60 / 62
4章 腕、心、味
第12話 ふうとの過去
しおりを挟む
「とりかい」に穏やかな空気が流れた、そのとき。
「ふぅん、ええやん」
ふうとのものとは違う小さな男の子の声が、亜沙の耳に届いた。亜沙ははっとして顔を上げる。お父さんを見ると、お父さんにも聞こえた様で、きょとんとした顔で店内を見渡している。
ふうとは、と見ると、さっきまで笑顔だった顔がやや青ざめていた。
「ふうと?」
亜沙が驚いて目を丸くすると、ふうとはふるふると小刻みに震え出した。
まさか、またふうとが怖がる様な大あやかしが来たのだろうか。聞こえた声はその主の声なのか。だがここにはもうお客さまはいない。あやかしだけが迷い込んだりして来たのだろうか。
亜沙も店内を恐る恐る見渡す。すると。
亜沙の横の席に、小さな笠を被った男の子が座り、にんまりと亜沙を見上げていた。
「うわぁっ!」
亜沙は慄いて立ち上がる。そのままとっさに震え続けるふうとを抱きかかえて、お父さんのところまで後ずさりした。
その男の子は、背の丈はふうととそう変わらない。ふうとと同じ様な笠を被り、だが色の違う濃紺の丈の短い着物を着て。そしてふうとの様な幼い顔とは異なる、大人っぽい佇まいだった。
「豆腐、久しぶりやなぁ」
その男の子が口を開くと、ふうとがびくりと大きく肩を震わす。亜沙は思わずふうとを自分の後ろに隠す様に腕を回した。
「あ、酷いなぁ。昔あんなにいじめたったやん」
男の子がおかしそうにくっくっと笑う。いじめたった? どういうことだ。
「ふうと?」
お父さんが声を掛けると、ふうとは泣きそうな顔で「ご、ごめんなさい」と消え入りそうな声で言った。
「そ、その子も、豆腐小僧で、あの、ぼくが雅也さんに助けてもろたとき、いじめられとって、ぼく、ちゃんと綺麗なお豆腐作られへんかったから、やから、ぼく」
支離滅裂ではあるが、言っていることは理解できる。ふうとはお父さんに恩を受けたとき、この豆腐小僧にいじめられていたのだ。
ふうとはそのとき、相当嫌な思いをしたのだろう。でなければこんな風にはならないだろうから。亜沙はふうとを守る様に、また1歩後ろに下がった。
しかしお父さんが亜沙と入れ替わる様に前に進む。さっきまで亜沙が掛けていた椅子に腰を下ろした。
「お前さんも豆腐小僧か」
「そうや。おれは立派な大阪の豆腐小僧や」
立派だと自分で言うか。亜沙は一瞬呆れそうになりながらも、この豆腐小僧の強い自信がこの子の源なのだろうと感じる。
豆腐小僧としての矜持。この子にはきっと昔から備わっているのだ。だからと言ってふうとをいじめても良い理由とは思えないが。
「何しに来たんや?」
「この辺うろついてたらあの豆腐の気配がしたから、来てやったんや」
「何でや。またいじめるためか?」
「そんなん分からん。そいつ次第や」
するとお父さんは「へぇ……」と感心する様に目を丸くした。亜沙は嫌な予感がする。得てしてそういうのは的中してしまうものなのである。
「ふうと、おいで」
お父さんがふうとを手招きした。なぜだ。ふうとをいじめていたこの子をふうとに会わせるなんて。お父さんは何を考えているのだ。
「大丈夫や、ふうと。怖ないで」
するとふうとはおずおずと、亜沙の背中から顔を覗かせる。するとまたお父さんが「おいで」と笑顔でこいこいする。
ふうとの不安げな目が亜沙を見上げる。亜沙はどうしたものかと頭を巡らす。きっとふうとがこのままだと、あの男の子は帰ってくれない気がする。それにお父さんが大丈夫だと言うのなら、きっと。お父さんのことだから何か考えがあるのだろう。
「ふうと、一緒に行こ。私、そばにおるからね」
するとふうとはまだ震えながらも、おずおずとこくんと小さく頷いた。
亜沙がお父さんの横に立つと、ふうとが亜沙とお父さんの間からそっと顔を出す。すると男の子は「久しぶりやなぁ」とにかっと笑った。
「あ、あの」
ふうとの目がゆっくりと潤み始める。亜沙は「大丈夫やから」と、ふうとの背中を優しく撫でた。
と同時に、もし男の子がふうとに何かしようものなら、それこそぶっ飛ばしてやろうと、亜沙は拳を握った。
「ふうと、絹ごし豆腐作ってみぃ」
お父さんが言う。するとふうとはきょとんとした顔になる。それでもおずおずと両手を伸ばして竹ざる、そして絹ごし豆腐を出した。
真っ白で、艶やかで、角も綺麗で。ふうとがいつも出してくれる、完璧なお豆腐である。
すると男の子が椅子からぴょんと降りる。そしてふうとに、と言うよりふうとのお豆腐に近付いた。そして。
「すごいやん!」
そう言って、小さな手でふうとのお豆腐の角を大きく鷲掴みにし、驚く亜沙とお父さんを横目にあれよあれよと口に入れた。ゆっくりと味わう様に噛んで、飲み下して。
「味もめっちゃええやん! 豆腐、頑張ったなぁ!」
男の子は歓喜の声を上げて、ふうとにがばっと抱き付いた。
「うわぁっ」
ふうとが声を上げ、手にしていた竹ざるとお豆腐が宙を舞う。亜沙は慌てて手を伸ばすが、無残にも床に落ち……る前に消えた。亜沙は目をぱちくりさせる。ぱっと顔を上げると。
「おれが豆腐を粗末にするわけあれへんやん。な、豆腐!」
男の子の仕業だった。亜沙は何だか拍子抜けしてしまう。いや、それよりも。
ふうとをいじめていたと言うには、やけに親しげでは無いか。何だか騙されている様な気すらしてしまう。亜沙がつい怪訝な顔をすると。
「な、この子、ちゃんと豆腐作れるようになったやろ?」
お父さんの優しい問い掛けに、男の子は「うん!」と頷いた。
「ほんまに良かったなぁ! 豆腐ぅ!」
跳ねる男の子に引きづられる様に身体を揺らすふうとは、何が起こっているのか分からないと言う様に目を白黒させている。相当驚いたのか、恐怖どころでは無い様だ。
しかしここまで来ると亜沙にも分かる。男の子はふうとがお豆腐を巧く作れなかったことに腹を立て、そして今、上手に作れる様になったことに、心の底から本気で喜んでいるのだ。
昔は確かにいじめていたのかも知れない。それがこの男の子の愛情表現だと言うにはふうとには酷だ。だが豆腐小僧としてのプライドが、男の子をそうさせてしまっていたのだろう。
「ふうと、良かったなぁ」
亜沙が言うと、男の子がやっとふうとから手を離した。その顔は満足げに口角が上がっている。そこでふうとはようやくことの次第を理解した様だった。
「もう、ぼくのこと、いじめへん?」
「うん、いじめへんで。もう豆腐は立派な豆腐小僧や」
ふうとは顔を真っ赤にし、また泣きそうな顔でお父さんを、そして亜沙を見た。お父さんも、そして亜沙も笑顔で大きく頷く。するとやっとふうとに可愛らしいいつもの笑顔が戻って来た。
「ふ、ふうと」
「ん?」
ふうとは安心したのか、男の子に自分の名前を言う。
「ぼくの名前、ふうと。亜沙さんが付けてくれたんや」
すると男の子は一瞬呆気にとられ、だがすぐに「そうか!」と笑った。
「ええ名前やな! ここでちゃんとやってるんやな。安心したわ」
「うん!」
ふうとが満面の笑みを浮かべると、男の子はくしゃりと笑った。
「ふぅん、ええやん」
ふうとのものとは違う小さな男の子の声が、亜沙の耳に届いた。亜沙ははっとして顔を上げる。お父さんを見ると、お父さんにも聞こえた様で、きょとんとした顔で店内を見渡している。
ふうとは、と見ると、さっきまで笑顔だった顔がやや青ざめていた。
「ふうと?」
亜沙が驚いて目を丸くすると、ふうとはふるふると小刻みに震え出した。
まさか、またふうとが怖がる様な大あやかしが来たのだろうか。聞こえた声はその主の声なのか。だがここにはもうお客さまはいない。あやかしだけが迷い込んだりして来たのだろうか。
亜沙も店内を恐る恐る見渡す。すると。
亜沙の横の席に、小さな笠を被った男の子が座り、にんまりと亜沙を見上げていた。
「うわぁっ!」
亜沙は慄いて立ち上がる。そのままとっさに震え続けるふうとを抱きかかえて、お父さんのところまで後ずさりした。
その男の子は、背の丈はふうととそう変わらない。ふうとと同じ様な笠を被り、だが色の違う濃紺の丈の短い着物を着て。そしてふうとの様な幼い顔とは異なる、大人っぽい佇まいだった。
「豆腐、久しぶりやなぁ」
その男の子が口を開くと、ふうとがびくりと大きく肩を震わす。亜沙は思わずふうとを自分の後ろに隠す様に腕を回した。
「あ、酷いなぁ。昔あんなにいじめたったやん」
男の子がおかしそうにくっくっと笑う。いじめたった? どういうことだ。
「ふうと?」
お父さんが声を掛けると、ふうとは泣きそうな顔で「ご、ごめんなさい」と消え入りそうな声で言った。
「そ、その子も、豆腐小僧で、あの、ぼくが雅也さんに助けてもろたとき、いじめられとって、ぼく、ちゃんと綺麗なお豆腐作られへんかったから、やから、ぼく」
支離滅裂ではあるが、言っていることは理解できる。ふうとはお父さんに恩を受けたとき、この豆腐小僧にいじめられていたのだ。
ふうとはそのとき、相当嫌な思いをしたのだろう。でなければこんな風にはならないだろうから。亜沙はふうとを守る様に、また1歩後ろに下がった。
しかしお父さんが亜沙と入れ替わる様に前に進む。さっきまで亜沙が掛けていた椅子に腰を下ろした。
「お前さんも豆腐小僧か」
「そうや。おれは立派な大阪の豆腐小僧や」
立派だと自分で言うか。亜沙は一瞬呆れそうになりながらも、この豆腐小僧の強い自信がこの子の源なのだろうと感じる。
豆腐小僧としての矜持。この子にはきっと昔から備わっているのだ。だからと言ってふうとをいじめても良い理由とは思えないが。
「何しに来たんや?」
「この辺うろついてたらあの豆腐の気配がしたから、来てやったんや」
「何でや。またいじめるためか?」
「そんなん分からん。そいつ次第や」
するとお父さんは「へぇ……」と感心する様に目を丸くした。亜沙は嫌な予感がする。得てしてそういうのは的中してしまうものなのである。
「ふうと、おいで」
お父さんがふうとを手招きした。なぜだ。ふうとをいじめていたこの子をふうとに会わせるなんて。お父さんは何を考えているのだ。
「大丈夫や、ふうと。怖ないで」
するとふうとはおずおずと、亜沙の背中から顔を覗かせる。するとまたお父さんが「おいで」と笑顔でこいこいする。
ふうとの不安げな目が亜沙を見上げる。亜沙はどうしたものかと頭を巡らす。きっとふうとがこのままだと、あの男の子は帰ってくれない気がする。それにお父さんが大丈夫だと言うのなら、きっと。お父さんのことだから何か考えがあるのだろう。
「ふうと、一緒に行こ。私、そばにおるからね」
するとふうとはまだ震えながらも、おずおずとこくんと小さく頷いた。
亜沙がお父さんの横に立つと、ふうとが亜沙とお父さんの間からそっと顔を出す。すると男の子は「久しぶりやなぁ」とにかっと笑った。
「あ、あの」
ふうとの目がゆっくりと潤み始める。亜沙は「大丈夫やから」と、ふうとの背中を優しく撫でた。
と同時に、もし男の子がふうとに何かしようものなら、それこそぶっ飛ばしてやろうと、亜沙は拳を握った。
「ふうと、絹ごし豆腐作ってみぃ」
お父さんが言う。するとふうとはきょとんとした顔になる。それでもおずおずと両手を伸ばして竹ざる、そして絹ごし豆腐を出した。
真っ白で、艶やかで、角も綺麗で。ふうとがいつも出してくれる、完璧なお豆腐である。
すると男の子が椅子からぴょんと降りる。そしてふうとに、と言うよりふうとのお豆腐に近付いた。そして。
「すごいやん!」
そう言って、小さな手でふうとのお豆腐の角を大きく鷲掴みにし、驚く亜沙とお父さんを横目にあれよあれよと口に入れた。ゆっくりと味わう様に噛んで、飲み下して。
「味もめっちゃええやん! 豆腐、頑張ったなぁ!」
男の子は歓喜の声を上げて、ふうとにがばっと抱き付いた。
「うわぁっ」
ふうとが声を上げ、手にしていた竹ざるとお豆腐が宙を舞う。亜沙は慌てて手を伸ばすが、無残にも床に落ち……る前に消えた。亜沙は目をぱちくりさせる。ぱっと顔を上げると。
「おれが豆腐を粗末にするわけあれへんやん。な、豆腐!」
男の子の仕業だった。亜沙は何だか拍子抜けしてしまう。いや、それよりも。
ふうとをいじめていたと言うには、やけに親しげでは無いか。何だか騙されている様な気すらしてしまう。亜沙がつい怪訝な顔をすると。
「な、この子、ちゃんと豆腐作れるようになったやろ?」
お父さんの優しい問い掛けに、男の子は「うん!」と頷いた。
「ほんまに良かったなぁ! 豆腐ぅ!」
跳ねる男の子に引きづられる様に身体を揺らすふうとは、何が起こっているのか分からないと言う様に目を白黒させている。相当驚いたのか、恐怖どころでは無い様だ。
しかしここまで来ると亜沙にも分かる。男の子はふうとがお豆腐を巧く作れなかったことに腹を立て、そして今、上手に作れる様になったことに、心の底から本気で喜んでいるのだ。
昔は確かにいじめていたのかも知れない。それがこの男の子の愛情表現だと言うにはふうとには酷だ。だが豆腐小僧としてのプライドが、男の子をそうさせてしまっていたのだろう。
「ふうと、良かったなぁ」
亜沙が言うと、男の子がやっとふうとから手を離した。その顔は満足げに口角が上がっている。そこでふうとはようやくことの次第を理解した様だった。
「もう、ぼくのこと、いじめへん?」
「うん、いじめへんで。もう豆腐は立派な豆腐小僧や」
ふうとは顔を真っ赤にし、また泣きそうな顔でお父さんを、そして亜沙を見た。お父さんも、そして亜沙も笑顔で大きく頷く。するとやっとふうとに可愛らしいいつもの笑顔が戻って来た。
「ふ、ふうと」
「ん?」
ふうとは安心したのか、男の子に自分の名前を言う。
「ぼくの名前、ふうと。亜沙さんが付けてくれたんや」
すると男の子は一瞬呆気にとられ、だがすぐに「そうか!」と笑った。
「ええ名前やな! ここでちゃんとやってるんやな。安心したわ」
「うん!」
ふうとが満面の笑みを浮かべると、男の子はくしゃりと笑った。
12
あなたにおすすめの小説
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
皇太后(おかあ)様におまかせ!〜皇帝陛下の純愛探し〜
菰野るり
キャラ文芸
皇帝陛下はお年頃。
まわりは縁談を持ってくるが、どんな美人にもなびかない。
なんでも、3年前に一度だけ出逢った忘れられない女性がいるのだとか。手がかりはなし。そんな中、皇太后は自ら街に出て息子の嫁探しをすることに!
この物語の皇太后の名は雲泪(ユンレイ)、皇帝の名は堯舜(ヤオシュン)です。つまり【後宮物語〜身代わり宮女は皇帝陛下に溺愛されます⁉︎〜】の続編です。しかし、こちらから読んでも楽しめます‼︎どちらから読んでも違う感覚で楽しめる⁉︎こちらはポジティブなラブコメです。
迦国あやかし後宮譚
シアノ
キャラ文芸
旧題 「茉莉花の蕾は後宮で花開く 〜妃に選ばれた理由なんて私が一番知りたい〜 」
第13回恋愛大賞編集部賞受賞作
タイトルを変更し、「迦国あやかし後宮譚」として5巻まで刊行。大団円で完結となりました。
コミカライズもアルファノルンコミックスより全3巻発売中です!
妾腹の生まれのため義母から疎まれ、厳しい生活を強いられている莉珠。なんとかこの状況から抜け出したいと考えた彼女は、後宮の宮女になろうと決意をし、家を出る。だが宮女試験の場で、謎の美丈夫から「見つけた」と詰め寄られたかと思ったら、そのまま宮女を飛び越して、皇帝の妃に選ばれてしまった! わけもわからぬままに煌びやかな後宮で暮らすことになった莉珠。しかも後宮には妖たちが驚くほどたくさんいて……!?
【12月末日公開終了】有能女官の赴任先は辺境伯領
たぬきち25番
恋愛
辺境伯領の当主が他界。代わりに領主になったのは元騎士団の隊長ギルベルト(26)
ずっと騎士団に在籍して領のことなど右も左もわからない。
そのため新しい辺境伯様は帳簿も書類も不備ばかり。しかも辺境伯領は王国の端なので修正も大変。
そこで仕事を終わらせるために、腕っぷしに定評のあるギリギリ貴族の男爵出身の女官ライラ(18)が辺境伯領に出向くことになった。
だがそこでライラを待っていたのは、元騎士とは思えないほどつかみどころのない辺境伯様と、前辺境伯夫妻の忘れ形見の3人のこどもたち(14歳男子、9歳男子、6歳女子)だった。
仕事のわからない辺境伯を助けながら、こどもたちの生活を助けたり、魔物を倒したり!?
そしていつしか、ライラと辺境伯やこどもたちとの関係が変わっていく……
※お待たせしました。
※他サイト様にも掲載中
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
同窓会に行ったら、知らない人がとなりに座っていました
菱沼あゆ
キャラ文芸
「同窓会っていうか、クラス会なのに、知らない人が隣にいる……」
クラス会に参加しためぐるは、隣に座ったイケメンにまったく覚えがなく、動揺していた。
だが、みんなは彼と楽しそうに話している。
いや、この人、誰なんですか――っ!?
スランプ中の天才棋士VS元天才パティシエール。
「へえー、同窓会で再会したのがはじまりなの?」
「いや、そこで、初めて出会ったんですよ」
「同窓会なのに……?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる