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21 結び合い ※
しおりを挟む下から見上げるマルスランは、とても大きくて少し怖くもなる。
知識はあっても、初めてのことは不安だった。
彼もロゼールの未熟さに気づいていると思うけれど、伝えておいた方がいいのかもしれない。
「マルスラン、私この先も経験がないの」
「…………」
「何度も結婚しているから信じられないと、思うけど……お手柔らかお願いします」
「…………」
マルスランはしばらく黙った後で、大きく息を吐いた。
嘘だと思われたのかと、ロゼールが不安になって。
「ロゼール、教えてくれてありがとう」
「はい」
「……今、とても嬉しい。そう思う自分が浅ましいな」
思いがけない独占欲を見せられて、胸がいっぱいになった。
「マルスラン、私もあなたが相手で嬉しい。……あなただけいればいいわ」
素直に気持ちを吐露したロゼールに、マルスランが息を奪うような口づけをおくる。
唇を重ねることが気持ちよくて、なぜか涙が溢れそうになった。
「結婚してこんな気持ちになるなんて思わなかった。ロゼール、これから先、ずっと君を守りたい」
「はい、私も。あなたを守りたい」
マルスランが笑いを漏らして、するりと寝衣の上から身体をなぞる。
怯えさせないように優しく触れてくれるけど、彼の熱を感じていろいろな気持ちが駆け巡る。
嬉しい。でも恥ずかしい。
気持ちいい。けど緊張する。
「ロゼール……」
何か言いかけたマルスランだけれど、ロゼールの瞳をのぞき込んでそのまま口を閉じた。
代わりに頬を撫でて緊張を和らげるように、そのまま唇に指が触れる。
「私は大丈夫、だから……」
あまりに頼りない声が出て、ロゼールは困ってその先が続けられない。
マルスランの前では無防備になる。
彼は何も言わずに唇を重ね、それから寝衣の中に手を差し入れた。
「……ん」
腿のあたりから腰にかけて大きな手が辿る。
そのまま脇腹をなぞり、ゆっくりと胸を包み込んだ。
柔らかく立ち上がっていた先端が彼の手のひらに触れて、驚いて身体を押しつける。
むずむずするような、これまで感じたことのない刺激にうろたえ、それを宥めるように口づけがますます深まり、マルスランの指先が先端を摘む。
「んんっ……」
触れられているのは上半身なのに、なぜか下半身に潤いを感じて戸惑った。
マルスランが寝衣を抜き取ると、彼も同様にすべてを晒す。
仄かな灯りの元、彼の引き締まった肉体が浮かび上がってどきりとした。
それと同時に自分も見られているのだと、羞恥に襲われる。
「綺麗だ……ありふれた言い方しかできないが」
マルスランこそ。
そう思ったけれど、胸の先端を口に含まれて一気に思考力が落ちる。
ただ、熱くて。
彼の舌が器用に動きなぜか腰が浮かび上がる。
反対側も同様にされて、悲鳴にも似たか弱い声が漏れてしまう。
太ももを撫でられ、そっと開かされた。
ぼんやりとしたロゼールが脚を閉じる前に、彼の身体がはさみ込まれる。
なんという、あられもない姿だと少しでも脚を閉じようとしてマルスランの腿を締めた。
「ロゼール、力を抜いて」
「…………」
「この先も任せてくれないか?」
彼がそう言うなら。
恥ずかしくてたまらないと思いながらもロゼールは頷いた。
慈しむようなマルスランの笑みに、救われる。
「愛しいな……」
マルスランの唇が下へ下へと降り、下生えに息がかかった。
そのまま躊躇うことなく唇が触れる。
「待って……、……っ!」
温い舌が花芯に触れ、執拗になぶる。
初めて感じる強くて甘い刺激に身体が跳ねた。
そのまま探るように指先が蜜口の周りを優しく撫で、するりと忍び込む。
口から自分のものじゃないような、甘えた吐息混じりの声が聞こえて慌てて閉じた。
指が触れる場所に違和感があったのに、花芯をなぶられ続けていつの間にか抵抗がなくなって。
口で触れるような場所じゃない、とか恥ずかしいとかそんな思いが吹っ飛んでしまう心地のいい感覚に翻弄される。
甘く痺れて泣きたいような気持ちとともに、何か途方もないものが迫ってきた。
わけのわからない感覚にロゼールは怯えて。
「マルス、ラン……」
怖い。気持ちいい。助けて。
口に出してないはずなのに、彼が大丈夫だって言う。
ロゼールはその正体をわからないまま、快楽を受け入れた。
「……っ、…………‼︎」
彼の指を受け入れたまま、花芯をむき出しにされて舌先が触れる。
強烈な甘い刺激に目の前が真っ白になり、息を漏らして絶頂した。
背中が浮いて脚に力が入る。
そんなロゼールの身体をしっかり支えて快楽を引き伸ばすように舌が動き続けた。
マルスランの指をきつく締めつける内壁をゆっくり拡げるように動かして、なめらかに動くようになると二本目の指を差し入れる。
「……!」
少しの痛みは、花芯から受ける刺激に圧倒されて気にならない。
むしろ痛みさえ刺激となって快楽を呼び起こした。
ロゼールの身体はマルスランに囚われて、甘い責め苦をすべて受け入れてしまう。
絶頂に押し上げられたままで、何も考えられない。
ただ身体がもっともっと、とねだり続けるのだ。
濡れた音と二人の息遣いが部屋に響き、時折マルスランの声に宥められる。
大丈夫。
そのまま感じていて。
もっと気持ちよくなるから。
三本目の指が自由に動かせるようになって、ようやくマルスランが身体を起こした。
ぐったりとして、ロゼールの涙に濡れた顔をちょっと困ったように見てから脚を深く折り曲げた。
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