お嫁さんを探しに来たぼくは、シロクマ獣人の隊長さんと暮らすことになりました!

能登原あめ

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その後の話

4 海辺の宿③※微?

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 お風呂でのぼせたぼくをロイクさんが優しく介抱してくれた。
 慌てたのかちょっと豪快なやり方だったけど、火照ったぼくに何度もロイクさんが水を飲ませてくれて、ドキドキしたけど元気になったよ!
 
 ぼくってロイクさんにお世話になってばかり。
 今日もこんなに心配かけちゃった。
 よーし!

「ロイクさん、目をつぶって待っていてくださいね。すぐ戻りますから。ぜったい目を開けちゃダメです」
「ああ……約束する」

 ちゃんと目を閉じているのを確認した。
 それからロイクさんの体を見ないように鞄の中からこの日のためのプレゼントを取り出してベッドに戻る。

「まだ目を開けちゃだめです。両手を上にあげてもらっていいですか?」
「……こうか?」
「はい、ありがとうございます」

 ルイーズさんからもらった皮のリボンをロイクさんの両手首を合わせてクルクル巻きつけた。

「……ジョゼ? もういいか?」
「まだだめです!」

 リボンをぎゅっと縛って、今度はジャクリーンさんからもらった小瓶を手に取った。
 初めての夜にお互い痛い思いをしないように塗るように渡されたオイル。
 キャップを開けると大人っぽい花の匂いがする。

 食べても大丈夫なんだって言われたけど、残ったらケーキに入れて焼いてもいいのかな?

 それから、さっきからずっっっと主張しているロイクさんの脚の間にある男性自身をみた。
 えーと、確か
 ジャクリーンさんがそう呼んでた。
 ルイーズさんは違ったけどそっちは覚えなくていいって。
 天を向いている……。

「お風呂の時と違う」
「ジョゼ? まだか?」
「もう少し待ってください!」

 とろっとしたものを手のひらに垂らし、両手に伸ばしてロイクさんのまらさまを包んだ。

「ジョゼ⁉︎」

 ロイクさんが驚いた顔をしてぼくを見つめていた。

「ロイクさん、まだ目を開けちゃダメですよ。ぼくも裸なのに……」
「夫婦なんだ、隠すものなんて何もない。それで……ジョゼは一体ナニをしようとしているんだ?」

 声が裏返るほどにびっくりしているロイクさんのまらさまにオイルを塗っていく。

「あの……最初の時は塗ったほうがいいって教えてもらいました」
「……他には何を聞いたんだ?」

 ロイクさんの声がほんの少し低くなって、ルイーズさんの言葉が頭の中でよみがえる。

『男の人は本能が抑えられなくなって無茶をする時があるから、このリボンでしっかり両手を結んでジョゼフが頑張るんだよ』って。

 目の前のロイクさんも、いつもより息が荒いみたいだし、いつもより目がギラギラしているかも……。

「あの、ロイクさんのまらさまにオイルを塗って、ぼくも脚の間に塗ると、お互い痛くないって言われました! もうちょっとたっぷり塗りますね」
「まらさま……」

 ロイクさんがつぶやいてぼうっとしている間にさっきより多くオイルを手にとってたっぷり塗った。
 不思議な形だし、時々ぴくぴく動くから別の生き物みたい。

「ぼくの中に本当にまらさまが入るの? 太いし大きくて……」

 ちょっと怖いかもしれない。
 しかも最初に触れた時より大きくなっている気がする。
 すりすりしていると、ロイクさんが控えめに息を漏らした。
 てかてか光っているからもう十分かな。
 
「ロイクさん……もう一度目をつぶってもらえますか?」
「どうして?」

 恥ずかしいけどぼくは嘘をつきたくなくて素直に答えた。

「あの、ぼくも脚の間に塗って準備をしないといけないので……じゃあ、ぼく後ろ向きますね」
「待て、ジョゼ」

 上半身を勢いよく起こしたロイクさんが、フンッ、と言って皮のリボンをちぎった。

 ――ブチブチッ!

「あー! プレゼントのリボンが……」
「すまない。あとで直してみる。今度は俺の番だ」

 ロイクさんがぼくの腰を持ったと思ったら、次の瞬間天井を見ていた。

「ジョゼ、ありがとう。こういうのは一緒にするものだ。お互いに愛を深める行為だからな……嫌だったらやめるから」

 真剣な顔でぼくを上からのぞき込む。
 ロイクさんのことは信じている。
 そういえば、ジャクリーンさんはまかせておいたほうがいいって言ってたかも?

「わかりました。その、恥ずかしいけどよろしくお願いします」

 今だっていつもより息が荒いし、なんだかいつもと様子が違うけど、ロイクさんは嘘をつかない。

「愛しているよ、ジョゼに触れていいか?」
「はい」

 ロイクさんはぼくの頬に触れた。
 脚の間じゃないんだってすごくびっくりしたけど、それから唇が重なって何度も啄む。
 ただ、くっつくだけなのにとても幸せでうっとりした。

「可愛いな」
「ロイクさん、好き……」

 ペロッと舌が唇の内側を舐めた。
 熱くてびっくりしたけど、お返しにぼくもロイクさんの唇を舐めようと舌を伸ばす。
 お互いにってこういうことだよね?

「ジョゼ」

 なぜかぼくの舌を甘噛みされロイクさんの口内に吸い込まれた。

「んんっ……んっ」

 びっくりして涙目になるぼくに笑顔を浮かべて――。
 今度はぼくの口内をロイクさんの舌が自由に探った。
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