あのときはコイツがタンクだった。それで、敵を上手く引きつけられなくて、もの凄く迷惑した覚えがある。
「懐かしいなぁ。そういえば、卒業したあと、あのベルムさんのパーティーに入ったんだよな?」
「うん。まあ、ね」
「あの最強パーティーに入れるなんて、すげーよなぁ」
「あー、うん。そう、かもね」
「それで、最近はどんなかんじなんだ? やっぱ、最強パーティーって言われるだけあって、給料もいいんだろ?」
「まあ、ボチボチだよ」
「またまたー、謙遜しちゃってー」
……はやく、どっかに行ってくれないかな。求人情報を見るのに、集中できないじゃないか。
「俺らなんかさー、今月も結構カツカツで……、ん? そういや、お前、最強パーティーにいるくせに、なんで求人情報なんか見てるんだ?」
放っておいてくれ。
と言いたいけど、こらえておこう。同級生の騒々しい連中に、変な噂でも流されたらたまったものじゃないから。
「実は……、不当解雇されそうになったから、出てきてやったんだ」
「は!? 不当解雇、マジで!?」
「ああ。なんか、ボクの戦い方が気に入らなかったみたいで、いきなり辞めろって言われた」
「戦い方が気に入らない……、それって、ベルムさんから言われたのか?」
「そうだよ」
「ふーん……。お前ってさ、戦い方、学生のときから変えてないの?」
「変えてはいないね」
「あー……、そっかそっかー」
何が、そっかそっかー、だ。分かったような顔して、頷いて。
いい加減にわずらわしいから、いったんこの場を離れることにしよう。
「他に話もないみたいだし、僕はこのへんで……」
ぐぅぅぅぅ
……なんで、このタイミングで腹が鳴るかな。
「え、なに? お前、腹減ってんの?」
この音を聞けば分かるだろ、そんなことぐらい。まったく、本当にわずらわし――
「なら、俺がおごるから、ちょっと早い昼飯にしようぜ!」
――え?
「ん? 腹、減ってないのか?」
「あ、いや、かなり減ってるけど……、なんでおごってくれるんだ?」
「だって、友達が困ってたら、助けるだろ、普通」
マルスはそう言いながら、笑顔を浮かべた。
……学生のころは、パッとしない奴だと思っていたけど、本当はいいやつだったんだな。
「悪いな……、じゃあ、お言葉に甘えて……」
「おう! 気にすんなって! じゃあ、さっそく食いにいこうぜ!」
そう言うマルスに連れられて、ギルドをあとにして、隣にある大衆食堂に向かった。
大衆食堂は、昼食にしては早い時間だからか、そこまで混雑していなかった。だから、店員の女性が、すぐに注文を聞きに来てくれた。
「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ」
「俺は、日替わりセットを一つ。お前は?」
「僕も、同じ物で……」
「かしこまりました。それでは、少々お待ちください」
よかった。これで、ようやくまともな食事にありつける……。
「それでさ、フォルテ。次の職場って、もう決まったのか?」
「え? あ、いや……それが、まだ……。なんか、変な根回しされてるみたいで……」
「あはははは! 根回しか! そりゃあ、災難だったな!」
「笑うなよ、こっちは死活問題なんだから……」
「おっと、悪い悪い。それじゃさ、俺のパーティーに来ないか?」
「……え?」
マルスのパーティー?
「俺さ、卒業したあとに、自分でパーティー立ち上げたんだよ」
「へー、そうだったのか」
「そうそう。同じクラスのやつらと、作ったんだ。それでさ、頑張ってるんだけど、今ちょっと人手不足で」
「それで、僕に入団してほしいと?」
「ああ、そうなんだよ!」
立ち上げて間もない、人手不足のパーティーね。話を聞くだけだと、不安要素しかないけど……。
「幸い、俺の所にはまだ、ベルムさんの根回し、ってのは来てないし」
まあ、ベルムさんも多忙だから、弱小パーティーまでは構わなかったんだろう。
「お前、学生のころから戦い方変わってないんだろ? なら、俺の所なら、絶対に活躍できるぞ!」
たしかに……、同じ学校だった分、マルスの方がまだ、僕の固有スキルを理解してるか。
「お前が来てくれたら、俺のパーティーは、絶対にでっかくなれるんだ!」
……うん。弱小パーティーが僕の力で最強になっていけば、ベルムさんたちも僕をクビにしたことを後悔するはず。
「なあ、頼むよ……」
「……じゃあ、質問しても良い?」
「もちろん! 何が聞きたいんだ?」
「給料って、どのくらいになるんだ?」
「ああ、今日入団を決めてくれるなら、前の所の三割増しにするぞ!」
三割増し!? それだと、新人にしたらかなりの高給だ……。
「三割増しじゃ、不満か?」
「あ、いや、そんなことないよ」
「それなら、よかったぜ!」
「あと、もう一つ質問。今ちょっと早急にお金が必要なんだけど、前借りしても大丈夫?」
「ああ、もちろん!」
ここまでの待遇なら、断る理由もないか。
「それじゃあ……、君の所に入ることにしようかな」
「本当か!? いやぁ、マジで助かるよ! ありがとうな!」
マルスはそう言うと、嬉しそうに笑った。
ほら、僕の実力が分かってるやつは、こうやって正当な評価をしてくれるんだ!
だから、見る眼のないパーティーのことなんてさっさと忘れて、コイツらのところで存分に活躍することにしよう。
0
あなたにおすすめの小説
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
元皇子の寄り道だらけの逃避行 ~幽閉されたので国を捨てて辺境でゆっくりします~
下昴しん
ファンタジー
武力で領土を拡大するベギラス帝国に二人の皇子がいた。魔法研究に腐心する兄と、武力に優れ軍を指揮する弟。
二人の父である皇帝は、軍略会議を軽んじた兄のフェアを断罪する。
帝国は武力を求めていたのだ。
フェアに一方的に告げられた罪状は、敵前逃亡。皇帝の第一継承権を持つ皇子の座から一転して、罪人になってしまう。
帝都の片隅にある独房に幽閉されるフェア。
「ここから逃げて、田舎に籠るか」
給仕しか来ないような牢獄で、フェアは脱出を考えていた。
帝都においてフェアを超える魔法使いはいない。そのことを知っているのはごく限られた人物だけだった。
鍵をあけて牢を出ると、給仕に化けた義妹のマトビアが現れる。
「私も連れて行ってください、お兄様」
「いやだ」
止めるフェアに、強引なマトビア。
なんだかんだでベギラス帝国の元皇子と皇女の、ゆるすぎる逃亡劇が始まった──。
※カクヨム様、小説家になろう様でも投稿中。
聖女じゃない私の奇跡
あんど もあ
ファンタジー
田舎の農家に生まれた平民のクレアは、少しだけ聖魔法が使える。あくまでもほんの少し。
だが、その魔法で蝗害を防いだ事から「聖女ではないか」と王都から調査が来ることに。
「私は聖女じゃありません!」と言っても聞いてもらえず…。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
A級パーティから追放された俺はギルド職員になって安定した生活を手に入れる
国光
ファンタジー
A級パーティの裏方として全てを支えてきたリオン・アルディス。しかし、リーダーで幼馴染のカイルに「お荷物」として追放されてしまう。失意の中で再会したギルド受付嬢・エリナ・ランフォードに導かれ、リオンはギルド職員として新たな道を歩み始める。
持ち前の数字感覚と管理能力で次々と問題を解決し、ギルド内で頭角を現していくリオン。一方、彼を失った元パーティは内部崩壊の道を辿っていく――。
これは、支えることに誇りを持った男が、自らの価値を証明し、安定した未来を掴み取る物語。
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる