おかしな学校

アズ

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 落合が次に呼んだのは小池だった。小池は小太りでおかっぱ頭の女の先生だった。担当は国語だった。
「ご協力感謝します。それでは先生には幾つか質問をさせていただきます。まず、最初の方から説明をお願いします」
「男子児童が慌てて職員室に入ってきて、担任の先生が首を吊っていると言われました。それから河辺先生と一緒に六年一組の教室へと向かいました。そしたら、小林先生が本当に首を吊っていて……」
「続けて下さい」
「河辺先生が校長を呼ぶように言われたので私は急いで校長の元へ向かいました。校長に事情を話したら、大変驚いた様子で、私と校長は教室に向かいました」
「その時、最初に見た時と何か変わったことはありましたか?」
「え? いや、覚えていませんよ。気が動転していたんですから」
「そうですか。その後はどうされましたか」
「校長先生は警察に連絡を入れると言って、教室を出て行かれました」
 河辺の説明に今のところおかしな点はない。のだが、不思議と何か引っかかるような複雑な顔をしていた。そうされると此方も気になる。
「何か、変なことでもありましたか?」
「ええ。だって、河辺先生が校長を呼ぶよう言われた時は男の人を呼ぶよう言ったのだろうと思ったからです。でも、校長も首を吊った小林先生を見て、救命処置もせずに警察に通報に行ったから。私ではロープから人をおろすのに頼りないんだと思っていたのに、そうではなかったことにちょっと驚いて」
「河辺先生は小林先生が昨日から帰っていないようだと言っていました。お気づきになられなかったんですか?」
「そんなの分かるわけないじゃないですか! 気が動転していたんですよ。そこまで冷静になれますか」
「なる程。因みに、小林先生のネクタイが近くにあったようですが」
「それも知りませんよ」
「昨日小林先生がしていたネクタイの色を覚えていますか」
「いいえ、覚えてません」
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