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4章 碧、転機を迎える
第12話 曲げられるもの、曲げられないもの
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愛理さんが来店した翌々日、9時に渡辺さんが「とくら食堂」を訪れた。8時半にきた弓月さんは朝ごはんを終え、同じく9時ごろにきた佐竹さんと渡辺さんは、これから朝ごはんである。
暦は9月に移り変わった。まだまだ酷暑は続いていて、とても残暑を越したとは思えない気候である。
今日の卵料理は目玉焼き。小鉢はかぼちゃの煮付け、お味噌汁は小松菜である。お昼のメインは牛肉ときゃべつのスタミナ炒めだ。
佐竹さんはやはり早食いではあるのだが、渡辺さんも前のときよりは急ぎ気味でお箸を動かしている。
愛理さんがきた日の夜、渡辺さんからSNSを通して連絡があった。ひとまず落ち着いたこと、お詫びと、顛末をお話したいから、明後日9時に「とくら食堂」に行きたいとのことだった。
時間帯的にも問題無いので、両親にお話をした上で快諾し、今に至る。
10分後、佐竹さんはもちろん渡辺さんもきれいに食べ終え、お冷やをこくりと飲んだ。
「ごちそうさまでした」
そう言って手を合わせて。
「えっと、結論から言いますと」
渡辺さんは少し緊張した様な表情で、姿勢を正した。
「都倉さんにはほんまに失礼なことになってしもうて申し訳無いんですけど、ぼく、愛理ちゃんと一緒になろうと思います」
碧とはまだ数回会っただけだし、お話自体は全然進んでいないので、失礼だなんて思わないが、一応はお見合い相手なので、何だか複雑な思いはある。
碧は渡辺さんに好感こそ抱いていたものの、それはまだ愛だの恋だのというものでは無かったし、失恋には当たらない。それでもこんな感情になってしまうのは、もしかしたら期待の様なものがあったのだろうか。
「わたしは大丈夫なんですけど、渡辺さんは、こんな言い方は良く無いかもですが、ええんですか?」
碧が問うと、渡辺さんは力無く微笑んだ。
「正直なところ、責任を取るっちゅう意味合いが大きいです。ぼくもね、まさか小さいころに言うたことが、今になってのしかかってくるなんて思いませんでした」
「でしょうね、そんなん、子どものままごとですやん」
佐竹さんが呆れた様に言うと、渡辺さんはまた苦笑する。
「それでも愛理ちゃんはそれをずっと信じてきて、高校出て、就職も進学もせんと、ぼくのために家事を完璧にしたいって、花嫁修行の名目で実家の手伝いをして、ぼくのプロポーズを待ってた。ぼくはやっぱりそれに責任を感じたんで、一緒になることにしました」
「そうですか」
碧はそう言うしかできない。渡辺さんが選んだことなら、応援すべきことなのだろう。けれど、それは渡辺さんの幸せに繋がるのだろうか。
「一昨日は、お騒がせしてしもうて、ほんまにすいませんでした。ぼく、今は実家を出てるんですけど、婚活のことは親にも言うてて、都倉さんのことも言うてて。本町の朝と昼に開いてる食堂の娘さんで、一緒に継いでくれる人を探してはるって。多分親が愛理ちゃんの親御さんに話して、それが愛理ちゃんの耳に入ったんやと思うんです。実家が隣同士で、親同士も仲がええですからね」
渡辺さんは一旦言葉を切って、喉を潤すためか、お冷やを傾けた。
「愛理ちゃんの親御さんは、ぼくのお嫁さんになるって口走りながら進学も就職もせん娘に、正直さじを投げてたみたいなんです。信じてへんで、あ~はいはいって感じで。でもそうしてるうちに、愛理ちゃんも30歳を越しました。30歳ってまだまだ結婚適齢期っちゅうやつなんでしょうけど、正直、ぼく目線から見ても、愛理ちゃんはぼくしか相手できひんと思います。思い込みが激しくて、世間知らずで、世界が狭い。引きこもりとまではいかんでも、日常の買い物ぐらいしか外出してへんかったみたいですし、そんな生活をしてたら友だちとも話が合わんくなって、疎遠にされてしもたりで」
「せやから、あんたさんが責任取るっちゅうことっすか? とんでも無い地雷っすよ、あの人」
佐竹さんのせりふには、棘の様なものが含まれている様に碧には感じた。それは渡辺さんにも伝わった様で、渡辺さんは気まずそうに、また苦笑いを浮かべた。
「ぼくにとって愛理ちゃんは、妹みたいな存在です。多分結婚しても、一生恋愛対象にはならんと思います。せやから子どもは望みません。そのことは愛理ちゃんにも言ってあります。子どもを持たないこと、そして、時短でもええから仕事をすること、このふたつが、ぼくが愛理ちゃんと結婚できる最低限の条件です。愛理ちゃんは泣き喚きましたけど、最終的には納得しました。それでぼくと結婚できるんやったらって」
「……子どもが望めないのは、それに、ふたりの間に愛が無いんは、双方にとって酷なんやないですか?」
弓月さんが切なそうに言うと、渡辺さんは「かも知れません」と目を伏せた。
「でも、ぼくにかて譲られへんもんがあるんですよ。都倉さんがこちらのお店を譲れない様に。ぼくは、幸せな結婚がしたかった。そのために結婚相談所に登録しました。信頼できて、思いやりあえる人と一緒になりたかった。でも、ぼくはそれを曲げるんです。といっても、その道を選んだものぼくです。覚悟するしか無いって思ってます」
渡辺さんの目は薄っすらと赤くなっていたのだった。
暦は9月に移り変わった。まだまだ酷暑は続いていて、とても残暑を越したとは思えない気候である。
今日の卵料理は目玉焼き。小鉢はかぼちゃの煮付け、お味噌汁は小松菜である。お昼のメインは牛肉ときゃべつのスタミナ炒めだ。
佐竹さんはやはり早食いではあるのだが、渡辺さんも前のときよりは急ぎ気味でお箸を動かしている。
愛理さんがきた日の夜、渡辺さんからSNSを通して連絡があった。ひとまず落ち着いたこと、お詫びと、顛末をお話したいから、明後日9時に「とくら食堂」に行きたいとのことだった。
時間帯的にも問題無いので、両親にお話をした上で快諾し、今に至る。
10分後、佐竹さんはもちろん渡辺さんもきれいに食べ終え、お冷やをこくりと飲んだ。
「ごちそうさまでした」
そう言って手を合わせて。
「えっと、結論から言いますと」
渡辺さんは少し緊張した様な表情で、姿勢を正した。
「都倉さんにはほんまに失礼なことになってしもうて申し訳無いんですけど、ぼく、愛理ちゃんと一緒になろうと思います」
碧とはまだ数回会っただけだし、お話自体は全然進んでいないので、失礼だなんて思わないが、一応はお見合い相手なので、何だか複雑な思いはある。
碧は渡辺さんに好感こそ抱いていたものの、それはまだ愛だの恋だのというものでは無かったし、失恋には当たらない。それでもこんな感情になってしまうのは、もしかしたら期待の様なものがあったのだろうか。
「わたしは大丈夫なんですけど、渡辺さんは、こんな言い方は良く無いかもですが、ええんですか?」
碧が問うと、渡辺さんは力無く微笑んだ。
「正直なところ、責任を取るっちゅう意味合いが大きいです。ぼくもね、まさか小さいころに言うたことが、今になってのしかかってくるなんて思いませんでした」
「でしょうね、そんなん、子どものままごとですやん」
佐竹さんが呆れた様に言うと、渡辺さんはまた苦笑する。
「それでも愛理ちゃんはそれをずっと信じてきて、高校出て、就職も進学もせんと、ぼくのために家事を完璧にしたいって、花嫁修行の名目で実家の手伝いをして、ぼくのプロポーズを待ってた。ぼくはやっぱりそれに責任を感じたんで、一緒になることにしました」
「そうですか」
碧はそう言うしかできない。渡辺さんが選んだことなら、応援すべきことなのだろう。けれど、それは渡辺さんの幸せに繋がるのだろうか。
「一昨日は、お騒がせしてしもうて、ほんまにすいませんでした。ぼく、今は実家を出てるんですけど、婚活のことは親にも言うてて、都倉さんのことも言うてて。本町の朝と昼に開いてる食堂の娘さんで、一緒に継いでくれる人を探してはるって。多分親が愛理ちゃんの親御さんに話して、それが愛理ちゃんの耳に入ったんやと思うんです。実家が隣同士で、親同士も仲がええですからね」
渡辺さんは一旦言葉を切って、喉を潤すためか、お冷やを傾けた。
「愛理ちゃんの親御さんは、ぼくのお嫁さんになるって口走りながら進学も就職もせん娘に、正直さじを投げてたみたいなんです。信じてへんで、あ~はいはいって感じで。でもそうしてるうちに、愛理ちゃんも30歳を越しました。30歳ってまだまだ結婚適齢期っちゅうやつなんでしょうけど、正直、ぼく目線から見ても、愛理ちゃんはぼくしか相手できひんと思います。思い込みが激しくて、世間知らずで、世界が狭い。引きこもりとまではいかんでも、日常の買い物ぐらいしか外出してへんかったみたいですし、そんな生活をしてたら友だちとも話が合わんくなって、疎遠にされてしもたりで」
「せやから、あんたさんが責任取るっちゅうことっすか? とんでも無い地雷っすよ、あの人」
佐竹さんのせりふには、棘の様なものが含まれている様に碧には感じた。それは渡辺さんにも伝わった様で、渡辺さんは気まずそうに、また苦笑いを浮かべた。
「ぼくにとって愛理ちゃんは、妹みたいな存在です。多分結婚しても、一生恋愛対象にはならんと思います。せやから子どもは望みません。そのことは愛理ちゃんにも言ってあります。子どもを持たないこと、そして、時短でもええから仕事をすること、このふたつが、ぼくが愛理ちゃんと結婚できる最低限の条件です。愛理ちゃんは泣き喚きましたけど、最終的には納得しました。それでぼくと結婚できるんやったらって」
「……子どもが望めないのは、それに、ふたりの間に愛が無いんは、双方にとって酷なんやないですか?」
弓月さんが切なそうに言うと、渡辺さんは「かも知れません」と目を伏せた。
「でも、ぼくにかて譲られへんもんがあるんですよ。都倉さんがこちらのお店を譲れない様に。ぼくは、幸せな結婚がしたかった。そのために結婚相談所に登録しました。信頼できて、思いやりあえる人と一緒になりたかった。でも、ぼくはそれを曲げるんです。といっても、その道を選んだものぼくです。覚悟するしか無いって思ってます」
渡辺さんの目は薄っすらと赤くなっていたのだった。
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