サポートキャラを全力拒否!

まる

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お茶をしてひとしきり話した後、姉に尋ねる。

「それはそうとお姉様、今日はどのようなご用事で?まさか私のドレスの件で来られた訳ではないのでしょう?」

「そうそう、ハンナからロゼのドレスの事を聞いてすっかり忘れていたわ」

リーク元は侍女頭のハンナらしい。そういえば普段からあまりドレスを新調しない私がまさかデビューのドレスまで新調しない事を家族より嘆いていた。

「貴女の青薔薇を分けてもらえないかしら」

「構いませんが何株ほど要り用ですの?」

「お義母様がお友人に贈られるのに2株、侯爵家に2株、私の友人に1株、で5株。お願い出来る?」

「それくらいなら、すぐご用意できますわ」

「ありがとうロゼ!社交界でも話題の青薔薇がこうやって手に入る事でお義母様からも感謝されているのよ。私も鼻が高いわ」

どうやら次期侯爵家夫人としての地位確立にも役立っているらしい。

「では、準備してまいりますね」

「ありがとうロゼ」

その後姉は温室から持ってきた青薔薇とともにご機嫌で帰っていった。

さて、思ったより姉に時間を取られてしまったが、今日はドレスに合わせる装飾品を選ぶために戻ってきたのだ。

瞳の色に合わせたエメラルドを使用するか、パールでまとめるか、侍女と一緒に決めかねていると、ハンナがため息をつく。

「お嬢様、デビュタントでドレスばかりか、アクセサリーまで新調されないとは、伯爵家が侮られてしまいますよ」

「見る人が見れば、今では手に入らない特別なものだって分かるわ。ものの価値が分からない人には言わせておけばいいのよ」

「ですが。今年は会場も王城ではありませんし。今年でなければなりませんか?」

「ハンナ。心配してくれてありがとう。でも、そもそも私は人が多いところが苦手だもの。それに今年の会場は大公家で行われるでしょ?有名な『月待草』のお庭を満月の日に見ることが出来るのよ。こんな素晴らしいことはないわ」

毎年、デビュタントは10月の満月の日に行われる。しかし、来年、王族がデビューするとあって、現在王城は大改装中である。そのため、今年のデビュタントは前王弟である大公家がお住まいの離宮で行われるのだ。その離宮の庭には『月待草』という、満月の夜にだけ咲く花が群生している。この『月待草』は根付く条件が難しく、一般にはなかなかお目にかかれない。どころか、満月の夜にしか咲かないため見るチャンスなどこの機会を逃すと一生ないとも言える。
このことからも、絶対に今年デビューしよう!と息巻いて頑張っているのだ。
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