30 / 99
翅愛づる姫君・十
しおりを挟む
詰所に戻ると、リツはいつもどおり湯浴みを済ませ報告書を書き上げた。
そして──
「それで、今回はどのあたりを手伝えばよろしいでしょうか?」
「話が早くて助かるよ」
──部屋に入るなり、単刀直入に本題を切り出した。
予想したとおり、セツは大量の紙束を前に絶望の表情を浮かべている。いつもならば、小言の一つもこぼしていただろう。しかし、今夜は勝手が違う。
「じゃあ、ハクが渡してくれた覚書をまとめてもらおうかな」
「かしこまりました」
「助かるよ。アイツは支部長の真名をみんなの前で叫んじゃった件で、しばらく謹慎処分だからね」
苦笑いが建前を口にする。きっと本来なら、第七支部の面々しかいなかったのだからこの件はうやむやになっていたのだろう。しかし、今のハクたちには少し落ち着く時間が必要なはすだ。
「記録係の報告書の書き方は分かるよね?」
「はい。以前も何度か手伝ったことがあるので」
「ふふ、さすがだね。じゃあ、お願いするよ」
「承知いたしました」
「ありがとう。私は烏羽玉向けの報告書を仕上げちゃうから」
「お願いいたします」
書類を受け取り、いつの日から当然のように用意されていた自分用の文机に向かう。広げた資料には細やかな字で今夜の任務の仔細が書き連ねられていた。これならば、取りまとめにそう時間はかからないだろう。
「今回は主戦力として退治に参加していたのに、完成度はいつもどおりですね」
「うん。あいつはそういう所は器用だからね。その器用さをもう少し別の所にも回してほしいものだったけど」
「それは、まあ」
目の前にある覚書も相まって、今日の出来事が鮮明に蘇る。咬神の娘の世話、もとい、謹慎処分ともろもろの後始末のため烏羽玉の結社に残ることになったハクの表情も。
「結果的にあいつの望みは叶った、と言えるのかな?」
「それなら、あんな顔をしていないと思いますよ」
「だよね」
短い会話のあと、部屋に聞こえるのは筆を走らせる音のみになった。
「……姫君、どうなるのでしょうね」
「……少なくとも、身体が落ち着くまではあの邸で安静にさせておかないとね。必要な薬は随時渡すようにするし」
「そう、ですね」
「うん。それと、烏羽玉への報告は咬神支部長がよしなにするんじゃないかな。ちょうどいい手土産も二つあることだし」
「……そうですね」
仮にもこのあたりのあやかしを取りまとめる者の生きた首とその子供だ。一番厳しい処分を受けることは避けられるだろう。
「ただ、咬神支部長本人はお孫さんともども最前線に送り出されるだろうね。もともと、あの支部は咬神支部長を最後に畳む計画だったみたいだから」
「……」
筆を持つ手に思わず力が入った。
本部での任務は命の危険が伴うものばかりだった。それは烏羽玉でも同じだろう。
今回の件がなければ、退治人としては穏やかすぎる余生を過ごすことができたはずだ。
「なぜ、あのあやかしは人との子をほしがったのでしょうね」
今さら口に出してもしかたない言葉がこぼれる。
「あれの言葉を借りるのは癪だけど、『便利だから』だろうね。人の血が混じっていれば、何かあっても問答無用で退治される危険は少なくなる。その分、血が続いていく可能性が高くなるんだし」
セツの口から分かり切っていた答えが返された。
「……せめて、あやかし側にも情があれば結末はまた違ったのでしょうか。たとえば、ソシエ殿と武光殿のように」
「どうだろうね。どちらにしろ、子供が翅を持たない可能性が高いことを黙っていた時点で姫君が絶望するのはさけられないから……、むしろより悲惨なかんじだったんじゃないかな」
「……それも、そうですね」
思い返してみれば、翅音で心を乱されていたとはいえ、咬神の娘のほうもあやかしの血を利用しようとしていたのだ。
「うん。想いを踏みにじられたって思い込んだあやかしは厄介だよ。応えてもらえるまで自分の信じる愛を注ぎ続けるんだから。それで、相手が壊れてしまってもお構いなしに」
どこか悲しげな顔が見てきたような言葉を放つ。否、退治人をしているのだから実際にそんな被害者も見たのだろう。
現に少し前に、自分も当事者として近い状況に関わったのだから。
あの男を惨たらしく殺めて
貴女の受けた口惜しさを
思い知らせてやろうと
そうすれば
きっと貴女は私のことを受け入れて
つとめて忘れようとしていた声が鮮明に蘇る。
「……なんにせよ、この話はもう決着がついたのだから、もしもの話はおしまいにしようじゃないか」
「……そうですね」
「そうそう。それよりも、もっと建設的な話をしたいから……、ちょっとこれを確認してもらえない?」
書類を差し出す顔にいつものどこか軽薄な笑みが浮かんだ。なんだかろくでもない企みをしている予感がする。
「拝見いたします」
書類は烏羽玉で管理している武具の在庫を記した帳簿だった。しかも、一つには朱書きで「実態」と記されている。
「あの、これは?」
「ふふ、昼のうちにハクに調べてもらったんだ。武具の管理は姫君の夫が担当していたんだけど……ほら、咬神支部長は蟲を使役できるから他の武具はあんまり使わないみたいでしょ?」
「そうですね……、あ」
何が起こっていたかはすぐに分かった。
「うん。言ったらなんだけどその旦那さんっていうのが、他の女性をたぶらかせるほど魅力的じゃないんだよ。でも、高価な贈りもので目が眩む子なんてめずらしくもないじゃない?」
「……つまり、見つからないと思って結社の武具を金品に変えて遊び回っていたと」
「ご名答。でもさ、烏羽玉の武具はあやかしの骸を加工したものも多いわけで」
「横領に対する罰は青雲よりも厳しい、ですよね」
「その通り! だから、『姫君の呪いを解く実験に協力させたらどうですか』って提案するんだ。青雲第七支部長として正式な形でね」
烏羽玉の呪術解析班は耳を覆いたくなるような実験を日々行なっていると聞いている。協力などしたらどんな目に遭うか、想像に難くない。
「今回の件で貸ができましたから……、副長の正式な署名もつけておけばさらに無下にはできなくなりますよね」
「ふっふっふ。さすがしらべ、話が分かるじゃないか!」
「ええ、原因の一端には然るべき責任をとっていただくのが筋かと」
「そうそう! ま、いまさら罰したところでという話かもしれないけど、少しは溜飲もくだるだろう」
「そう願います」
帳簿を返すとセツの笑顔に少しの翳りが見えた。
「やりきれない結末をむかえたとしても、ちょっとした意趣返しくらいはしてやらないとね」
やはり、兄弟同然の相手にはもっと正常な形で望みを叶えてほしかったのだろう。
「ええ、本当に」
リツは深くうなずき細かな字が並ぶ覚書に目を戻し、取りまとめの作業に戻った。
西の空には半分ほど欠けた月が浮かんでいた。
そして──
「それで、今回はどのあたりを手伝えばよろしいでしょうか?」
「話が早くて助かるよ」
──部屋に入るなり、単刀直入に本題を切り出した。
予想したとおり、セツは大量の紙束を前に絶望の表情を浮かべている。いつもならば、小言の一つもこぼしていただろう。しかし、今夜は勝手が違う。
「じゃあ、ハクが渡してくれた覚書をまとめてもらおうかな」
「かしこまりました」
「助かるよ。アイツは支部長の真名をみんなの前で叫んじゃった件で、しばらく謹慎処分だからね」
苦笑いが建前を口にする。きっと本来なら、第七支部の面々しかいなかったのだからこの件はうやむやになっていたのだろう。しかし、今のハクたちには少し落ち着く時間が必要なはすだ。
「記録係の報告書の書き方は分かるよね?」
「はい。以前も何度か手伝ったことがあるので」
「ふふ、さすがだね。じゃあ、お願いするよ」
「承知いたしました」
「ありがとう。私は烏羽玉向けの報告書を仕上げちゃうから」
「お願いいたします」
書類を受け取り、いつの日から当然のように用意されていた自分用の文机に向かう。広げた資料には細やかな字で今夜の任務の仔細が書き連ねられていた。これならば、取りまとめにそう時間はかからないだろう。
「今回は主戦力として退治に参加していたのに、完成度はいつもどおりですね」
「うん。あいつはそういう所は器用だからね。その器用さをもう少し別の所にも回してほしいものだったけど」
「それは、まあ」
目の前にある覚書も相まって、今日の出来事が鮮明に蘇る。咬神の娘の世話、もとい、謹慎処分ともろもろの後始末のため烏羽玉の結社に残ることになったハクの表情も。
「結果的にあいつの望みは叶った、と言えるのかな?」
「それなら、あんな顔をしていないと思いますよ」
「だよね」
短い会話のあと、部屋に聞こえるのは筆を走らせる音のみになった。
「……姫君、どうなるのでしょうね」
「……少なくとも、身体が落ち着くまではあの邸で安静にさせておかないとね。必要な薬は随時渡すようにするし」
「そう、ですね」
「うん。それと、烏羽玉への報告は咬神支部長がよしなにするんじゃないかな。ちょうどいい手土産も二つあることだし」
「……そうですね」
仮にもこのあたりのあやかしを取りまとめる者の生きた首とその子供だ。一番厳しい処分を受けることは避けられるだろう。
「ただ、咬神支部長本人はお孫さんともども最前線に送り出されるだろうね。もともと、あの支部は咬神支部長を最後に畳む計画だったみたいだから」
「……」
筆を持つ手に思わず力が入った。
本部での任務は命の危険が伴うものばかりだった。それは烏羽玉でも同じだろう。
今回の件がなければ、退治人としては穏やかすぎる余生を過ごすことができたはずだ。
「なぜ、あのあやかしは人との子をほしがったのでしょうね」
今さら口に出してもしかたない言葉がこぼれる。
「あれの言葉を借りるのは癪だけど、『便利だから』だろうね。人の血が混じっていれば、何かあっても問答無用で退治される危険は少なくなる。その分、血が続いていく可能性が高くなるんだし」
セツの口から分かり切っていた答えが返された。
「……せめて、あやかし側にも情があれば結末はまた違ったのでしょうか。たとえば、ソシエ殿と武光殿のように」
「どうだろうね。どちらにしろ、子供が翅を持たない可能性が高いことを黙っていた時点で姫君が絶望するのはさけられないから……、むしろより悲惨なかんじだったんじゃないかな」
「……それも、そうですね」
思い返してみれば、翅音で心を乱されていたとはいえ、咬神の娘のほうもあやかしの血を利用しようとしていたのだ。
「うん。想いを踏みにじられたって思い込んだあやかしは厄介だよ。応えてもらえるまで自分の信じる愛を注ぎ続けるんだから。それで、相手が壊れてしまってもお構いなしに」
どこか悲しげな顔が見てきたような言葉を放つ。否、退治人をしているのだから実際にそんな被害者も見たのだろう。
現に少し前に、自分も当事者として近い状況に関わったのだから。
あの男を惨たらしく殺めて
貴女の受けた口惜しさを
思い知らせてやろうと
そうすれば
きっと貴女は私のことを受け入れて
つとめて忘れようとしていた声が鮮明に蘇る。
「……なんにせよ、この話はもう決着がついたのだから、もしもの話はおしまいにしようじゃないか」
「……そうですね」
「そうそう。それよりも、もっと建設的な話をしたいから……、ちょっとこれを確認してもらえない?」
書類を差し出す顔にいつものどこか軽薄な笑みが浮かんだ。なんだかろくでもない企みをしている予感がする。
「拝見いたします」
書類は烏羽玉で管理している武具の在庫を記した帳簿だった。しかも、一つには朱書きで「実態」と記されている。
「あの、これは?」
「ふふ、昼のうちにハクに調べてもらったんだ。武具の管理は姫君の夫が担当していたんだけど……ほら、咬神支部長は蟲を使役できるから他の武具はあんまり使わないみたいでしょ?」
「そうですね……、あ」
何が起こっていたかはすぐに分かった。
「うん。言ったらなんだけどその旦那さんっていうのが、他の女性をたぶらかせるほど魅力的じゃないんだよ。でも、高価な贈りもので目が眩む子なんてめずらしくもないじゃない?」
「……つまり、見つからないと思って結社の武具を金品に変えて遊び回っていたと」
「ご名答。でもさ、烏羽玉の武具はあやかしの骸を加工したものも多いわけで」
「横領に対する罰は青雲よりも厳しい、ですよね」
「その通り! だから、『姫君の呪いを解く実験に協力させたらどうですか』って提案するんだ。青雲第七支部長として正式な形でね」
烏羽玉の呪術解析班は耳を覆いたくなるような実験を日々行なっていると聞いている。協力などしたらどんな目に遭うか、想像に難くない。
「今回の件で貸ができましたから……、副長の正式な署名もつけておけばさらに無下にはできなくなりますよね」
「ふっふっふ。さすがしらべ、話が分かるじゃないか!」
「ええ、原因の一端には然るべき責任をとっていただくのが筋かと」
「そうそう! ま、いまさら罰したところでという話かもしれないけど、少しは溜飲もくだるだろう」
「そう願います」
帳簿を返すとセツの笑顔に少しの翳りが見えた。
「やりきれない結末をむかえたとしても、ちょっとした意趣返しくらいはしてやらないとね」
やはり、兄弟同然の相手にはもっと正常な形で望みを叶えてほしかったのだろう。
「ええ、本当に」
リツは深くうなずき細かな字が並ぶ覚書に目を戻し、取りまとめの作業に戻った。
西の空には半分ほど欠けた月が浮かんでいた。
2
あなたにおすすめの小説
能ある妃は身分を隠す
赤羽夕夜
恋愛
セラス・フィーは異国で勉学に励む為に、学園に通っていた。――がその卒業パーティーの日のことだった。
言われもない罪でコンペーニュ王国第三王子、アレッシオから婚約破棄を大体的に告げられる。
全てにおいて「身に覚えのない」セラスは、反論をするが、大衆を前に恥を掻かせ、利益を得ようとしか思っていないアレッシオにどうするべきかと、考えているとセラスの前に現れたのは――。
【完結】初恋の彼が忘れられないまま王太子妃の最有力候補になっていた私は、今日もその彼に憎まれ嫌われています
Rohdea
恋愛
───私はかつてとっても大切で一生分とも思える恋をした。
その恋は、あの日……私のせいでボロボロに砕け壊れてしまったけれど。
だけど、あなたが私を憎みどんなに嫌っていても、それでも私はあなたの事が忘れられなかった──
公爵令嬢のエリーシャは、
この国の王太子、アラン殿下の婚約者となる未来の王太子妃の最有力候補と呼ばれていた。
エリーシャが婚約者候補の1人に選ばれてから、3年。
ようやく、ようやく殿下の婚約者……つまり未来の王太子妃が決定する時がやって来た。
(やっと、この日が……!)
待ちに待った発表の時!
あの日から長かった。でも、これで私は……やっと解放される。
憎まれ嫌われてしまったけれど、
これからは“彼”への想いを胸に秘めてひっそりと生きて行こう。
…………そう思っていたのに。
とある“冤罪”を着せられたせいで、
ひっそりどころか再び“彼”との関わりが増えていく事に──
初対面の婚約者に『ブス』と言われた令嬢です。
甘寧
恋愛
「お前は抱けるブスだな」
「はぁぁぁぁ!!??」
親の決めた婚約者と初めての顔合わせで第一声で言われた言葉。
そうですかそうですか、私は抱けるブスなんですね……
って!!こんな奴が婚約者なんて冗談じゃない!!
お父様!!こいつと結婚しろと言うならば私は家を出ます!!
え?結納金貰っちゃった?
それじゃあ、仕方ありません。あちらから婚約を破棄したいと言わせましょう。
※4時間ほどで書き上げたものなので、頭空っぽにして読んでください。
嫁ぎ先(予定)で虐げられている前世持ちの小国王女はやり返すことにした
基本二度寝
恋愛
小国王女のベスフェエラには前世の記憶があった。
その記憶が役立つ事はなかったけれど、考え方は王族としてはかなり柔軟であった。
身分の低い者を見下すこともしない。
母国では国民に人気のあった王女だった。
しかし、嫁ぎ先のこの国に嫁入りの準備期間としてやって来てから散々嫌がらせを受けた。
小国からやってきた王女を見下していた。
極めつけが、周辺諸国の要人を招待した夜会の日。
ベスフィエラに用意されたドレスはなかった。
いや、侍女は『そこにある』のだという。
なにもかけられていないハンガーを指差して。
ニヤニヤと笑う侍女を見て、ベスフィエラはカチンと来た。
「へぇ、あぁそう」
夜会に出席させたくない、王妃の嫌がらせだ。
今までなら大人しくしていたが、もう我慢を止めることにした。
【完結】婚約者が私以外の人と勝手に結婚したので黙って逃げてやりました〜某国の王子と珍獣ミミルキーを愛でます〜
平川
恋愛
侯爵家の莫大な借金を黒字に塗り替え事業を成功させ続ける才女コリーン。
だが愛する婚約者の為にと寝る間を惜しむほど侯爵家を支えてきたのにも関わらず知らぬ間に裏切られた彼女は一人、誰にも何も告げずに屋敷を飛び出した。
流れ流れて辿り着いたのは獣人が治めるバムダ王国。珍獣ミミルキーが生息するマサラヤマン島でこの国の第一王子ウィンダムに偶然出会い、強引に王宮に連れ去られミミルキーの生態調査に参加する事に!?
魔法使いのウィンロードである王子に溺愛され珍獣に癒されたコリーンは少しずつ自分を取り戻していく。
そして追い掛けて来た元婚約者に対して少女であった彼女が最後に出した答えとは…?
完結済全6話
2025.10〜連載版構想書き溜め中
2025.12 〜現時点10万字越え確定
「いらない」と捨てられた令嬢、実は全属性持ちの聖女でした
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・エヴァンス。お前との婚約は破棄する。もう用済み
そう言い放ったのは、五年間想い続けた婚約者――王太子アレクシスさま。
広間に響く冷たい声。貴族たちの視線が一斉に私へ突き刺さる。
「アレクシスさま……どういう、ことでしょうか……?」
震える声で問い返すと、彼は心底嫌そうに眉を顰めた。
「言葉の意味が理解できないのか? ――お前は“無属性”だ。魔法の才能もなければ、聖女の資質もない。王太子妃として役不足だ」
「無……属性?」
田舎娘をバカにした令嬢の末路
冬吹せいら
恋愛
オーロラ・レンジ―は、小国の産まれでありながらも、名門バッテンデン学園に、首席で合格した。
それを不快に思った、令嬢のディアナ・カルホーンは、オーロラが試験官を買収したと嘘をつく。
――あんな田舎娘に、私が負けるわけないじゃない。
田舎娘をバカにした令嬢の末路は……。
突然倒れた婚約者から、私が毒を盛ったと濡衣を着せられました
景
恋愛
パーティーの場でロイドが突如倒れ、メリッサに毒を盛られたと告げた。
メリッサにとっては冤罪でしかないが、周囲は倒れたロイドの言い分を認めてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる