お嫁さんを探しに来たぼくは、シロクマ獣人の隊長さんと暮らすことになりました!

能登原あめ

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その後の話

5 海辺の宿④※

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 驚いて縮こまったぼくの舌に、ロイクさんのそれが絡む。
 キスって、体が熱くなる。
 どうしたらいいかわからなくてロイクさんの首に腕を回した。

「ジョゼ……可愛い、大切にする」

 いつの間にか舌を絡め、お互いの唇を吸い合って――。
 ロイクさんの大きな手が脇腹からゆっくり這い上がって、ぼくのささやかな胸を包んだ。
 撫でられているうちに胸の先端がロイクさんの手のひらに当たる。

「……っ、……」
「ここも、可愛い」

 触ってもたいして柔らかくなくて楽しくないと思うのに、キスしながら先端を指でなぞったりつまんだりする。
 そうされるうちになぜかお腹に力が入って腰のあたりがもぞもぞした。

「ジョゼ、他の場所にもキスさせてほしい」
「……? はい」

 いつも顔中にキスするから今さら言わなくてもいいのに。

「あ……っ」

 でも違った。胸の先端を口に含み、舌で転がす。
 ロイクさんの口の中は熱くてお腹の奥がおかしい。

「ロイクさんっ……ぼく、体がおかしいっ」
「どこもおかしくないよ。ジョゼは完璧だ」
「でもっ、体が熱くてっ」
「怖い?」
「ロイクさんだから、怖くないっ」

 そう言うとちょっと笑って、反対の胸を口に含んで吸う。
 
「よかった」

 ロイクさんの低い声が体に響いて、怖くないけどたくさんドキドキした。
 体中を撫でながら時々キスを落とし、ぼくが震えると舐めたり甘噛みしたりやだって言うまで触れる。
 だんだんぼくも息が上がって力が入らなくなった。

 足を大きく広げられた時も、そこをたくさん舐められた時も恥ずかしいのに逃れられない。
 体はずっと熱を持ったままで。
 
「ロイクさんっ、オイル塗って……!」

 いつの間にか外が薄暗くなっていた。
 一体どれくらいこうしているんだろう。
 こんなに体がふにゃふにゃなっているんだから、もうまらさまが入ってきても大丈夫だと思う。

「わかった。痛かったら言って欲しい」
「はい……」

 そういえばジャクリーンさんに脚の間はって呼ぶって教わったっけ。
 桃の木を知らないけど、すごい花が咲くんだな、なんて考えていたらロイクさんがぼくの桃の花に小瓶を傾けてオイルを垂らした。

「ひゃっ……」
「冷たかったか?」
「すこし」

 ロイクさんが塗り込むように全体に伸ばす。
 触れられると体が跳ねてしまう場所があって緊張した。

「ここ?」

 くるくると触れるのは桃の花の上にあるこりっとしているところでって教わった。
 ロイクさんが優しく触れるから勝手に腰が前に出るし息が上がる。
 
「あ……っ、ロイク、さんっ……花の芽がっ、じんじんする……」
「痛くないか?」

 ロイクさんが、花の芽か、とかつぶやいていたけどそれどころじゃない。

「ん。痛くない、けど……っ」
「けど?」
「なにか、くる」

 ロイクさんがさらにオイルを足して塗り広げ、さっきまで撫でていたところをぺろりと舐めて口に含んだ。

「ああっ――!」

 熱く包まれる感覚にぼくの目の前で光が弾けた。
 体がガクガク震えているのにロイクさんは舐め続けてぼくを逃してくれない。
 わけがわからないぼくの桃の花の中にロイクさんの指が入った。

「痛い?」
「痛く、ないです……わからなくて」
「わからない?」
「オイルで……ぬるぬるして、ロイクさんの指の、感覚がないん、です」

 ゆっくり指を動かしているみたいだけど、全然平気だった。
 すると、ロイクさんが二本目の指を入れる。

「んんう……」

 広げられて圧迫感があるけれど、やっぱり痛みはない。
 それもロイクさんがぼくを注意深く見ながら、さっきと同じところを舐めて刺激するからそっちに意識が奪われる。

「もう少し広げような」

 いっぱいオイルを垂らしたみたいで、室内に水気のある音が響いた。
 なんだか恥ずかしいから次からは控えめに使ってもらおうと思う。覚えていたら。

 それからロイクさんの指がぼくの腹側を撫でると、勝手に腰が浮いて目の前がチカチカして頭が真っ白になった。

「あ……っ」
「ジョゼ、そのまま力を抜いていて」

 するりと指が抜けて、ほっとしたけれど、起き上がったロイクさんのまらさまが桃の花に触れた。
 つるんとすべって体が震える。

「怖がらないで、ゆっくり進めるから」
「んっ」

 ロイクさんはまらさまを握ってオイルを塗り直し、ゆっくり腰を前に押し出した。

「……っ!」

 めりめり、と広げられる音が体の中で響いてぼくは浅く息を吐く。
 ロイクさんがその瞬間腰を進めるから、ぼくの呼吸に合わせているみたい。

「ジョゼ、大丈夫か……?」

 ロイクさんの顔がこわばって額に汗がにじんでいる。

「まだ、痛くないです……ロイクさんは、大丈夫、ですか?」
「ああ。気持ちよくてつらい」
「それなら全部ぼくにください。痛くないみたいだから」

 だけどロイクさんは、首を縦に振らなかった。

「まだ半分も入ってないから」

 そう言って、小刻みに揺らしながらゆっくりぼくの体を開く。
 大きな杭を打たれているみたいで、なにか口から出そうで身体が震えた。
 
「あっ、いっ、ロイクさん……っ」

 平気だと思ったのにめりめりとまらさまが深く入るたびに鈍い痛みに襲われて、思わず腰がずり上がる。
 
「ジョゼ、こっちはどうだ」

 花の芽をロイクさんが柔らかく撫でた。

「あっっ……」
「……っ!」

 刺激に驚いてきゅうっとまらさまを締めつける。
 ロイクさんも苦しそう。
 ぼくは思わずお互いのつながっている部分に手を伸ばした。
 指二本分くらいロイクさんが飛び出てる。

「あと少しで、ぜんぶ……?」
「そう、だ」

 それならなんとかなりそう。
 ぼくがほっとして力を抜いた瞬間にぐっとロイクさんが腰を進めてぼくの太ももに肌が触れた。

「ああぁ……っ」

 限界まで押し広げられて、ちょっと苦しくてちょっと痛いのに、目の前で白い光が弾けて体がびくびく震えた。

 驚いたロイクさんが体を倒してぼくを抱きしめたから、同じようにぎゅっと抱きしめ返した。

「ジョゼ、ジョゼ……」

 ロイクさんがぼくの名前を何度も呼びながら顔中にキスする。
 いつの間にか涙が流れたみたいで、それも舌ですくうように舐めとられた。

「痛みはどうだ?」
「……動かなければ、大丈夫です」
「そうか」

 そう言って慰めるように舌を絡めるキスする。
 お菓子や果物を食べたわけでもないのに、キスが甘くてずっと続けていられるのだけど――。
 
「ロイクさん、さっきから、体の奥が熱いです」

 まらさまがぴくぴく動くと、ぼくの桃の花も勝手に動いているみたい。
 ロイクさんが試すように腰を揺らしたら、なじんできたのかさっきよりぴーんと伸びている感じがしなくなった。

「ジョゼ、動いていいか?」
「はい」

 ロイクさんがゆっくり腰を引くとほっとして力が抜けた、けど――。

「あ、へんっ、ロイクさんっ。なにか、また……あぁっ!」
 
 ゆっくり押し入ってくるまらさまにこすられると、目の前がチカチカしてお腹の奥がひくひくする。

 どうして?
 やっぱりぼくおかしいんじゃないの?

「それでいい、番だから相性がいいんだろう」

 ロイクさんの動きは激しくないのに、穏やかに揺さぶられるだけで頭の中が真っ白になる。
 ロイクさんがこれまでより近くに感じて、ぼくはこの行為がいやじゃなくて、でもぼくがぼくじゃないみたい。
 
「……ロイクさんっ、キス、して!」

 こんなのぼく、耐えられない。
 すがるように手を伸ばしたぼくをロイクさんは包み込むように抱きしめて唇を重ねた。

「ジョゼ、愛してるっ」

 ロイクさんに心も体もすべてつなぎ止められて、体の奥深くで子種を受け止めた。
 ぼくはそのまま意識を失ってずいぶんロイクさんを慌てさせたらしい。

 なんだかものすごい経験だった。
 番ってすごい。
 次に目を覚ました時にロイクさんにそう言ったら困ったように笑った。

「今日はもうしないが、またしてもいいか?」
「いいですよ……うーん、思い出したらお腹の奥が熱いみたい……そのうち慣れるのかな、ぼく」
「どうかな? したいことがいっぱいあるんだ」
「……したいこと?」

 ドキドキするぼくにロイクさんは笑うだけで答えてくれなかったけど、食事に誘われて起きることにした。

 ぼくが意識を失っている間に隣の部屋に食事を運んでもらったらしくて、体もさっぱりしている。
 もしかしてけっこう長く眠っちゃったのかも。

「ロイクさん、ありがとうございます。ぼく、ロイクさんと結婚できてよかったです。さっきの行為もぼく、慣れるまでがんばるし、今もすごく幸せです」
「俺もだよ……」

 ロイクさんはそう言ってぼくを抱き上げたまましばらく黙っていた。
 それから大きく深呼吸してぼくの顔をのぞきこんだ時、目が赤くなっていて――。

「ジョゼのこと、一生大切にする。結婚してくれてありがとう」

 ぼくってなんて幸せなんだろう。
 
「ロイクさん、ご飯食べてひと休みしたら、したいことしていいですよ」
「今夜はしない。本当にしない。ジョゼ、誘惑しちゃダメだ。勝てないんだから……」

 困らせたいわけじゃなかったけれど、ロイクさんがぼくを大事にしてくれているのがものすごく伝わった。
 ぼくがロイクさんにできることってなんだろう。

「ぼくだって、ロイクさんに喜んでもらいたいんです」

 小さくもらしたら、しっかり聞こえていたみたい。

「それなら……一緒に風呂に入ってもらえるか?」
「はい、いいですよ! ぼく達もう裸も見せっこしましたし……そういえば最初に出会った日も、お風呂に入りましたね」

 あの時は男同士だと思っていたし、こんなふうになるとは思っていなかった。

「今度はぬるめにするし、一緒に入ればのぼせることもないし、浮かべる花ももらっておいた」

 隅っこに置かれたバケツに、たくさんの花が挿してある。
 もしかして花びらを散らすのかな?

「準備いいですね」

 ぼくの視線に気づいたロイクさんが、やっぱり今のは聞かなかったことにしてくれ、なんて言うから。

「ご飯食べたら、一緒に花びらをまきたいです! 昔ばあちゃんに花を粗末にするなって叱られましたけど、今回は好きなだけむしれますね!」

 楽しみだなぁって笑ったら、ロイクさんが顔中にキスした。

「お湯が見えないくらい浮かべるぞ」
「もちろんです!」

 新婚旅行は始まったばかり。
 明日は何をするのかな。
 ロイクさんとならどんなことも楽しい!

 






          海辺の宿 終







******

 お読みくださりありがとうございました!
 

    
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