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「俺が出るまでに寝るなよ」
額にキスを落とされ、彼がバスルームに入るのを見送った。
私は歯を磨いたりアメニティのスキンケア用品を使ったり、彼が出てくる前に身繕いを済まそうとせっせと動いて、ふと水を飲もうと、冷蔵庫にあったお水をコップに注いで一口飲んだら冷静になってしまった。
まだ耳掃除もしたいし、髪に櫛を通したい。抜け毛の多い体質なのでしっかり梳いておきたい。なのにもう彼は出て来てしまった。
諦めてマイペースで耳掃除をし、髪を梳く。抜け毛をポイとゴミ箱に捨てまた髪を丁寧に梳く。彼は私の飲みかけのコップの水を飲み干すと、じーっと私の様子を見ている。自宅ですら、こんな丁寧に髪を梳ることは無い。一通り手入れを終え、100均で買った桃の櫛を置く。
彼が私の頭に手を伸ばし、髪を撫で嬉しそうに言う。
「すごい、髪サラサラ、気持ち良い」
私は彼にぴったりくっついて、もっと撫でてもらおうと額を胸元にもたせかけた。もっと撫でれ、と寄りかかるワンニャンの気持ちがよくわかる。抱きとめる腕の力が、強過ぎず弱過ぎず重くもなく、髪を撫でる手の感触が気持ち良く、この人の優しさや人柄が伝わってくるような気がした。抱っこされたニャンコの気分で喉をゴロゴロ鳴らしたいくらいだった。
「翠、寝るなよ。」
「寝ないよ。でも竜一さんの腕の中、気持ち良い」
「…キスして良い?」
うん、と私がうなずき、目を閉じる。触れたと思ったらすぐ離れてしまい、私は思わず目を開け、竜一さんの目を覗き込んだ。彼がゆっくり微笑みまたキスを再開する。触れるだけのキス、啄ばむようなキス、上唇だけ吸い付いたり下唇だけ食まれたり、チロリと唇を舐められたり、キスだけでこんなにいろんなやり方があるんだなーと妙に感心し、私はされるがままになった。
キスだけで頭が痺れたり、身体が疼いてきたりはしないけど、舌が差し込まれ絡ませられる頃には、彼はいつの間にか私のバスローブの腰紐を解き、私の胸をやわやわと揉みしだいていた。
本当に全くお酒の飲めない私はキスの呼気と唾液だけで、ドキドキする間も無くアルコールに酔ってしまいぼうっとした。ちょうどいいからされるままに、全身へのキスを受け胸元に舌先が這い、頂きを摘まれ刺激されるのを感じていた。うっとりしていたら、彼は私の様子を楽しそうに見ている。
こんなホゲ~と間抜けな表情の女の顔なんか見て何が楽しいんだろう。そんな笑える顔なのかな。彼の顔を見つめていたら、手がいつの間にか内腿をさすり、上に上がってくる。舌先は胸元から下がり、ヘソからさらに下に。もどかしくて身をよじらす。すると空いた手でまた胸の頂きを摘まれ、もう片方はパクリと口に含まれてしまった。胸はそんなに感じないのにと思った瞬間、チュゥッと強く吸い付かれ、キュッと摘んだ頂きを強めに扱かれた。
「…っん!」
思わず身体をビクつかせると、彼が嬉しそうに笑う。
「可愛い」
反対も同じようにされ、焦らされている下がジワリとなっているのを感じた。近付いては引き返してしまう指先や舌に散々焦らされ、漸く彼の指がそこに触れてくれた時、また身体が嬉しさで勝手に反応した。
「ふぁっ…あっ、ん」
彼は嬉しそうにゆっくり指先を這わせてなぞり蜜を絡めとり、芽にじっとり撫で付ける。膝の間に入り込まれ、脚を固定された。逃げられないようにソファに押し付けられ深く口付けられ、弄られる。散々弄られ、敏感なところを露わにされなぞり上げられるとビリッと全身に電気が走った。
「あああ!…んっ…ぅっ!…っ」
「こうするの、良いんだ? ほら、もっと気持ち良くなれよ」
蜜を絡ませ、更にクリクリと弄られる。全身の神経が一点に集中しジンジンと痺れる。気付けば呼吸が荒く全身熱く汗が噴き出す。身をよじらせそうになるが、体は押さえつけられていて、頭は口付けで動かない。逃れられない強い快感に追い詰められ、んーんー鼻から声を上げ両腕にしがみついた。口付けを解いてもらい、激しく息を切らせたつもりが、自分のものとは思えない甘ったるい声を上げていた。
「ああっ……ん!…ぁんっ……」
一度出てしまうともう止められず、声を上げながら頭をイヤイヤと振ってしまう。その間もちっとも指の攻めは緩めてくれず、彼は楽しそうに私を見てる。腰が勝手にビクビク動く。
苦しいくらい気持ち良い、気持ち良すぎて苦しい。全身にこれ以上ないくらいぎゅううっと力が入り、切羽詰まって、でもどうにも出来なくて、ぎゅっと目を瞑った。彼が耳元で優しく囁いた。
「翠、イケ」
「……ん…ん、ゃ…ああっ!」
パッと弾けるように、突き抜けるように、フッと解放された。
「ああっ、やあ!…」
まだ弄られていた刺激が強すぎて、泣きながら声を上げ彼の手を押さえた。やっと動きを止めた彼が私を見つめる。全身の力が抜けたのに、腰だけはぎゅっと力が入ったり抜けたりを繰り返している。
汗だくになり、はぁはぁ息を切らす私を彼は嬉しそうに抱き寄せる。
「翠、可愛いよ。でも、まだだよ」
入り口にツルツルと指を滑らす。入り口、その縁の部分を丁寧に撫でられる。少しずつ落ち着いた呼吸がまた上がってくるとジンジンと奥が疼く。
「ふ……んっ……ぁ」
「すげぇヌルヌル…指、挿れるぞ」
耳元で甘く囁くように言われると同時に、チュプッと水音を立てて、彼の指が潜り込んでくる。自分でもわかる、彼の指を確かめるようにナカが蠢く。
「良いなココ…吸い付いてくる…」
彼が目を細め指を滑らせナカを確かめている。気持ち良くて思わず吐息が漏れる。
ふと、動きを止められる。
「竜一さん…?」
「翠、まさかと思うけど、初めてじゃないよな?」
「違います。一応、経験は有ります、残念ながら」
「いや、残念なんかじゃない、すげぇ良い」
「え?」
「ほら、集中しろ、俺に気持ち良くさせられてろ」
「あ…」
そう、私はいつも集中できず冷静になってしまい、パートナーが果てるのをシラーッと見ていた。初めのうちは1つになれることが嬉しくて、精神的快感と幸福感で気にしないでいられたが、そのうちダメになる、不完全燃焼で欲求不満になる。
恋愛でセックスだけにこだわるつもりはないけど、素っ裸の付き合いは、すなわち、その人の根っこ、本性、飾らない本質そのものだと気がついた。
おざなりな前戯で挿れられ、ようやく私が気持ち良くなってきたころには、勝手に昇りきって果ててしまう人は、平時でもやっぱり私にはお構い無しに一人で盛り上がって勝手に判断し前のめりに行動する人だった。
全然気持ちよくないのに、これが良いんだろ? と決めつけられ、卑猥なセリフを言わせようとしつこく、でもどうやって気持ちよくないと伝えようか、他になんと言えば良いのかまだ自分の体をよくわからない時だったし、少しくらい彼の趣味に付き合ってあげた方がいいのか言ってみようか? でも恥ずかしい、と思ったら頭の中がシンと、冷え冷えと冷静になってしまい、曖昧にうん、と答えていたその人とは、ついていけない考えや行動にそのうち、どうにも埋まらない溝ができた。
気持ち良いのに、本当に? と、わざわざ何度も何度も中断して聞いてきて快感をリセットさせちゃう人は、私が何を何度言おうと、本当に? 本当に? となかなか信じてくれず、要は自分の欲しい答えをもらえるまで聞き入れない人だった。妄想の中の私と付き合っていたようで、私を見ていないと知った。
だから、今日、全く知らないこの人なら、私が行為に没頭しても、相手のことを忘れて必死な形相のブサイクな顔で気持ち良さを求めてても、もう二度と会うことのない人なら恥ずかしくないかもと思えた。
「翠、余計な事考えてんなよ。お前のナカ狭いから、もっと解さないと辛いだろ?」
ナカに指を挿れられたまま、また芽を弄られ始めた。気持ち良くて腰が動く、ナカがジンジンする。
「あっ……ん…んっ…」
「可愛いよ、翠。もっとイクところ見せて」
また強く快感を与えられ、私はあっけなくまた昇りつめた。
「んっ…ふぁ…ぁ……りゅ、う、いちさん!あああ!」
「翠、イイよ、もっと良くしてやるよ」
またイッてしまいぐったりと竜一さんに体をもたせかけた。うっそ、どうやってんのこの人、私こんな簡単にイッたの初めてだ。彼がナカの指を曲げ、ゆっくり探り始めた。偶に気持ち良いと感じる事はあったけど、私はまだそこでイケた事はない。自分で確かめてみたこともあるけど、やっぱりよくわからなかった。
竜一さんならどこを触ってくれるのか、どう感じるのか目を瞑って動きを追った。
「ここ?」
彼がナカの一帯を押すように擦る。その辺りは気持ち良くないこともない、変な感じ。
「ん……」
彼がまたナカを触りながら、外を弄る。途端にビクッと身体が跳ねる。
「ぁあ!…やっ……あっ…あっ…」
「翠、ナカでも気持ち良くなろうか?」
中と外、両方激しく弄ばれどっちが気持ち良いとか訳がわからなくて、彼にきつくしがみついた。そのうち昇りつめフッと突き抜け外でイッたのは自分でもわかったが、やめてくれない。身を逸らしても、よじらせてもやめてくれない。やらしい声が勝手に出る。
「あっ…あっ、やあ!あん!……やん!」
「そんな可愛い声、たまんない」
竜一さんが更に律動を速める。イッた後も更に気持ち良くされ続け私は恐慌状態で、彼にしがみついたまま泣いた。
「や!…やだ、竜一さん!……やあぁん」
「翠、堪えるな、イキたいならイケ…」
ナカでイッたこともないけど、今まで恋人とはたった1回、外をいじられた時だけだ。なのに、今日はこんなに何度もイカされてる。イッたのに終わらない、終わらせてくれない、続いてる。息が苦しくて、何かがせり上がってくるような迫ってくるような、外でイクのよりもっと深い、大きい。
でも、喉元で止まるような、ここまで出てるのに思い出せないみたいなもどかしさ、あともうちょっとな感じがある。全身力が入りぶるぶる震え、涙目で竜一さんを見つめる。
「りゅういち、さん…もう…」
彼が、目を細めフッと息をつくと指を抜いてしまった。思わずあ、と声が漏れ、クスリと笑われる。
私は荒々しく息を乱し、汗で髪がべったりと肌について気持ち悪いけど、払いのける余裕もなく動けない。ぐったりとソファにもたせかけられた。ローブの前を大胆にはだけ、しどけない格好だ。
彼が優しい表情を浮かべたまま、私の顔に張り付いた髪を後ろに撫で付けゆっくり髪を撫で私の呼吸が落ち着くのを待っててくれる。
「ベッド行こうか?」
こくりとうなずくとバスローブから腕を引き抜き、汗でべしょべしょなのも構わずに私を抱き上げる。持ち上げられる瞬間、私は息を吸い、首にしがみつきほんの少しだけ重心を上げた。
「え!? 翠、軽い!」
「ふふ」
驚いた表情で目をパチクリしてるのを見て、私はちょっと余裕ができた。ベッドに降ろされ、彼のいる方に体を横にし、見上げる。仰向けだと胸が流れ真っ平らになるし、起き上がった状態では垂れるし、横にすれば膨らみ同士が押し潰し合い谷間が強調される。だからわざとする。セコイ見栄だ。でも男性は大抵目を奪われてくれる。案の定、竜一さんも視線が釘付けとなり息を飲んだ。
「翠…」
「竜一さん、私一人裸にしてズルイです。」
「…そんな身体見せ付けておいて、何がズルイだよ。」
覆い被さられ、見上げると照明が眩しい。私は更に転がり、うつ伏せで肘をついて上半身を起こし、枕元の照明スイッチをいじる。
竜一さんが背後から私の胸をサワサワと触れる。
「翠って、バーの外で抱きしめたときから思ってたけど、胸デカいな。手に収まらない。」
「下向いてるからだよ。竜一さん好き?」
「んー、良いな。柔らかい、ずっと触ってたい。」
拒否しないでいると、たぷたぷと揺らしたり、掌で潰したり珍しいのか執拗に揉みしだかれる。お気に召していただいて何よりだ。胸は頂上を除き基本脂肪の塊で神経が余り通ってなく感覚は鈍い、どうでもいいから好きに触らせていた。でもお尻のあたりに彼の硬いものが当たり、ドキドキしてきた。
「あんまり強くしないでね、痛いから。」
「翠、こっち向いて。」
コロンと仰向けにされる。口付けをしようと近づけられた唇を押さえ、催促する。
「竜一さんも脱いで?」
腰紐を解くと前がはだけ、雄々しく勃ち上がったものが目に入り、思わず視線をそらす。女も同じだ。彼がクスリと笑う。肩からバスローブを落とすと、改めて覆い被さりキスをする。サラリとした熱い肌が気持ち良くて、首に腕を回した。彼が嬉しそうに、また唇に一瞬だけ触れる。
「他に、嫌な事は?」
「え?」
「胸を強く揉むのと、他は?」
「あ、歯、甘噛みでも歯を立てられるのは全身どこもダメです。」
「ん、わかった」
チュッと音を立ててキスをする。
「他は?」
耳たぶを唇で食みながら、聞かれる。ゾクッとして肩をすくめる。身体を撫でる手がどんどん下がって来る。
「…んっ…あとお尻」
「え? ダメ?」
尻たぶを揉み込まれる。
「ぁ…そこじゃなくて…」
するっと割れ目を指でなぞる。
「や!…」
そのまま、前の割れ目に指を沿わされる。ビクッと腰が反応する。
「……大丈夫、そっちでする趣味はない。」
くすくすと笑われる。さっき散々イカされ、まだ潤ってるそこにゆっくり指が滑る。また目が潤んできてしまい、竜一さんを見つめた。口付けを交わし、舌を絡ませる。
クチュクチュとやらしい音が響き、花芽をまた攻められどんどん呼吸が上がってきて、キスをしていられなくなる。
「んー!……ふっ、ん、りゅう…ああっ!」
竜一さんの指を覚えてしまったかのように、一気に昇りつめイカされた。彼が目を細める。
「翠のココ、すごく敏感だな。ナカもさっきの続きしよう。気持ち良くしてやるよ。」
はぁはぁと息を吐き、荒い呼吸音に紛れて、ピチュピチュとやらしい音が耳に入る。入口を丹念に撫でられる。知らずに腰が揺れる。ツプッと指がナカに入り込み、先程の所を探り当てトントンと指先で叩くように刺激される。外も変わらずに刺激され、私は身をよじらせた。
「ああ、すごい。とろっとろなのに、すごい締め付けて来る。」
「んっ…ふっ……ンン!」
「翠、さっきみたいな可愛い声、聞きたい」
聞きたいと言っておきながら、キスで口を塞がれた。キスが口角に移り、頬、首筋、胸元…身体を這う。膝の間に体を入れられ、次の行動に思い至り、思わず腰が引けた。でも押さえ込まれ逃げられない。そこにチロリと温かい舌が這った瞬間、私は堪らずに声を上げた。
「あんっ!」
「その声、もっと聞かせて。」
イッたばかりなのに執拗に嬲られ、昇りつめたのに解放されず、ナカを弄られ、何も考えられず、ただ息を切らせ、後もう少しと息を思わず止め全身を強張らせ、また荒々しく息をして押し寄せる感覚に翻弄される。さっきよりずっと早くここまで来た。でもイケそうでイケない、そんな感覚がまた続き、涙が溢れる。
やっぱり、私、ダメなのかな。
「翠、何も考えるな、俺に構うな、イキたいなら、イケ!」
ナカを刺激する律動が激しくなり、ジュッと吸いつかれた。
「ぁああ!…やっああ、ああああ!!」
圧倒的な何かが襲い、押し上げる、押し寄せる、迫り上がる、歯を食いしばりギュッと目を塞ぎ、息を止め堪える。全身の神経が焼き切れた!そう思った。一瞬で全身に広がり、パッと真っ白な世界に放り出された。
呆然としていると、竜一さんが私を見てまた目を細める。掌を密着させ、花芯全体を揺するように激しく揺らした。芯から全身へ強烈な快感が広がる。
「やあああ!……っ!」
鈍器で直接脳を殴られたような、全身を痺れさせられ、またイカされた。
額にキスを落とされ、彼がバスルームに入るのを見送った。
私は歯を磨いたりアメニティのスキンケア用品を使ったり、彼が出てくる前に身繕いを済まそうとせっせと動いて、ふと水を飲もうと、冷蔵庫にあったお水をコップに注いで一口飲んだら冷静になってしまった。
まだ耳掃除もしたいし、髪に櫛を通したい。抜け毛の多い体質なのでしっかり梳いておきたい。なのにもう彼は出て来てしまった。
諦めてマイペースで耳掃除をし、髪を梳く。抜け毛をポイとゴミ箱に捨てまた髪を丁寧に梳く。彼は私の飲みかけのコップの水を飲み干すと、じーっと私の様子を見ている。自宅ですら、こんな丁寧に髪を梳ることは無い。一通り手入れを終え、100均で買った桃の櫛を置く。
彼が私の頭に手を伸ばし、髪を撫で嬉しそうに言う。
「すごい、髪サラサラ、気持ち良い」
私は彼にぴったりくっついて、もっと撫でてもらおうと額を胸元にもたせかけた。もっと撫でれ、と寄りかかるワンニャンの気持ちがよくわかる。抱きとめる腕の力が、強過ぎず弱過ぎず重くもなく、髪を撫でる手の感触が気持ち良く、この人の優しさや人柄が伝わってくるような気がした。抱っこされたニャンコの気分で喉をゴロゴロ鳴らしたいくらいだった。
「翠、寝るなよ。」
「寝ないよ。でも竜一さんの腕の中、気持ち良い」
「…キスして良い?」
うん、と私がうなずき、目を閉じる。触れたと思ったらすぐ離れてしまい、私は思わず目を開け、竜一さんの目を覗き込んだ。彼がゆっくり微笑みまたキスを再開する。触れるだけのキス、啄ばむようなキス、上唇だけ吸い付いたり下唇だけ食まれたり、チロリと唇を舐められたり、キスだけでこんなにいろんなやり方があるんだなーと妙に感心し、私はされるがままになった。
キスだけで頭が痺れたり、身体が疼いてきたりはしないけど、舌が差し込まれ絡ませられる頃には、彼はいつの間にか私のバスローブの腰紐を解き、私の胸をやわやわと揉みしだいていた。
本当に全くお酒の飲めない私はキスの呼気と唾液だけで、ドキドキする間も無くアルコールに酔ってしまいぼうっとした。ちょうどいいからされるままに、全身へのキスを受け胸元に舌先が這い、頂きを摘まれ刺激されるのを感じていた。うっとりしていたら、彼は私の様子を楽しそうに見ている。
こんなホゲ~と間抜けな表情の女の顔なんか見て何が楽しいんだろう。そんな笑える顔なのかな。彼の顔を見つめていたら、手がいつの間にか内腿をさすり、上に上がってくる。舌先は胸元から下がり、ヘソからさらに下に。もどかしくて身をよじらす。すると空いた手でまた胸の頂きを摘まれ、もう片方はパクリと口に含まれてしまった。胸はそんなに感じないのにと思った瞬間、チュゥッと強く吸い付かれ、キュッと摘んだ頂きを強めに扱かれた。
「…っん!」
思わず身体をビクつかせると、彼が嬉しそうに笑う。
「可愛い」
反対も同じようにされ、焦らされている下がジワリとなっているのを感じた。近付いては引き返してしまう指先や舌に散々焦らされ、漸く彼の指がそこに触れてくれた時、また身体が嬉しさで勝手に反応した。
「ふぁっ…あっ、ん」
彼は嬉しそうにゆっくり指先を這わせてなぞり蜜を絡めとり、芽にじっとり撫で付ける。膝の間に入り込まれ、脚を固定された。逃げられないようにソファに押し付けられ深く口付けられ、弄られる。散々弄られ、敏感なところを露わにされなぞり上げられるとビリッと全身に電気が走った。
「あああ!…んっ…ぅっ!…っ」
「こうするの、良いんだ? ほら、もっと気持ち良くなれよ」
蜜を絡ませ、更にクリクリと弄られる。全身の神経が一点に集中しジンジンと痺れる。気付けば呼吸が荒く全身熱く汗が噴き出す。身をよじらせそうになるが、体は押さえつけられていて、頭は口付けで動かない。逃れられない強い快感に追い詰められ、んーんー鼻から声を上げ両腕にしがみついた。口付けを解いてもらい、激しく息を切らせたつもりが、自分のものとは思えない甘ったるい声を上げていた。
「ああっ……ん!…ぁんっ……」
一度出てしまうともう止められず、声を上げながら頭をイヤイヤと振ってしまう。その間もちっとも指の攻めは緩めてくれず、彼は楽しそうに私を見てる。腰が勝手にビクビク動く。
苦しいくらい気持ち良い、気持ち良すぎて苦しい。全身にこれ以上ないくらいぎゅううっと力が入り、切羽詰まって、でもどうにも出来なくて、ぎゅっと目を瞑った。彼が耳元で優しく囁いた。
「翠、イケ」
「……ん…ん、ゃ…ああっ!」
パッと弾けるように、突き抜けるように、フッと解放された。
「ああっ、やあ!…」
まだ弄られていた刺激が強すぎて、泣きながら声を上げ彼の手を押さえた。やっと動きを止めた彼が私を見つめる。全身の力が抜けたのに、腰だけはぎゅっと力が入ったり抜けたりを繰り返している。
汗だくになり、はぁはぁ息を切らす私を彼は嬉しそうに抱き寄せる。
「翠、可愛いよ。でも、まだだよ」
入り口にツルツルと指を滑らす。入り口、その縁の部分を丁寧に撫でられる。少しずつ落ち着いた呼吸がまた上がってくるとジンジンと奥が疼く。
「ふ……んっ……ぁ」
「すげぇヌルヌル…指、挿れるぞ」
耳元で甘く囁くように言われると同時に、チュプッと水音を立てて、彼の指が潜り込んでくる。自分でもわかる、彼の指を確かめるようにナカが蠢く。
「良いなココ…吸い付いてくる…」
彼が目を細め指を滑らせナカを確かめている。気持ち良くて思わず吐息が漏れる。
ふと、動きを止められる。
「竜一さん…?」
「翠、まさかと思うけど、初めてじゃないよな?」
「違います。一応、経験は有ります、残念ながら」
「いや、残念なんかじゃない、すげぇ良い」
「え?」
「ほら、集中しろ、俺に気持ち良くさせられてろ」
「あ…」
そう、私はいつも集中できず冷静になってしまい、パートナーが果てるのをシラーッと見ていた。初めのうちは1つになれることが嬉しくて、精神的快感と幸福感で気にしないでいられたが、そのうちダメになる、不完全燃焼で欲求不満になる。
恋愛でセックスだけにこだわるつもりはないけど、素っ裸の付き合いは、すなわち、その人の根っこ、本性、飾らない本質そのものだと気がついた。
おざなりな前戯で挿れられ、ようやく私が気持ち良くなってきたころには、勝手に昇りきって果ててしまう人は、平時でもやっぱり私にはお構い無しに一人で盛り上がって勝手に判断し前のめりに行動する人だった。
全然気持ちよくないのに、これが良いんだろ? と決めつけられ、卑猥なセリフを言わせようとしつこく、でもどうやって気持ちよくないと伝えようか、他になんと言えば良いのかまだ自分の体をよくわからない時だったし、少しくらい彼の趣味に付き合ってあげた方がいいのか言ってみようか? でも恥ずかしい、と思ったら頭の中がシンと、冷え冷えと冷静になってしまい、曖昧にうん、と答えていたその人とは、ついていけない考えや行動にそのうち、どうにも埋まらない溝ができた。
気持ち良いのに、本当に? と、わざわざ何度も何度も中断して聞いてきて快感をリセットさせちゃう人は、私が何を何度言おうと、本当に? 本当に? となかなか信じてくれず、要は自分の欲しい答えをもらえるまで聞き入れない人だった。妄想の中の私と付き合っていたようで、私を見ていないと知った。
だから、今日、全く知らないこの人なら、私が行為に没頭しても、相手のことを忘れて必死な形相のブサイクな顔で気持ち良さを求めてても、もう二度と会うことのない人なら恥ずかしくないかもと思えた。
「翠、余計な事考えてんなよ。お前のナカ狭いから、もっと解さないと辛いだろ?」
ナカに指を挿れられたまま、また芽を弄られ始めた。気持ち良くて腰が動く、ナカがジンジンする。
「あっ……ん…んっ…」
「可愛いよ、翠。もっとイクところ見せて」
また強く快感を与えられ、私はあっけなくまた昇りつめた。
「んっ…ふぁ…ぁ……りゅ、う、いちさん!あああ!」
「翠、イイよ、もっと良くしてやるよ」
またイッてしまいぐったりと竜一さんに体をもたせかけた。うっそ、どうやってんのこの人、私こんな簡単にイッたの初めてだ。彼がナカの指を曲げ、ゆっくり探り始めた。偶に気持ち良いと感じる事はあったけど、私はまだそこでイケた事はない。自分で確かめてみたこともあるけど、やっぱりよくわからなかった。
竜一さんならどこを触ってくれるのか、どう感じるのか目を瞑って動きを追った。
「ここ?」
彼がナカの一帯を押すように擦る。その辺りは気持ち良くないこともない、変な感じ。
「ん……」
彼がまたナカを触りながら、外を弄る。途端にビクッと身体が跳ねる。
「ぁあ!…やっ……あっ…あっ…」
「翠、ナカでも気持ち良くなろうか?」
中と外、両方激しく弄ばれどっちが気持ち良いとか訳がわからなくて、彼にきつくしがみついた。そのうち昇りつめフッと突き抜け外でイッたのは自分でもわかったが、やめてくれない。身を逸らしても、よじらせてもやめてくれない。やらしい声が勝手に出る。
「あっ…あっ、やあ!あん!……やん!」
「そんな可愛い声、たまんない」
竜一さんが更に律動を速める。イッた後も更に気持ち良くされ続け私は恐慌状態で、彼にしがみついたまま泣いた。
「や!…やだ、竜一さん!……やあぁん」
「翠、堪えるな、イキたいならイケ…」
ナカでイッたこともないけど、今まで恋人とはたった1回、外をいじられた時だけだ。なのに、今日はこんなに何度もイカされてる。イッたのに終わらない、終わらせてくれない、続いてる。息が苦しくて、何かがせり上がってくるような迫ってくるような、外でイクのよりもっと深い、大きい。
でも、喉元で止まるような、ここまで出てるのに思い出せないみたいなもどかしさ、あともうちょっとな感じがある。全身力が入りぶるぶる震え、涙目で竜一さんを見つめる。
「りゅういち、さん…もう…」
彼が、目を細めフッと息をつくと指を抜いてしまった。思わずあ、と声が漏れ、クスリと笑われる。
私は荒々しく息を乱し、汗で髪がべったりと肌について気持ち悪いけど、払いのける余裕もなく動けない。ぐったりとソファにもたせかけられた。ローブの前を大胆にはだけ、しどけない格好だ。
彼が優しい表情を浮かべたまま、私の顔に張り付いた髪を後ろに撫で付けゆっくり髪を撫で私の呼吸が落ち着くのを待っててくれる。
「ベッド行こうか?」
こくりとうなずくとバスローブから腕を引き抜き、汗でべしょべしょなのも構わずに私を抱き上げる。持ち上げられる瞬間、私は息を吸い、首にしがみつきほんの少しだけ重心を上げた。
「え!? 翠、軽い!」
「ふふ」
驚いた表情で目をパチクリしてるのを見て、私はちょっと余裕ができた。ベッドに降ろされ、彼のいる方に体を横にし、見上げる。仰向けだと胸が流れ真っ平らになるし、起き上がった状態では垂れるし、横にすれば膨らみ同士が押し潰し合い谷間が強調される。だからわざとする。セコイ見栄だ。でも男性は大抵目を奪われてくれる。案の定、竜一さんも視線が釘付けとなり息を飲んだ。
「翠…」
「竜一さん、私一人裸にしてズルイです。」
「…そんな身体見せ付けておいて、何がズルイだよ。」
覆い被さられ、見上げると照明が眩しい。私は更に転がり、うつ伏せで肘をついて上半身を起こし、枕元の照明スイッチをいじる。
竜一さんが背後から私の胸をサワサワと触れる。
「翠って、バーの外で抱きしめたときから思ってたけど、胸デカいな。手に収まらない。」
「下向いてるからだよ。竜一さん好き?」
「んー、良いな。柔らかい、ずっと触ってたい。」
拒否しないでいると、たぷたぷと揺らしたり、掌で潰したり珍しいのか執拗に揉みしだかれる。お気に召していただいて何よりだ。胸は頂上を除き基本脂肪の塊で神経が余り通ってなく感覚は鈍い、どうでもいいから好きに触らせていた。でもお尻のあたりに彼の硬いものが当たり、ドキドキしてきた。
「あんまり強くしないでね、痛いから。」
「翠、こっち向いて。」
コロンと仰向けにされる。口付けをしようと近づけられた唇を押さえ、催促する。
「竜一さんも脱いで?」
腰紐を解くと前がはだけ、雄々しく勃ち上がったものが目に入り、思わず視線をそらす。女も同じだ。彼がクスリと笑う。肩からバスローブを落とすと、改めて覆い被さりキスをする。サラリとした熱い肌が気持ち良くて、首に腕を回した。彼が嬉しそうに、また唇に一瞬だけ触れる。
「他に、嫌な事は?」
「え?」
「胸を強く揉むのと、他は?」
「あ、歯、甘噛みでも歯を立てられるのは全身どこもダメです。」
「ん、わかった」
チュッと音を立ててキスをする。
「他は?」
耳たぶを唇で食みながら、聞かれる。ゾクッとして肩をすくめる。身体を撫でる手がどんどん下がって来る。
「…んっ…あとお尻」
「え? ダメ?」
尻たぶを揉み込まれる。
「ぁ…そこじゃなくて…」
するっと割れ目を指でなぞる。
「や!…」
そのまま、前の割れ目に指を沿わされる。ビクッと腰が反応する。
「……大丈夫、そっちでする趣味はない。」
くすくすと笑われる。さっき散々イカされ、まだ潤ってるそこにゆっくり指が滑る。また目が潤んできてしまい、竜一さんを見つめた。口付けを交わし、舌を絡ませる。
クチュクチュとやらしい音が響き、花芽をまた攻められどんどん呼吸が上がってきて、キスをしていられなくなる。
「んー!……ふっ、ん、りゅう…ああっ!」
竜一さんの指を覚えてしまったかのように、一気に昇りつめイカされた。彼が目を細める。
「翠のココ、すごく敏感だな。ナカもさっきの続きしよう。気持ち良くしてやるよ。」
はぁはぁと息を吐き、荒い呼吸音に紛れて、ピチュピチュとやらしい音が耳に入る。入口を丹念に撫でられる。知らずに腰が揺れる。ツプッと指がナカに入り込み、先程の所を探り当てトントンと指先で叩くように刺激される。外も変わらずに刺激され、私は身をよじらせた。
「ああ、すごい。とろっとろなのに、すごい締め付けて来る。」
「んっ…ふっ……ンン!」
「翠、さっきみたいな可愛い声、聞きたい」
聞きたいと言っておきながら、キスで口を塞がれた。キスが口角に移り、頬、首筋、胸元…身体を這う。膝の間に体を入れられ、次の行動に思い至り、思わず腰が引けた。でも押さえ込まれ逃げられない。そこにチロリと温かい舌が這った瞬間、私は堪らずに声を上げた。
「あんっ!」
「その声、もっと聞かせて。」
イッたばかりなのに執拗に嬲られ、昇りつめたのに解放されず、ナカを弄られ、何も考えられず、ただ息を切らせ、後もう少しと息を思わず止め全身を強張らせ、また荒々しく息をして押し寄せる感覚に翻弄される。さっきよりずっと早くここまで来た。でもイケそうでイケない、そんな感覚がまた続き、涙が溢れる。
やっぱり、私、ダメなのかな。
「翠、何も考えるな、俺に構うな、イキたいなら、イケ!」
ナカを刺激する律動が激しくなり、ジュッと吸いつかれた。
「ぁああ!…やっああ、ああああ!!」
圧倒的な何かが襲い、押し上げる、押し寄せる、迫り上がる、歯を食いしばりギュッと目を塞ぎ、息を止め堪える。全身の神経が焼き切れた!そう思った。一瞬で全身に広がり、パッと真っ白な世界に放り出された。
呆然としていると、竜一さんが私を見てまた目を細める。掌を密着させ、花芯全体を揺するように激しく揺らした。芯から全身へ強烈な快感が広がる。
「やあああ!……っ!」
鈍器で直接脳を殴られたような、全身を痺れさせられ、またイカされた。
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