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●身体だけの関係
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私が隆也とこういう関係になったのはいつだったっけ・・・?
そうだ、
隆也とまどかがつきあいはじめて2ヶ月くらいたったくらいの時だ。
私は隆也がまどかとつきあい始めた日から、隆也の恋愛カウンセラーになっていた。
つまり隆也から、まどかの相談ばかりを受けていたのだ。
隆也からは1週間に1回は電話がかかってきて、まどかとの事を相談してきた。
私とつきあっていた頃なんて、隆也の方から電話をかけてきた事なんて、1ヶ月に一度あるかないかだったのに。
つきあってた頃より別れた後のほうが、電話がたくさんかかってくるなんて、何て皮肉な事だろう・・・
その日も昼間にいきなり電話があって、もうその日の夜には居酒屋で隆也の相談を聞くことになったのだ。
相談が口実でもやっぱり会えるのはうれしい。
私は念入りにメイクを直して、隆也と待ち合わせして居酒屋に急いだ。
待ち合わせの居酒屋は個室がウリの、カップルに人気のある居酒屋だった。
個室の広めの座敷で、ゆったりくつろぎながら、会話とお酒を楽しむことができる。
実は私も一度来てみたかった居酒屋だ。
私が個室に入ると、もう隆也は来ていて、ビールを飲んでいた。
「隆也、随分早いね」
「おぉ・・・」
そう言って、軽く笑う隆也。
私はとりあえず座布団の上に腰を下ろした。
そして、ちょうど来た店員さんに、ドリンクと何品か料理を注文した。
店員さんが行ったのを確認して、私は口を開く。
「それで何?相談って?」
「おぉ・・・」
いいにくそうに、口をモゴモゴさせる隆也。
「何よ?相談って?はっきりいいなよ」
「ちょっといいにくい事なんだけどさ・・・」
「うん」
「実はさ・・・、まどかとその、まだなくて・・・」
「ない?何が・・・!?」
「バカ!わかるだろ?その・・・エッチだよ・・・」
「・・・・・はぁ!?何で?」
「・・・何か誘えないんだよな・・・」
私がこの時に口に食べ物や飲み物を含んでいたら、間違いなくぶーっと吐き出していただろう。
まだ頼んだドリンクやおつまみが運ばれてきていなくて、良かった・・・
かなり衝撃の発言だ。
「え・・・何で誘えないのよ?」
「だってさ、誘って嫌われたりしたら嫌だしさ」
「何だ、それ?」
私は呆れたように、息をつく。
私とつきあっていたときは、隆也は私が告白した次の日(つまりつきあいはじめて2日目)には、身体を重ねあっていた。
私の前につきあっていた歴代彼女とも、つきあってすぐエッチしたって言ってたし、別に早いとも思わなかった。
だけど、まどかはエッチに誘えない・・・?
誘って嫌われるのが嫌だ?
まるで中学生の初恋相談を受けているようだ。
実際隆也がまどかの事を話すときは、まるで純朴な中学生のような顔をしている。
「お待たせいたしました」
その時にちょうど店員さんが、ドリンクと料理を持ってきた。
ドリンクがテーブルに乗せられて早々、喉に流しこむ。
そしてグラスをテーブルにわざと強く、ガシャンと音をたてて置いた。
「そんな事まで面倒みきれないんですけど!」
私は吐き捨てるように言った。
何で私が自分が大好きな人の、親友とのこんな相談を、真剣に考えなければいけないんだ?
自分が望んで恋の相談相手になったとはいえ、こんな相談までは生々しくてつらすぎる。
本当は隆也と心も身体も重なりたいのは私の方なのだ。
「ごめん・・・でも俺真剣なんだよ・・・」
「はぁ・・・」
ふてくされた気分で、私はテーブルの上で湯気を立てている肉じゃがのじゃがいもに思いっきり箸をぶっさした。
そうだ、
隆也とまどかがつきあいはじめて2ヶ月くらいたったくらいの時だ。
私は隆也がまどかとつきあい始めた日から、隆也の恋愛カウンセラーになっていた。
つまり隆也から、まどかの相談ばかりを受けていたのだ。
隆也からは1週間に1回は電話がかかってきて、まどかとの事を相談してきた。
私とつきあっていた頃なんて、隆也の方から電話をかけてきた事なんて、1ヶ月に一度あるかないかだったのに。
つきあってた頃より別れた後のほうが、電話がたくさんかかってくるなんて、何て皮肉な事だろう・・・
その日も昼間にいきなり電話があって、もうその日の夜には居酒屋で隆也の相談を聞くことになったのだ。
相談が口実でもやっぱり会えるのはうれしい。
私は念入りにメイクを直して、隆也と待ち合わせして居酒屋に急いだ。
待ち合わせの居酒屋は個室がウリの、カップルに人気のある居酒屋だった。
個室の広めの座敷で、ゆったりくつろぎながら、会話とお酒を楽しむことができる。
実は私も一度来てみたかった居酒屋だ。
私が個室に入ると、もう隆也は来ていて、ビールを飲んでいた。
「隆也、随分早いね」
「おぉ・・・」
そう言って、軽く笑う隆也。
私はとりあえず座布団の上に腰を下ろした。
そして、ちょうど来た店員さんに、ドリンクと何品か料理を注文した。
店員さんが行ったのを確認して、私は口を開く。
「それで何?相談って?」
「おぉ・・・」
いいにくそうに、口をモゴモゴさせる隆也。
「何よ?相談って?はっきりいいなよ」
「ちょっといいにくい事なんだけどさ・・・」
「うん」
「実はさ・・・、まどかとその、まだなくて・・・」
「ない?何が・・・!?」
「バカ!わかるだろ?その・・・エッチだよ・・・」
「・・・・・はぁ!?何で?」
「・・・何か誘えないんだよな・・・」
私がこの時に口に食べ物や飲み物を含んでいたら、間違いなくぶーっと吐き出していただろう。
まだ頼んだドリンクやおつまみが運ばれてきていなくて、良かった・・・
かなり衝撃の発言だ。
「え・・・何で誘えないのよ?」
「だってさ、誘って嫌われたりしたら嫌だしさ」
「何だ、それ?」
私は呆れたように、息をつく。
私とつきあっていたときは、隆也は私が告白した次の日(つまりつきあいはじめて2日目)には、身体を重ねあっていた。
私の前につきあっていた歴代彼女とも、つきあってすぐエッチしたって言ってたし、別に早いとも思わなかった。
だけど、まどかはエッチに誘えない・・・?
誘って嫌われるのが嫌だ?
まるで中学生の初恋相談を受けているようだ。
実際隆也がまどかの事を話すときは、まるで純朴な中学生のような顔をしている。
「お待たせいたしました」
その時にちょうど店員さんが、ドリンクと料理を持ってきた。
ドリンクがテーブルに乗せられて早々、喉に流しこむ。
そしてグラスをテーブルにわざと強く、ガシャンと音をたてて置いた。
「そんな事まで面倒みきれないんですけど!」
私は吐き捨てるように言った。
何で私が自分が大好きな人の、親友とのこんな相談を、真剣に考えなければいけないんだ?
自分が望んで恋の相談相手になったとはいえ、こんな相談までは生々しくてつらすぎる。
本当は隆也と心も身体も重なりたいのは私の方なのだ。
「ごめん・・・でも俺真剣なんだよ・・・」
「はぁ・・・」
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