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図書室での調べもの 2
しおりを挟む痛いぐらいにぎゅっとされて、首筋に顔が擦り付けられた。
「リーシャ、私たちの将来について考えてくれているのだな」
「気が早いのはわかっているのです……それに、その、お嫌ではないですか……? 婚約者になった途端に、まるでもう、妻のように、子供のことまで考えるなんて」
「嫌なものか。私は嬉しい。愛しい女性に、子供が欲しいと言われて嬉しくない男はいない」
首筋に、唇が触れた。
それから顎に。薄い皮膚を食むようにして、ゼフィラス様は唇を這わせていく。
腰を抱く手がくすぐったくて、そわそわして、私は身を捩った。
思わず首を反らすと、覆いかぶさるようにしてゼフラス様の唇が私の唇を食んだ。
「ん……」
「リーシャ、好きだ。あぁ、奇跡みたいだな。君に堂々と、触れられる」
「……っ、ぁ」
ゼフィラス様は私よりも大きくて、本当に食べられているみたいだ。
何度も触れる唇が柔らかくて、色々考えていたのに、全部吹き飛んでしまうみたいに、頭がぼんやりする。
「リーシャ。……もう少し、激しくしてもいいか」
懇願するように尋ねられる。赤い瞳が、濡れている。私は薄く目を開くと、こくんと頷いた。
「このところずっと、忙しくて。君との時間を、満足にとることができなかった。すまない。我慢が、できない」
くるりと体の向きを変えられて、再び唇が重なる。
尖った舌先が、何度も私の唇の狭間を撫でるようにして辿る。
私はゼフィラス様の腕を掴んだ。
足に力が入らない。崩れ落ちてしまいそうだった。
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