こんな恋があってもいい?

能登原あめ

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兄と私と、兄の親友 親友side[改稿版]※

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 彼女の部屋で後始末をしていると、窓の隙間からわずかにタバコの匂いがした。

 バレた……。
 音楽はそのままかかっているけど、あいつもう、気づいたな。

 ヤスの妹、タエを初めて女の子と意識したのは、彼女が高校一年の夏休み。
 ヤスが大学の友人の誘いで運転免許合宿でいない時。

「あれさぁ、多分あいつ知らないよな?」

 普段はあまり通らない、グラウンドやテニスコートが隣接された大きな公園をノリと二人突っ切った時、彼女と男が大きな木の下にあるベンチに座ってじゃれ合っていた。
 先に気づいたのは目のいいノリで。

 俺が目にした時は人目につかない場所だからかバードキスをしていたから、きっと一番楽しい時期なんだろう。

「……知ってたら別れさせるとか、もっと騒ぎそう、だ、し……」

 思わず言葉が詰まったのは、舌を絡めるキスに変わったから。

「うわぁ~、家族の情事を見ちゃったような、気まずい。次会う時気まずい、気づかれる前に離れよう」

 ノリがくるっと向きを変えて歩き出した。

「…………タエも子どもじゃないんだな」
「やめろよ~、ちょっとさぁ。免許取ったら彼女より先に妹乗せるとか言ってたお兄ちゃんカワイソウ……」
「……ちょっと前までランドセル背負ってたのにな」
「それな」


 夏休みに一度だけ泊まりに行ったけど、彼女と顔を合わせるのはいつも通り挨拶くらいで、ヤスは通常営業だった。

「昼間は夏季講習か部活だし、うちの天使は本当に男っ気なくてさー、夜は大人しく部屋で動画観てる。ずっとこのままでいてほしい」
「……」
「……へぇ」

 昼間男と会ってるんだろ、とは言えない。
 ノリなんかゲームに夢中のフリしてる。

「車乗せたの?」
「あぁ、図書館まで」

 歩いて十分もかからない距離か。
 無理やり乗せたんだろうな。

「もうちょっと慣れたら海連れてってだって! 彼女かよ⁉︎ かわいいよな!」
「アー、ウン」
「カワイイネ」

 いつも通りの気持ちのこもらない俺達の返答にわぁーわぁー騒ぐ。

「彼女が一番可愛いし」

 ノリは高校時代のクラスメイトと今でも続いている。
 俺もヤスも卒業式にあっさり別れているのに。
 その程度の好きだからだろって、ノリは言う。

「女の子は可愛いし好きだけど、しがみつくほど好きな子はいないな」

 俺はそう言いながら一瞬、タエが浮かんだけどそれはない。

「俺もそうだなー、妹と比べたら妹とるし」
「基準がそれだもんな。……妹に彼氏ができたらどうすんの?」

 ノリの言葉に被せるように答える。

「二十歳までは男は早い!」
「あー……そう……」

 





 彼女と近づいたきっかけは、向こうが大学生になってから。
 ショッピングセンターに併設されてる映画館で、一人で来ていた彼女とばったり会った。
 なんとなく一緒に見ることになって、せっかくだからご飯食べて送ることになって。
 映画の好みも、食の好みも近くて、話してみたら楽しくてもっと一緒にいたくなって。

 ヤスの顔が浮かんだけど、帰したくなくなって。
 なんとなく彼女ももうちょっと一緒にいたそうな素振りをみせたから、どこかに連れ込みたかったけど。
 やっぱり親友の妹だから。

「遅くなる前に送るよ。今日は楽しかった」
「うん、私も楽しかった。もっと早くから話せばよかったね」

 無邪気な笑顔がかわいくて、心臓がぎゅっと掴まれた。

「兄がね。あんなじゃなかったら、もっと色々話せるのに」
「来週から始まるあの映画、観に行くつもりだけど一緒に行く?」
「兄に内緒にしてくれるならいいよ」

 その場で連絡先を交換した。
 知り合ってから十年は経つのに、今頃こんな風に、デートすることになるなんて思わなかった。
 俺はデートだと思ってるけど、彼女はただ映画を観るだけって思ってるかも。
 
「じゃあ、電車で待ち合わせて別の映画館にしよう?」

 女の子を誘うのにドキドキしたのは初めてだった。
 直接、大きな映画館のある駅で待ち合わせして、時間まで彼女の買い物につき合った。
 中、高校時代のタエは運動部だったから、ひとまとめに出来るくらいの髪の長さだったけど、部活を引退してから伸ばし始めて、今では肩先でくるっと丸まって揺れている。

 まつ毛が長いな、とかふっくらしておいしそうな唇だな、とかいつもより大人っぽい雰囲気は、家で見せている面と違って暴きたくなる。
 これはどんな心理だろう。
 俺の彼女になってほしい?

 思わず髪に指を絡めてしまい、驚いた彼女が俺を見上げた。

「あー、ごめん。かわいいなって思って」

 本当のことだけど、そんなこと言うつもりはなくて。

「えー、もう、ユキくんびっくりしたよ! そう言って女の子口説くの?」
「……俺は、本当に思ったことしか言わないけど」

 思わず真顔で答える。
 いつの間にか思っていたより好きになってる。

「……ユキくん、モテるでしょ? 本気にしちゃうから気をつけたほうがいいよ?」
「本気にしていいけど」
「えーと……?」

 本気で驚いてる。
 やっぱりただの兄の友達か。
 
「……ちょっと考えてみて」
「……うん」

 彼女がほんの少し赤くなって頷いてくれたから、映画の間は手を繋ぐくらいしてもいいかな。
 

 思ったよりもロマンティックで、幸せな気分になる映画だった。
 だから映画が終わってから歩き出した時も、まだ手を繋いだままで、俺はこのまま離すつもりもなくて。

「店が開くまでまだ時間があるから何かしたい?」

 ここからそう遠くないところで夕食を食べる約束はしたものの、予約もとっていないしディナータイムまでだいたい二時間くらいある。
 
「んー、さっき見たいところは見ちゃったし。ユキくんは? 行きたいところある?」
「行きたいところ……」

 なんとなく流れに任せて歩いていたら目に入ったのは休憩できる場所で。
 思わずぎゅっと手を握ったら、いいよと言われてそのまま彼女の気が変わらないうちに中へ入る。

「……ユキくん。意外と肉食男子だったの?」

 あっさりついてきた彼女に言われて、首を横に振る。

「そんなわけない……タエ限定。ごめん、『いいよ』なんて言われると思わなくて焦った。……順番間違えてるよな」

 部屋に入ってから言ったところでもう遅い。

「私もユキくん限定。……意外とまじめだね」

 明るく笑われてまじまじと顔を見つめる。

「……そんなこと言うとヤスが泣くよ」
「兄は何か私を……フィルター越しに見てるよね。その辺の女の子と変わらないのに」
「……その辺の女の子がどの辺なのかわからないけど、俺はもっとタエを知りたい。できれば彼女になってほしい」

 さっきまであんなに堂々としてたのに、今、彼女はなぜか言葉に詰まって真っ赤になっている。

「ヤスの大切な妹だし、遊びでこんなところに連れてこないけど」
「どうしよう……すごく嬉しくて。今ふわふわした気分で、頷いちゃいたいけど、それでいいのかな?」
「いいよ、今は」
「しばらく兄に内緒でいい?」
「…………いいよ」
「ごめんね。……ユキくん、よろしくお願いします」

 彼女の身体を抱きしめてほっと息を吐いた。

「タエ、好きだ」

 顔を上げた彼女の唇にそっと触れる。

「かわいい。……シャワーあとでいい?」
「ん……」

 お互いに脱がせながら、口づけを止めることはできなくて、焦燥感に焦る。

「この間、一緒に映画観て、ユキくんのこと、見方変わった……」
「俺も」
「もっと、知りたいって」
「……ちょっと、待って。……それ聞いてると暴発しそう」
「……黙ってると、緊張しちゃう……」
「じゃあ、俺が喋る。……かわいい下着。いつもこんなかわいいの着けてるの? デートだから? もったいないけど、脱がせちゃうね……帰り困るよな」

 彼女をベッドに倒して下着を脱がせる。

「それ……恥ずかしい……」
「裸が?」
「そうじゃなくて。そういうこと言われるの……恥ずかしい」

 潤んだ瞳で見つめられて、もっといじめたくなる。

「綺麗な肌。……赤くなってかわいい。俺の手のひらにすっぽりだね、かわいい、ちょうどいい大きさ」

 彼女の胸の片方を包んでやわやわと揉みながら、もう片方は口に含む。

「あっ!」
「かわいい声。……もっと聞かせて」

 首を横に振って口を押さえる彼女に、わけがわからないくらいよがらせてみたいと欲がわき上がる。
 先端を舌で指で弄び、唇を求めて手にキスを落とす。

「キスしたい」

 瞳が揺れるのを見ながら、手が退くのをじりじりと待った。

「ユキくん、なんか……エロい」
「だって、タエがかわいいから。……ね、手、はずして?」

 彼女の指に甘噛みして指の間を突いて舐める。
 ぴくっと震えて感じてるのが本当にかわいい。
 彼女の指を口に含み舐め回す。

「やっ……手、退かすからっ」

 彼女の唇が現れて、じっと見つめると自ら唇を舐めるから笑った。

「かわいい」
「ユキくん、いじわる……」
「そうかも」

 深く舌を差し入れ、口内を舐め回す。
 
「ぁ、んっ……」
 
 びくっと身体を震わせてすがりつく彼女の上顎をしつこく嬲る。
 目尻から涙が流れてそれを拭い、ようやく唇を離した。

「タエ、かわいい。今度こっちね?」
「んんっ!」

 彼女の口の中に指を入れて、やっぱり上顎を中心に口内を撫でる。

「かっわいいなぁ……」

 彼女の身体をなぞりながら、太ももの内側を撫でてつけ根へと進む。

「とろとろだ……。感じやすい? ナカ、きつい。……ひさしぶり?」

 秘裂を開いて二本の指を差し入れる。

「んぅ……!」
「この中に入ったら、すぐイっちゃいそう……だから」

 先にイって。

「んーっ!」

 指で探りながら彼女の好きな場所を探し、ついでに陰核を親指で撫でる。
 
「っ……、ぁう……」

 腰が揺れて、内壁が蠢く。

「ここ、好き?」

 指を増やしじゅぷじゅぷと音を立てて彼女を絶頂へと押し上げる。

「ひあぁ――っ……!」

 口の中の指には舌が絡み、内壁を擦る指には襞が吸いつく。

「どっちも、上手に指しゃぶってくれるね……。どっちにキスして欲しい?」

 顔をのぞき込むと、首を横に振る。

「違う場所にキス?」

 そう言いながら、胸に吸いつくと、ぎゅっと内壁が締まる。

「イくの、やだ」
「イくのやなの? でも、もう、遅いかも」

 陰核を撫でながら指を動かすと、ナカが熱くうねる。

「ぁぁあーっ……、やっ、あぁっ……」

 びくびくと跳ねる腰を押さえながら、絶頂を引き延ばす。

「かわいいなぁ……声、我慢しちゃだめだよ?」
「ユキくん……いつも、こんななの?」

 両方の指を抜いて、避妊具に手を伸ばした俺に問いかける。
 
「ん? タエには色々やってあげたくなっただけだけど?」
「…………」
「そのまま力抜いてて」

 ゴムをつけて太腿を抱える。

「……力、入らないよ……こんなの……」

 彼女の呟きに、下半身に熱が集まる。

「イったことなかったの?」
「うん」
「……一応、訊くけど初めてじゃないよね?」
「……うん。でも久しぶりだから……」
「高一の彼以来?」
「……なんで知ってるの?」
「たまたま見かけたから」
「…………兄に言わないでいてくれてありがとう」
「どういたしまして。……もう、挿れていい?」
「うん」

 ほんのり赤くなる彼女が可愛い。
 柔らかくほどけた蜜口にすりつけるようにしてから、ゆっくり押し進める。

 眉間にしわを寄せる彼女に、ろくな経験してこなかったんだと気づいた。
 初めて同士、最初は愛とか恋で浮かれて楽しいけどね。

「タエ、痛い?」
「……痛く、ない」
「うん、大丈夫だから」

 彼女の手を握り焦ったいくらいゆっくり繋がった。
 唇を啄むとおずおずと返してくれる。

「かわいい」
「……痛くなかった」
「よかった……あぁ、気持ちいいな……」
「うん……」

 ギリギリまで抜いて探りながら、浅く深く突いて、反応を探る。

「ユキ、くんっ!」
「ここ突くと……すごい、締まる。ね、いっぱい突いてほしい?」

 耳元でささやけば、ふるりと身体を揺らすから、耳孔に舌を這わせた。

「んっ、やっ……だめっ……」
「何が? 耳舐めるのいや?」

 わざと。
 同じところばかり突いて、彼女がわけがわからなくなるまで。

「ユキ、くんっ! 一緒に、イこうよぉ!」

 タエの言葉に俺はピタリと止まる。

「俺に演技は通じないと思うけど? 一緒にイくって、さぁ、結構難易度高いよね? お互い合わせないといけないし?」

 俺が笑うとヒッって、タエが息を呑んだ。

「そういう、漫画みたいなセリフは童貞しか喜ばないよ」

 多分。
 早く終わらせようとして、気持ちのこもってない彼女の言葉にイラッとした。

「だって……こんなの、わけわかんない! 自分じゃなくなるみたいっ……」

 彼女の言い訳がかわいくて。

「しかたないんじゃない? そういうもんだし」
「そう、なの……?」
「そうだよ」

 多分ね。
 目を閉じてわかったって呟く素直な彼女がかわいいから、顔中に口づけた。

「ユキくん、好きだよ?」
「…………俺も好き」
「……っ! 大きさって変わるの? 今、ナカでなんか……」
「だって、かわいいこと言うから」

 グッと奥に押しつけると、少し痛そうな顔を見せる。

「ね、この硬いところ、子宮口かな? ここ、いっぱい突いてって言われるようになるのいつかな……」
「それはないと、思う」

 眉をひそめるから今は強く当てるのはやめた。
 代わりに腰を引いてゆっくり揺さぶり始める。

「食事後回しでいい? 今度連れて行くから」
「……うん、あと、で……、ね……っ……」

 陰核に触れながら、じゅぶじゅぶと突き込む。
 
「タエがイったら追いかけるから」
「ん、……っ、ぁあっ、……ああぁぁ――っ!」

 彼女が達する声を聞きながら、膜越しに欲望を吐き出した。

「ゴム替えるから待ってて」

 驚いた顔をする彼女に、そういうもんだよ、慣れてねって笑った。






 結局、俺も彼女もお互いの家に友達の家に泊まると連絡して、そこに長時間滞在した。
 運のいいことに、ヤスが友達の家に泊まりに行ったと母親から言われたらしい。

「……なるべく早くヤスに言いたい」
「まだ、待ってくれる……? 兄の公務員試験終わるまで」
「それって……だいぶ先になるけど。騙してるみたいでいやだな」

 つき合いが長い分、ブチ切れて一発殴られるどころじゃないかもな。
 大切な妹に手を出した時点で覚悟は、したけど。

「お願い、せめて……何回か内緒でデートしてからにしたい! 絶対追跡? 尾行しそうだから」

 それは想像できる。

「わかった。でも……もし、ヤスに訊かれたら、正直に言うから」
「……わかった。あの兄が気づくわけないけどね」







 最初の頃の思い出に逃避しながら、二人でいちゃいちゃしていたけど、渋々ヤスの部屋に戻ることにした。

「戻りたくない……」
「戻らないとバレちゃうよ?」

 もうバレてるよ。
 言えないけど。
 寝ていてくれたらいいけど、きっと起きて待ってるから、これ以上逃げるわけにはいかない。
  
「うん、じゃあ戻るわ……おやすみ」
「おやすみ、ユキくん」

 柔らかく笑う彼女に軽くキスして力をもらい、そっとヤスの部屋へ戻る。


 開けると同時にカチッとライターが音を立ててタバコに火が灯る。
 窓に寄りかかるようにして、ヤスがフーッと長く煙を吐き出した。

「……いつからつき合ってんの?」

 俺の顔をじっと見る。
 扉を閉めた後その場に正座する。
 
「四ヶ月前。言い訳はしない。タエが好きだ。隠していてごめん」

 もう一口吸って強く煙を吐き出してから、ガリガリと頭をかいた。

「あーっ、マジか……」
「ごめん。大事にする」
「……ノリがさぁ、お前に本命の彼女ができたっぽいって聞いてて、最近つき合い悪いし、いつ打ち明けられるかと二人で楽しみにしてたのに、妹かよ……」
「うん、本気で好きだ」
「お前のそんな姿初めてだよな。……腹立つから一発殴らせろ」
「わかった」

 どこを狙ってくるかわからないから、とりあえず歯を食いしばって腹に力を入れた。
 そんな俺の様子に、はぁぁ、とため息をつく。

「……やっぱ、やめた。朝起きてアザ作ってたら、タエが悲しむ。俺が嫌われる」
「明日以降は大人しく殴られないよ?」
「まったく、タエの趣味はいいんだが、悪いんだかわからねぇな。……あいつ泣かせたら遠慮せず殴る」
「俺が泣かされたら?」
「笑うに決まってるだろ」

 とりあえず、ほっとして力を抜いた。
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