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第二部
33.現実 4
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焦る気持ちはあるはずなのに、その日も僕はフェンスにもたれてみんなの様子をただ眺めていた。同じようにリンクの隅へと寄って来た上本がつまらなそうに言った。
「あの先生、あれが違うこれが違うって厳しいからな。まあなかなか先へは進ませてもらえないって」
「どうすればいい?」
「それが分かれば、みんな苦労してねーよ」
停滞しているのは僕だけではなかった。
ここに来るようになって間もなかった頃、僕は自分だけがつまらない基礎練習をやらされているとばかり思っていた。けれど、楽しそうにやっているように見えたまわりの多くの生徒も実は伸び悩み、何ヶ月も同じ課題を繰り返していた。
「同じ時期に始めた他の先生の所の奴らが、次々色んなことできるようになっていくのを見てると、俺も違う先生についていれば今頃……ってたまに嫌になるよ」
そう言って上本もみんなの様子を眺めた。
「でも、あいつよりはお前の方が上手いよ」
僕はこちらに向かって滑ってくる他の先生の生徒を指さして言った。
「どこが?」
上本がそう言った瞬間、その子は三回転ジャンプを決めた。上本には跳べない種類のジャンプだった。
「あんな変な跳び方、あり得ないよ。お前の方が絶対上手いって」
上本の方がずっときれいに技を決めることを僕は知っていた。そういったことが僕にも少しずつではあるけれど確かに分かるようになってきていた。
「アイスダンスやってる人間は気楽でいいねー。跳び方なんてなー、関係ねーんだよ。ジャンプは決まんなきゃ意味ねーんだよ。同じ種類のジャンプが決まって初めて、『質』を争える話になんだから」
上本の方が上手く見える理由の中に、『質』の問題が潜んでいる。
でも、そんな上本でも姫島先生の合格ラインには届いていない。先生が求めている質との差はどこにあるのか。その差を埋めることができない限り、先に進ませてはもらえない。
七級を目指して練習する南場さんが見える。彼はスケーティングだけでなくジャンプやスピンもすごくいいのに、それらを連続させようとすると調子が狂うらしい。それは一つ目の技に原因があるからだと先生は言う。二つ目、三つ目を上手く続けようと思うならまず一つ目からパーフェクトにしなくてはと。
そう言われた南場さんは同じエレメンツの練習をずっと続けていた。きれいに基礎を築けば、その上に大きなものを積み上げることができるのだという先生の言葉に従って。
同じような練習を飽きもせず真面目に続けているは、陽向さん以外では南場さんくらいだ。
求められている質が理解できさえすれば、そこに到達できるまでがんばり続けられるのだろうか。
多くの生徒が、この停滞感から抜け出す答えを見つけられないうちに向上心を失っているように思えた。何をやるにしても、言われたことをなんとなくやるだけの毎日。なんとかして上手くなってやるなどという覇気を感じることはまずない。
それでもみんな、楽しめているから構わないというつもりなんだと思っていた。
上本だって、そんな中の一人だろうと思っていた。そうとしか見えない練習態度だった。そんな彼でも本当は上手くなりたいという思いを抱えていたんだと思うと、怖くなった。
――僕もこのまま停滞しているのが当たり前になったら、そうなってしまうのかもしれない。
「そんなにやりたいことがあるなら、先生が何を言おうとやってみればいいのに」
ぼーっとフェンスに寄りかかっていた僕たちの側に、いつの間にかきょうちゃん先輩が現れた。
「いや、怒られますから」
妙に真面目に答えた上本に、きょうちゃん先輩は楽しそうに笑ってみせた。
「ふふ。君は変なところだけお行儀がいいんだねぇ」
生徒の中できょうちゃん先輩だけは異色の存在だった。
彼女は一人で勝手な練習をしてよく先生に注意されていた。「まだ回すなっていったでしょ」などと言われても、「はぁーい」とケロッと返事をしてまた日を変えて同じことをやっていた。きょうちゃん先輩は姫島先生の所では珍しく六級を持っている生徒だった。でも級のわりには、こう言っては悪いけれど、かなり下手だった。できる技はたくさん持っていたけれど、「質」の高さを感じなかった。
それでも本人は生き生きとしていた。
きょうちゃん先輩は、自分は選手になりたいわけじゃないと言い切っていた。だから先生の求める上手さを押し付けられる理由はない。自分の憧れに手が届かないままスケート人生を終えるのは、恋を知らずにおばあちゃんになっていくのと同じだと彼女は言っていた。だから、やりたいことは今やるのだと。
僕だってきょうちゃん先輩のように、先生なんか振り切って突っ走ってしまいたい。同じことの繰り返しの日々を終えて、より新しいことに、より難しいことに、挑戦したい。
でも、どうやって?
やり方を教わってもいないものに、どうすれば手を出せるのか。アイスダンスは自分だけでなく、パートナーと連携した動きも理解していないとできない。自分たちだけで勝手に新しいことに挑戦するなんて、できるはずがない。陽向さんだって先生を無視して僕に付き合ってくれるとは思えない。
それに実は、先生のこだわりももっともだという思いもあった。技はできればいいってものじゃない。先生のダメ出しを無視して先に進んだって、きっと意味がない。あいつを唸らせることなんて、きっとできない。
でもこのままだと僕は、いずれ近いうちに停滞感に押しつぶされてしまう。
毎日毎日、同じことを繰り返して、同じことを注意されて。
やる気を失った自分の姿が脳裏をよぎる。ろくに練習もせず、本番を迎える僕。トップクラスの陽向さんに対して、あまりにも釣り合わないパートナー。あいつには進歩のない姿を見られ、そして勝負にも負ける。
行き着くところは、そこしかないのか。
だめだ、なんとかして今を抜け出さなくては。
でも、とても抜け出せるような気分はしなかった。僕は一ヶ月以上も停滞しているのだ。
もう、誰か助けてくれよ。
いったい僕の何がだめなんだ。先生には、僕がどういう風に見えているんだ。
先生の目に映っているものを、誰か僕に見せてくれ!
その時僕の頭の中に、自分の滑る姿が見えた。先生から見た――欠点だらけの自分が。
そして僕は思い出した。あの時の果歩の言葉を。
――何のために撮ってあげたか、理由、分かるでしょ?
そうか。
あいつが動画を撮ってくれたのは、そういう理由からだったんだ……。
あいつはあのリンクで先生なしでも上達するために、ずっと前からそういう方法で……。
僕は前に進むために、受け入れがたい自分の姿に向き合う覚悟を決めた。
「あの先生、あれが違うこれが違うって厳しいからな。まあなかなか先へは進ませてもらえないって」
「どうすればいい?」
「それが分かれば、みんな苦労してねーよ」
停滞しているのは僕だけではなかった。
ここに来るようになって間もなかった頃、僕は自分だけがつまらない基礎練習をやらされているとばかり思っていた。けれど、楽しそうにやっているように見えたまわりの多くの生徒も実は伸び悩み、何ヶ月も同じ課題を繰り返していた。
「同じ時期に始めた他の先生の所の奴らが、次々色んなことできるようになっていくのを見てると、俺も違う先生についていれば今頃……ってたまに嫌になるよ」
そう言って上本もみんなの様子を眺めた。
「でも、あいつよりはお前の方が上手いよ」
僕はこちらに向かって滑ってくる他の先生の生徒を指さして言った。
「どこが?」
上本がそう言った瞬間、その子は三回転ジャンプを決めた。上本には跳べない種類のジャンプだった。
「あんな変な跳び方、あり得ないよ。お前の方が絶対上手いって」
上本の方がずっときれいに技を決めることを僕は知っていた。そういったことが僕にも少しずつではあるけれど確かに分かるようになってきていた。
「アイスダンスやってる人間は気楽でいいねー。跳び方なんてなー、関係ねーんだよ。ジャンプは決まんなきゃ意味ねーんだよ。同じ種類のジャンプが決まって初めて、『質』を争える話になんだから」
上本の方が上手く見える理由の中に、『質』の問題が潜んでいる。
でも、そんな上本でも姫島先生の合格ラインには届いていない。先生が求めている質との差はどこにあるのか。その差を埋めることができない限り、先に進ませてはもらえない。
七級を目指して練習する南場さんが見える。彼はスケーティングだけでなくジャンプやスピンもすごくいいのに、それらを連続させようとすると調子が狂うらしい。それは一つ目の技に原因があるからだと先生は言う。二つ目、三つ目を上手く続けようと思うならまず一つ目からパーフェクトにしなくてはと。
そう言われた南場さんは同じエレメンツの練習をずっと続けていた。きれいに基礎を築けば、その上に大きなものを積み上げることができるのだという先生の言葉に従って。
同じような練習を飽きもせず真面目に続けているは、陽向さん以外では南場さんくらいだ。
求められている質が理解できさえすれば、そこに到達できるまでがんばり続けられるのだろうか。
多くの生徒が、この停滞感から抜け出す答えを見つけられないうちに向上心を失っているように思えた。何をやるにしても、言われたことをなんとなくやるだけの毎日。なんとかして上手くなってやるなどという覇気を感じることはまずない。
それでもみんな、楽しめているから構わないというつもりなんだと思っていた。
上本だって、そんな中の一人だろうと思っていた。そうとしか見えない練習態度だった。そんな彼でも本当は上手くなりたいという思いを抱えていたんだと思うと、怖くなった。
――僕もこのまま停滞しているのが当たり前になったら、そうなってしまうのかもしれない。
「そんなにやりたいことがあるなら、先生が何を言おうとやってみればいいのに」
ぼーっとフェンスに寄りかかっていた僕たちの側に、いつの間にかきょうちゃん先輩が現れた。
「いや、怒られますから」
妙に真面目に答えた上本に、きょうちゃん先輩は楽しそうに笑ってみせた。
「ふふ。君は変なところだけお行儀がいいんだねぇ」
生徒の中できょうちゃん先輩だけは異色の存在だった。
彼女は一人で勝手な練習をしてよく先生に注意されていた。「まだ回すなっていったでしょ」などと言われても、「はぁーい」とケロッと返事をしてまた日を変えて同じことをやっていた。きょうちゃん先輩は姫島先生の所では珍しく六級を持っている生徒だった。でも級のわりには、こう言っては悪いけれど、かなり下手だった。できる技はたくさん持っていたけれど、「質」の高さを感じなかった。
それでも本人は生き生きとしていた。
きょうちゃん先輩は、自分は選手になりたいわけじゃないと言い切っていた。だから先生の求める上手さを押し付けられる理由はない。自分の憧れに手が届かないままスケート人生を終えるのは、恋を知らずにおばあちゃんになっていくのと同じだと彼女は言っていた。だから、やりたいことは今やるのだと。
僕だってきょうちゃん先輩のように、先生なんか振り切って突っ走ってしまいたい。同じことの繰り返しの日々を終えて、より新しいことに、より難しいことに、挑戦したい。
でも、どうやって?
やり方を教わってもいないものに、どうすれば手を出せるのか。アイスダンスは自分だけでなく、パートナーと連携した動きも理解していないとできない。自分たちだけで勝手に新しいことに挑戦するなんて、できるはずがない。陽向さんだって先生を無視して僕に付き合ってくれるとは思えない。
それに実は、先生のこだわりももっともだという思いもあった。技はできればいいってものじゃない。先生のダメ出しを無視して先に進んだって、きっと意味がない。あいつを唸らせることなんて、きっとできない。
でもこのままだと僕は、いずれ近いうちに停滞感に押しつぶされてしまう。
毎日毎日、同じことを繰り返して、同じことを注意されて。
やる気を失った自分の姿が脳裏をよぎる。ろくに練習もせず、本番を迎える僕。トップクラスの陽向さんに対して、あまりにも釣り合わないパートナー。あいつには進歩のない姿を見られ、そして勝負にも負ける。
行き着くところは、そこしかないのか。
だめだ、なんとかして今を抜け出さなくては。
でも、とても抜け出せるような気分はしなかった。僕は一ヶ月以上も停滞しているのだ。
もう、誰か助けてくれよ。
いったい僕の何がだめなんだ。先生には、僕がどういう風に見えているんだ。
先生の目に映っているものを、誰か僕に見せてくれ!
その時僕の頭の中に、自分の滑る姿が見えた。先生から見た――欠点だらけの自分が。
そして僕は思い出した。あの時の果歩の言葉を。
――何のために撮ってあげたか、理由、分かるでしょ?
そうか。
あいつが動画を撮ってくれたのは、そういう理由からだったんだ……。
あいつはあのリンクで先生なしでも上達するために、ずっと前からそういう方法で……。
僕は前に進むために、受け入れがたい自分の姿に向き合う覚悟を決めた。
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