かつて魔物研究者だった者は快楽に堕ちる

舞米

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ヴィリディスの大森林の北東、霧が立ち込める渓谷「ミラージュの淵」に広がる、幻覚を操る魔物たちの領域。ここは魔力が歪み、訪れる者を幻惑の世界に引きずり込む危険な地。
魔物研究者のリエル、銀髪に琥珀の瞳、青年らしい無造作な魅力と生意気な口調が特徴の彼は、魔物の生態に夢中で、危険を顧みず研究に突き進む。彼の身体から漂う魔物を狂わせる甘い香りは、護符を外す癖が抜けず、毎回過激なトラブルを招く。

幻覚を操る魔物「ファントム・エリュシオン」に狙われ、幻と現実が交錯する物語
※ 挿入シーンあり
____________


「ファントム・エリュシオンの幻覚パターン、今日こそデータ取ってやる!」

リエルは革のジャケットとタイトなズボンに身を包み、観察道具を詰めたバッグを背負い、ミラージュの淵へ向かった。いつものように護符は「こんな霧深いとこなら、魔物も寄ってこねえだろ」と外してしまい、無防備そのもの。
渓谷に着くと、濃い霧が彼を包み、足元は湿った苔に覆われている。
リエルは岩に腰掛け、スケッチブックを開く。ファントム・エリュシオンは、幻覚で獲物を惑わせ、魔力を吸収する魔物だ。

「ふむ、こいつらの幻覚は魔力の波長に依存して……ん? なんか空気、変じゃね?」

彼が顔を上げると、霧が不自然に渦を巻き、甘い香りが鼻をつく。それは彼自身の香りと混ざり合い、奇妙な陶酔感を誘う。
突然、霧の中から影が現れた。人間のような輪郭だが、半透明で虹色に揺らめく姿――ファントム・エリュシオンだ。

「お、お前か!マジでキモい見た目だな!」

リエルは立ち上がるが、足元がふらつき、視界が歪む。

「くそ、なんだこれ……頭、クラクラすんぞ……」

エリュシオンは無言で近づき、長い指をリエルの頬に這わせる。その感触は冷たく、まるで霧そのものだ。

「おい、触んな!離れろって!」

リエルは叫ぶが、エリュシオンの瞳が光り、霧が彼の周囲で濃密な幻覚を織り始める。

リエルの視界が一変した。彼は突然、柔らかな絨毯の上に横たわっていた。周囲は豪奢な寝室のような空間で、薄いカーテンが揺れ、甘い香りが漂う。

「は? ここ、どこだよ!?さっきまで渓谷に……」

彼が混乱する中、ベッドの端にエリュシオンが姿を現す。今度は美しい青年の姿――黒髪に紫の瞳、透けるような肌を持つ魅惑的な男だ。

「てめえ、幻覚か!ふざけんな、俺を騙す気かよ!」

リエルは立ち上がろうとするが、身体が重く、まるで蜜に絡め取られたように動けない。エリュシオンは微笑み、リエルの顎を指で持ち上げる。
知らない言語が脳内に直前響く、その声は低く甘く、リエルの耳に響く。

「な、なんだよ、その声……やめろ、近づくな!」

リエルは抵抗するが、エリュシオンの指が彼の首筋を滑り、シャツのボタンを一つずつ外していく。

「おい!てめえ、どこ触ってんだ!くそ、離せって!」

リエルの声は怒りに震えるが、エリュシオンの冷たい手が胸を撫で、敏感な突起を軽くつまむと、彼の身体はビクッと跳ねる。

「んっ!や、やめろ!そこ、ダメだって……あっ!」

リエルの声が甘くかすれ、エリュシオンはさらに大胆になる。幻覚の中で、リエルの服は一瞬にして消え、彼は裸のままベッドに押し倒される。

「はっ!な、なんでこうなってんだよ!くそ、幻覚でも恥ずいだろ!」

リエルの頬は真っ赤だ。

エリュシオンの手がリエルの腰を滑り、太ももの内側を執拗に撫でる。
エリュシオンは囁き、幻覚の中で彼の手は実体化し、温かく滑らかな感触に変わる。

「お、お前、なに!?やめろ、マジで……んんっ!」

リエルの抗議は、指が敏感な部分を擦るたびに途切れる。
幻覚はさらに過激になり、エリュシオンはリエルの両脚を広げ、霧のような触手を召喚する。触手は滑るように彼の内ももを這い、秘部に近づく。

「やっ!そこ、ダメ!ほんとにやめろって……あっ、んっ!」

リエルの声は焦りと快感で震え、触手が柔らかく、しかし執拗に彼を刺激する。

「んあっ!く、くそ……な、なんだよ、これ……やばい、だろ……」

リエルの身体は熱くなり、喘ぎ声が抑えきれなくなる。エリュシオンは微笑み、触手をさらに深く滑り込ませ、幻覚の中で「挿入」を始める。触手は実体のように温かく、ヌルリとした感触でリエルの内側を満たす。

「あっ!や、待て!そんな、奥まで……んんっ、ダメっ!」

リエルの声は高く、身体は快感に震える。
エリュシオンは囁き、触手をゆっくり動かし、リエルの反応を楽しみながら魔力を吸収する。

「んっ、あっ!くそ、動かすな……や、頭、おかしくなる……あんっ!」

リエルの喘ぎは止まらず、幻覚の寝室は彼の声と甘い香りで満たされる。
触手はリエルの敏感な点を的確に刺激し、さらにもう一本が彼の首筋を這い、唇を軽く塞ぐ。

「んむっ!や、息、できね……んっ、あっ…、」

リエルの意識は快感で朦朧とし、エリュシオンは彼の耳元で囁く。

±Ñ¤Î¤ªÆÏ¤±¤Þ¤·¤¿¡《おまえは我々に愛される》

幻覚が薄れると、リエルは渓谷の苔むした地面に倒れていた。服は乱れ、ズボンは半分下ろされ、身体には触手の跡と赤みが残っている。

「はあ、はあ……くそ、なんだよ、あの幻覚……マジでヤバかった……」

彼は荒い息をつきながら起き上がるが、身体は快感の余韻で震え、頭はぼんやりしている。
エリュシオンは霧の中に姿を現し、満足げに微笑み、唇に触れ去っていく、リエルは顔を真っ赤にして叫ぶ。

「ふざけんな!二度と近づくかよ!」

だが、彼の身体は正直で、エリュシオンの幻覚を思い出すたびに熱くなる。
塔に戻ったリエルは、床にへたり込む。服は霧で濡れ、髪には苔が絡まり、身体には幻覚の触手の感触が残っている。

「くそ……あいつ、めっちゃエロいことしてきやがった……研究、できねえじゃん……」

彼はノートに震える手で書き込む。
「ファントム・エリュシオン:幻覚で拘束、触手で魔力吸収。……挿入までしてくる、超危険。護符必須、絶対。」




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