私は元カレの都合のいい女です

鈴ーりんー

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●自分の気持ち

1

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それからは特に何もなく、2日がたった―――


着信拒否もしてるしラインもブロックしてるから、何もあるわけなんてないんだけれども。

シュンからは毎日夜9時くらいに電話がかかってくる。

ラインもしょっちゅう来る。


だけど電話で「声が元気ないよ」とシュンに言われてしまった。

声だけでわかってしまうなんて本当にシュンはすごい。

でも必死にごまかした。

シュンに心配をかけたくない。


たぶん隆也の事を言ったら、シュンはゼミ合宿から帰ると言うだろう。

私の為にそういう事になるのだけは嫌なのだ。



今日は水瀬のバイトがないというので、久々に2人で飲みに行った。


そこでシュンの話や、水瀬の元彼の話などで盛り上がった。

私と水瀬はすっかり盛り上がり、つい飲みすぎて酔っ払ってしまった。

私たちは居酒屋をフラフラしながら出た。

そして、大勢の人が行きかう街を親父のように2人肩を組んで、千鳥足で歩いた。


「それじゃぁ!水瀬」

「おぉ!由希。気をつけて帰れよ」

「水瀬もね。バイバイ」


お互い呂律がまわっていない。

私たちは大声で笑いながら、駅で別れた。


水瀬はふらふらしながら、私と反対方向の電車のホームへ去っていった。

大丈夫か・・・?と思ったけど、私自身もフラフラだった。

まっすぐ立っていられないくらいの状態だった。


何とか電車に乗ってみたけど、終電間際の電車は混雑してものすごい人だった。


香水を一瓶丸ごとふりかけたんじゃないかと思うくらいの香りがきついお水風のお姉さん。

ポマードと汗が混じったすさまじい匂いを発しているおじさん。


そんなすごい香りの人たちに左右に挟まれ、私は気持ち悪くなっていた。

それでも3駅目が自宅の最寄り駅なので、何とか我慢する。


最寄り駅に着いて、私は電車を転げ落ちるように降りた。

電車の外に出ると、少しだけ気分が良くなって、ほっとする。



私は駅から自宅までの10分の道を、のんびりと歩いた。

アパートが段々見えてくる。


「・・・・・!!」


私はアパートの階段の所にいる人影に気づいて、思わず足を止めた。





ぼんやりとした街灯の光に照らされた、その人は

隆也だった―――
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