異世界でパクリと食べられちゃう小話集

能登原あめ

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オタクの兄がヒロイン転生、私は厨房で恋愛運UPクッキーを焼く料理人で、攻略対象を落として笑っている様子を眺めているんだけど? ※☆

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* 乙女ゲーヒロインの中身が口の悪い兄のため、クセ強めのコメディです。TS転生もののため、脇で精神的BL要素含みます。








******


「ぐひゃひゃっ、アイツ、チョロいなー。涙目でクッキー渡しておしゃべりするだけで、好きとか、ありえねぇ」

 ストロベリーブロンドの大きな目をした男爵家の養女が一人、ベッドに寝そべって笑っていた。

「……あー、やっぱ乙女ゲーってチョロいなー、妹の眺めてただけで攻略できてるもんな。アイツら全員捨ててやる! 高スペックイケメン、マジいらね。アイツらも、一度ゴミ屑扱いされたら、人間の気持ちがわかるんじゃね……ぷふぅ、げへへっ……」

 私は聞こえないふりしてテーブルに菓子を並べる。
 今彼女が食べるものと、明日プレゼントとして持っていくものを、そっと脇へ置いた。

「おう、ありがとう。ナデシコ。お前の作る菓子、最高だな。順調に、宰相の息子、騎士団長の息子、年下の子爵まで堕としたぞ。後は王太子とお前の好きなオニイチャンだな」

 ありえないことだけど、ここは乙女ゲームの世界で、なぜか前世の兄がヒロインのマリーで、妹の私が男爵家の料理人として働いている。

 意味がわからない!
 乙女ゲーが大好きなのは私で、兄はアンチなのに‼︎

 兄がおかしくなったのは、彼女をイケメンに寝取られて二次元の世界にのめり込んでから。
 兄にとって二次元の彼女は裏切らず、世の中のイケメンは悪となった。

 そんな私達がなぜか一緒に転生していた。
 ゲームのシナリオどおり、養女として兄が引き取られる時、こちらでも妹だった私を連れて行きたいと可愛くおねだりした結果、一緒に引き取られた。
 私は使用人だけどね。

 ストーリーにそんなイベントなかったし、私はヒロインじゃないから仕方ない。
 すぐに気持ちを切り替えてモブらしく生きると決めたよ。
 孤児院に一人残されるよりマシと思って私は野菜の皮むきとか、下ごしらえを頑張った!

 もともと器用なのもあったし、前世でお菓子作りが得意だったのもあって、一番下っ端の料理人から、時々お菓子を担当できるくらいまで認められた。
 お給料も増えたし、休みの日は自由気ままに過ごせている。

「一応、その名で呼ばないほうが良いかと思います。どこで誰が聞いているかわかりません、ので」

 そういうと、前世の兄がにやにや笑う。

「じゃあ。スウィーティ。次もよろしくね」

 スウィーティは最近の私の呼び名。
 菓子を作るようになってからつけられた私の新しい名前。

 正直恥ずかしい。
 なんだそれって思う。
 本来、ヒロインが攻略対象のために作るクッキーを、私が作っても効果があったらしくて毎回用意させられる。

 意味がわからない。
 どう考えても私がヒロイン転生すべきだったんじゃない?

「悪いなー、俺、いや私だけ楽して。まぁ、ヴィクトルオニイチャンは最後にしてやっから、しばらく目の保養に見ておけば? 明日にも王太子を堕とす」

 言いたくないけど。

「転生ものの小説でヒロインがハーレム狙うと、大抵ざまぁされて、鉱山に送られたり、娼館におくられたり、国外追放されたり……バッドエンドを迎えると思うんだけど」
「ばっっ、かじゃねーの! 全員こっちから振るからハーレムになるわけねーじゃん! 男はべらせるとかきめーし。 無理だし、婚約破棄イベントの前に全員バイバイ♡留学エンドを決めてやる! ゲーマー舐めんなよ!」
 
 廃課金ゲーマーだったのは、認めるけど。
 留学エンド、ってなに。友情エンド?
 
「そんなのなかったよ……」
「すでに! お前の存在がおかしいんだから、新しいルートはありだろーが。俺、いや私達はリアルに生きてるんだ!」
「はぁ……」

 兄と話すと疲れる。
 私は仕事があるから、って言って部屋を出た。

 思わず扉を閉めてため息をつくと、斜め前の扉が開く。
 私は背筋を伸ばしてから、お辞儀した。

「スウィーティ、お疲れ様。また、あの子は何かワガママを言い出したの?」

 ヒロインの義兄、ヴィクトルが私に笑いかけた。
 彼が私の名前をつけたのだけど、イケボで囁かれるとちょっとドキッとする。
 攻略対象だし仕方ないよね。

「いえ……大丈夫、です。では、失礼します」
「待って」

 腕を掴まれて、驚く。

「……こっち」

 突然彼の部屋に連れ込まれて、椅子に座らされた。

「ほら、反対の腕、出して。動きがおかしい」

 どうして、彼は私が火傷をしたことに気づいたんだろう?
 うっかりオーブンの天板を取り出す時に触れてしまったけど、忙しかったから冷やす時間がなくて、そのまま兄の部屋に向かってしまったんだ。

「……大丈夫です」
「…………」
「あの、この後休憩なので、部屋で……」
「なら、ここで休んでいけばいい。ほら、女の子なんだから、傷が残ってはいけないよ」

 そんなの今さらだと思うけれど、真っ直ぐに見つめられて、おずおずと腕を出した。

 今だけは、孤児の料理人であることも、彼が男爵家の跡取りだということも忘れていいかな。
 今だけは前世で推しの攻略対象として、そのイケボを堪能したい。

「……スウィーティは頑張り屋だな」

 きゅん。
 どうしよう、使用人にもとても優しくて、こんなの好きになっちゃう。

 私の腕に軟膏を塗ってくれて、ハンカチを巻いてくれた。

「そこまでしていただかなくても……申し訳ございません」
「いや、下心があるからね。私にチョコケーキを焼いてくれないか? スウィーティの作るものはこの世界で一番おいしい」
「はい……かしこまりました。では、明日必ずご用意いたします」

 ニコッと嬉しそうに笑うから。
 どうしよう~、好き。
 やっぱり好きだ!

「うん。楽しみにしている。無理だったら、部屋においで」

 どういう意味かわからなくて首を傾げる私に、

「くればわかる。ハンカチは好きに処分していいから」

 そう言って笑った。
 もちろん、ハンカチは私の宝物にするけどね!








「スウィーティ、ちょっと来てちょうだい」

 翌日、ヴィクトルのために焼いたケーキをもって部屋へ向かう途中で、マリーに声をかけられた。

 先にヴィクトルの部屋へ行きたかったけれど、火傷をしている方の腕を握られて、部屋に連れ込まれる。

「……っ、痛いっ……!」
「へ? 怪我してんの? ごめん、ごめん」

 心のこもってない、雑な謝り方をされてイラッとする。

「なに?」
「あのさー、まだ好感度足りないんだわ。王太子だけあって、もう一回クッキー……いや、それなに?」

 私が抱えている籠を覗き込んで、にやっと笑った。

「へぇ、これいいじゃん。ちょうだい。今からこれ持って王太子に会ってくる! じゃあな!」
「え! だめっ! 待って!」
「あとでなんかお土産買ってきてやるよ!」

 そう言って私の籠を奪って、あっという間に部屋を出る。
 前世兄で、今は実の姉だけど、男爵家の養女。
 悔しいけど立場が違って、この怒りをどこに向けていいかわからない。
 
「せっかく、チョコケーキ焼いたのに……あーぁ、ヴィクトル様の喜ぶ顔が見たかったなぁ……」

 とりあえず、明日は必ず用意すると伝えて、マリーにチョコケーキを奪われたって告げ口しよう。
 そのくらいしてもいいと思う!







「俺のチョコケーキが……?」

 え。
 鬼の形相ってこういうのだっけ?
 食べ物の恨みは恐ろしい、って……言葉もあった気がする。
 普段は『私』って言ってるのにね。

「俺の部屋まで、ケーキの焼けるとてもいい匂いがしていた。今日のティータイムをすごく楽しみにしていたんだ」
「……大変申し訳ございません」

 悪いのは私じゃないけど。
 
「いや、仕方ない。彼女はスウィーティの実の姉で彼女だけうちの養女だからね。逆らえなかったのはわかる」

 ズキ。
 中身はあんなだけど、頭はいいし見た目も私の数倍可愛い。
 男爵が彼女を高位の貴族に嫁がせて、縁が欲しいというのもゲームどおりなのだけど。

 ヴィクトルを推しとしてだけじゃなく、本気で好きになっちゃうとか、私ってだめだな。
 彼だってどこかの令嬢と結婚して、それを見守りながら平民の私はここで料理人として一生働くってしんどいかも。

「スウィーティ。昨日話したこと覚えている?」

 昨日?

「ケーキがなくても部屋においで、って言ったのはさ……」

 いきなりヴィクトルに抱きしめられて私は固まった。

「ケーキがなかったら、スウィーティを食べるつもりでいたから」

 え? は?

「ヴィクトル、さま! ん~っ!」

 ファーストキッスなんだけど!
 驚く私を抱き上げて、そのままベッドにそっと下ろす。

「俺のものになって」
「あの、でも……」
「お願いだ、スウィーティ」

 きゅうん。
 私、結婚できるかもわからないし、一度だけ。
 どうせなら、初めては好きな人がいい。
 今だけ、夢見てもいいよね?

「はい……」

 消え入るような小さな声だったのに、ヴィクトルが嬉しそうに笑った。
 それこそ、チョコケーキを食べる時みたいに。

「スウィーティ、絶対に後悔させないよ」
 
 それは私が決めること、だと思ったけど、考え事ができないくらい激しい口づけに私は溺れた。

「ヴィクトル、さまっ……、あ」

 彼の手が私の全身を這う。
 簡素なワンピースとエプロンなんて簡単に剥ぎ取られて、あっという間に肌が空気にさらされた。

「隠さないで。スウィーティはいつも甘くていい匂いがするね」

 それは、菓子を作っていると体に匂いがつくからで。

「……っ」

 私が答えられないのは、すぐにキスで唇を塞がれたから。
 彼の指が私の脚のつけ根に触れ、無遠慮に内壁を探る。

 違和感に声を漏らすけど、宥めるように彼の舌が私の舌に絡みつく。
 ぬちゃぬちゃと音がするのがキスなのか、別なのかよくわからない。
 そう思っていると、スッと指が抜けて彼が陰茎を押し当てた。

「スウィーティ」
「……っあ!」

 一息に貫かれて、私は痛みに喘いだ。

「全部、俺のものだ」

 嬉しそうにキスして、それからゆっくりと私の様子を伺いながら腰を揺らす。
 最初は痛みしかなかったのに、いつしかある一点を突かれると甘くしびれるようになった。

「んっ、ん、……あっ」

 私の様子が変わったことに気づいて、彼が同じところばかり狙うから、怖くなる。
 
「ヴィクトルさまっ、それ、だめ、ですっ」

 目の前が真っ白になって、わけがわからない。
 なんで?
 初めてって、こんなふうに感じるの?

「スウィーティ、大丈夫だ。そのまま受け取ってくれ」

 え?
 ヴィクトルが腰を強く打ちつけて、私の中で白濁を吐き出した。
 
「ヴィクトルさま……?」
「なんだ……?」
「あの、子供は……その、避妊というのは……」
「していない。だって妻にするつもりだからね」

 妻? でも、私は平民だから、そんなことできるわけない。

「スウィーティ? 好きだからこそ、妻にしたかったんだ」
「妻に……でも私は平民で……」

 ここが日本なら、こんなふうに悩まなかったかもしれない。

「マリーが養女になったように、スウィーティも知り合いの男爵家の養女になってもいいけど、男爵なんて身分、あってないようなものだ。だから心配しないで」
「でも、ヴィクトル様は跡取りで……」
「大丈夫だよ、そもそも父は商家の息子で婿養子なんだ。それに、なんのためにマリーがいると思っている? 彼女が父の望みを叶えてくれるだろう」

 えー?
 兄は留学エンドとか言ってたし、私から見たら破滅エンドに突き進んでいるようにみえたけど……。

「大丈夫、きっと殿下が捕まえるさ」


 その夜、兄は王宮に行ったまま帰ってこなかった。
 男爵がご機嫌になって酒を飲んでいる。
 ヴィクトルが、デザートを運んだ私に優しく微笑んだ。
 






「信じられねぇ。こんなことになるなんて! ナデシコ、お前なんてもん、作ったんだ!」
「は?」

 くたびれた様子の兄は、私と二人きりになるとそう言った。
 首筋にキスマークとか、何があったか一目瞭然で、生々しくて目をそらす。

「……ただのチョコケーキだけど」
「いや、違う! あれはそんなもんじゃねえ! 媚薬が仕込まれていたんだろう? じゃなきゃ、俺……」

「いや、そんな材料、厨房にないし。それって、ヒロイン体質……」
「それ以上、言うな。俺が、王太子妃ぃ? あほかぁ! 種づけしやがって! くっそ!」

 えー。身内のそんな話聞きたくない。
 しかも、どう言う行為か想像できるだけにキツい。
 昨日、いやおとといの私ならぼんやりとしかわからなくて聞き流せたけど。

「こうなりゃ、国をのっとればいいのか! みてろよ! 俺の頭脳に記憶力のすごさ、戦略ゲーに育成ゲーがどれだけ得意か思い知るがいい!」
「……あ、うん、がんばって」

 育成ゲーって、何する気? 
 まさか子育て? いや、人材を育てるって意味だよね。
 なんだかんだと攻略の難しい王太子エンドだよ。
 前向きだからなんとかなるのかもしれない。

 私を専属料理人として王宮に連れて行きたがった兄だけど、さすがに却下された。
 すんなり男爵から私達の結婚が認められたのは、クッキーを恋が成就する菓子として売り出して一儲けしたいとかなんとか。

 チョコケーキはヴィクトルのためだけに作る約束となっている。
 それは公表したくないらしい。 
 もちろん、特別なものなんて入ってないんだけどね。

「心配することなかっただろう?」

 ヴィクトルルートに王族御用達のクッキー専門店から菓子協会を立ち上げて大金持ちになるルートなんてなかったけど、私達は幸せだ。
 乙女ゲーの世界も悪くない。









******


  お読みくださりありがとうございました。
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