私は元カレの都合のいい女です

鈴ーりんー

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●支えてくれる人

4

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「シュン?ちょっと!!」

「もういいじゃん。
いい加減に隆也さんの事なんて忘れろよ」


私の耳元で、苦しげに言うシュン。


“シュン、どうしちゃったの・・・?”


シュンはますます、私を強く抱きしめる。

痛いくらいに―――


「もう忘れろよ・・・もう隆也さんのことで泣くなよ・・・」

「・・・・・・」

「俺がずっと側にいるから・・・俺が絶対忘れさせるから・・・・俺を見て」


シュンの言葉に驚いて、私は思わず体を離す。

シュンの顔を見ると、シュンは今までに見たことがないくらい真剣な顔で、私の顔を見つめていた。


「俺、由希ちゃんが好きだ・・・」


“え・・・?”


私は驚いて、シュンの顔を見つめる事しかできない。


シュンが私の事を好き・・・?

シュンが言ったの?


信じられなかった―――


「う、嘘・・・」


思わずつぶやく。


「嘘じゃない」

「な、何で?」

「人を好きになるのに、理由なんかいるかよ」


シュンの大きい手が、私の髪の毛を優しく撫でる。

髪を撫でる手から、私への気持ちが痛いほどに伝わってきた。


「シュン、ごめん。私、隆也がまだ・・・」

「わかってるよ」


うつむこうとする私の顔をそっと、シュンは右手で上げた。

そして、じっと私の目を見て、きっぱりと言う。


「いいよ、俺、待つから。それに俺がずっと側にいて、忘れさせるから」

「シュン・・・」

「俺じゃ、由希ちゃんの支えにはなれないかもしれないけど・・・」

「そんなことないよっ!」


だってシュンはずっと私の側にいてくれた。

つらい時、
寂しい時、
必ず電話をくれたし、会って、話を聞いてくれた。


優しく私を包んでくれた。


シュンがいなかったら、私はもっとボロボロだったかもしれない。

ダメになってたかもしれない。


「シュンはもう充分、私の支えになってるよ」

「え?」


私のつぶやくような言葉に、シュンは驚いて目を見開く。


「だってシュンはずっと私の側にいてくれたじゃん。シュンがいてくれなかったら、私は自分がどうなっていたかわからない・・・」


シュンの笑顔。

シュンのなにげない優しい言葉。


それに私はどれだけ救われていたか・・・
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