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【スピンオフ完結記念】1. 恋の相談
しおりを挟むスピンオフ『記念日当日、婚約者に可愛くて病弱な義妹の方が大切だと告げられましたので』
お読みくださった方、ありがとうございました!
完結記念として、あとがきで予告したガーネット視点で裏エピソード? をお届けします。
※読んでない方へ※
スピンオフはエドゥアルトの恋物語です。
❋❋❋❋❋❋❋
これはまだ、ジョシュアが「あうあ!」と満面の笑みを振りまいていたベビーだった頃の話……
私たちの息子であるジョエルの親友、エドゥアルト。
幼少期の出会いで、ちょっとアレな方向に目覚め……
難解なジョエルの心を察し、いつでも何処でも明るく陽気でペラペラ喋り続けることが出来る彼────
そんなエドゥアルトの様子がおかしい。
本日も、先触れなしでハッハッハと登場したエドゥアルト。
しかし、残念ながらジョエルは不在。
そのため、ジョエルとセアラさんの代わりに小さなベビーが胸を張ってエドゥアルトの相手をすることになったのだけど……
「あうあ!」
「……」
「あうあ!」
「……」
(あ! ジョシュアがよじ登った……)
ペチペチ……ニパッ!
我が家の天使みたいに可愛いけどやんちゃなベビージョシュア。
呼びかけてるのにぼんやりした様子で動かないエドゥアルトに痺れを切らしたのかえいっと体をよじ登った。
そして、にっこにこの笑顔で容赦なくエドゥアルトの頬をペチペチし始めた。
(ジョシュア……!)
一応、これでもエドゥアルトは公爵家のご子息なのよーー!?
私はそんな二人の様子を影からこっそり見守っていた。
「あうあ~」
「……」
ペチペチペチ……ニパッ!
「あうあ~」
「……」
ペチペチペチペチ……ニパッ!
「あうあ~!」
「……ん? ジョシュア?」
「あうあ!!」
ニパッ!
数度のペチペチを経てようやく名前を呼ばれたジョシュアが満足そうに笑った。
エドゥアルトはそんなジョシュアに向かって不思議そうに首を傾げる。
「頬が痛いぞ? 君は僕で何をしてるんだ?」
「あうあ!」
「……ペチペチで起こしたです? はっはっは! そうか! ジョシュアは今日も元気だな!」
「あうあ~」
調子を取り戻したのか、いつものように陽気に笑ったエドゥアルト。
しかし次のジョシュアの「あうあ」という声にピタッと笑いを止める。
(……は!? 嘘っ! あのエドゥアルトが固まった!?)
いったい今、ジョシュアはなんて声をかけたの?
私は気になって気になって仕方がない。
(ジョルジュ……ジョルジュはどこ! 早く戻って来て通訳してーーーー!)
私は心の中で夫を呼ぶ。
しかし、一緒にここから覗き見するはずだった私の愛する夫ジョルジュは、張り込み前に先にお手洗に行っておくと言ったきりかれこれ二十分ほど姿が見えない。
(な ん で よ !)
相変わらず住み慣れた家なのに迷子になれるジョルジュ。
今頃は庭にでも出ているのかしら……
仕方がないのでジョシュアとエドゥアルト、二人のよく分からない会話の続きをそっとこのまま見守ることにした。
「あうあ」
「っ!……そうか。君もそう思うのか」
「あうあ」
「そうなんだ……このままの僕では存在感が無さすぎる!」
(いや、ありまくりよ?)
私は何を言ってんのって目でエドゥアルトを見る。
この子に存在感がなかったら他の人はどうなるの?
「あうあ!」
「ならば……僕をアピールするにはどうすればいいんだろうか」
ニパッ!
満面の笑みを浮かべたジョシュアが今度はエドゥアルトの髪を掴んでグシャグシャにする。
「あうあ!」
「ん? イメージチェンジ? 髪型をこのボクのようにかっこよく変えるといいかもです、だと?」
「あうあ!!」
(は? 本当に何の話をしてるのよ!)
ジョシュアはまだ0歳。
イメージチェンジするほどまだ髪の毛が生えていないベビーのくせにとんでもないことを言っている。
そして、エドゥアルトもいったいどうしてしまったの!?
(ここはいつものエドゥアルトなら……)
はっはっは! と笑い飛ばすところでしょう!?
───これは前代未聞!
今は、あいにく不在にしているジョエルがこの様子を見たら、眉間の皺が瞬く間に深くなり数も増えて心配しちゃうじゃない!
そう思った時だった。
「───ガーネット、戻ったぞ!」
「ジョルジュ!!」
ようやくお手洗いに行ったきり行方不明だったジョルジュが戻って来てくれた。
「ホホホ、随分と長旅だったわね? 行き倒れていたかと思ったわ」
「そうか? 俺は元来た道を戻ったんだが? だが、なぜか姿が見えなかった。ガーネットたちが移動したのではないのか?」
「……そんなわけないでしょう!」
おかしいな……と首を傾げるジョルジュ。
色々言いたいことはあるけれど、行き倒れていなかっただけよしとする。
それに今はあっちの方が大事。
そう思った私は視線をジョシュアとエドゥアルトに戻す。
「それより、ジョルジュ。ジョシュアはなんて言ってるのか教えてちょうだい!」
「ん? ちょっと見ないうちにエドゥアルトの髪型が随分と斬新になっているな? あのよく持ってる珍妙なカツラを着用したのか?」
私に促されてジョシュアとエドゥアルトに視線を向けたジョルジュが大真面目な顔でそう言った。
「パーティーの余興でもないのにカツラを被るわけないでしょ! あれはジョシュアがやったの!」
「ジョシュアが?」
ジョルジュの目の奥がキラッと輝く。
さすが俺たちのお孫さん、センスいいな! そう言いそうな目だった。
(そこじゃないのよ!)
「エドゥアルトがぼんやりし始めて、たたき起こしたジョシュアに何か相談したみたいなんだけど」
「なに!? あのエドゥアルトがぼんやりだと!?」
「そうよ、あのエドゥアルトがよ?」
「なんてことだ───」
ようやく事の重大さを認識したジョルジュがこれは一大事だと言って聞き耳を立て始めた。
「あうあ!」
「────あれから僕は彼女のあの綺麗な瞳が忘れられない。毎晩夢に見る」
「あうあ!」
(綺麗な瞳?)
「君を追いかけていく時の走り方も美しかった……あんなに見惚れたのは初めてだ」
「あうあ~」
(走り方?)
「……ガーネット。俺にはエドゥアルトのあれが“恋の相談”に聞こえるんだが気のせいだろうか?」
「ジョ、ジョシュアはなんて言っているの?」
「お姉さんは綺麗な目をしてたです、追いかけられた時の僕もドキドキしたです、だな!」
「……」
お姉さん? 追いかけられた?
「あ! そういえば、この間コックス公爵家でパーティがあったわね?」
「ああ。エドゥアルトがジョシュアと入場すると張り切っていたやつだな?」
私たちはそのパーティーには参加していない。
ただ、ジョシュアが入場直前に脱走して“キレイなお姉さん”に捕まえてもらったと興奮していた話は聞いた。
「つまり、二人はその時に出会った、“キレイなお姉さん”の話をしているの?」
「ああ」
あれから彼女の綺麗な瞳が忘れられない───エドゥアルトは確かにジョシュアに向かってそう口にした。
これは確かに───恋の相談、だ。
「……あなた。ジョシュアは何才だったかしら?」
「どうした? 0才だろう?」
「ホホホ! そうね! そうよね~! ではエドゥアルトは?」
「エドゥアルト? それは二十……」
「ホーホッホッホッ! そうよ、もういい大人よ! いい大人なの! そんないい大人が───……」
真剣な顔で0才児に恋の相談…………!
しかも、ジョシュアはちゃっかりイメージチェンジのアドバイスまでしちゃってる!?
「ジョシュア……まだ一年も生きていない人生なのに、どうしたらあんな誇らしげな顔でアドバイスが出来るのよ……!」
「本も見ずに……だぞ。すごいな! ジョシュアは天才なのか!」
本に頼って生きてきたジョルジュが感動している。
「そこじゃないでしょ! もう無理! ジョルジュ! これは堂々と話を聞きに行くわよ!」
「うおっ!?」
私はジョルジュを引きずりながら、二人の前に出ていった。
「オーホッホッホ! エドゥアルトにしては辛気臭い顔をしてどうしたのかしら?」
「あうあ!」
「ガーネット様……」
私の登場にエドゥアルトが顔を上げた。
「あうあ!」
ニパッ! とジョシュアが笑って答えた。
「ケホッ……キレイなお姉さんの話をしてました! だそうだぞ。ガーネット」
「そう」
ジョルジュがむせながら教えてくれた。
私はフッと微笑んでバサッと髪をかきあげる。
(やはり、そのどこぞのキレイなご令嬢の話のようね────)
幼少期から多くの令嬢と顔を合わせてきたエドゥアルト。
でもずっと婚約者は決まらなかった。
年頃になって正式にお見合いもしたと聞いたけど、失敗すること三十五回。
やべぇ……ゴホンッ、独特の性へ……ゲフンゲフン、感性を持つエドゥアルトに着いていける令嬢は見つからなかったという……
(そんなエドゥアルトがぼんやりするほど気にかける令嬢!)
これは気にならないはずがない。
私は二人の向かい側のソファに腰をおろすと足を組んでふんぞり返る。
「────エドゥアルト! そのキレイなお姉さんとやらの話」
「ガーネット?」
「ガーネット様?」
「あうあ!」
三人の視線を受けながら、ホーホッホッホッ! と私は高らかに笑う。
「(面白そうだから)私に話してごらんなさい!」
「あうあ!」
何故かここでジョシュアが前のめりで張り切って手を挙げた。
「ジョシュア?」
「あうあ! あうあ、あうあ、あうあ!」
「……」
「あうあ……あうあ!」
「……」
「あうあ、あうあ~、あうあ~~~!!」
ジョシュアはたくさん喋って最後をニパッ! と笑顔で締めた。
「……っ」
(分かるかーーーー!)
なんで!
なんでジョシュア、あなたが説明するの!
私はエドゥアルトに言ったのに!
「ふむ……そのキレイなお姉さんとやらは、婚約者を蔑ろにし血の繋がらない妹に並々ならぬ気持ち悪いほどの浮気心を抱いているのに一切それを認めようとしない往生際の悪い金目当ての最低カス男に困らされているのか……」
「あうあ~!」
ニパッ!
おじい様、さすがです! と言わんばかりの顔でジョシュアがキャッキャと笑って手を叩く。
なるほど、そういう事情ね? ……と私は考え込む。
(どこを切り取ってもカス要素しかない男の話だったわね)
清々しい程のカスっぷり。
これは逆に感心したくなる。
(あとは血の繋がらない妹……義妹とやらの方にも───女狐っぽいニオイがするわ)
「あうあ! あうあ! あうあ~」
「え? なに? まだカスエピソードに続きがあるわけ?」
ジョシュアがまだ何か訴えてくる。
「いや、ガーネット。そうじゃないようだぞ」
「ジョルジュ?」
「ジョシュアが言うには、そのカス男をペッチャンコにするためにエドゥアルトが力を貸すことにしたらしい」
「へぇ! ペッチャンコ!」
それは面白いわね……
「あうあ! あうあ!!」
「ん? なに? そしてボクも協力するのです?」
「は? ジョシュア? あなたまだベビーでしょ?」
0才ベビーが何の協力するわけ?
「あうあー!」
「おばあ様! ご心配なく! ベビーのボクだからこそ出来ることもあるのです……か! ガーネット! 見ろ! ジョシュアは全てにおいて殺る気だぞ!」
「ジョルジュ……」
(殺る気って聞こえた……)
「あうあーー!」
「ジョシュア……」
(殺る気満々ですって顔してる……)
私は軽くふぅ、と息を吐いてからエドゥアルトに声をかけた。
「エドゥアルト!」
「ガーネット様?」
「そのカス男を踏み潰す予定のキレイなお姉さん───とやらに会わせなさい!」
こうして私たちは、
エドゥアルトとジョシュアを虜(?)にした、
キレイなお姉さん────レティーシャ・ウッドワード伯爵令嬢と出会うことになる。
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