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ガルシュ辺境伯家の長男ランディは
亡き母セシリアに似た蜂蜜色の金髪と翠の瞳を持つ美男子である。
幾重にも重なる輪がサラリとした金髪の上で輝き風に靡く。
ペリドットの様な瞳は知性に輝き、落ち着いた表情と丁寧な口調は、小さなレディから御年配のレディまで人気だ。彼の一挙手一投足に黄色い声が飛ぶのも母譲りである。
しかし、儚くなったセシリアを良く知る者はランディが似ているのは外見よりも頭脳と処世術であると直ぐに気付く。
ランディは幼少期には食が細く、頻繁に発熱するなど虚弱であったため、父サイモンのような屈強な騎士に導くのはお互いに厳しかろうと早々に文門に舵を切った。
有り難いことにランディ本人も語学や薬学、あらゆる書物に興味を示した。
サイモンが地図や兵法の書を与えて知略を説けば行軍の強み弱みを見い出し「面白い面白い」と過去の戦法、戦略を知りたがった。
更に騎士団一のチェスの名士に師事して先の先まで訓む力を養い将来の軍師となるべく鍛えられたのだった。
教師役となった母セシリアは元々王都近くの伯爵家次女であり一家は近衛騎士を輩出する武門家であった。
セシリアは上背があり肩で切り揃えた金髪と涼やかな目元と薄い唇が男装の麗人のようだと
そこら辺の貴族令息よりずっと人気があった。
語学にも堪能で如才なく振舞うセシリアはあらゆる所で令嬢たちに囲まれ、黄色い声が飛んで止まない学生時代を過ごした。
武門家にあっても女子は剣を握ることは無く、次女ともなれば何処かへ嫁ぐ身の上。
セシリアも伯爵家令嬢として上級の淑女教育を施された。
「出来れば官僚か近衛上級士官の元に嫁いで欲しい」と願われたセシリアの嫁ぎ先が西の辺境、超絶武門家のガルシュ辺境伯だったことは後々笑い話になるのだった。
そんな才女の母を持つランディは就学する頃には天才と言って良い頭脳と人心掌握術を有した。
一を聞けば十を知り、十を持ってしても教えを請うて懐に入り込んだ。
学園の教師達から可愛がられ、同級生から頼られ下級生から慕われた。
当たり前だが女生徒からはモテにモテた。
「無類の人誑しだよな」とネイサンは言う。
25歳となった現在はガルシュ辺境伯の嫡男として押しも押されぬ地位を獲得している。
亡き母セシリアに似た蜂蜜色の金髪と翠の瞳を持つ美男子である。
幾重にも重なる輪がサラリとした金髪の上で輝き風に靡く。
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しかし、儚くなったセシリアを良く知る者はランディが似ているのは外見よりも頭脳と処世術であると直ぐに気付く。
ランディは幼少期には食が細く、頻繁に発熱するなど虚弱であったため、父サイモンのような屈強な騎士に導くのはお互いに厳しかろうと早々に文門に舵を切った。
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サイモンが地図や兵法の書を与えて知略を説けば行軍の強み弱みを見い出し「面白い面白い」と過去の戦法、戦略を知りたがった。
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「出来れば官僚か近衛上級士官の元に嫁いで欲しい」と願われたセシリアの嫁ぎ先が西の辺境、超絶武門家のガルシュ辺境伯だったことは後々笑い話になるのだった。
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一を聞けば十を知り、十を持ってしても教えを請うて懐に入り込んだ。
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