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おまけ② 結婚式
しおりを挟む澄み切った青空の下、教会の鐘が鳴り響く。
たった今、私たちは永遠の愛を誓って夫婦になった。
この日のために用意したのは、スレンダーラインのウェディングドレス。
マーメイドラインより体の線が出ないから、もしも子どもを授かっても見た目にはわからない、なんて下心もあった。
「結婚おめでとう!」
教会の近く、レストランを借り切ってのパーティーで、誰でも顔を出せるように立食形式にした。
この国では幸せを分かち合うっていうのかな、すごく気楽にやって来てお祝いしてくれる。
騎士団の人たちが次々とやって来るから、挨拶くらいしかしたことのない顔見知りの人まで立ち寄った。
マリーにはほとんど友人がいないけど、サムがクラスメイトたちを連れてきてくれた。
リンだってバレないかドキドキしたけど、意外と誰も気づかないんだね。
「おめでとう、マリー」
「ありがとう、サムさん」
「さんづけはやめてくれ。リンのいとこは俺の友だち。……ケンさん、そんなことでヤキモチやめてくださいよ。……本当におめでとうございます」
ケンさん、サムにまでやきもち?
見上げると当然みたいに言う。
「サムは、距離感が近すぎるからな」
「今日、サムは恋人を連れてきているの?」
「ああ! おいで」
サムの影から出てきたのは小柄で可愛らしい女の子。学園の後輩らしい。
見上げられながら祝われて、初々しさにほっこりした。
彼女が卒業したら結婚するらしい。
その後も騎士団の人たちにたくさん話しかけられて、その度にケンさんに引き寄せられてピッタリ身を寄せ合った。
「美人の嫁さんだから気持ちはわかるが独占欲が強過ぎないか?」
「可愛いくて愛おしいんだから、仕方ないだろ」
「ケン、結婚式くらい笑え」
「……俺は最高に気分がいいぞ」
騎士団員たちに向ける表情は険しいけど、私を見る目は優しい。
ケンさんらしいかな?
「マリーさん、何か困ったら俺たちに相談して。口数少ないし見た目はこんなだけど、本当にいい奴だからさ」
「ありがとうございます。大丈夫です、ケンさんとっても優しくて甘いので」
「え?」
「は?」
「ケンさん、すごいんです。何でもできますし、蜂蜜でできているんじゃないか、って私」
「マリー。もういい」
でも。団員さんたちポカンとしているし、信じてないんじゃないかな。
「はは……よかったな、ケン。お幸せに」
「なんとも信じられない話だが……本当に結婚おめでとう」
普段のケンさんの優しいところを伝えたかったけど、止められた。
「マリー、嬉しいが……マリーだけが俺のことをわかってくれればいい」
「ケンさん! 好きッ」
「俺も好きだ。いや、俺のほうが大好きだッ」
大きなケンさんに抱きつくと、しっかり支えてくれる。
今日はいつもよりヒールが高いから、ケンさんに近づいているはずなのに、今も見上げている。
「大好き」
ケンさんが口角を上げて笑った。
幸せ~!
ケンさんがぎゅっと私に回した腕をきつくする。
「あの……すみません!」
顔だけ振り向くと、こわばった表情のカリンが立っていた。
「あの……ご結婚、おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「…………」
ケンさんに腕を緩めてもらって向かい合った。
これってもしかして、私がリンってバレているのかな?
まだ大丈夫なのかな?
ずっと仲良くしていたし、女の子だから勘が鋭いかも。
「あの……リンさんは、今どうしているのですか?」
「隣国で一生懸命、専門的なことを学んでいます。とても楽しそうですよ。ただ、今回頑張り過ぎて体調を崩してしまったのでしょう。今日は来れなくて残念そうにしていました」
「そう、ですか……学生の時は仲が良かったのでお会いしたかったんです。リン様が幸せならいいんです」
ちらっとケンさんを見る。
2人がつき合ってたこと知っているもんね。
もうちょっと計画練ればよかった。
カリンに落ち着いたら手紙を書くと言って卒業した後、レディ教育で忙しくて連絡を取っていない。
これ、完全に私が悪いわ。
ケンさんと別れたけど楽しく元気にしてるって手紙くらい送れば良かった。
もしくは傷心でそっちには帰らないとか。
「ありがとう。伝えておくよ」
あー、しまった!
リンのノリでこたえてしまった。
「……マリー様とリン様はいとこなだけあって似てますのね」
「リンの友だちだとわかったら、馴れ馴れしく答えてしまってごめんなさい。きっと、彼も残念に思っているはずだわ」
じっと見つめられて、背中に汗がつたう。
「……あの、心からお祝い申し上げます。末永くお幸せに……また、リン様とも会えることを願っています。どんなかたちであっても」
「……ありがとうございます。その、よかったら、向こうに食事の用意があるからゆっくりしてくださいね」
会釈をする彼女を見送る。
すると、騎士団員が近づいていくのが見えた。
大丈夫かな。知り合いみたい。
話しかけられて、笑顔を浮かべるのが見えた。
この1年でカリンも変わったのかも。
「ケンさん……彼女にバレちゃったかも」
「そうか」
「今度、家に呼んでもいいかな?」
「あぁ」
「ケンさんとリン、恋人だったから……ケンさん、男色だと思われていなかった?」
黙っているからやっぱり噂はあったのかも!
「かまわない。男から女に乗り換えたと言われても気にしない」
ええ――⁉︎
ケンさん両刀遣いと思われてる?
「ごめんね?」
「何を謝る。俺は幸せだから何を言われても気にしない」
「ありがとう、ケンさん大好き」
おおらかー! かっっこいい!
私からキスをすると、なぜかどよめきが起きた。
よくわからないけど、幸せだからいいんだ!
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あめ様
お久しぶりです…エヘ(ꈍᵕꈍ)♡
ようやく時間があって一気読みしましたー。
ゆるくて平和なお話、良いですね🌼
筋肉もりもりの甘やかしてくれるケンさんみたいな人、いいな。
噂も気にしないし、心も広い!
私の好みど真ん中!
忙しかった私は癒やされました。
ありがとうございます。
鍋さま、おひさしぶりです!
ドウゾ(∩︎´。•o•。`)っ.゚🍹.゚
シリアスの反動でめちゃくちゃゆるい話になりました〜
ケンさん、細かいことは気にしないおおらかなマッチョさんです♡
忙しい日々の息抜きになったなら嬉しいです!
お身体気をつけてくださいね〜🍀
鍋さま、コメントありがとうございました🤗
本日、6まで拝読ました。
体調不良でなかなかお邪魔できておらず、かなり遅れてしまっておりまして。残りのふたつのお話(女性に戻ったお話と結婚式のお話)は、明日、のぞかせていただきますね。
いえいえ、体調を優先してくださいませー(。•ㅅ•。)♡︎
それからここで書くのもどうかなと思いつつ、ゆずさまのコメ欄のことは気にせずに🍵
引き下げたお話の投稿も楽しみにしています♪
柚木ゆずさま、コメントありがとうございました🤗
完結お疲れ様でした。
終始イチャラブな二人にウッフン💗💗💗でございました(笑)
ゴリラックマッチョが丸太絶○なのか気になって終わりました(笑)
♡多かったですよね〜(,,•﹏•,,)
2人はずっといちゃいちゃしてましたもんね(ノ≧︎ڡ≦︎)♡
もちろんもちろん、丸太絶○です✨
体力あるカップルなので、長時間が普通となっているかもしれません⁉︎
nicoさま、コメントありがとうございました🤗