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●支えてくれる人
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「シュン?ちょっと!!」
「もういいじゃん。
いい加減に隆也さんの事なんて忘れろよ」
私の耳元で、苦しげに言うシュン。
“シュン、どうしちゃったの・・・?”
シュンはますます、私を強く抱きしめる。
痛いくらいに―――
「もう忘れろよ・・・もう隆也さんのことで泣くなよ・・・」
「・・・・・・」
「俺がずっと側にいるから・・・俺が絶対忘れさせるから・・・・俺を見て」
シュンの言葉に驚いて、私は思わず体を離す。
シュンの顔を見ると、シュンは今までに見たことがないくらい真剣な顔で、私の顔を見つめていた。
「俺、由希ちゃんが好きだ・・・」
“え・・・?”
私は驚いて、シュンの顔を見つめる事しかできない。
シュンが私の事を好き・・・?
シュンが言ったの?
信じられなかった―――
「う、嘘・・・」
思わずつぶやく。
「嘘じゃない」
「な、何で?」
「人を好きになるのに、理由なんかいるかよ」
シュンの大きい手が、私の髪の毛を優しく撫でる。
髪を撫でる手から、私への気持ちが痛いほどに伝わってきた。
「シュン、ごめん。私、隆也がまだ・・・」
「わかってるよ」
うつむこうとする私の顔をそっと、シュンは右手で上げた。
そして、じっと私の目を見て、きっぱりと言う。
「いいよ、俺、待つから。それに俺がずっと側にいて、忘れさせるから」
「シュン・・・」
「俺じゃ、由希ちゃんの支えにはなれないかもしれないけど・・・」
「そんなことないよっ!」
だってシュンはずっと私の側にいてくれた。
つらい時、
寂しい時、
必ず電話をくれたし、会って、話を聞いてくれた。
優しく私を包んでくれた。
シュンがいなかったら、私はもっとボロボロだったかもしれない。
ダメになってたかもしれない。
「シュンはもう充分、私の支えになってるよ」
「え?」
私のつぶやくような言葉に、シュンは驚いて目を見開く。
「だってシュンはずっと私の側にいてくれたじゃん。シュンがいてくれなかったら、私は自分がどうなっていたかわからない・・・」
シュンの笑顔。
シュンのなにげない優しい言葉。
それに私はどれだけ救われていたか・・・
「もういいじゃん。
いい加減に隆也さんの事なんて忘れろよ」
私の耳元で、苦しげに言うシュン。
“シュン、どうしちゃったの・・・?”
シュンはますます、私を強く抱きしめる。
痛いくらいに―――
「もう忘れろよ・・・もう隆也さんのことで泣くなよ・・・」
「・・・・・・」
「俺がずっと側にいるから・・・俺が絶対忘れさせるから・・・・俺を見て」
シュンの言葉に驚いて、私は思わず体を離す。
シュンの顔を見ると、シュンは今までに見たことがないくらい真剣な顔で、私の顔を見つめていた。
「俺、由希ちゃんが好きだ・・・」
“え・・・?”
私は驚いて、シュンの顔を見つめる事しかできない。
シュンが私の事を好き・・・?
シュンが言ったの?
信じられなかった―――
「う、嘘・・・」
思わずつぶやく。
「嘘じゃない」
「な、何で?」
「人を好きになるのに、理由なんかいるかよ」
シュンの大きい手が、私の髪の毛を優しく撫でる。
髪を撫でる手から、私への気持ちが痛いほどに伝わってきた。
「シュン、ごめん。私、隆也がまだ・・・」
「わかってるよ」
うつむこうとする私の顔をそっと、シュンは右手で上げた。
そして、じっと私の目を見て、きっぱりと言う。
「いいよ、俺、待つから。それに俺がずっと側にいて、忘れさせるから」
「シュン・・・」
「俺じゃ、由希ちゃんの支えにはなれないかもしれないけど・・・」
「そんなことないよっ!」
だってシュンはずっと私の側にいてくれた。
つらい時、
寂しい時、
必ず電話をくれたし、会って、話を聞いてくれた。
優しく私を包んでくれた。
シュンがいなかったら、私はもっとボロボロだったかもしれない。
ダメになってたかもしれない。
「シュンはもう充分、私の支えになってるよ」
「え?」
私のつぶやくような言葉に、シュンは驚いて目を見開く。
「だってシュンはずっと私の側にいてくれたじゃん。シュンがいてくれなかったら、私は自分がどうなっていたかわからない・・・」
シュンの笑顔。
シュンのなにげない優しい言葉。
それに私はどれだけ救われていたか・・・
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