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七.坂出一輝
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それから数日後。アパートのポストにマジノ・アルデンヌから返事が来ていた。
来たのだが……何これ。封筒、やけに分厚くね?
部屋に持って上がって、デガラシに渡した。
「なんかドキドキする。ラブレターの返事開ける時ってこんな感じなのかな?」などと言っているがまあ、そうかもしれんな。封書を開けてみると、おや? 中にもう一つ封筒が……?
「ありゃ。これ私がアルデに出した奴じゃん」
確かにデガラシが銭湯に行く途中で投函した封書だ。宛先が間違っていた?
いや、一度転送されているなこれ。多分、ノルマに教えてもらった住所から転居か何かしていて、そっちに転送されたのだろう。でもそこで宛先不明になったとか? いやそれなら、郵便局で宛先不明のハンコおして返してくれるはずだろ。
それに、よく見ると開封されている。
デガラシがそこから中身を取り出して開いた所……うわー、そういう事!
デガラシが一生懸命書いた手紙なのだが、赤ペンで誤字脱字や改行、送り仮名などが事細かく添削されていた。
「あちゃー……これはまさしく、悪魔の所業!!」デガラシが驚嘆した。
「すごいなこれ。マジノ・アルデンヌの添削とか……マニア垂涎だな。
とは言えこれじゃ、会ってくれるかどうかの返事になってないよな?」
「うーん。この修正が無くなるまで再提出とか? いやいや、さすがにそれは……あー、まだ奥に紙が入ってたー」そう言いながらデガラシが封筒から紙片を取り出した。
そしてそこには「会いたくありません」とはっきり書かれていた。
ああ、完全に拒否られた。心無しか、デガラシが涙ぐんでいる様にも見えた。
「それにしても……会いたくないなら、それだけ伝えればいいのに。こんな嫌がらせみたいな添削して……おれアルデのファンやめようかな」
デガラシを励ます意味も込めてこう言ったのだが、デガラシが言い返してきた。
「田中はもともと私推しでしょ? アルデは昔からこういう奴なんだよ……ツンデレ。私の事を気にかけていないなら、こんな事はしないと思うよ」
「そうなのか。それじゃ、これがアルデなりの愛情の表現なのか」
「でも、会いたくないってのは本音だよね。あいつも何か闇抱えてんのかな?
そうじゃなきゃこんな病んだ事……」
うーん。あいかわらずこの距離間は分かりにくい。だが……そうか!
このデガラシの出した封書ごと送り返してきたのって……
「デガラシ! ほらこのお前が出した封書。転送先が追記されてるじゃん!
アルデはこれも教えたかったんじゃねえの? 会いたくないって言ってながらさ。
まったく、とんだツンデレだぜ」
「そうかな。でも……こうもハッキリ会いたくないって言われちゃうとね」
「そんならデガラシ。俺が偵察して来ようか?」
「えっ?」
「ノルマンディの時もそうだったけど、第三者を介した方が冷静に会話出来るってのもあると思うぜ」
「そうかな……でもそうかも知れないね。お願いしようかな。だけど無茶はしないでね」
「ああ、一応社会人なので分はわきまえているつもりだ。とりあえず家の前まで行って見るけど、面会のチャンスがなさそうだったらさっさと退散してくるさ」
◇◇◇
三日後。目黒で納品があり、その後ちょっと時間が空き場所も近かったので、例のアルデの住所を訪ねてみる事にした。行ってみて驚いたが、高級住宅街の一等地も一等地な街のど真ん中に、これまた巨大な邸宅がそびえていた。うひゃー、本当にお金持ちなんだな。
とりあえずさりげなく玄関に近づいてみると、表札が出ていて姓だけが書かれているが、家族の名前などはない。
『坂出』か。あれ? 『宮越』じゃない? あーそっか。もしかして結婚してる?
それで昔の秘密に関わる連中とは会いたくないとかは有るかもな。
家は広すぎて塀も高く、中の様子など全く分からない。
どうしよう。この情報だけ持って帰るか?
いや、せっかくここまで来た事だし、一発当たってみるか。
俺は意を決して、門の脇にあったインターホンのベルを押した。
ピンポーン
「はい。どちらさまでしょうか?」かなり年輩の女性の声だ。お手伝いさんかな?
「はい。私、この地区の営業担当をしております田中と申します。複合型コピー機をご紹介する為、この辺を回らせていただいております」
「あー、結構です。間に合ってます」
「そうおっしゃらずに是非。パンフレットだけでも……」
そんな感じでインターフォン越しに食い下がっていたら「おい君」と、いきなり後ろから声をかけられ、振り向くと、大きな犬を連れた三十前後と思われる男性が立っていた。
「あっ、こんにちは」営業の習性で、初対面の人には必ず挨拶してしまう。
「君はどこのコピー機屋さんだい? 私の家にセールスに来るとはいい度胸じゃないか」
「はっ? ああ、こちらの家の御主人様でしたか。これは失礼いたしました」
慌てて名刺を出して挨拶をし直す。
「それにしても大きな犬ですね。でも賢そうです。グレートデンでしたっけ?」
将ではなくまず馬を褒めるのは営業の鉄則だ。
「ふむ。まだぺーぺーの新人さんという訳でもなさそうだ。
やはり私にチャンネルを作ろうとして来たのかな?」
「あの、そう言う訳では……いや、さすがは社長。ご慧眼! 私は坂出様と顔見知りになりたくて参りました!」
こうなりゃヤケだ。俺は口から出まかせで相手の言う事に合わせた。
「はは、やっぱりそうか。君くらいの中堅営業が、ただの飛び込みでこの坂出一輝の家に来る訳ないもんな」
「いやー。はい。やはり社長には敵いません」
口ではそう言ったものの、俺は内心、心臓が飛び出すんではないかというくらい驚いた。
坂出一輝って……表札だけじゃ気が付かなかったが、俺みたいな木っ端営業でも知ってる、IT業界の寵児じゃん! もう雲の上の神様より偉いかも知れない人だ。
そうだと思っちゃうと、神々しくて直視出来ないくらい眩しく感じる。
すると通りの向こうから白いベンツがゆっくり近寄ってきて、窓が開いたと思ったら中から声が聞こえた。
「あなた。通りで立ち話はみっともないですよ」
そしてベンツは、坂出の御屋敷の中に消えていった。
「ああ。妻に怒られてしまったな。だが今日はまだ時間があるし天気もいい。たまには若者と茶飲み話をするのもいいだろう。君! ちょっとうちに寄って、お茶位飲んでいきたまえ」
えー、なんだこの超展開は……ノルマンディの時もそうだったが、やっぱデガラシは何か持ってるわ。それにしても、妻って言ってたけど……あれがアルデンヌ? 車内で彼女の様子はよく見えなかったけどな。
さすがに家には上げてもらえなかったが、五月の心地良い日差しの中、庭にしつらえたベンチに座って、俺はコーヒーを頂戴しながら、坂出一輝と、とりとめも無い世間話をしていた。
「そうか。君もRINEが苦手なクチか」
「そうなんです。あの既読を強制される感じがなんとも嫌でして……」
「今は若者でもそんな人が増えてるらしいね。何かそれに代わる新しいサービスアプリのアイデアとかないかね?」
そんな話をしていた所へ、深くサンバイザーを被った女性が歩み寄ってきた。
「あなた。そろそろ、お支度をしたされたほうが宜しくはなくって?」
「ああ、そうか。もうそんな時間か。田中君。君の話はなかなか面白かったよ。
私は夜、会合があってその支度をするので失礼するが、まだコーヒーも菓子もたくさんあるから、よかったらゆっくりして行ってくれ。機会があったらまた会おう」
そう言いながら坂出一輝は、母屋に戻っていった。
「田中さん……でよろしいのでしょうか。よろしければコーヒーのお代わりをお持ちしますので、ゆっくりして行って下さいね。あんまり早くお客様を帰すと、主人に叱られますので」
うわっ、セレブってそんなものなのかな。でも、この人が妻ってことは……。
「あの突然失礼ですが……あなたは、マジノ・アルデンヌさん?」
もう駆け引きなしで直球勝負だ。
そう思って声をかけたが、一瞬、場の時間が止まった様に思えた。
「あ、あなたは一体……」
「すいません。別に驚かせるつもりじゃなくて、俺……私、マジノ・ダンケルクの知り合いなんです!」
「……それじゃ、あの手紙……」
「はい。私も一枚かんでます」
「今日はお話する事は何もありません! お帰り下さい!!」
サンバイザーで顔はあんまり見えなかったが、かなり動揺している様ではあった。
「はい。突然変な事を申し上げて申し訳ありませんでした。
ですが今日でなくても、いつかダンケとは会っていただけますか?」
「今は……ダメです。主人がまだ家におります……あなたの名刺、頂戴出来る?」
そうか。ご主人の前でこの話自体がタブーなんだな。俺は自分の名刺を奥様に渡し、カップに残っていたコーヒーを一気飲みしてから坂出家を後にした。
来たのだが……何これ。封筒、やけに分厚くね?
部屋に持って上がって、デガラシに渡した。
「なんかドキドキする。ラブレターの返事開ける時ってこんな感じなのかな?」などと言っているがまあ、そうかもしれんな。封書を開けてみると、おや? 中にもう一つ封筒が……?
「ありゃ。これ私がアルデに出した奴じゃん」
確かにデガラシが銭湯に行く途中で投函した封書だ。宛先が間違っていた?
いや、一度転送されているなこれ。多分、ノルマに教えてもらった住所から転居か何かしていて、そっちに転送されたのだろう。でもそこで宛先不明になったとか? いやそれなら、郵便局で宛先不明のハンコおして返してくれるはずだろ。
それに、よく見ると開封されている。
デガラシがそこから中身を取り出して開いた所……うわー、そういう事!
デガラシが一生懸命書いた手紙なのだが、赤ペンで誤字脱字や改行、送り仮名などが事細かく添削されていた。
「あちゃー……これはまさしく、悪魔の所業!!」デガラシが驚嘆した。
「すごいなこれ。マジノ・アルデンヌの添削とか……マニア垂涎だな。
とは言えこれじゃ、会ってくれるかどうかの返事になってないよな?」
「うーん。この修正が無くなるまで再提出とか? いやいや、さすがにそれは……あー、まだ奥に紙が入ってたー」そう言いながらデガラシが封筒から紙片を取り出した。
そしてそこには「会いたくありません」とはっきり書かれていた。
ああ、完全に拒否られた。心無しか、デガラシが涙ぐんでいる様にも見えた。
「それにしても……会いたくないなら、それだけ伝えればいいのに。こんな嫌がらせみたいな添削して……おれアルデのファンやめようかな」
デガラシを励ます意味も込めてこう言ったのだが、デガラシが言い返してきた。
「田中はもともと私推しでしょ? アルデは昔からこういう奴なんだよ……ツンデレ。私の事を気にかけていないなら、こんな事はしないと思うよ」
「そうなのか。それじゃ、これがアルデなりの愛情の表現なのか」
「でも、会いたくないってのは本音だよね。あいつも何か闇抱えてんのかな?
そうじゃなきゃこんな病んだ事……」
うーん。あいかわらずこの距離間は分かりにくい。だが……そうか!
このデガラシの出した封書ごと送り返してきたのって……
「デガラシ! ほらこのお前が出した封書。転送先が追記されてるじゃん!
アルデはこれも教えたかったんじゃねえの? 会いたくないって言ってながらさ。
まったく、とんだツンデレだぜ」
「そうかな。でも……こうもハッキリ会いたくないって言われちゃうとね」
「そんならデガラシ。俺が偵察して来ようか?」
「えっ?」
「ノルマンディの時もそうだったけど、第三者を介した方が冷静に会話出来るってのもあると思うぜ」
「そうかな……でもそうかも知れないね。お願いしようかな。だけど無茶はしないでね」
「ああ、一応社会人なので分はわきまえているつもりだ。とりあえず家の前まで行って見るけど、面会のチャンスがなさそうだったらさっさと退散してくるさ」
◇◇◇
三日後。目黒で納品があり、その後ちょっと時間が空き場所も近かったので、例のアルデの住所を訪ねてみる事にした。行ってみて驚いたが、高級住宅街の一等地も一等地な街のど真ん中に、これまた巨大な邸宅がそびえていた。うひゃー、本当にお金持ちなんだな。
とりあえずさりげなく玄関に近づいてみると、表札が出ていて姓だけが書かれているが、家族の名前などはない。
『坂出』か。あれ? 『宮越』じゃない? あーそっか。もしかして結婚してる?
それで昔の秘密に関わる連中とは会いたくないとかは有るかもな。
家は広すぎて塀も高く、中の様子など全く分からない。
どうしよう。この情報だけ持って帰るか?
いや、せっかくここまで来た事だし、一発当たってみるか。
俺は意を決して、門の脇にあったインターホンのベルを押した。
ピンポーン
「はい。どちらさまでしょうか?」かなり年輩の女性の声だ。お手伝いさんかな?
「はい。私、この地区の営業担当をしております田中と申します。複合型コピー機をご紹介する為、この辺を回らせていただいております」
「あー、結構です。間に合ってます」
「そうおっしゃらずに是非。パンフレットだけでも……」
そんな感じでインターフォン越しに食い下がっていたら「おい君」と、いきなり後ろから声をかけられ、振り向くと、大きな犬を連れた三十前後と思われる男性が立っていた。
「あっ、こんにちは」営業の習性で、初対面の人には必ず挨拶してしまう。
「君はどこのコピー機屋さんだい? 私の家にセールスに来るとはいい度胸じゃないか」
「はっ? ああ、こちらの家の御主人様でしたか。これは失礼いたしました」
慌てて名刺を出して挨拶をし直す。
「それにしても大きな犬ですね。でも賢そうです。グレートデンでしたっけ?」
将ではなくまず馬を褒めるのは営業の鉄則だ。
「ふむ。まだぺーぺーの新人さんという訳でもなさそうだ。
やはり私にチャンネルを作ろうとして来たのかな?」
「あの、そう言う訳では……いや、さすがは社長。ご慧眼! 私は坂出様と顔見知りになりたくて参りました!」
こうなりゃヤケだ。俺は口から出まかせで相手の言う事に合わせた。
「はは、やっぱりそうか。君くらいの中堅営業が、ただの飛び込みでこの坂出一輝の家に来る訳ないもんな」
「いやー。はい。やはり社長には敵いません」
口ではそう言ったものの、俺は内心、心臓が飛び出すんではないかというくらい驚いた。
坂出一輝って……表札だけじゃ気が付かなかったが、俺みたいな木っ端営業でも知ってる、IT業界の寵児じゃん! もう雲の上の神様より偉いかも知れない人だ。
そうだと思っちゃうと、神々しくて直視出来ないくらい眩しく感じる。
すると通りの向こうから白いベンツがゆっくり近寄ってきて、窓が開いたと思ったら中から声が聞こえた。
「あなた。通りで立ち話はみっともないですよ」
そしてベンツは、坂出の御屋敷の中に消えていった。
「ああ。妻に怒られてしまったな。だが今日はまだ時間があるし天気もいい。たまには若者と茶飲み話をするのもいいだろう。君! ちょっとうちに寄って、お茶位飲んでいきたまえ」
えー、なんだこの超展開は……ノルマンディの時もそうだったが、やっぱデガラシは何か持ってるわ。それにしても、妻って言ってたけど……あれがアルデンヌ? 車内で彼女の様子はよく見えなかったけどな。
さすがに家には上げてもらえなかったが、五月の心地良い日差しの中、庭にしつらえたベンチに座って、俺はコーヒーを頂戴しながら、坂出一輝と、とりとめも無い世間話をしていた。
「そうか。君もRINEが苦手なクチか」
「そうなんです。あの既読を強制される感じがなんとも嫌でして……」
「今は若者でもそんな人が増えてるらしいね。何かそれに代わる新しいサービスアプリのアイデアとかないかね?」
そんな話をしていた所へ、深くサンバイザーを被った女性が歩み寄ってきた。
「あなた。そろそろ、お支度をしたされたほうが宜しくはなくって?」
「ああ、そうか。もうそんな時間か。田中君。君の話はなかなか面白かったよ。
私は夜、会合があってその支度をするので失礼するが、まだコーヒーも菓子もたくさんあるから、よかったらゆっくりして行ってくれ。機会があったらまた会おう」
そう言いながら坂出一輝は、母屋に戻っていった。
「田中さん……でよろしいのでしょうか。よろしければコーヒーのお代わりをお持ちしますので、ゆっくりして行って下さいね。あんまり早くお客様を帰すと、主人に叱られますので」
うわっ、セレブってそんなものなのかな。でも、この人が妻ってことは……。
「あの突然失礼ですが……あなたは、マジノ・アルデンヌさん?」
もう駆け引きなしで直球勝負だ。
そう思って声をかけたが、一瞬、場の時間が止まった様に思えた。
「あ、あなたは一体……」
「すいません。別に驚かせるつもりじゃなくて、俺……私、マジノ・ダンケルクの知り合いなんです!」
「……それじゃ、あの手紙……」
「はい。私も一枚かんでます」
「今日はお話する事は何もありません! お帰り下さい!!」
サンバイザーで顔はあんまり見えなかったが、かなり動揺している様ではあった。
「はい。突然変な事を申し上げて申し訳ありませんでした。
ですが今日でなくても、いつかダンケとは会っていただけますか?」
「今は……ダメです。主人がまだ家におります……あなたの名刺、頂戴出来る?」
そうか。ご主人の前でこの話自体がタブーなんだな。俺は自分の名刺を奥様に渡し、カップに残っていたコーヒーを一気飲みしてから坂出家を後にした。
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