私は元カレの都合のいい女です

鈴ーりんー

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●踏み出す努力

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「まどか!!」


私はまどかの背中に向かって、大きな声で呼び止めていた。


まどかが驚いた顔で、振り返る。


「ねぇ!まどか!!今度一緒に私の実家に行こう!そしてハンバーグ、昔のように作ってもらおう!!
お母さんも絶対まどかが来たら喜ぶから!!」


大声で私は叫んだ。


まどかはその言葉を聞いて、一瞬苦しそうな顔をしたけど、すぐに満面の笑顔になった。


そして大きく何回もうなずいてくれたんだ。


まどかとは、中学校の時にいつも一緒にいた。


学校の中でも、
学校が終わってからも、
いつもほとんど一緒だった。


隠し事なんてなかった。


お互い何でも相談したし、打ち明けた。


それなのに、再会してからは、私はまどかに対して秘密ばかり持っている。


そしてまどかと離れていた高校の3年間、まどかに何があったか、聞くこともできなかった。



昔なら全部聞けていたのに。



大親友だと思ってた―――


今も変わらずに。


だけどこんなの違うよね。


親友なんかじゃない。



私はまどかを裏切って、まどかの悩みを抱えてあげることや、聞いてあげることすらできなくて、友達以下だ。

最低だ。



でもまどかともう1回、本当の昔みたいな親友になりたい。

まどかの悲しそうな顔や寂しそうな顔を見て、本当にそう思った。


まどかの苦しみや悩みを一緒に抱えてあげたい。

私も何でも、まどかに話したい。


そして、まどかの幸せを心から願えるようになりたいよ。



今はまだちょっと無理かもしれない。

もうちょっと時間が必要かもしれない。


だけど、いつか隆也とまどかの幸せを心から願える日が来るよね?

2人が並んで笑っている姿を、素直に喜べる日が来るよね?

親友にもう1回なれる日が来るよね?




早く

早く

時間よ、流れて下さい。



そして私の心の中と頭の中から、隆也を消して下さい。


まどかと隆也の幸せを心から願えるようになりたい。

全部この頃のことを懐かしく笑って思い出せるようになりたい。



私は強く思った。



シュンと、
そしてまどかの顔を思い浮かべながら―――
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