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捜査本部が立ち上がった。小学校で起こった首吊は自殺ではなく絞殺を自殺に見せかけた殺人事件であったことが、検死によって明らかにされたからだった。
捜査本部には捜査に加わる捜査員達が集まり、時間通り最初の会議が始まった。
会議では明らかになった情報を各担当が起立後に説明していく。
最初に、検死の結果の説明が行われた。
検死によると、絞殺された際に出来た傷と、吊るされて出来た傷がそれぞれあり、先に絞殺された後に吊るされたと考えられ、更に死亡推定時刻は19時から21時の間になるとされた。
次に落合が起立した。
「落合です。学校の聞き取りから分かったことは、学校が最後に戸締まりした時刻が21時30分、戸締まりをしたのは学校の教頭です。教頭によれば最後にいたのは内川という教師だったとのこと。また、被害者がまだ学校にいたことを教頭は気づいていなかったと供述しています。教頭が校舎内の戸締まりを済ませたのは児童が下校した後ですので、死亡推定時刻前となります。つまり、教頭の巡回後に犯行が行われたと考えられます」
「その間に犯行が可能な人間を絞り込め」
「はい」
返事をした後、落合は着席した。
実を言うと、犯行可能な人間、それを絞り込むのは簡単だ。
まず、その犯行可能な時間帯に学校にいた教職員に絞り込み、更に職員室から長時間離れていた時間を考えればそれだけでも可能だろう。
教頭曰く、仕事が終わった教師は挨拶をして帰る。
「お疲れ様でした」を言うのは社会の常識だろう。しかし、挨拶をしておきながらまだ帰っていなければ不審に思われるのは間違いない。教師が帰るには絶対に職員室前を通る必要がある。他の昇降口から出ようもんなら、鍵をどうするかという問題が発生する。
つまり、帰る前に必ず犯行を済ませておく必要があるが、大人を絞殺した後に更に自殺に見せかけロープで吊るすとなれば流石に時間はかかるだろう。だから、長時間席を離した人間がまずは疑わしいと見るべきだ。もっと言えば、力仕事に女性一人で行えるとは思えない。従って、犯人は男性。
会議が終わると、落合は再び学校へと戻った。
◇◆◇◆◇
学校に戻ると落合は早速校長と話を始めた。
「校長先生、残念なお知らせがあります」
残念と警察から言われかなり動揺した表情をした。
「これ以上に残念なことですか」
「はい。検死の結果分かったことですが、小林先生はロープによる首吊自殺ではなく、何者かによる絞殺によって殺害されたことが分かりました」
「そんな!? 殺人!?」
「はい。よって今後我々は殺人事件として捜査を行います」
「自殺ではなかったんですか」
「そう見せるのが犯人の狙いだったのでしょう。しかし、検死をすれば真実が見えてきます。違うのであれば違うとはっきり答えが出るのが今の科学です」
「警察はまさか、私達の中に犯人がいると考えているんですか」
「可能性は大きいと見ています。学校という現場での殺害になれば、外部からの犯行は低いでしょう。例えば、戸締まりに問題はなく、昇降口にも正面玄関にも防犯カメラがある学校に忍び込んで小林先生を殺害し学校から気づかれずに出るなんてことは不可能に近いでしょう。そもそも、小林先生が六年一組にいたのは誰かに呼び出されたからでしょう。呼び出されても疑われない人間となると、それは教職員に限られます」
「警察は私達を疑っているのは分かりました。ですが、私は先生方を信じています」
「結構です。しかし、今後も我々の捜査には協力していただきます」
捜査本部には捜査に加わる捜査員達が集まり、時間通り最初の会議が始まった。
会議では明らかになった情報を各担当が起立後に説明していく。
最初に、検死の結果の説明が行われた。
検死によると、絞殺された際に出来た傷と、吊るされて出来た傷がそれぞれあり、先に絞殺された後に吊るされたと考えられ、更に死亡推定時刻は19時から21時の間になるとされた。
次に落合が起立した。
「落合です。学校の聞き取りから分かったことは、学校が最後に戸締まりした時刻が21時30分、戸締まりをしたのは学校の教頭です。教頭によれば最後にいたのは内川という教師だったとのこと。また、被害者がまだ学校にいたことを教頭は気づいていなかったと供述しています。教頭が校舎内の戸締まりを済ませたのは児童が下校した後ですので、死亡推定時刻前となります。つまり、教頭の巡回後に犯行が行われたと考えられます」
「その間に犯行が可能な人間を絞り込め」
「はい」
返事をした後、落合は着席した。
実を言うと、犯行可能な人間、それを絞り込むのは簡単だ。
まず、その犯行可能な時間帯に学校にいた教職員に絞り込み、更に職員室から長時間離れていた時間を考えればそれだけでも可能だろう。
教頭曰く、仕事が終わった教師は挨拶をして帰る。
「お疲れ様でした」を言うのは社会の常識だろう。しかし、挨拶をしておきながらまだ帰っていなければ不審に思われるのは間違いない。教師が帰るには絶対に職員室前を通る必要がある。他の昇降口から出ようもんなら、鍵をどうするかという問題が発生する。
つまり、帰る前に必ず犯行を済ませておく必要があるが、大人を絞殺した後に更に自殺に見せかけロープで吊るすとなれば流石に時間はかかるだろう。だから、長時間席を離した人間がまずは疑わしいと見るべきだ。もっと言えば、力仕事に女性一人で行えるとは思えない。従って、犯人は男性。
会議が終わると、落合は再び学校へと戻った。
◇◆◇◆◇
学校に戻ると落合は早速校長と話を始めた。
「校長先生、残念なお知らせがあります」
残念と警察から言われかなり動揺した表情をした。
「これ以上に残念なことですか」
「はい。検死の結果分かったことですが、小林先生はロープによる首吊自殺ではなく、何者かによる絞殺によって殺害されたことが分かりました」
「そんな!? 殺人!?」
「はい。よって今後我々は殺人事件として捜査を行います」
「自殺ではなかったんですか」
「そう見せるのが犯人の狙いだったのでしょう。しかし、検死をすれば真実が見えてきます。違うのであれば違うとはっきり答えが出るのが今の科学です」
「警察はまさか、私達の中に犯人がいると考えているんですか」
「可能性は大きいと見ています。学校という現場での殺害になれば、外部からの犯行は低いでしょう。例えば、戸締まりに問題はなく、昇降口にも正面玄関にも防犯カメラがある学校に忍び込んで小林先生を殺害し学校から気づかれずに出るなんてことは不可能に近いでしょう。そもそも、小林先生が六年一組にいたのは誰かに呼び出されたからでしょう。呼び出されても疑われない人間となると、それは教職員に限られます」
「警察は私達を疑っているのは分かりました。ですが、私は先生方を信じています」
「結構です。しかし、今後も我々の捜査には協力していただきます」
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