7 / 18
07
しおりを挟む
教頭との話が終わると、婦警が落合の元に現れた。
「落合さん、聞き取りを終えてきました」
「どうだった」
「まず、落合さんが言っていたネクタイの色ですが、本人はあまり覚えていなかったそうです。それと、クラスの中での先生の印象を伺ったら、先生は宮脇という同じクラスメイトのいわば中心人物から先生をからかうジョークで先生を困らせていたそうです。それで、皆は笑っていたみたいです」
「先生からの話とは違う内容だな」
どの先生も教室からは笑い声が聞こえたという。だが、実際は宮脇が先生をいじり、それを皆が笑っていたということか。
「あと、他の先生がいつも煩いと授業中に小林先生に文句を言いに来ていた先生もいて、小林先生は頭を下げて謝っていて、ペコペコする小林先生を宮脇はまたからかって笑いにしていたそうです」
「なる程な。つまり、小林先生には悩みがあったわけか。しかも、周りの先生にまで迷惑をかけ、更に小林先生は教職員の中で孤立していた。自殺という線で考えれば、原因はあったわけか」
と、そこに慌てて教室に入ってきた若い刑事が落合を呼んだ。
「落合さん、急いで署に戻って下さい」
「どうした?」
「検死の結果が出たんです! それによると、ロープで一度絞殺した後で自殺に見せかけ吊るした可能性が高いと出ました」
「なんだって!? じゃあ、殺人ってことか」
「そうなります」
落合は急いで若い刑事と一緒に学校を出て車に乗り込んだ。
既に、校門前には騒ぎを嗅ぎ付けた記者達が集まっていた。
学校には沢山の電話がきていた。勿論、答えないよう此方から指示を出していた。
「まさか、学校で殺人とはな」
車内で落合はそう呟いた。
「落合さん、聞き取りを終えてきました」
「どうだった」
「まず、落合さんが言っていたネクタイの色ですが、本人はあまり覚えていなかったそうです。それと、クラスの中での先生の印象を伺ったら、先生は宮脇という同じクラスメイトのいわば中心人物から先生をからかうジョークで先生を困らせていたそうです。それで、皆は笑っていたみたいです」
「先生からの話とは違う内容だな」
どの先生も教室からは笑い声が聞こえたという。だが、実際は宮脇が先生をいじり、それを皆が笑っていたということか。
「あと、他の先生がいつも煩いと授業中に小林先生に文句を言いに来ていた先生もいて、小林先生は頭を下げて謝っていて、ペコペコする小林先生を宮脇はまたからかって笑いにしていたそうです」
「なる程な。つまり、小林先生には悩みがあったわけか。しかも、周りの先生にまで迷惑をかけ、更に小林先生は教職員の中で孤立していた。自殺という線で考えれば、原因はあったわけか」
と、そこに慌てて教室に入ってきた若い刑事が落合を呼んだ。
「落合さん、急いで署に戻って下さい」
「どうした?」
「検死の結果が出たんです! それによると、ロープで一度絞殺した後で自殺に見せかけ吊るした可能性が高いと出ました」
「なんだって!? じゃあ、殺人ってことか」
「そうなります」
落合は急いで若い刑事と一緒に学校を出て車に乗り込んだ。
既に、校門前には騒ぎを嗅ぎ付けた記者達が集まっていた。
学校には沢山の電話がきていた。勿論、答えないよう此方から指示を出していた。
「まさか、学校で殺人とはな」
車内で落合はそう呟いた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる