8 / 26
7 ※微
しおりを挟む「ちょっと、これは……」
グレイソンの手伝いをするつもりで脱ぐつもりなんてなかったのに。
「隠さないで、フレイア様。……恥ずかしいなら私も脱ぎますから」
「っ……! それは、余計に恥ずかしい」
私が目を逸らしているうちに上着を脱いでズボンのベルトを外した。
「……初めて目にしますが……、それは貞操帯のようなものですか? とてもそそられますね」
ソファの上でさらに身体を縮こませる。
パンツを履いていなかったら全裸だったわけで、今すでに緊急事態じゃない?
だけど、ただ煽るだけのような気がして愛称なんて呼べない。
タイミングがわからない!
「……先にフレイア様が気持ちよくなって下さいね」
パンツのリボンをひっぱられて、小さな布地を私は押さえる。
「私より、グレイソンが先に……」
片腕で覆っていた胸の膨らみに彼が唇を寄せる。
「んっ……」
思いがけない刺激に意識を逸らされて、するりとパンツを奪われた。
「きれいです、フレイア様」
ソファに倒されてグレイソンが上からのしかかった。
両手をひとまとめにされて、脚の間に彼の身体が入る。
ものすごく無防備な体勢に思考が停止した。
「あなたが嫌がることはしません。ただ感じて下さい…………寒い、ですか?」
黙って首を横に振る私に、グレイソンが笑った。
「……ここ、硬くなってますね。触って欲しいって、身体が言ってます」
胸の先端を捉えて、そっと指ではじく。
「んぅ……」
じんじんする。
この身体は快楽を拾いやすいのかもしれない。
「たくさん気持ちよくなって下さいね」
もう片方の胸の先端の周りに舌を這わせる。
もどかしい。
下半身がじわっと濡れてくるのを感じたけど、閉じることができないから大人しくグレイソンを見上げた。
緊急事態。
でも。
期待してる自分もいて。
ここまできたらどのタイミングで呼べばいいかわからない。
挿入されそうになったら?
「グレイ、ソン……」
「……かわいいです。カラダ、熱いですか?」
「……熱い」
「よかった……効かないかと思いました」
「な、に?」
グレイソンがささやきながらやわやわとふくらみを揉み、先端の周りだけを執拗に舐める。
「催淫効果のあるチョコレートなんです。私も少し食べましたから、あなたが欲しくてたまらない」
「…………」
「ああ、でも、約束は守りますから」
もしかしてリリアンが言いたかったのはこのこと?
彼も攻略対象者なの?
催淫効果って、本当にあるの?
婚約者に盛らなくてもいいのに、そんなに私が欲しかったのかな。
政略結婚だからと割り切っていたけど、私の中にも乙女心が残っていたみたいで、彼の愛は重たいのに嬉しいと思う。
そんなふうに思う時点で私もおかしくなっているのかも。
「フレイア様……今は私のことだけ考えてくれませんか?」
「……すでにグレイソンのことで頭がいっぱいよ」
彼の目を見て言えば、噛みつくように唇が塞がれた。
胸の先端が彼の身体にこすられて、痛いくらいじんじんする。
「グレイソンも脱いで……抱きしめて」
私が逃げないとわかったからか、両手を離し、無言でシャツを床に落として抱きしめてくれた。
熱い肌に囲われて私は安心感からか小さく息を吐く。
彼の背中に腕を回してぎゅっと抱きしめ返すと、お互いの早い鼓動が聞こえた。
「これは……たまらないですね」
「グレイソンが悪いのよ。耐えて」
そう言いながら、彼の背中を撫でた。
「わかりました」
首筋にきつく吸いつかれて、ちくりと痛む。
彼が満足そうに痕を眺めて他の場所に吸いつく。
胸のふくらみにもいくつか痕を残し、私を見上げた。
「おいしそうですね」
「んっ……」
ずっと焦らされていた先端を口に含まれて腰が浮いた。
思わずグレイソンに身体を押しつけてしまい、がっちりと身体を抱えこまれて逃れることができない。
ちゅうちゅう吸ったり舌ではじいたり舐めまわされてお腹の中がきゅんとして、脚に力が入る。
「……反対も」
止めようとしたのに口から出たのはそうじゃなくて。
グレイソンが嬉しそうにその願いを聞いてくれる。
催淫効果のチョコレートは思考も鈍るのかな。
このまま身を任せてしまいたくなるから。
彼の髪に指を差し入れ抱きしめた。
「フレイア様……気持ちいいですか?」
「うん、いい、よ……。フレイアって呼んで」
「愛してます。……フレイア」
「……私も、好き」
まだ、同じ気持ちとは言えないけど、こういう行為を行えるくらいには好きだと思う。
「……嬉しい、です。一生……大事にします」
「……ありがとう」
愛しい気持ちがわき上がる。
もういいんじゃないかな、しちゃっても。
前世から全然学習してないとも思えるけど……。
グレイソンが私のおへそに口づけを落とし、脚の間に頭を近づけた。
「あなたのここも、きれいです」
彼がこの後何をするか分かって、身を固くする。
温かい息がかかり、そっと唇が触れた。
「んっ……」
ただ触れられただけで鼻から息が抜け、脚の間から蜜がとろりと漏れた。
それをじっくり見られた上、秘裂を開かれ撫でられる。
恥ずかしくてぎゅっと目を瞑る。
「グレイソンっ……恥ずかしいっ」
「フレイア」
グレイソンが陰核にむしゃぶりついた。
12
あなたにおすすめの小説
夫が運命の番と出会いました
重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。
だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。
しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
7年ぶりに私を嫌う婚約者と目が合ったら自分好みで驚いた
小本手だるふ
恋愛
真実の愛に気づいたと、7年間目も合わせない婚約者の国の第二王子ライトに言われた公爵令嬢アリシア。
7年ぶりに目を合わせたライトはアリシアのどストライクなイケメンだったが、真実の愛に憧れを抱くアリシアはライトのためにと自ら婚約解消を提案するがのだが・・・・・・。
ライトとアリシアとその友人たちのほのぼの恋愛話。
※よくある話で設定はゆるいです。
誤字脱字色々突っ込みどころがあるかもしれませんが温かい目でご覧ください。
わんこ系婚約者の大誤算
甘寧
恋愛
女にだらしないワンコ系婚約者と、そんな婚約者を傍で優しく見守る主人公のディアナ。
そんなある日…
「婚約破棄して他の男と婚約!?」
そんな噂が飛び交い、優男の婚約者が豹変。冷たい眼差しで愛する人を見つめ、嫉妬し執着する。
その姿にディアナはゾクゾクしながら頬を染める。
小型犬から猛犬へ矯正完了!?
氷の公爵の婚姻試験
潮海璃月
恋愛
ある日、若き氷の公爵レオンハルトからある宣言がなされた――「私のことを最もよく知る女性を、妻となるべき者として迎える。その出自、身分その他一切を問わない。」。公爵家の一員となる一世一代のチャンスに王国中が沸き、そして「公爵レオンハルトを最もよく知る女性」の選抜試験が行われた。
【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない
ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。
公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。
旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。
そんな私は旦那様に感謝しています。
無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。
そんな二人の日常を書いてみました。
お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
無事完結しました!
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
うっかり結婚を承諾したら……。
翠月 瑠々奈
恋愛
「結婚しようよ」
なんて軽い言葉で誘われて、承諾することに。
相手は女避けにちょうどいいみたいだし、私は煩わしいことからの解放される。
白い結婚になるなら、思う存分魔導の勉強ができると喜んだものの……。
実際は思った感じではなくて──?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる