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プロローグ
しおりを挟むここは、俺、鈴木雅貴の家の中。
俺は今『カノジョ』(仮)の星海若菜にお仕置きをしている。
「ダメって言っただろ? 先輩と話しちゃ」
「……だって、あれは業務上回避できなかったことで、仕方なく……んんっ! や、やめて? 雅貴」
「ダーメ。また同じことしかねないから、若菜の全身にわからせてやる」
俺は若菜の両手をクロスし両手を上げさせて、俺の右手で壁に押し当てて。さらには若菜の足の間に俺の右足を入り込ませて。
身動きがとれず、抵抗できないような体勢にさせながら、手首、おでこ、頬、はだけた脇に、一つ一つ、キスを落としていく。
「んんっ……、やっやめ……!」
若菜は俺を潤んだ目で、見上げて懇願する。
ーーったく、わかってねぇな。
「若菜、それ、逆効果だから……」
「キャッ!」
ーーこれはちょっとドSな俺が、純真無垢な若菜を落とすために奔走する、そんな物語。
卑怯だって言われてもいい。
ーー俺は君を、手に入れたいんだ。
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