私は元カレの都合のいい女です

鈴ーりんー

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●自分の気持ち

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その時、部屋中にスマホのコール音が響き渡った。


“シュン!!”


この電話は確実にシュンからの電話だ。


だけど私は隆也とのキスを止めることはできなかった。


「電話いいのか?」


隆也が唇を離して、そっと言った。


私は答える代わりに、自分から隆也に再び口づけた。


“ごめん・・・”

“ごめん、シュン・・・”


私は心の中で、シュンに何度も何度もあやまっていた。


電話はしばらく鳴り続けていたけど、そのうち鳴り止んだ。


私と隆也はどちらからともなく、ベッドに向かった。

そして、激しいキス。


隆也の少し熱い手が私の体に触れた時、私は懐かしさを感じていた。


隆也に触れられた瞬間、私はやっぱりこの手を求めていたんだと実感した。




そう、隆也の手を―――

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