傷物令嬢って私のことですか?

ルーキッドアン

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51.

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「俺ですか!?」

「え?ギルバート!?」

ブライオニーはそこでギルバートの正装姿に目を留めた。
「!!!」
めっちゃカッコイイんですけど!?どうしたのそれ?

「何故、俺が?!」

「会場内は近衛騎士が警備に入るから、各家護衛と言えども控室までしか帯同は許可されない。
ギルバートを伴おうとするならばビニーのパートナーとして入るしか無い」

そうなのですね、わかりました。とブライオニーはギルバートを向いて「よろしくね」と微笑んだ。

「え、あの、ですが...」

普段無表情のギルバートが狼狽える。
じゃぁ何で着替えたんだよお前は...とランディが笑えば「普通に護衛かと思うでしょ」と焦っている。

「だから、父上の言うように護衛は入れないから、パートナーにねって。」

「ランディ様がビニーとお入りになって、俺がターニャ嬢とでは...」

「それだと、「ターニャの隣の、黒づくめは誰~?!」ってなっちゃうでしょ!」

「あぁ....」

「俺は従兄弟なわけだし、変に誤解されることもない」

「な...るほど、です。」

妙齢のターニャが今まで見たこともないイケメンを連れ立って来た時の、周囲のリアクションが見たい気もするけどねぇと無責任な事を言うランディにサイモンも「確かにな」と笑った。

笑う親子の前で「ギルバートは、私のパートナーが嫌なの?」とブライオニーが呟いた。

「嫌って事は無い。ただ、俺はパーティーなんて初めてだし」

「私だって初めてよ」

「だ、だから!ランディ様が一緒の方がビニーは安心なんじゃないかって思ったんだ..それだけだ」

「本当に嫌じゃない?」

「嫌なわけ無い!」

「本当ね?」

何ですか、この甘酸っぱいの。

「それに、ランディにはオースティン家と一緒に先に入って、我々より先に入ることになったフォーク家を...ニコラスとナターシャから目を離さず見ていて欲しいんだ」

サイモンがギルバートにそう言うと「そう言うこと」とランディがパチンと指を鳴らした。

ギルバートは「承知しました」と頭を下げた。

「ランディ様、そろそろ...」と家令が声を掛ける。

「じゃぁ、向こうでね」とランディが白い手袋を手にして応接間を出ようとして...「!!!」

「ビニー!背中丸出しじゃない?!」

「髪の毛で隠れるから大丈夫ってターニャが。」

大丈夫じゃないでしょ!ちょっとショールとか羽織りなさいよと侍女を呼ぼうとするも「はいはいお時間です」と家令に背中を押されて出ていくランディであった。


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