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5.体格について
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「俺は今の身体は恵まれてると思ってる。五体満足だし。つまり世間一般的な意味で申し分ない身体だろう」
「それはそうだね、私もその意味で恵まれてるって言えるかな。
もし一つ願いが叶うとしたら、肌質を良くしてもらいたい。油断するとすぐ荒れちゃうから」
「それは大変だ、俺は肌質なんて気にしたことないが」
「おっと問題発言だ。今のでかなりの人数を敵に回したよ。確かに小鳥遊くんは肌質がめちゃくちゃいいけど。ツルッツルじゃん」
「特に何もしてないんだけどなあ、やっぱり遺伝だよ。偏食で栄養取らないし」
「それなら何食べてそこまで大きくなったのか不思議だよ。背、高い方でしょ?」
「まあな、背の大きさは親に本当に感謝している。遺伝の影響が大きいと思うから。自分でも努力したけどな。牛乳一日一L、10時までに寝る。とにかく俺はおかげさまですくすく伸びた」
「私よりも高いでしょ、多分。小鳥遊くんが私服で着るようなメンズ服、めちゃくちゃ似合ってるもの」
「それはありがとう、メンズのM着れるってやっぱり嬉しいよ。
欲を言えばもう少し筋肉つけたいんだけど」
「ああ、ヒョロヒョロだもんね小鳥遊くん」
「悪かったなヒョロヒョロで。仕方ないだろ、運動なんて中学の卓球部くらいだぜ」
「その見た目で運動できないのって詐欺だ、ってだれか女子が嘆いてたよ」
「好きで詐欺ってるわけではない!バレーとかやってそうって言われたこともあるけど、全くの偏見だ。...スパイク打つときの、あれほど胸を逸らすポーズは俺にはできない」
「ふうん、大変だね。人事みたいな言い方しかできないのが申し訳ない。確かに小鳥遊くんはいつも猫背気味だ」
「...俺別に胸がある方でもないし、それも親に感謝してるんだけど、それでもやっぱり姿勢良くすると目立つわけで。気にしてしまうんだよなあ。...あんまり胸の話ばかり掘り下げても面白くないな。
あとは筋肉の話か。一応毎日筋トレしてるんだよ、低負荷なものだけど、コツコツと」
「小鳥遊くん真面目だから続きそうだね、コツコツ」
「頑張るよ、でも男の方が筋肉つきやすいだろ?それを考えて嫌になる。年一回のスポーツテストだって、女子と男子じゃ記録が違うだろ?基準だって違う。それが悔しいと思ってしまう。俺は自分が満足しないという意味で、恵まれていないと思う。ないものねだりのわがままなのは承知で、それでも考えてしまう。だって世界の人口の半分は他にも俺の持ってないもの持ってるわけだし。羨ましいなあって」
「でも小鳥遊くんの肌質は、、男子にはないものだと思うよ。誇っていいさ」
「そうだなあ、ニキビだらけのクレーターではないのは嬉しいけど。
将来的に、もしこれが性同一性障害に診断されたら、ホルモン治療始めると思うんだ。そしたら筋肉も、低い声も理想に近くなるとは思う。俺の生き辛さも少しはマシになると思う。その場合肌質は諦めなきゃなんだろうなあ。いいとこ取りはずるいし、できないんだろう」
「低い声か。小鳥遊くんは声低めだと思うけどね」
「女の中では、だろ?
前にも話したけど、俺は話し方を意識すると同時に、声も低くしてきた。俺の出せる音域の中で、常に低いところを使って喋ってるつもりだ。でも驚いて叫んだ時とか、緊張した時は声がどうしても高くなってしまう、それが恥ずかしい。
休日私服で歩いていたらさ、どっちかに間違われるレベルまでいけてると思うんだ。背のおかげで。あとはマスクとかで、女っぽい要素を隠せるし。冬ならマフラー巻けば喉仏を隠せる。でも喋るとダメだ。どうしたって一般的な男性より声が高い、それが耐えがたいほど悔しい」
「そんなに意識しているの?大変だね。そこまで小鳥遊くんを気にしてる人は少数派の視点から色々考えてみてるから気付くだけで。もし小鳥遊くんに気づくとしたらそれは同類の人だと思うよ」
「ああ俺も、俺っぽい人はじっくり観察してしまう。向こうから観察してくることもある。お互い気になるんだろうなあ」
「小鳥遊くんはまだ中性的なファッションだよね」
「中世?マリーアントワネットか?俺そんなに貴族してたっけ?」
「世界史選択じゃないくせに茶化さないの。偏見でものを言うけど、EXILE系ではないでしょ、強いていうならジャニーズ系って感じ」
「まあね、ああいうチャラいのには嫌悪感があって。俺をからかってくる奴があんな感じだった。みんなムキムキだし真似できないのも大きいけど。
俺と同類で、ホルモンやってる人なんて特に、そういう格好してる人を見る気がする。残念ながら相容れなそうだ。だから俺が性同一性障害ではないのかもしれないけど。性別違和は確実にあるけど、かと言って男でもない気がして」
「なるほど、自分がそうじゃないから、その界隈のことについては勉強になるよ。大いに小鳥遊くんの偏見混じってるけど」
「マジで個人的主観でしか喋ってないし、それが俺の目的だからなあ。話したいことを話したい。
まとめると、俺はかなり恵まれてるのにそれでも性自認的な面から不満がたくさんだってこと。長々と話しを聞いてくれてありがとう、髙橋」
「いいんだよ、小鳥遊くん。面白かった。この系統の話は小鳥遊くんとしかしないから。また聞かせてね」
「それはそうだね、私もその意味で恵まれてるって言えるかな。
もし一つ願いが叶うとしたら、肌質を良くしてもらいたい。油断するとすぐ荒れちゃうから」
「それは大変だ、俺は肌質なんて気にしたことないが」
「おっと問題発言だ。今のでかなりの人数を敵に回したよ。確かに小鳥遊くんは肌質がめちゃくちゃいいけど。ツルッツルじゃん」
「特に何もしてないんだけどなあ、やっぱり遺伝だよ。偏食で栄養取らないし」
「それなら何食べてそこまで大きくなったのか不思議だよ。背、高い方でしょ?」
「まあな、背の大きさは親に本当に感謝している。遺伝の影響が大きいと思うから。自分でも努力したけどな。牛乳一日一L、10時までに寝る。とにかく俺はおかげさまですくすく伸びた」
「私よりも高いでしょ、多分。小鳥遊くんが私服で着るようなメンズ服、めちゃくちゃ似合ってるもの」
「それはありがとう、メンズのM着れるってやっぱり嬉しいよ。
欲を言えばもう少し筋肉つけたいんだけど」
「ああ、ヒョロヒョロだもんね小鳥遊くん」
「悪かったなヒョロヒョロで。仕方ないだろ、運動なんて中学の卓球部くらいだぜ」
「その見た目で運動できないのって詐欺だ、ってだれか女子が嘆いてたよ」
「好きで詐欺ってるわけではない!バレーとかやってそうって言われたこともあるけど、全くの偏見だ。...スパイク打つときの、あれほど胸を逸らすポーズは俺にはできない」
「ふうん、大変だね。人事みたいな言い方しかできないのが申し訳ない。確かに小鳥遊くんはいつも猫背気味だ」
「...俺別に胸がある方でもないし、それも親に感謝してるんだけど、それでもやっぱり姿勢良くすると目立つわけで。気にしてしまうんだよなあ。...あんまり胸の話ばかり掘り下げても面白くないな。
あとは筋肉の話か。一応毎日筋トレしてるんだよ、低負荷なものだけど、コツコツと」
「小鳥遊くん真面目だから続きそうだね、コツコツ」
「頑張るよ、でも男の方が筋肉つきやすいだろ?それを考えて嫌になる。年一回のスポーツテストだって、女子と男子じゃ記録が違うだろ?基準だって違う。それが悔しいと思ってしまう。俺は自分が満足しないという意味で、恵まれていないと思う。ないものねだりのわがままなのは承知で、それでも考えてしまう。だって世界の人口の半分は他にも俺の持ってないもの持ってるわけだし。羨ましいなあって」
「でも小鳥遊くんの肌質は、、男子にはないものだと思うよ。誇っていいさ」
「そうだなあ、ニキビだらけのクレーターではないのは嬉しいけど。
将来的に、もしこれが性同一性障害に診断されたら、ホルモン治療始めると思うんだ。そしたら筋肉も、低い声も理想に近くなるとは思う。俺の生き辛さも少しはマシになると思う。その場合肌質は諦めなきゃなんだろうなあ。いいとこ取りはずるいし、できないんだろう」
「低い声か。小鳥遊くんは声低めだと思うけどね」
「女の中では、だろ?
前にも話したけど、俺は話し方を意識すると同時に、声も低くしてきた。俺の出せる音域の中で、常に低いところを使って喋ってるつもりだ。でも驚いて叫んだ時とか、緊張した時は声がどうしても高くなってしまう、それが恥ずかしい。
休日私服で歩いていたらさ、どっちかに間違われるレベルまでいけてると思うんだ。背のおかげで。あとはマスクとかで、女っぽい要素を隠せるし。冬ならマフラー巻けば喉仏を隠せる。でも喋るとダメだ。どうしたって一般的な男性より声が高い、それが耐えがたいほど悔しい」
「そんなに意識しているの?大変だね。そこまで小鳥遊くんを気にしてる人は少数派の視点から色々考えてみてるから気付くだけで。もし小鳥遊くんに気づくとしたらそれは同類の人だと思うよ」
「ああ俺も、俺っぽい人はじっくり観察してしまう。向こうから観察してくることもある。お互い気になるんだろうなあ」
「小鳥遊くんはまだ中性的なファッションだよね」
「中世?マリーアントワネットか?俺そんなに貴族してたっけ?」
「世界史選択じゃないくせに茶化さないの。偏見でものを言うけど、EXILE系ではないでしょ、強いていうならジャニーズ系って感じ」
「まあね、ああいうチャラいのには嫌悪感があって。俺をからかってくる奴があんな感じだった。みんなムキムキだし真似できないのも大きいけど。
俺と同類で、ホルモンやってる人なんて特に、そういう格好してる人を見る気がする。残念ながら相容れなそうだ。だから俺が性同一性障害ではないのかもしれないけど。性別違和は確実にあるけど、かと言って男でもない気がして」
「なるほど、自分がそうじゃないから、その界隈のことについては勉強になるよ。大いに小鳥遊くんの偏見混じってるけど」
「マジで個人的主観でしか喋ってないし、それが俺の目的だからなあ。話したいことを話したい。
まとめると、俺はかなり恵まれてるのにそれでも性自認的な面から不満がたくさんだってこと。長々と話しを聞いてくれてありがとう、髙橋」
「いいんだよ、小鳥遊くん。面白かった。この系統の話は小鳥遊くんとしかしないから。また聞かせてね」
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