総攻めなんて私には無理!

能登原あめ

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3 ソロモン

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 一目見てこの子だと決めた!

 ソロモンくん、まじ天使!!
 小柄な12歳くらいの男の子。
 天使の描かれた絵画そのものが飛び出して成長した感じで、髪を伸ばしたら女の子と見間違うくらいのキラキラしたかわいい顔。
 
 5人も夫を同時に持つなんて、相手するのも大変だもんね。
 一人くらい子ども混ぜたっていいじゃない。
 この子が大人になって私とそういうことしたくなったら、その時に、うん。
 ……考えよう。
 そんなこと思わないでくれるかもしれないしね!
 しばらく彼は愛でよう、それがいい。

「ソロモンくん、よろしくね!」
「はい……選ばれると思わなかったので、すごく嬉しいです……これからよろしくお願いします。リオナ様」
「……リオナでいいよ? さすがに様は……。私もソロって呼んでいい?」

 顔を真っ赤にして、キラキラした目でみつめてくる。
 かわいい!
 やっぱり天使!
 女神様、ソロを候補に入れてくれてありがとうございまっす!

「じゃあ、今夜は一緒に過ごそっか」

 この二日、ハードな夜を過ごしてきたから今夜の私は癒されたい。
 サミュエルもシーヴァーも何か言いたそうにしているけれど、見なかったことにしてソロの部屋を一緒に整えることにした。

「ソロはご家族はいいの……? だって成人前でしょう?」
「……幼い時に両親共に病気で亡くなったので、親戚に引き取られました。それで、今回伯爵様に女神様からの手紙をもらって、一応話は伝えて……僕も半信半疑でここに来たので、今は夢を見ているみたいです」
「そうだよねー、私も最初夢かと思ったもん。うんうん、気が合いそうだね! 私のことはしばらくお姉さんと思ってくれていいからね?」
「じゃあ、たまにお姉さんと呼んでもいいですか?」
「うーん、みんなのいないとこでなら」

 さすがにほかの夫たちが聞いたらおかしいよね。
 






「お姉さん、抱きしめてもらっていいですか?僕……甘えたことなくて」

 上目遣いに見られて、きゅん。
 柔らかくてクセのある金髪を撫でながらぎゅっと抱きしめる。
 ちょうど私の胸の谷間に顔を埋めた。

「うわぁ、ふわふわ」
 
 ぐりぐりと顔を押しつけてくるからちょっとくすぐったい。
 でも、小さな身体をぎゅっと抱きしめると、庇護欲? 母性本能? なんか、そういうのが溢れる。

「二人の時はいつでもどうぞ」
「本当に? ありがとう、ございます!」
「慣れたら、普段の話し方でいいからね、ソロ」

 あ~、かわいい。
 癒しだわ、癒し。
 あと2人も癒し系選ぼうかなぁ。
 でもなぁ、もしも数年後に思春期の妄想&性欲爆発で下手すると死ぬ目に遭うかもしれないから……やめておこう。
 そんなこと考えてたら、私の太ももに硬いものが当たる。

 あー、ちっちゃくても男だわ。
 どうしよっかな。
 気づかないフリ?
 最初が肝心ってことで、ちょっとだけ頑張ってみようかな。

 ショタ枠ってナニしたらいいのかね?
 尿道プレイ?
 確実にトラウマ与えるな。
 ショタかぁ……。
 女神様にディルドとか頼めばよかったのかも?
 チガウ?
 とりあえずチューして舐めとけばいいのかなぁ?
 
 
 



「お姉さんのここ、舐めたいなぁ♡」

 どこで間違った?
 ベッドに連れて行ってちゅっちゅってキスして、恥ずかしがるソロを脱がせた。
 彼のかわいらし……くはないな、なんだこれは……アレをシゴいて慣れないながらもぺろぺろした、うん。

 涙目でだめっていうのが可愛かった。
 それでも私のぎこちない手技(笑)で達する姿は……ちょっと興奮した。
 女神様が言ってたのはこれか~って満足してたら、ソロにおねだりされた。

「……おっぱいにチュウしていいですか?」

 ちょっと母性が溢れちゃって即オッケーしたわ、うん。

「嬉しい……幸せ……」
「んぅ!」

 あれ?
 なんか、舐め方も触り方もえっろ。
 私に馬乗りになってれろれろしたり、甘噛みしたりわざと音立ててない?
 
「……小さい頃、甘えられなかったから。……すごく、嬉しい……」

 気のせいか。
 ……気のせい?

「……っ! んっ……はぁ……」
「僕……リオナの夫になるのが待ち遠しいです……僕のこと、やっぱりやめるとか……言わないですよね?」

 上目遣いに可愛く見つめられて私は頷くしかない。

「うん、言わないよ。……言わないから、そろそろ……」

 やめてほしいな。
 なんかね、濡れてきたわ。
 子ども相手に恥ずかしい。

「約束、してくれませんか? 僕のこと、捨てないって」
「うん、うん、捨てないから、やめて……?」
「……よかった。……お姉さん、もっと気持ちよくなって♡ 僕、お姉さんのここ、舐めたいなぁ♡」

 というわけで回想終わり。
 
 ソロがすっと頭を下げて、私のスカートの中にもぐった。
 小柄だから動き早いなー、とか感心している場合じゃなくて。

「待って! ぁんっ……そんなっ……!」

 ぬるりとした湿った感覚は彼の舌で。
 子どもにこんなことさせちゃいかん!
 そもそもどこでこんな……こんな知識を⁇
 ネットとかないよね?

「ソロ、待って! や、だめっ……」
「でも、リオナだって、さっきしてくれたよ?」

 私のせい?
 私のせいなのかー⁉︎

「僕ね、早くに両親をなくしたから、親戚の館で……こういうことして生計立ててたの……でも病気とか持ってないからね? だから安心して、気持ちよくなって♡」

 生き物みたいに動く舌が、私を恥ずかしいくらい喘がせる。

「ソロっ、だめっ! ん~~っっ!」

 こんな子どもにイかせられるなんて!
 スカートから這い出たソロがほんのり黒い笑みを見せる。
 あれ……?
 
「リオナ、かわいい。とっても尽くしがいがある。僕、こう見えて18歳なんだ。約束、守ってくれるよね?」
「…………ウン」

 えっと。
 頷いたものの、頭の中で色々処理できないぞ?

「じゃあ、もう少し、さっきのお礼するね♡」

 ソロの細い指が私の中ににゅるりと侵入する。

「指、何本入るかなぁ? 頑張れば手首まで入るようになるかもね?」
「待って、待って、待って!」

 腰が引ける私に、ソロが曇りのない笑顔をみせる。
 私、何しちゃった⁉︎

「ちゃんと、大事にするからね。僕を選んでくれてありがとう、リオナ」
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