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第二十五話 絶頂
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エルは、ワンドをドラゴンに向ける必要があるため、立膝で、塹壕内の壁にうつ伏せに張り付きながら、右手首を前方に向けた。
(挿れていいのか?)
一瞬考えたが、この体勢で無理に性器を挿入しても、すぐにはそれほど気持ち良くならないような気がした。
俺は童貞でこそないものの、そんなに自慢できるほどの性遍歴もテクニックも無いことには自信がある。
しかしこれだけはわかる。
『心からエルを愛して、優しく接すること』
エルの豊かな胸は、塹壕の壁側にくっついて隠れてしまっているため、エルのわき腹から背中にかけて、ゆっくり愛撫を始めた。
体勢的に塹壕の外を見る事が難しいため、ちょっと恥ずかしかったが、傍でポコにモニタをしてもらっている。
「敵ノ前進ハミトメズ。ぶれす推定時間マデ七十五秒」
「時間はいい。焦らすな」
といいつつ、つい手に力が入ってしまう。
そんな俺の焦りに気づいたのか、エルがしゃべった。
「小隊長……ぱんつ……脱がせて下さい?
そして、私の一番感じるところを……
お、お願いします……」
「……わ、分かった」
すでに真っ黒でじゅしょぐしょになったぱんつを優しく降ろす。立膝なのでエルの性器自体はよく見えないが、大事なすき間に、後ろから優しく指を差し入れた。
「うんっ、ああっ―」
エルが悶える。
「いいです……小隊長、そのまま……思いっ切り愛して下さい!」
そのまま人差し指で、小豆状のちょっと固くなった部分を優しく撫でると、乙女の熱い清水が湧き出して、どんどん手にまとわりついてくる。
……んっ。
(くりゅっ)
……あっ……ふんっ。
「えるサンノまな収束率二十五%」
余計なことまで言うなと思ったが、もうどうでもいい……
(くりっ)
……し、小隊長……そ、そこはっ、い、痛い、です。
(ぷにゅっ)
……くふっ……あは。
「えるサンノまな収束率五十%」
(じゅりゅっ)
……あっ……いっ。
(ぐりっ)
……あぁっ~~ 小隊長~~
「えるサンノまな収束率九十%」
(ずりゅっ)
……いっ、いくっ~~
エルの全身とその廻りが青白く光りだす。
「クソ―。俺もイキそうだ―」
……あっ、ああっ……くふうっ~~
……しっ、しっ、収束しちゃう~~~~~~っ。
「えるサンノまな収束率……ヒ、百二十% ?
ぴ――。どらごんカラノぶれす、来マス!」
「あああああああああああああ―ん!」
エルの絶頂が戦場を駆け巡り、あたりを照らしていた青白い光が、一瞬でワンドの先に収束した。
《ぱぁぁ―――んっ》
次の瞬間、目の前すべてが真っ白になり、あたり一帯が 無音の世界になった。
……
…………
やがて視界が回復してくる。
ざわざわと風が鳴る音も聞こえてきた。
俺は何をしていたんだ……
……
そうだ。今は敵と交戦中だったはず……
て、敵は……ドラゴンは?
しかし、我が目がとらえたのは、ドラゴンどころか、そこにあったはずの森や小山と、後方の敵要塞までが、きれいさっぱり無くなった風景だった。
◇◇◇
エルは塹壕に突っ伏したまま動かない。手を引いて起こそうとしたが、俺の顔を見ると満面の笑みでこう言った。
「……もうちょっと、余韻を楽しんでいていいですか?」
アイリス少尉たちが近づいてくる。
「ちょ、ちょ、ちょっと、ローアイ少尉。今の秘密兵器は何?」
……分かっているくせに……笑顔でふざけた質問をしてきやがる。
「先ホドノえるサンノ魔法弾ノMAE(魔法攻撃エネルギー値)、計測不能」
とポコが教えてくれたが、そりゃそうだろう。
ハミルのバフがあったとはいえ、要塞まで吹き飛ばすエルフの魔法弾なんて、見たことも聞いたことも無い。
気が抜けたせいか、今になって、折れたであろう肋骨がずきずき痛み出した。
少なくとも、敵さんが追撃してくることは当分無さそうだ。
その場に大の字で仰向けに寝転がって、事態に気づいた友軍が迎えに来てくれるのを、ここで休みながら、ゆっくり待つことにしよう……
しばらくしたら、俺の右腕を枕に、エルが添い寝をしに来た……と思ったら、左側には沙羅がいつの間にかくっついている。
カレンは……あれ? まだ上半身裸で気絶したままだ……まあ、後で何と言って謝ったものか。
そんなことを考えながら、しばらく心地よい夜風を全身で感じていたら、だんだん東の空が明るくなってきた。
(挿れていいのか?)
一瞬考えたが、この体勢で無理に性器を挿入しても、すぐにはそれほど気持ち良くならないような気がした。
俺は童貞でこそないものの、そんなに自慢できるほどの性遍歴もテクニックも無いことには自信がある。
しかしこれだけはわかる。
『心からエルを愛して、優しく接すること』
エルの豊かな胸は、塹壕の壁側にくっついて隠れてしまっているため、エルのわき腹から背中にかけて、ゆっくり愛撫を始めた。
体勢的に塹壕の外を見る事が難しいため、ちょっと恥ずかしかったが、傍でポコにモニタをしてもらっている。
「敵ノ前進ハミトメズ。ぶれす推定時間マデ七十五秒」
「時間はいい。焦らすな」
といいつつ、つい手に力が入ってしまう。
そんな俺の焦りに気づいたのか、エルがしゃべった。
「小隊長……ぱんつ……脱がせて下さい?
そして、私の一番感じるところを……
お、お願いします……」
「……わ、分かった」
すでに真っ黒でじゅしょぐしょになったぱんつを優しく降ろす。立膝なのでエルの性器自体はよく見えないが、大事なすき間に、後ろから優しく指を差し入れた。
「うんっ、ああっ―」
エルが悶える。
「いいです……小隊長、そのまま……思いっ切り愛して下さい!」
そのまま人差し指で、小豆状のちょっと固くなった部分を優しく撫でると、乙女の熱い清水が湧き出して、どんどん手にまとわりついてくる。
……んっ。
(くりゅっ)
……あっ……ふんっ。
「えるサンノまな収束率二十五%」
余計なことまで言うなと思ったが、もうどうでもいい……
(くりっ)
……し、小隊長……そ、そこはっ、い、痛い、です。
(ぷにゅっ)
……くふっ……あは。
「えるサンノまな収束率五十%」
(じゅりゅっ)
……あっ……いっ。
(ぐりっ)
……あぁっ~~ 小隊長~~
「えるサンノまな収束率九十%」
(ずりゅっ)
……いっ、いくっ~~
エルの全身とその廻りが青白く光りだす。
「クソ―。俺もイキそうだ―」
……あっ、ああっ……くふうっ~~
……しっ、しっ、収束しちゃう~~~~~~っ。
「えるサンノまな収束率……ヒ、百二十% ?
ぴ――。どらごんカラノぶれす、来マス!」
「あああああああああああああ―ん!」
エルの絶頂が戦場を駆け巡り、あたりを照らしていた青白い光が、一瞬でワンドの先に収束した。
《ぱぁぁ―――んっ》
次の瞬間、目の前すべてが真っ白になり、あたり一帯が 無音の世界になった。
……
…………
やがて視界が回復してくる。
ざわざわと風が鳴る音も聞こえてきた。
俺は何をしていたんだ……
……
そうだ。今は敵と交戦中だったはず……
て、敵は……ドラゴンは?
しかし、我が目がとらえたのは、ドラゴンどころか、そこにあったはずの森や小山と、後方の敵要塞までが、きれいさっぱり無くなった風景だった。
◇◇◇
エルは塹壕に突っ伏したまま動かない。手を引いて起こそうとしたが、俺の顔を見ると満面の笑みでこう言った。
「……もうちょっと、余韻を楽しんでいていいですか?」
アイリス少尉たちが近づいてくる。
「ちょ、ちょ、ちょっと、ローアイ少尉。今の秘密兵器は何?」
……分かっているくせに……笑顔でふざけた質問をしてきやがる。
「先ホドノえるサンノ魔法弾ノMAE(魔法攻撃エネルギー値)、計測不能」
とポコが教えてくれたが、そりゃそうだろう。
ハミルのバフがあったとはいえ、要塞まで吹き飛ばすエルフの魔法弾なんて、見たことも聞いたことも無い。
気が抜けたせいか、今になって、折れたであろう肋骨がずきずき痛み出した。
少なくとも、敵さんが追撃してくることは当分無さそうだ。
その場に大の字で仰向けに寝転がって、事態に気づいた友軍が迎えに来てくれるのを、ここで休みながら、ゆっくり待つことにしよう……
しばらくしたら、俺の右腕を枕に、エルが添い寝をしに来た……と思ったら、左側には沙羅がいつの間にかくっついている。
カレンは……あれ? まだ上半身裸で気絶したままだ……まあ、後で何と言って謝ったものか。
そんなことを考えながら、しばらく心地よい夜風を全身で感じていたら、だんだん東の空が明るくなってきた。
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