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2.先生にだけは言われたくなかった
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とんでもないのが来てしまった。
業務隊に戻り、自席に着いた俺は頭を抱えていた。
「セオー。巫女とのデートはどうだった?」
事務官のバートンが承認待ちの書類を振りながら近づいてきた。見た目も良く馴れ馴れしいが、仕事はできる。殴りたくなるような男だ。
「隊長と呼べと言ってるだろ。あと、デートではない。迎えに行っただけだ」
書類を受け取り、手で追い払う。
「まさか本当に、隊長自ら迎えに行くとは思わなかったよ」
「誰かに頼めば、また面倒な事になるからな」
誰が巫女を迎えに行くかで血みどろの決闘が繰り広げられ、収拾がつかなくなった所を俺が纏めて蹴散らしたのだ。
「何しろ本物の癒やしの巫女だもんねー。で、どんな子だった?かわいい?」
どんな子?俺は再び頭を抱えた。
「たいちょーさーん」と甘えた声で駆け寄ってきたり「ねえ、やろ?」と上目遣いで見上げてくるんだぞ。
そっと身体に触れながら、トロントロンに溶けた顔で、吐息混じりに話しかけてくるんだぞ。
「ダメだ。血の雨が降る」
「癒やしの巫女なのに?」
「いや、傷は本当に治った。でも駄目なんだ。特にお前は近づくな」
ただでさえ、狼の群れに羊を入れるような物なのに、その羊は仰向けで皿に乗っている。
「ふふふー。近づく口実はもう用意してあるもんね。必要書類を無理やり探し出したんだ」
そう言うと、バートンは止める間もなく、書類を手に取り部屋を飛び出していった。
まあいい。今頃は下女と一緒にいるだろうから、バートンも変なことはできないだろう。
変なこと……駄目だ。一瞬あの張型が脳裏をよぎった。
「そんな大きいの入らない」とか駄目だ。
「俺のはもっと大きいからな、ちゃんと慣らしておかないと」とか駄目だ駄目だ。
俺は頭を大きく振って、バートンから受け取った書類に目を落とした。
「セオ、ヤバイ」
真面目に書類を片付けていると、しばらくしてバートンが戻ってきた。
「ユイがチョロすぎてヤバイ」
「ユイ?」
「癒やしの巫女だよ。むしろセオはなんて呼んでたんだよ」
「一応医官として赴任してきているから、先生と」
「さすがクソ真面目で堅物の業務隊長様だね。まあいいや、その先生のユイなんだけど、このままだと血の雨が降る」
それはさっき俺が言った。
「まず、僕がノックしたら名前を聞く前にドアを開けたでしょ」
「……注意しておく」
「挨拶した後で書類にサインを求めたらさー……バート、私まだ字があまり読めないから、読んで?」
バートンは気持ち悪く上目遣いをしてきた。先生の真似をしているつもりらしい。
「……って言ってきてさー。最後の方なんか読む前にサインするから、婚姻届を持って来れば良かったと後悔したよ」
「言葉遣いはまだこちらの言葉に慣れてないからだ。お前に甘えた訳じゃない。あと、お前を一発殴る」
「僕がセオに殴られたら死んじゃうよ。そうそう、サインする為に執務室のテーブルを使おうと思って、こう腰を抱いてエスコートしたら、照れながらも大人しくエスコートされるのも可愛かった」
「よし、もう一発殴る」
「だから死ぬって。ここではこれぐらい普通ですよと言う感じでいけばいけるんだなと思って、帰り際にほっぺにチューしたらユイもしてくれた」
「よし、剣の稽古もつけてやろう」
「殺す気だ!そんな訳で、さすがにちょっと危ないんじゃないかと心配になったよね」
「……どうしたらいいと思う?」
先生の危うさはバートンが思っている以上なのだが、巫女の力を使わなくてもこれでは先が思いやられる。
「業務隊長の名前で張り紙でもしておけば?ユイに手を出した者は容赦しないって」
「そうだな。見せしめのためにも刑執行第一号のバートンにはせいぜい泣いてもらおう」
「遡及処罰は禁止が原則だから!」
バートンはそう叫ぶと、書面を作って掲示しておくと言い捨てながら去っていった。本当に、仕事だけはできる男だ。
仕事を終えて自室に戻ろうと歩いていたら、後ろから駆け寄る足音が聞こえてきた。
その人物は振り向きざまに顔を見上げてきたかと思うと、にこりと笑った。
「隊長さん、お疲れさまです」
早足のまま俺について歩き、挨拶をしてきたのは先生だった。
洗いざらしの髪を一つにまとめ、生地の薄そうなワンピースを着た先生の頬は赤みがかり、どう見ても湯上がりだ。
「な、なんて格好で歩いてるんだ。早くこれを着ろ」
慌てて自分の上着を脱いで先生に被せた。
「湯あがりにこれは、あついですよ?」
先生は不満そうな顔をしながらも荷物を床に置き、大人しく上着を着ていく。
荷物を床に置く時に、大きくあいた胸元から谷間が見えたのは不可抗力だ。
「ひょっとして、それは寝間着なんじゃないか?そんなスカスカの服を着て出歩いたら危ないだろうが」
「やっぱりわかっちゃいます?いちいち着がえるのはめんどうだし、これなら普段着と大差ないから大丈夫だと思ったんですけど。それに、ほかの人はスカスカどころかスケスケでしたよ?」
「それは、先生が使う浴場が女子寮にあるからで、あそこにいるのが……」
不思議そうに見上げてくる先生は、寝間着の上から俺の上着を着ている。しかし、小柄な先生には丈が長すぎて、下に何も着ていない感じになっていた。これはこれで……
「この格好のほうが恥ずかしくないですか?」
俺のさまよう視線に気がついたのか、先生は己の姿を確認しながら聞いてきた。
「いや、そんなことは……とりあえず、早く部屋に戻ろう」
今の格好もあまり人には見せない方がいいだろう。俺は先生を促し歩き出した。
「ねーえ、たいちょーさん」
甘えた呼びかけに一瞬ギクリとしたが、これは先生の話し方のクセで他意はない。
「女子寮があるなら、私もそこでよかったんじゃないですか?」
「良くない。女子寮と言っても、あそこは娼館のような所だ」
女子寮には下女も暮らしているが、娼婦もいる。
下女だって日中の仕事が主ではあるが、それぞれ個室が与えられているのは、それも役割と言う事だ。男女の仲だったり割り切った関係だったり色々だろうが、ここの男にとってそう言う対象だと言う事に変わりはない。
「でも、子どももいましたよ?」
「あれは女子寮にいる女達の子供だ。子供に手を出す馬鹿はいない」
「……結構年配の方もいましたけど」
「恐ろしい事に、彼女達もまだ現役なんだ」
娼婦でも下女でも、いくつになってもここでは需要はある。
「なるほど」
先生は何に納得したのかウンウン頷いている。
「私が女子寮にいたら、こうやって出くわすと気まずいからですね」
「ちゃんと守れるように、この部屋にしたんだ」
確かに出くわしたら気まずいだろうが、そんな理由ではない。ちょうど執務室に着いたので、鍵を開けて先生を促す。
「たいちょーさん」
先生は部屋に入ると上着を脱ぎ、俺の顔を見上げて甘く囁いた。
脱ぐのは上着を返すためで、上目遣いなのは身長差のせいで、甘い囁きは話し方のクセだと分かっていても、いけないものを見ている気がして急いで扉を閉めてしまった。
「やっぱり私、女子寮でいいです。守ってもらう必要、ないですから」
「いや、先生は実情を知らないからそんな事が言えるんだ。押し入られたらどうする」
ここにいる女性は、皆納得してここにいるのであまり問題にならないが、女子寮では夜這いまがいの事も多い。
「大丈夫ですよ。何かあっても、ちゃんと避妊薬飲んでますし」
冗談めかして明るく言うと、先生はありがとうございましたと言いながら上着を差し出してきた。
「そう言う問題じゃないだろう?」
差し出された手を掴み、先生の身体を引き寄せる。
「先生はいいのか?こんな事をされても」
強めに抱きしめ、耳元で囁く。石けんの甘い匂いと柔らかな感触に我を忘れそうになったが、これは危機感を持ってもらうための荒療治だ。
たいちょーさんならいいですよ、なんて返事は望んでいない。断じて。
「ねーえ、たいちょーさん」
甘く呼ばれてドキリとしたが、見上げてくるその顔は自嘲に歪んでいた。
「私が巫女の力を使い始めた頃は、加減が分からないから、もうどうしようもないぐらい感じちゃって……いつも、男の人に慰めてもらっていたんです」
そう言うと先生は、俺の胸に頭を預けてきた。
「ドロドロでグチョグチョな毎日を送っていたんです。私に守るような価値なんて、ないです」
小さく呟かれた声は少し震えていた。
「先生はここでもそれを望むのか?慰めが、必要なのか?」
極力優しく問いかけると、先生は頭を擦り付けるようにして首を振った。
「過去に何があったとしても、先生は大事な人だ。だからちゃんと守らせてくれ」
先生も自分を大事にして欲しい。そんな思いも込めて言うと、先生は驚いた顔をして見上げてきた。
「たいちょーさん、口説き文句みたいになってます」
「なっ、違う!真面目に話しているんだから、しっかり聞け!」
慌てて先生を突き放したが、思えば抱きしめながら話している時点で真面目とは言えないな。
「私が十才若かったら、勘違いしてましたよ?悪い女につきまとわれないよう、気をつけてくださいね」
先生にだけは言われたくなかった。
業務隊に戻り、自席に着いた俺は頭を抱えていた。
「セオー。巫女とのデートはどうだった?」
事務官のバートンが承認待ちの書類を振りながら近づいてきた。見た目も良く馴れ馴れしいが、仕事はできる。殴りたくなるような男だ。
「隊長と呼べと言ってるだろ。あと、デートではない。迎えに行っただけだ」
書類を受け取り、手で追い払う。
「まさか本当に、隊長自ら迎えに行くとは思わなかったよ」
「誰かに頼めば、また面倒な事になるからな」
誰が巫女を迎えに行くかで血みどろの決闘が繰り広げられ、収拾がつかなくなった所を俺が纏めて蹴散らしたのだ。
「何しろ本物の癒やしの巫女だもんねー。で、どんな子だった?かわいい?」
どんな子?俺は再び頭を抱えた。
「たいちょーさーん」と甘えた声で駆け寄ってきたり「ねえ、やろ?」と上目遣いで見上げてくるんだぞ。
そっと身体に触れながら、トロントロンに溶けた顔で、吐息混じりに話しかけてくるんだぞ。
「ダメだ。血の雨が降る」
「癒やしの巫女なのに?」
「いや、傷は本当に治った。でも駄目なんだ。特にお前は近づくな」
ただでさえ、狼の群れに羊を入れるような物なのに、その羊は仰向けで皿に乗っている。
「ふふふー。近づく口実はもう用意してあるもんね。必要書類を無理やり探し出したんだ」
そう言うと、バートンは止める間もなく、書類を手に取り部屋を飛び出していった。
まあいい。今頃は下女と一緒にいるだろうから、バートンも変なことはできないだろう。
変なこと……駄目だ。一瞬あの張型が脳裏をよぎった。
「そんな大きいの入らない」とか駄目だ。
「俺のはもっと大きいからな、ちゃんと慣らしておかないと」とか駄目だ駄目だ。
俺は頭を大きく振って、バートンから受け取った書類に目を落とした。
「セオ、ヤバイ」
真面目に書類を片付けていると、しばらくしてバートンが戻ってきた。
「ユイがチョロすぎてヤバイ」
「ユイ?」
「癒やしの巫女だよ。むしろセオはなんて呼んでたんだよ」
「一応医官として赴任してきているから、先生と」
「さすがクソ真面目で堅物の業務隊長様だね。まあいいや、その先生のユイなんだけど、このままだと血の雨が降る」
それはさっき俺が言った。
「まず、僕がノックしたら名前を聞く前にドアを開けたでしょ」
「……注意しておく」
「挨拶した後で書類にサインを求めたらさー……バート、私まだ字があまり読めないから、読んで?」
バートンは気持ち悪く上目遣いをしてきた。先生の真似をしているつもりらしい。
「……って言ってきてさー。最後の方なんか読む前にサインするから、婚姻届を持って来れば良かったと後悔したよ」
「言葉遣いはまだこちらの言葉に慣れてないからだ。お前に甘えた訳じゃない。あと、お前を一発殴る」
「僕がセオに殴られたら死んじゃうよ。そうそう、サインする為に執務室のテーブルを使おうと思って、こう腰を抱いてエスコートしたら、照れながらも大人しくエスコートされるのも可愛かった」
「よし、もう一発殴る」
「だから死ぬって。ここではこれぐらい普通ですよと言う感じでいけばいけるんだなと思って、帰り際にほっぺにチューしたらユイもしてくれた」
「よし、剣の稽古もつけてやろう」
「殺す気だ!そんな訳で、さすがにちょっと危ないんじゃないかと心配になったよね」
「……どうしたらいいと思う?」
先生の危うさはバートンが思っている以上なのだが、巫女の力を使わなくてもこれでは先が思いやられる。
「業務隊長の名前で張り紙でもしておけば?ユイに手を出した者は容赦しないって」
「そうだな。見せしめのためにも刑執行第一号のバートンにはせいぜい泣いてもらおう」
「遡及処罰は禁止が原則だから!」
バートンはそう叫ぶと、書面を作って掲示しておくと言い捨てながら去っていった。本当に、仕事だけはできる男だ。
仕事を終えて自室に戻ろうと歩いていたら、後ろから駆け寄る足音が聞こえてきた。
その人物は振り向きざまに顔を見上げてきたかと思うと、にこりと笑った。
「隊長さん、お疲れさまです」
早足のまま俺について歩き、挨拶をしてきたのは先生だった。
洗いざらしの髪を一つにまとめ、生地の薄そうなワンピースを着た先生の頬は赤みがかり、どう見ても湯上がりだ。
「な、なんて格好で歩いてるんだ。早くこれを着ろ」
慌てて自分の上着を脱いで先生に被せた。
「湯あがりにこれは、あついですよ?」
先生は不満そうな顔をしながらも荷物を床に置き、大人しく上着を着ていく。
荷物を床に置く時に、大きくあいた胸元から谷間が見えたのは不可抗力だ。
「ひょっとして、それは寝間着なんじゃないか?そんなスカスカの服を着て出歩いたら危ないだろうが」
「やっぱりわかっちゃいます?いちいち着がえるのはめんどうだし、これなら普段着と大差ないから大丈夫だと思ったんですけど。それに、ほかの人はスカスカどころかスケスケでしたよ?」
「それは、先生が使う浴場が女子寮にあるからで、あそこにいるのが……」
不思議そうに見上げてくる先生は、寝間着の上から俺の上着を着ている。しかし、小柄な先生には丈が長すぎて、下に何も着ていない感じになっていた。これはこれで……
「この格好のほうが恥ずかしくないですか?」
俺のさまよう視線に気がついたのか、先生は己の姿を確認しながら聞いてきた。
「いや、そんなことは……とりあえず、早く部屋に戻ろう」
今の格好もあまり人には見せない方がいいだろう。俺は先生を促し歩き出した。
「ねーえ、たいちょーさん」
甘えた呼びかけに一瞬ギクリとしたが、これは先生の話し方のクセで他意はない。
「女子寮があるなら、私もそこでよかったんじゃないですか?」
「良くない。女子寮と言っても、あそこは娼館のような所だ」
女子寮には下女も暮らしているが、娼婦もいる。
下女だって日中の仕事が主ではあるが、それぞれ個室が与えられているのは、それも役割と言う事だ。男女の仲だったり割り切った関係だったり色々だろうが、ここの男にとってそう言う対象だと言う事に変わりはない。
「でも、子どももいましたよ?」
「あれは女子寮にいる女達の子供だ。子供に手を出す馬鹿はいない」
「……結構年配の方もいましたけど」
「恐ろしい事に、彼女達もまだ現役なんだ」
娼婦でも下女でも、いくつになってもここでは需要はある。
「なるほど」
先生は何に納得したのかウンウン頷いている。
「私が女子寮にいたら、こうやって出くわすと気まずいからですね」
「ちゃんと守れるように、この部屋にしたんだ」
確かに出くわしたら気まずいだろうが、そんな理由ではない。ちょうど執務室に着いたので、鍵を開けて先生を促す。
「たいちょーさん」
先生は部屋に入ると上着を脱ぎ、俺の顔を見上げて甘く囁いた。
脱ぐのは上着を返すためで、上目遣いなのは身長差のせいで、甘い囁きは話し方のクセだと分かっていても、いけないものを見ている気がして急いで扉を閉めてしまった。
「やっぱり私、女子寮でいいです。守ってもらう必要、ないですから」
「いや、先生は実情を知らないからそんな事が言えるんだ。押し入られたらどうする」
ここにいる女性は、皆納得してここにいるのであまり問題にならないが、女子寮では夜這いまがいの事も多い。
「大丈夫ですよ。何かあっても、ちゃんと避妊薬飲んでますし」
冗談めかして明るく言うと、先生はありがとうございましたと言いながら上着を差し出してきた。
「そう言う問題じゃないだろう?」
差し出された手を掴み、先生の身体を引き寄せる。
「先生はいいのか?こんな事をされても」
強めに抱きしめ、耳元で囁く。石けんの甘い匂いと柔らかな感触に我を忘れそうになったが、これは危機感を持ってもらうための荒療治だ。
たいちょーさんならいいですよ、なんて返事は望んでいない。断じて。
「ねーえ、たいちょーさん」
甘く呼ばれてドキリとしたが、見上げてくるその顔は自嘲に歪んでいた。
「私が巫女の力を使い始めた頃は、加減が分からないから、もうどうしようもないぐらい感じちゃって……いつも、男の人に慰めてもらっていたんです」
そう言うと先生は、俺の胸に頭を預けてきた。
「ドロドロでグチョグチョな毎日を送っていたんです。私に守るような価値なんて、ないです」
小さく呟かれた声は少し震えていた。
「先生はここでもそれを望むのか?慰めが、必要なのか?」
極力優しく問いかけると、先生は頭を擦り付けるようにして首を振った。
「過去に何があったとしても、先生は大事な人だ。だからちゃんと守らせてくれ」
先生も自分を大事にして欲しい。そんな思いも込めて言うと、先生は驚いた顔をして見上げてきた。
「たいちょーさん、口説き文句みたいになってます」
「なっ、違う!真面目に話しているんだから、しっかり聞け!」
慌てて先生を突き放したが、思えば抱きしめながら話している時点で真面目とは言えないな。
「私が十才若かったら、勘違いしてましたよ?悪い女につきまとわれないよう、気をつけてくださいね」
先生にだけは言われたくなかった。
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